IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者?
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episode73 タッグマッチ前日

 

 

 

それから少し経ってタッグマッチ前日・・・・

 

 

 

 

 

隼人は第四アリーナの更衣室で制服に着替えていた。

 

(いよいよ明日か・・・・。調整はなんとか間に合ったし、問題と言う問題は無いだろう)

 

そう考えて制服に着替え終わると、首に提げているバンシィの待機状態であるドッグタグを手に取る。

 

「気合入れて行こう・・・バンシィ」

 

《yes sir(了解)》

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ん?」

 

そして寮に戻る途中で、竹刀の素振りをしている箒を見つける。

 

 

 

「相変わらず生真面目だな」

 

「・・隼人」

 

隼人は箒に近づいて声を掛けると、箒は素振りをやめて隼人の方を向く。

 

「なんでここに」

 

「そりゃ寮に戻る途中だからな。見かけるのは当然だろ」

 

「・・・それは・・そうだが・・じゃぁなぜ声を掛けてきた?」

 

「うーん・・まぁ最近声を掛けてなかったからな」

 

「それはそうだろう。最近出番が全然無かったのだからな」

 

「確かに言えてる・・・・」

 

 

「・・そ、それはともかくだな」

 

「あぁ」

 

「・・・・最近そっちの調子はどうなんだ?第二形態移行してから」

 

「そうだな・・・最初は慣れが必要だったが、もう完全に物にしているよ」

 

「そ、そうか」

 

「そういう箒はどうなんだ?」

 

「わ、私はもちろん物にしている!もうあの時のような失態は起こさんぞ!」

 

「ならいいんだが・・・・絢爛舞踏は使えるのか?」

 

「そ、それは・・・」

 

すると箒の表情が引きつる。

 

「少なくともお前が絢爛舞踏を使ったところは福音の時しか見てないが?」

 

「・・・・・」

 

「ろくに単一能力を使いこなせないんじゃ、物にしているとは言えないぞ」

 

「・・それは・・」

 

 

 

 

「まぁ、それが必要ないって言うんなら別に問題は無いがな」

 

「・・・・・」

 

「それと、箒」

 

「な、なんだ?」

 

「明日のタッグマッチ・・・もしかしたらお前をパートナーに選ぶ時があるかもしれんからな」

 

「な、なぜ私を!?」

 

「・・・何となく、かな」

 

「・・・・・・」

 

「とにかく、そういうことがあるから、その時はよろしくな」

 

「・・・・・」

 

そうして隼人は寮に戻っていく・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

(・・せめて理由だけでも言ってくれればいいものを・・・相変わらず重要なところは言わないのだな)

 

箒はふん、と鼻から息を吐く。

 

 

 

 

すると右腕にある紅椿の待機状態の金と銀の鈴が付いた帯よりなにやら怪しげな光が放たれた・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

「おかえりなさい、兄さん」

 

そうして隼人が部屋に戻ると、颯が出迎えた。

 

『おかえりなさい。隼人』

 

「あぁ」

 

隼人は颯の頭を優しく撫でる。

 

 

 

 

 

『いよいよ明日ですね』

 

「あぁ。早いもんだ」

 

隼人は制服の上着をハンガーに掛けて壁に掛けると、ベッドに腰掛ける。

 

「・・兄さんの試合・・・見たかったなぁ」

 

「俺も出来れば颯に見せたかったんだがな、以前の件もあるから今回は許可が下りなかった」

 

『そうでしたね』

 

「・・・・」

 

「だが、記録映像は持って帰るからな。それは楽しみにしていてくれ」

 

「うん」

 

『そういえば、隼人』

 

「どうした?」

 

『隼人が以前交戦したバンシィのことは・・・』

 

「あぁ。誰にも言って無い」

 

『なぜですか?』

 

「・・・あんまり面倒なことには首を突っ込みたくないんだよ」

 

『そういう問題で済むようなものでは・・』

 

「いいんだよ」

 

『・・・・・』

 

 

 

 

 

「・・・・兄さん」

 

すると颯が隼人の後ろから寄り添った。

 

「どうしたんだ?」

 

「・・・・・・」

 

『さっきからなにやら落ち着きが無くて・・・何かを怯えているような』

 

「・・・・」

 

 

 

「・・兄さん・・・」

 

「・・・颯」

 

「・・私・・・不安なの」

 

「不安?」

 

「・・兄さんが・・・遠くに行ってしまいそうな気がして・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・だから・・」

 

 

「・・・・・」

 

隼人は振り向くとそっと颯を抱き寄せた。

 

「・・大丈夫だ。心配するな」

 

「兄さん・・・」

 

「俺が颯を置いていくわけ無いだろ」

 

「・・・・・・」

 

「それに言っただろ。颯を守ってやるって」

 

「・・・・うん」

 

「心配するな。どこにも行きやしない」

 

「・・・・・」

 

 

 

「少し前に言ったよな・・・」

 

「・・・・あの件?」

 

「あぁ。どうする?」

 

「・・・・・」

 

 

 

 

「・・・もちろん・・・いいよ」

 

「・・・・」

 

「・・・私・・・兄さんの家族になれるなら・・・喜んでなりたい」

 

「颯・・・・」

 

「リインフォースさんも・・・お姉ちゃんになるんだよね」

 

『え?』

 

予想外のことを言われてリインフォースは唖然とする。

 

「・・・ど、どうかな・・・」

 

『え、えぇ』

 

「・・・・?」

 

「まぁ、そういうのもありなのかもしれないな」

 

『そ、そうですね』

 

「・・・??」

 

颯だけは理解できなかった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!
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コメント
うーむ・・・毎回楽しみにしてるんですが・・・。要素の詰め過ぎは気をつけたほうがいいですよ? 差し出がましかったらすいませんorz(Nameless)
タグ
バンシィ ガンダム インフィニット・ストラトス IS 

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