IS 革新の光 第6話 訓練と買い物と休日 訓練編1 |
IS革新の光 第6話 訓練と買い物と休日 訓練編1
放課後 IS学園1年生寮前にはティアがスパッツとジャージの下には体操服で立っていた
ティア「ジャージで良かったのかしら?」
と呟いていると射真がやってきた
ティア「やっと来たわね」
射真「はい、場所は確保してあります、行きましょう」
ティア「えぇ」
そして二人が向かった先は剣道場だった
中では剣道部員が練習をしており活気があった
射真「失礼します」
ティア「失礼します」
箒「むっ射真か話は海人から聞いているぞ、道場の奥をお前たちの為に開けてある」
射真「はい、ありがとうございます」
ティア「ありがとうございます」
箒「礼はいい、海人が奥で待っているぞ」
射真「はい、それでは・・・行きますよ」
ティア「えぇ、それでは失礼します先輩」
箒「あぁ存分に励め」
二人は箒に見送られて道場の奥へと向かった
道場最奥部
そこには剣道着を来た海人が静かに正坐で座っていた
海人「来たか二人とも」
ガラッ
射真「えぇ、まだ座禅でも瞑想でもしていてください、準備をします」
ティア(なんで扉もあけてないのに私たちがいるってわかるのよ)
海人「あぁ」
そのままカイトは座禅を組み瞑想を始めた
射真「それでは入念にストレッチをしてください」
ティア「はいはい」
ティアは柔軟を始めて射真はそれをじっと見ていた
ティア「何よ?そんなにジロジロ見ないでくれない?」
射真「もう少し下腹部を床にくっつけて見てください、それでつま先はもう少し天井に向けて」
射真が脚を開脚させて上体を前へ押し出している時に腰を少し押してつま先を天井に向けると
ティア「痛い痛い痛い痛い!!!!!ちょっと!押すならゆっくり押してよね!!」
射真「近接格闘型は戦い方によっては体を酷使してしまいます、その戦いをする前に少しでも強い体を作らないといけませんからね、リトアルトさんの場合柔軟性は高いですがもう一つ柔軟性が欲しいだけですからすぐ慣れます」
その後丹念に柔軟を40分程やり終わると
ティア「はぁはぁ・・・ストレッチだけでどうしてこんなに汗が出てくるのよ、ちょっとシャワー浴びていい?」
射真「ダメです折角温めた体が冷えてしまいますからこのまま次に行きます」
言い返そうとしているティアに向かっていつの間に用意したのか女性用の道着を投げ渡した
ティア「そんな!わぷ!」
射真「それに着替えてください」
ティア「これってドウギ?こんなの着方わからないわよ」
射真「そうですか、それじゃぁ少し待ってください」
射真は部屋を出ていくと直ぐに戻ってきた
「纒君に頼まれたら断れないわね」
クラスメイトを連れてきた
射真「すみません、リトアルトさんに道着の着方を教えてあげてください」
「うん解った、それじゃぁ待っててね、リトアルトさん付いてきて」
ティア「えぇ」
数分後
「お待たせこれでオッケーだよ、それじゃぁまた何かあったら呼んでね」
海人「悪いな」
「大丈夫だよ、クラスの為だもん!頑張ってね3人とも!!それじゃ」
クラスメイトは練習に戻っていった
射真「さてそれではこの防具を着けてください」
ティア「これどうやって着けるの?それとこの布も」
海人「それぐらいなら俺が教えてやるよ、説明を聞きながら見て覚えろ」
そして防具のつけ方と頭にかぶる布の組み方を教わり防具を付けることができた
ティア「前がよく見えないわね」
海人「そんなもんだよ」
射真「それじゃぁ説明を始めます、これはリトアルトさんの格闘能力向上のための訓練です、目の前にいる桐谷海人を相手に戦ってもらいます」
ティア「それなら2年生の織斑先輩に教えてもらったほうがいいんじゃないの?」
射真「その織斑先輩を鍛えたのが今貴女の目の前に立っている人ですよ?」
ティア「え?・・・うそ?」
ティアはその言葉に驚愕した
全大戦勝利の立役者そして高校1年生で英雄となった織斑一夏を鍛えたのが自分と同い年の男の子だとは思いもよらなかったからだ
そして射真はこう続けた
射真「彼は今でもこの桐谷海人に勝てた事は一度もありません」
ティア「!!!!!!」
海人「そういうわけだ、これからよろしく頼むぜ」
ティア「え、えぇ(あの織斑先輩が一度も勝てないなんて・・・そんな事が)」
海人「今の話を信じるか信じないかはお前に任せる、でこっから先はただひたすら俺と剣を打ち合ってもらうただそれだけだ」
ティア「・・・・それだけ?」
海人「あぁそれだけだ、ただし気を抜いたり隙があると容赦なく叩きに行くぞ」
この時ティアは海人の眼から感じる気迫を感じとりすぐさま自分も中段で構えたが
既に海人の気迫に圧されてしまっていた
ティア(何・・・この感じ、目を合わせただけで汗が止まらない、震えが止まらない、、、視線が外せない・・・・私どうしちゃったの!?)
海人「隙だらけだ!ハッ!!」
バァン!!!!
ティア「っ!!!!・・・・・・」
ドサ
射真「っ!!?・・・・気絶しているだけですか」
射真は直ぐに倒れたティアに駆け寄り面を外して触診をしたが気絶しているだけだった
海人「うぅむ少し強く威圧しすぎたか」
射真「そうですね、とりあえず目を覚ますのを待ちましょう」
ティア「うっ・・・んぅ」
射真「気がつきましたか?」
ティア「わ・・私・・・・ん?」
目を覚ましティアは声をかけられると目の前に射真の顔が見える事に違和感を覚えた
それに枕であろう物にも暖かさを感じて自分の状況を確認してみると射真に膝枕をされていた
ティア「きゃぁっ!!/////なななななんで貴方が私に膝枕なんてしてるのよ!?///////」
射真「枕があったほうが楽かと思ったので」
ティア「そんなの理由になるわけない・・・で」
射真「!・・・おっと」
声を上げながら飛び上がるとそのまま崩れ落ち始めたが射真が支えに入ったのでた俺はしなかったが射真に倒れこむ形になった
射真「もう少し休憩しますか?」
ティアは動くことができないのか頭を上下に2回振った
30分後
ティア「さて!早く始めるわよ!!!!」
海人「おっおぅ(なんでこんなにテンション高けぇんだ?)」
射真「それでは、始め」
ティア「はぁあああああっ!!!!!」
海人「はぁっ!!」
剣道場からは激しい竹刀と竹刀を打ち合う音が聞こえてきたそうだ
3時間後休憩を挟みながら訓練を行っていたがティアは防具を外し道場の床に大の字になって倒れた
ティア「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」
海人「おーい、大丈夫か?」
ティア「貴方・・・強すぎよ」
海人「伊達にあの大戦を生き抜いちゃいねぇよ」
射真「・・・・・・・・・・・」
ティア「そうよね、貴方達はあの大戦の英雄なのよね、それに引き換え私は・・・・」
海人「俺は寧ろお前が羨ましいぜ」
ティア「なんで私何かが羨ましいのよ?」
海人「英雄なんて言われても自慢になんかなりゃしねぇできるなら戦争になんて関わりたくなかったよ・・・・じゃ俺先に上がるわ、おつかれさん」
ティア「ねぇ!それってどういう意味っ・・・・はぁ」
ティアは海人の背中を視線で追うがそのまま部屋の外へ出て行った
射真「僕達も行きましょう、リトアルトさんは着替えてきてください」
ティア「・・・・わかったわよ」
ティアの着替えが終わり2人は寮へ続く道を歩いていた
ティア「ねぇ、桐谷君が言っていたのってどう言う意味なのよ?」
射真「・・・この世界に自ら進んで戦争を起こし戦いを求める人なんていませんがどの時代にも例外はいます、しかしこの世界に生きている全ての人達は平和を望み続けている、でも「敵の脅威があるときには仕方がない、闘うべき時には闘わないと護れるものも護れない」そう自分を言いくるめて彼らは戦い抜いたんですあの戦争を、だからでしょうね、リトアルトさん達を羨ましいと思うのは」
ティア「・・・そう」
射真「・・・・世界の人達は僕等を英雄だなんて言いますが僕等はそれが嬉しいと思ったことなんて正直ありません」
ティア「それなのよ、私が気になっていたのは、特に貴方達は敵のボスを倒して世界を救った英雄なのよ?それってとてつもない偉業なのにもかかわらず、どうして貴方達はそれを誇りに思わないのかしら?」
射真「・・・確かに僕たちは世界を救って沢山の人の命を護って英雄と呼ばれています、でもそれは同時に沢山の命を奪った〔希代の大量殺人者〕を意味するんです」
ティア「っ!!」
射真「リトアルトさん、貴女の周りにはその希代の大量殺人者が4人もいることを忘れないでください」
ティア「・・・・それなら新しく覚えておきなさい、貴方の前にも希代の大量殺人者の娘がいることをね!私の母はあの戦争に参加して世界を護る為に戦って沢山の命を奪って死んだの!!」
射真「・・・・・・知っていますよ、貴女のお母さんはとても立派な女性でした、母親としてもISパイロットとしても優秀な方でしたよ、リリィさんは」
ティア「母さんを、知っているの?」
射真「はい、素晴らしい方でした」
ティア「そう・・・それだけ聞ければ充分よ、私のお母さんは世界で1番だもの」
射真「えぇ、早く寮に戻りましょう、リトアルトさん」
ティア「・・・ティアでいいわよ・・・・・」
射真「?」
ティア「リトアルトって呼びにくいからティアで良いって言っているのよ!これからはティアって呼んでちょうだい!」
射真「気が向いたらそうします・・・・」
ティア「なによそれ」
並んで歩いていた二人だったがティアが急に立ち止まりうつむき加減で喋り始めた
ティア「それから・・・・その、ずっと言おうと・・・思っていたのだけど」
射真「何です」
ティア「その・・・ごめんなさい!!」
ティアは頭を深々と下げて謝ってきた
射真「・・・・・・・・」
余りにいきなりの事に射真は固まってしまった
ティア「貴方は私の母さんを素晴らしいと言ってくれたのに、私は貴方のご両親の悪口ばかり言ってしまって、本当にごめんなさい!!!」
射真「もういいですよ、リトアルトさんにも色々あったんでしょうし、それに僕もリトアルトさんのご両親とその会社を馬鹿にしてしまいましたから」
ティア「それはいいのよ今の両親は本当の親じゃないし、それに今の両親とはちょっと・・・・それに私の事はティアでいいってさっき言ったばかりじゃない!!」
射真「・・・・ティア・・・・・さん」
ティア「うん、いいでしょうそれじゃ早く食堂に行きましょう`射真`」
射真「僕は名前で呼んでくださいなんて言っていませんよ」
ティア「別にいいじゃないお近づきの印よ」
射真「(´Д`)はぁ…」
ティア「早く行かないと食堂閉まっちゃうわよ?」
射真「(´Д`)はぁ…」
射真は先に寮に入っていったティアを追いかけて行った
食堂
食事を終えた二人は向かい合いながら明日のスケジュールを確認していた
ティア「それで明日はどうするの?」
射真「それなんですが体作りの為に毎朝30分から1時間ジョギングをしてもらいます、それからシャワーを浴びて朝食を食べてから4時間今日と同じことを海人としてまたシャワーを浴びて昼食を食べて少し休憩してからティアさんの戦術と戦略を開発します」
ティア「朝からハードね」
射真「これぐらいしておかないと確実とは言えませんからね、それからお風呂に入った後のストレッチと寝る前のインナーマッスルの筋トレは毎日必ずやってくださいね」
ティア「わかってるわよ」
「はーい、そろそろ食堂閉めるよ〜」
ティア「それじゃぁまた明日ね」
射真「えぇ、それでは」
ティアside
はぁー疲れた
でもしっかり湯船にも浸かったし簡単なマッサージもしたし
ストレッチも筋トレもしたしあとは寝るだけね
でも何で私こんなに頑張っているんだろう
以前の私ならこんなに頑張らなくても大丈夫だろうって必要以上に頑張らなかったのに
それはクラス代表だから?それともクラスメイトの為?はたまたフリーパスの為?
フリーパス?・・・射真、って!何でここに射真が出てくるのよ!?
射真はフリーパスが欲しいから私に協力しているだけで!!
じゃぁ私はどうなんだろう?
帰り道に話している時の射真はなんというか、悲しそうだった
ただでさえ無表情で感情が表に出ないのにあんな悲しい話しをしていて
しかも街灯がその顔を照らしているんだからそれは悲しさも倍よ倍
でもあの時の射真は放っておけなかった
放っておけなかったから「私も貴方と同類よ」みたいなこと言っちゃったけど
どう思われたんだろう私・・・・気にしても仕方ないわね
もう寝ましょう、おやすみなさい、お母さんお父さん
ティアside out
射真side
ふぅ、さてとこれから明日の準備をしておかないとフリーパスの為に頑張ります!!
でも何なのでしょう、彼女には他の女性にはない何かを感じる
確かに彼女は強い、だがそれはまだまだ発展途上
改善の余地は多々ありますが
それでも説明できない何かが彼女からは感じられる
・・・・これ以上考えるのは止めましょう
それよりも明日のカリキュラム作りです!
スイーツ!スイーツ!
この日射真が眠りについたのは2時過ぎだったとか
To be continue
説明 | ||
ティアの特訓はまだまだ始まったばかり ティア強化イベントの始まり始まり〜( ^∀^) |
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