いきなりパチュンした俺は傷だらけの獅子に転生した
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 第七十話 お見舞い。午前の部。

 

 

 十二月三十一日。AM6:50。

 

 カオス・レオーやなのは達に似た少女達マテリアルが現れて大暴れした事件。『闇の欠片事件』と呼ばれた事件から一夜明けた朝。

 昨日の夜まで降っていた雪も止んで気持ちのいい朝日が差し込んできているさわやかなあs…

 

 「お兄ちゃん、おはよー!」

 

 どふっ!

 

 「グフ…」

 

 

 ▽高志さんの意識が落ちました。しばらくお待ちください△

 

 

 十二月三十一日。AM8:10

 

 

 いきなり気絶してすいません。

 

 「…げほ」

 

 目が覚めたら風邪をひいていた。

 マグナモードを使ったおかげで体力を使い切り、海しかない世界で、海風を浴びながらしばらくの間、その場にいたから体を冷やし壊してしまった。

 

 「…タカ。今、大丈夫?おかゆは食べきれる?」

 

 アースラからマンションにある自分の部屋に寝かされていた俺は目を覚ますと体に残る疲労とだるさ。そして、寒気を覚えながらも部屋に入ってきたプレシアの方に顔を向ける。

 

 「…う〜、大丈夫」

 

 体を起こしながら何とか返事をする。

 本当は一時間前に朝食を済ませていたはずなのだが、部屋から出てこない俺を心配して?突撃してきたアリシア。

 いつもなら受け止めきれるタックル。だが、それを受け、気絶した俺の様子を見てプレシアが不審に思い、ベッドに寝かして体温計で様子を見ると見事に風邪をひいていた。

 

 「最近、マグナモードをよく使用しているから体に疲労が溜まっていたんでしょう。今日はゆっくり休みなさい。ほら、このおかゆでも食べて寝てなさい」

 

 そう言いながらプレシアから((紫色|・・))の湯気が上るおかゆを…。

 …待て。

 

 「…食べ物?」

 

 どう見ても紫色のスープにしか見えない。

 

 「大丈夫よ。見た目。匂い。材料は悪いけど…」

 

 「材料すらも?!初見でここまで食欲を無くすおかゆは初めてだよ!げほげほっ…。くそ、ツッコミもまともに出来ねえ」

 

 だるさが残る体で無理にツッコミを行った所為か咳が出た。が、プレシアが持っているおかゆとその詳細を聞かされると思わずツッコミを入れてしまう。

 ツッコミは心の中だけで押さえておこう。

 

 …ごぽ。

 

 なんか、紫色のおかゆが未だに煮えたぎっている?!

 

 「ほら、ストローも持ってきてあげたから」

 

 風邪を引いて肺活量が激減した人に煮えたぎったおかゆをストローで吸えと?!

 

 「私が直々に調合。じゃなくて、調理したんだから栄養素だけは揃っているわ」

 

 今、調合って…。

 プレシアは何気に俺にストロー渡すし…。

 そこまで俺にフルのか!

 ………ノッてやるせ!(風邪の所為で判断力が低下しています)

 

 ずずっ。

 

 

 

 AM10:30

 

 「トッテモオイシカッタデス♪」

 

 「タカシ?何か口調が変じゃない?風邪を引いたのに体を起こしていていいの?」

 

 「ソンナコトナイデスヨ、フェイトサン」

 

 「でも、目が…」

 

 「コンナニスンデイルジャナイデスカ」

 

 「いや、やっぱりおかしいよ!?目の色が一色だよ!」

 

 「ナニイッテイルンデスカ、アルフサン。オレノメハクロイッショクデスヨ」

 

 「何か淀んだ感じの黒だよね!見たら吸い込まれるというか落っこちそうな黒だよね!しかもその視線はこっちに合わせてないし!」

 

 「HAHAHA♪」

 

 「…タカ、シ?」

 

 「YEAAAAAAAAAAAAAHAHAHAHHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA♪」

 

 「「タカシィイイイイイイイイイイイイイイイ!!」」

 

 高志のお見舞いに来たフェイトとアルフの悲痛な叫びが響いた。

 

 

 

 AM11;00

 

 「フォトンランサー!」

 

 「ギャンッ!?」

 

 体に走る痛みで俺がログインしました!

 て、なに?!

 

 「タカシ!私のこと分かる!」

 

 「…フェイト?」

 

 なんで俺の部屋にいるの?

 てか、なんでバルディッシュが戦闘態勢?

 

 「…っ。これは何に見える?」

 

 「バルディッシュ」

 

 「じゃあ、これは?」

 

 アルフが俺の頭の近くにあった枕を取る。

 

 「枕」

 

 「じゃあ、これはっ」

 

 バルディッシュからはやての立体映像が現れる。

 

 「家康」

 

 「よかった。元に戻ったよ!」

 

 「…元に戻った?」

 

 というか、今の一言をはやてが聞いたら憤慨するだろう。

 …あれ?確か俺はプレシアの…。うう、頭が痛い。

 だるさや寒気は無くなっているけど…。

 

 「今、朝…。…俺は。…紫色の」

 

 「…タカシ。今は横になって」

 

 「そうだよ。無理はいけないよ」

 

 フェイトとアルフが俺をベッドに寝かせつけようとしたが、そこにもう一人の声が入ってきた。

 

 「それじゃあ、これは何でしょう」

 

 と、俺の部屋の扉を開けて胸を張る((血まみれ|・・・・))のナース服を着たアリシア。

 

 「本当に何があったぁあ?!」

 

 「アリシア!なにがあったの?!」

 

 俺とフェイトの質問を受けてアリシアは少し顔を歪めながら答えた。

 

 「ちょっと女の子の日が来て…」

 

 女の子って大変だ。

 どう見ても致死量レベルの血を出すんだから…。

 

 「いやいや、さすがにないでしょ!アリシアはまだでしょ!」

 

 「…ぶー。アルフはすぐばらすんだから。ま、いいか、ところでお兄ちゃん。私を見た感想は?」

 

 「びっくりしたわ!」

 

 「可愛いとか、癒されたとか、嫁にしたいと、世間を敵に回しても体中をまさぐりたいとか思わないの?」

 

 「どうして後半部分は俺を貶めるようなことになっているんだ?」

 

 「…(にやり)」

 

 ぞっ。

 

 「アリシアはとっても可愛いナースです!」

 

 これ以上聞くのはやばい!

 俺の本能がそう言っているんだ!

 

 「そ・れ・で。お兄ちゃんは私にどうしてほしい?」

 

 「というと?」

 

 「幼い私に服を脱がしてほしいとか脱がしたいとか、おかゆを口移しで食べさせてほしいとか、体の色んなところを触ってほしいとか触りたいとか、罵って欲しいとか、隷従させたいとか、控えめに言って十八禁的なことをしてほしいとか」

 

 「してほしいと思うことが何一つないだと!?」

 

 しかも控えめに言っても十八禁だと?!

 

 「…さっきから気になっていたんだけどさ、アリシア。その服に付いた血って…。本物だよね?」

 

 鼻をスンスンとさせながらアルフがアリシアのナース服(血塗れ)を見る。

 て、本物?本物だとしたらその出所って…。

 

 「うん。お母さんに一番に見せに行ったら思いっきり鼻血を噴いちゃって…」

 

 「母さん!?」

 

 大丈夫なの、プレシア?

 

 慌てて俺の部屋を飛び出したフェイトはアリシアのナース服の血の跡を追いながらプレシアの元に向かった。

 というか、ほったらかしにしてきたのかアリシア。

 アリシアが言うには私がそばにいるだけでプレシアの出血は増えるそうだ。

 

 後日談となるが、アースラの医務室に運ばれたプレシアをナース服で看護していたフェイトを見て、またもや大量出血したとか…。

 

 『元の世界』の父さん、母さん。

 高志は風邪をひいても、今日も元気です。

 

 

 

 

 

 「あ、お昼過ぎにユーノ君やクロノ君。はやてちゃん達がお見舞いに来るって言っていたよ」

 

 「…なん……だ、と」

 

 ただ、周りはもっと元気です。

 

 風邪がぶり返してきたのか、立ちくらみを覚えた高志だった。

 

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第七十話 お見舞い。午前の部。
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コメント
プレシア製おかゆは栄養素はそろっています。栄養素は…。体は治るけど精神状態は…。(たかB)
?あれ?たしか、傷だらけの獅子の反作用は狂いそうになるほどの激痛だったような・・・まあ、聞かぬが花か。そして、家康ww普通に答えたらどうするつもりだったナース服の美少女姉妹(血塗れ)wwさて、家電レオンとミニガンレオンはいつかな〜ww(巌の蛟)
なんか、精神安定剤とか栄養剤とか……とにかく、スパロボOGのクスハ汁を超えてしまったプレシアェ……恐らく、プレシアの旦那は愛というスパイスで解毒したんだな。タカシ南無……(ACEDO)
くそう!!家康で吹いたwww(カケル)
なんというか…ドンマイ…ってか紫色で煮えたぎっているって何混ぜたんだよプレシアさん…。(神薙)
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