IS 最強の異端の力
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一夏サイド

 

「す、すげぇ・・・」

 

俺の口から自然と零れた言葉はそれだけだった。圧巻の戦闘だった。試合時間は3分嫌、2分にも満たないかもしれないが異常なほどインパクトが強かった。

 

「こ、これが・・・天空のちからか・・・」

 

俺の近くでモニターを見ていた箒も、驚きを顕にしている。オルコットに一切の反撃の好きも与えずに、自分の攻撃をのペースを維持し続ける戦闘方法・・・すげぇ・・・

 

「凄いぜ!統夜は!!」

「い、一夏?」

 

何だ俺、可笑しくなったのかよ?体が震えてるのに戦いたくてウズウズしてる!強い奴、統夜と戦いてぇ!!その時、白式に変化が起きた。でも俺は深い安心感に包まれた

 

「・・・これで行ける・・・」

 

俺は足を進めて、カタパルトに向かい準備を整えた。

 

「箒、行ってくる」

「!!あ、ああ!行ってこい!一夏!!」

 

俺は箒の声を背に受けながら、出撃した。発進して体制を整えると統夜が見えた。

 

「待たせたな!統夜!」

「・・・一次移行が終了したか」

「ああ!こいつが俺の相棒の準備万端な姿だぜ!」

 

そう言うと、統夜の体の周りに緑色の光に飲まれた。まるで宝石の様に澄んだ緑色・・・展開した時と同じだ!

 

光の渦は弾け飛んだ。がそこには先程とは全く違う姿のISは立っていた。

 

スレンダーなボディは青と白がメインになっていて、一部は黄色くなっている。

膝には小型の四角いコンテナのような物がついている。腰辺りには、三角形のような形をした中のようなものがついている。

そして一番目を引くのは腰にマウントされている、大型の銃のような物。オルコットの使っていたライフつより少し小さいが、強い存在感を放っている。

そして、先程の姿と同じように顔を隠し、全身を装甲で覆う全身装甲。

明らかにさっきとは別のタイプ!(おお!でた!ktkr!!)

 

「お前の力を見せてみろ。でなければお前に訪れる未来など、ロクなものではないぞ」

「力・・・ああ!全力で行くぜ!」

 

NOサイド

 

『ええっと・・・天空 統夜 対 織斑 一夏の模擬戦を行います。始め!!』

 

試合開始の合図と同時に、統夜は大きく浮かび上がり膝に搭載されているコンテナを開放した。そこからは計12発のミサイルが発射され、一夏に向かっていく。

 

「げぇ!?いきなりミサイルかよ!!?」

 

一夏はマズいと感じ、すぐに回避行動へと移行しようとした。スラスターを吹かし速度を上げて、中々急角度な回避をする。ミサイルは追尾出来ずにそのまま、地面に墜落し爆発を起こす。

 

「おっしゃ!っておわぁ!!?」

 

一夏はミサイルを始末した事に少し喜ぶが、その油断を統夜が見逃す事はなかった。統夜の両手には

腰部左右にマウントされていたビームライフル『ショートランチャー』であった。回避後の隙を突き、そこへビームを打ち込んだのだ。

 

「・・・ショット・・・!」

 

統夜は次々に引き金を引いていき、ビームを連射する。それによって、一夏にビームの雨が襲いかかる

 

「げぇえ!!?うっそぉぉおお!!?」

「・・・現実逃避する暇など与えんぞ・・・」

 

そこへ更にビームを打ち込んでいく統夜(鬼!悪魔!乱射魔!!)だが、それの狙いは全て正確なものであった(え?)

 

「くぉぉおおお!!?(ヒュンッ!!)あっぶぇ!!」

 

統夜が狙っているのは足、腕、スラスター、その3点だけであった。一夏は数発を喰らいながらも、なんとかそれを避け続けていた。

 

「ええいもう!このままじゃジリ貧じゃねぇか!!何か武器は・・・!!」

 

一夏は武器をチェックすると、『近接戦闘ブレード、雪片弐型』とだけ表示された

 

「(ってこれだけかよ!!?)ええい!ないよりマシだ!!」(そりゃねぇ・・・武器がブレード1本じゃ焦るよね(^_^;))

 

一夏は雪片弐型を展開した、すると、統夜の射撃の鋭さがさらに上がり今度は、手を集中的に狙い始める。一夏は危機感を募らせながら、雪片弐型を構えた。

 

「ってか、この剣・・・千冬姉の使ってた」

 

一夏が強く握った雪片弐型は千冬の使っていた武器『雪片』の後継型でもある。姉の力を仄かに感じさせる剣・・・一夏は強く気持ちを持った

 

「呆けるとは・・・消えろ」

 

統夜はショートランチャーに、ある弾丸を入れエネルギーをチャージさせてから引き金を引いた。(え!?チャージ!?)本来ショートランチャーにはエネルギーをチャージするという機能は付いていないが、統夜が装填した弾はエネルギーを一時的に圧縮して吸収する性質があり、それを使用する事によってショートランチャーのチャージ弾を放つ事が出来る。

 

チャージ弾は轟音を立てながら一夏に向かっていく、そして当たると思われた時、チャージ弾はかき消された。

 

「・・・?(なるほど・・・単一仕様能力。しかし、現段階で使用可能とはな・・・)」

 

統夜は一次移行の段階での単一仕様能力発現に、少しばかり驚いていた。(それでも少しなのね)

単一仕様能力はISが操縦者と最高状態の相性になったときに自然発生する固有の特殊能力である。強力な一撃を放つ為の物であったり、より速く動く為の物であったりと、単一仕様能力はISによってことなるが、基本的に通常は第二形態、一次移行を済ませているISが進化することで発現する。それでも能力が発現しない場合が多いが。一次移行で単一仕様能力を発現するなど前例がない。

 

雪片弐型が変形し、エネルギーの刃を形成している。どうやらチャージ弾をかき消した所を見ると、エネルギー兵器を無効化する事が出来ると推測出来る。そうなると統夜の現在の形態、『ベルゼルート』は相性が良いとは言えない。ベルゼルートは主力武器がエネルギー兵器、その最強の武装でさえエネルギーを物質化し放つ物。それが有効という保証はない。ショートランチャーや主力武器を除き、使用出来る実弾武器はミサイルランチャーを含め二つ、良い状況とは言えない。

 

「なら・・・」

 

統夜は何かを決意したように呟いた、そうすると統夜は再び緑色の光を纏った。が今回は渦が強く速く回っている。一夏をそれを黙って見ている。そして、渦が弾け飛ぶと今までとは巨大な者がそこにいた。

 

機体は白と黒近いの藍色をメインとしていて、指や肩、脚部は藍色でカラーリングされている

統夜が今までに見せた2つの形態とは違い、装甲は厚く重厚な印象を強く受ける。

胸の中心部に深い緑色をした宝玉のような物が金色の装飾の中心に収められている。頭部には金色のリング状の装飾が輝いている。今までの2形態と共通しているのは、全身装甲である事だけ。

が他の2つとは全く違うのは、凄まじい覇気を放っているという事だ。(遂に来た来た!やっと来た!!!)

 

「す、すげぇ・・・でも負けないぜ!!」

 

一夏は一気にスラスターを吹かして統夜に突進していく。

 

「真正面から突っ込む馬鹿が何処に居る、少しは頭を使え」

 

統夜は右腕を後ろに動かした。その際にも一夏は接近しつつあった。そして一夏は剣が当たる距離になったら剣を振った、それは統夜の頭部に直撃したが・・・

 

「ええええ!?シールドエネルギーが10しか変化してない!!!??」

 

管制室にした山田先生は大声を上げて驚愕していた。一夏の攻撃は明らかに統夜にクリンヒットしているにも関わらず、統夜のISのシールドエネルギーは10しか減っていないのだ

 

「太刀筋は悪くない、一先ずは合格だ」

「え?」

 

次の瞬間、統夜の腕がブレたと思ったら一夏の腹部に凄まじい衝撃が襲いかかった。

 

「がぁああああ!!!??」

 

一夏は何をされたかも解らないまま壁に叩きつけられた。それと同時にシールドエネルギーも底をついた。一夏は倒れこんだがなんと、まだ意識を保っていたのだ。箒との剣道で少なくとも精神面と体力はマシになったようだ。

 

「意識を保ったか・・・が、見所は現時点は無し」

 

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アルト「はいうぇ〜い!!一夏との戦闘でした!!」

統夜「まさか、あの一撃で意識を保たれるとはな。少しショックだ」

アルト「どこぐらいの力を込めたの?」

統夜「少なくとも、1週間は意識を飛ばさせるつもりだった」

アルト「うぉぉい!!?アンタなにやってんの!!?」

統夜「意識を保っていたからいいだろう」

アルト「まったくもう・・・にしても、いきなり3つも明かして良いんですか?」

統夜「俺は隠し事をして勝率を落とす餓鬼とは違う。あの場合、ベルゼルートからグランディードへの移行が勝率を高くする」

アルト「はぁ・・・そうですか・・・では、皆さん!作品を読んだら感想を送ってください!これを習慣にして貰えると助かります!感想は私にとって、最高の栄養剤のような物なのです!感想が来ると創作意欲が湧くのでよろしくです!!」

統夜「まあ、最終的には個人しだいだがな」

説明
この世界にただ一人、真の最強の名を欲しいままにする力を持った男がいた。 が、彼の持つ力はほかの人間にはない、異端の力。その力を彼はどのように使うのか?
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