恋姫外史終章・いつまでも一刀第13話 |
バビロンの加護を受けた左慈(もうソフ○ンでいいか・・・・・・)を止めるため結成された一刀と干吉コンビであったが、差は歴然としていた。
「うおりゃあああ!」
「はあっ!」
ソフ○ンを挟み撃ちにして、一刀と干吉は同時に上段回し蹴りを叩き込む。
しかし、
パシッ!
ソフ○ンは二人の足をそれぞれ片手で軽く掴むように受け止めた。
ブン!
そのまま二人を、腕の力だけで投げ飛ばす。
「のああああ!?」
ダーン!!
投げ飛ばされた一刀は背中から床に叩きつけられ、
ドスン!
「げはあっ!?」
「おや、失礼」
同じく投げ飛ばされた干吉にクッションにされたのだった。
「勝てねえ・・・・・・」
戦闘開始して五分で、既に諦めムードが漂っていた。
一刀・干吉コンビの攻撃は即興のコンビにしては良いコンビネーションであったが、攻撃しても全て止められるか、カウンターで一刀たちがダメージを受けるかのどちらかであった。
「バビロン真拳の前に、敵は無い・・・・・・」
そう言いながら、ソフ○ンはゆっくりと一刀たちに近付いてくる。
「お、おい干吉。何か手はねえのか?このままだと二人そろってあの世行きだぞ・・・・・・それと早くどけ」
「そうですねえ・・・無いことは無いのですが・・・・・・」
干吉は一刀の上から退きながらそう言った。
そして・・・・・・
「ぶつぶつぶつぶつ・・・・・・」
数分後、小型の怪しげな祭壇にひざまづき、何か呟く干吉の姿があった。
「うらあああああ!」
全力でパンチを放つ一刀。
「ふん・・・・・・」
それをあっさり受け止めて、返しの回し蹴りを繰り出すソフ○ン。
「ぐうっ!」
一刀は何とか両腕でガードするが、大きく吹き飛ばされる。
それでも受身を取って、すぐさま一刀は立ち上がる。
「おい干吉!まだか!?」
「ぶつぶつぶつぶつ・・・・・・」
一刀の言葉に干吉は答えず、祭壇に向かってぶつぶつと呟き続けるだけであった・・・・・・
話は数分前に戻る。
「私はこれからある召喚術を行います。それが終わるまで私を守ってください」
「それが終われば、あいつに勝てるんだな?」
「・・・・・・」
「何でそこで黙る?」
「いえ、可能性は上がるのですが、色々と予測不能な事態になりそうなので・・・・・・」
「・・・・・・」
干吉の言葉に一抹の不安を覚える一刀であったが、他に手もなさそうなので、提案に乗る事にしたのだった・・・・・・
そんな訳で、一刀は一人でソフ○ンを抑えるために奮闘していた。
そこに乱入する者達があった。
「宮廷内で暴れている賊とは貴様らか!?」
衛兵と共に駆けつけた華雄、そして霞である。
ちなみに、恋は詠、ねねと共に姿が見えなくなった帝、月の捜索に向かったためこの場にはいない。
(・・・・・・会いたかったぜ、華雄、霞)
一刀は心の中でそう呟いた。
「俺は好きで暴れてるわけじゃねえよ。こいつを止めようとしてるだけだ」
一刀はソフ○ンを指差してそう言った。
その言葉に、霞が疑問を投げかける。
「なら聞かせてもらいたいんやけど、あんたは何者なんや?」
「・・・・・・それはひとまず置いておいて」
「いや、置いといたらあかんやろ?」
などと問答をしている霞と一刀。
そんな時、突然干吉が大きな声を上げた。
「出でよ!偉大なる王よ!」
その声と共に、祭壇から光が迸る。
「な、何や!?」
「くうっ!」
あまりの眩しさに目をつぶる霞たち。
そして、光の中から現れたのは
「N―――――、ここはどこデスか?」
異世界の鼻毛の王であった・・・・・・
「ミーを呼び出すとは、何があったんデスか?」
「はい、KING○毛様。実は・・・・・・」
干吉はKING○毛様に事情を説明した。
「そういう事デスか・・・・・・」
「はい、どうかお力をお貸しください」
「いいでショウ!」
KING○毛はそう言うと、干吉に手を伸ばす。
「N―――――!」
その手が金色に輝き、干吉に向けて金色のオーラが放たれた。
そのオーラは徐々に干吉の身体を覆っていく。
身体全体がオーラで覆われると、干吉の身体に異変が起きた。
ブヨブヨと、干吉の身体がスライムのようになっていき、そこからまた人型になっていく。
「・・・・・・気持ちわり」
思わずそう呟く一刀であった・・・・・・
スライム状態から人型になった干吉の姿は、全くの別物であった。
金色のアフロにサングラスをかけた長身の男。
それはもちろん、
「・・・・・・やっぱボー○ボか」
一刀はそう呟いた。
「な、何なんだあいつは?妖術使いか?」
華雄は何が起こっているかまるで分かっていないようだ。
霞と周りの兵士たちも同様である。
「N―――!どうですか気分の方は!?」
ハイテンションのKING○毛様の言葉に干吉、改めボー○ボは、
「うるさい!!」
ドゴ!
「NO――――――!!」
その顔面を思い切り殴り飛ばした。
ビターン!
「ブッ!」
哀れKING○毛様は柱に激突し、そのまま動かなくなった。
「さて、邪魔者は消えた事だし・・・・・・始めるとするか」
そう言ってボー○ボはソフ○ンの方を向く。
「くっ・・・・・・」
ソフ○ンの表情から余裕が消えた。
「行くぞ!鼻毛真拳究極奥義!!」
ゴゴゴゴ!!
辺りにすごい気が満ちていく。
そんな時、
「七乃〜〜、どこじゃ〜〜?」
七乃とはぐれ、道に迷った美羽がその場にやってきた。
「何であいつがここに来る!?」
一刀は美羽を連れ出そうと動くが、時既に遅く、
「おもしろスゴロク!改!!」
究極奥義は発動してしまった。
カッ!
眩い光が辺り一面に広がる。
そしてようやく光が治まった時、その場にボー○ボ、ソフ○ン、一刀の姿は無かった。
「き、消えた?」
衛兵たちは狐につままれたように、目をぱちくりさせている。
そんな中、霞が言った一言。
「・・・・・・華雄はどこや?」
目を開けると、一刀はとんでもない広さのスゴロク盤の上にいた。
一刀だけではない。
「ここは・・・・・・」
ソフ○ン
「な、何が起こった?」
華雄
「目がチカチカするのじゃ・・・・・・」
美羽の姿もそこにはあった。
「〜〜おもしろスゴロク改・ひと夏の思い出〜〜にようこそ」
声のした方を一同が向くと、そこには冠にマントを羽織ったボー○ボの姿があった。
「このおもしろスゴロクを終わらせない限り、この世界からは出られない。分かったらさっさと順番を決めてサイコロを振るんだ」
「付き合う義理はない」
ソフ○ンはそう言うと、ボー○ボに向かって突っ込んでいく。
そのままの勢いでパンチを放つが、
ギィン!
「何!?」
ボー○ボに当たる直前で何かに弾かれた。
「無駄だ。この世界では一切の暴力は禁じられている。そしてこの世界から出るには、ゴールにたどり着くしかないのだ!!」
「・・・・・・おい」
一刀がボー○ボに声をかける。
「何だ?」
「何で俺達まで巻き込んだ?」
「ノリで」
「・・・・・・」
この後、美羽を除く全員がボー○ボに対して総攻撃をかけたのだが、やはり攻撃は全て弾かれてしまい、結局スゴロクをやる羽目になったのだった。
恐怖のおもしろスゴロクが
ここに幕を開ける・・・・・・
どうも、忘れられたころにやってくるアキナスです。
予想していた人もいるでしょうが、やはり彼を出してしまいました。
ネタ的にもったいないと思ったんで。
まあ、これで展開が大荒れする事が確定してしまったわけですが・・・・・・(汗)
という事で、次回から始まるおもしろスゴロク改。
巻き込まれた一刀たちの運命は?
それでは次回に・・・・・・
「裏蛇破山!朔光!」
説明 | ||
これ、恋姫だよね? | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
5758 | 4612 | 47 |
コメント | ||
たこきむち@ちぇりおの伝道師さん:むしろやりすぎてしまってますね・・・・・・(アキナス) Folsさん:行くところまで行きますかね?(アキナス) 欠陥製品さん:出来れば出したいんですけどね・・・・・・(アキナス) 本郷 刃さん:法則とは一番縁遠い人種たちですからね・・・・・・(アキナス) Mr.ハリマエさん:KING鼻毛様の力は、実際どれほどの物だったんでしょうか?(アキナス) IFZさん:ハジケリストは焼肉の種類とか、カップ焼きそばのかやくの一種と言う説があったような・・・・・・(アキナス) patishinさん:そういう事です(アキナス) デュークさん:巻き込まれた人間達の運命やいかに?(アキナス) きまおさん:修羅の門連載再開は本当に嬉しかったですね・・・・・・(アキナス) | 壁 |д・)なにこれ…いいぞもっとやれ(たこきむち@ちぇりおの伝道師) これは…もう…誰にも止められない!!(Fols) ここはやはり、キングオブハジケリストが来るべきか・・・(欠陥製品) 外史の法則?なにそれ?そんなもの、こいつらには通用しない!(本郷 刃) わきチョップかと思った・・・・・でもやっぱり呼んだかKINGO毛さん、ワールドにしか生息してないからどうなるかと(結局DETHEったけど)この調子だと解説役とツッコミ役はいないだろうな・・・・・(黄昏☆ハリマエ) オイコラ、ハジケリスト(バカ)。なにをしている。(IFZ) 中のヒト的な(patishin) やはり鼻毛の黄色のアフロ野郎か…てか異世界への召喚とは一番無慈悲といえる奥義を発動させちゃったよ、この人!! しかし、小さなOBAKA と華雄がまきこまれるとは、ここで記憶が戻る予感が!?(デューク) 修羅の技が最後に来た!しかも裏だよ!!そして予想通りメガネがあいつになった!!!そのうち一刀が首領パ○チにならないだろうな・・・(きまお) |
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