IS<インフィニット・ストラトス>with LN<リリカルなのは>第二十四話
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第二十四話新たな転校生は男装少女と眼帯少女

 

 

 

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。皆さんよろしくお願いします」

転校生の一人、シャルル・デュノアと名乗った((少年|・・))はにこやかにそう言った。

「お、男........?」

クラスの誰かがそう呟いた。

「はい、こちらに僕と同じ境遇の人がいるときいて本国よりこちらに転入を________」

人懐っこそうな顔、礼儀正しい立ち振舞いと中性的に整った顔立ち、髪は濃い金髪、それを後ろで束ねている。

印象としては『貴公子』のような感じだ。

しかしそれはこの娘が男だったらの話だ。

今、目の前にいるのは少年ではなく少女なのだから。

バレないように胸とかをコルセットで押さえているのだろう。

「キャアアアアア!!!!」

案の定、クラスの女子達はソニックブームというかそれに近い声で声を上げた。

「二人目の男子!」

「しかもうちのクラス!」

「織斑君と違って守ってあげたくなる系の!」

「女でよかったーーー!!!」

各人感想を言うが、どうやら女子とは気づいてないらしい。

更に、本音や箒、セシリアも気づいていないらしい。

この分だと簪も気づいていないな。

「騒ぐな、静かにしろ」

千冬姉はめんどくさそうに言った。

てか、千冬姉はこの子が女の子だって気づいてるんだよな?

「み、皆さん。まだ自己紹介が終わってませんから〜!」

山田先生には失礼だが、やはり先生というか大人に見えない。

「....................」

その自己紹介の終わっていない当の本人はただ黙って腕組みをして立っていた。

輝くような銀髪を腰まで長く下ろしており、身長は先程の((少女|・・))よりも低い。

そしてその容姿よりもはるかに目立っているのが、左目につけている黒い眼帯。

医療用でもなければ、決して厨二病とかそういうのではない。

雰囲気からして軍人。

しかも、かなりの実力者と言えるだろう。

「..........挨拶をしろ、ボーデヴィッヒ」

そんな態度を見てか千冬姉がそう促した。

「はい、教官」

そんな銀髪の少女は佇まいを直して千冬姉に敬礼をする。

それに対し千冬姉はまためんどくさそうな顔をする。

「ボーデヴィッヒ、ここでは織斑先生だ」

「了解しました」

そう銀髪の少女は敬礼した。

(そういえば、千冬姉、ドイツで軍隊教官として働いてたっけな)

千冬姉はある理由で一年程ドイツにいた。

その際、管理局の仕事も一年間休んだらしい。

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

『..........』

その場を沈黙が支配する。

「あ、あの、終わり........ですか?」

「以上だ」

その空気をどうにかしようと山田先生が出来るだけ笑顔で問いかける。

しかし、それも虚しく銀髪の少女、ボーデヴィッヒは冷淡に返した。

いくらなんでも冷たすぎだろ、そうおもってしまった。

そして、山田先生よく頑張った。

あの状況をどうにかしようとしただけで立派だ。

そんなことを考えていると、ボーデヴィッヒと目が合った。

「!貴様が..........」

すると、ボーデヴィッヒはこちらにてくてくと近づいてきた。

どうやらあまり好意的な感じではなそうだ。

嫌な予感しかしない。

 

 

パシン

 

 

「..........っ!?」

「よろしく、ボーデヴィッヒさん」

いきなり勢いよく平手打ちをしようとしてきたのでボーデヴィッヒさんのその手に対し((俺は握手|・・))で返した。

俺があまりにも自然に合わせたのでクラスの皆は平手打ちをしようとしていたということに気づかない。

そしてボーデヴィッヒさんは俺の手から自分の手を離して、

「き、貴様..........」

ボーデヴィッヒさんは俺を鋭い眼で睨んできた。

(フォローする身にもなってくれないかな..........)

俺は内心そう思っていた。

このままでは間違いなくこの娘は孤立してしまう。

まあ、俺を殴ろうとした((理由|・・))は分かるんだがな。

「私は認めない。貴様があの人の弟であるなど」

ボーデヴィッヒさんは睨み付けながら俺にそう言ってきた。

なので、俺は

「..........俺も認められないな。君のその態度は」

ボーデヴィッヒさんに聞こえるくらいの声でそう言った。

「なんだと?」

「俺を殴ろうとするのはいいけど、周りに迷惑かけるのはやめろよな。織斑先生にも迷惑がかかる」

ボーデヴィッヒさんはハッと気付く。

ほんとこの娘は千冬姉大好きなんだな..........

「それと、俺に何かするのはいいが、他のみんなに手を出すようなら_____________

 

 

 

 

 

 

 

 

______________潰すぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺気を込めてそう言った。

「っ!」

ボーデヴィッヒさんは俺の殺気にちょっと反応してからもとの場所へ戻っていった。

ちなみに今の会話は全て小声だったのでクラスの皆には聞かれていない。

(流石、軍人。((俺の加減した|・・・・))殺気を浴びてあの程度の反応ですませられるなんてな)

俺はそんなボーデヴィッヒさんにちょっと関心していた。

(てか、いくらなんでも女の子に殺気を向けるなんて俺最低だな..........)

後で謝りに行こう。

そう考えていた。

「では、ホームルームを終わる。各人はすぐに着替えて第二グラウンドに集合。二組との合同授業で模擬戦を行う。気を引き締めていけ。では解散!」

パンパンと手を叩いて千冬姉がそう言い、色々面倒なことが起きそうなことを感じさせることがあったホームルームは終わった。

 

説明
もし一夏が管理局最強魔導師と呼ばれていたらのifの物語。
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