デジモンクロスウォーズ 絆の将と魔道の戦士
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管理局地上本部にて、オメガシャウトモンがキメラモンに勝利した頃、機動六課隊舎では、

「プラズマキャノン!!」

「ラピッドファイヤー!!」

マグナモンとゴルドラピットモン、そしてブラックウォーグレイモンが激しい空中戦を行っていた。マグナモンとゴルドラピットモンの放ったミサイルを、回転で回避したブラックウォーグレイモンは、

「グレートトルネード!!」

両手の爪「ドラモンキラー」を突き出して突進し、二体の間を潜り抜けた。

「くそっ、化け物か?!」

ブラックウォーグレイモンはこう言うと、海の上に言って、大量の海水を集め始めた。

「ポセイドンフォース!!」

巨大な水の塊が完成すると同時に、マグナモン達に投げつけた。

「エクストリーム・ジハード!!」

マグナモンは全身から光を迸らせて、飛んできた海水をすべて蒸発させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、地上のムゲンドラモン戦はというと、一言で言って不利な状態だった。

「ギガデストロイヤーU!!」

ムゲンドラモンは体中から大量のミサイルを発射した、

「ギガデストロイヤー!!」

メタルグレイモンは必殺技で自分に向かってくるミサイルを撃ち落としたが、ナイトモンとポーンチェスモンズはシルードが耐え切れず、グラウンドラモンは攻撃をかわしきれずそれぞれダウンした。

(まずい、いくらなんでも分が悪すぎる)

メデューサモンは何とか耐え凌いだが、今からムゲンドラモン戦に加わっても、一発攻撃を庇うくらいの事しかできそうにない。ふとブラックウォーグレイモンと戦っている二体を見た。

(どちらかをこっちに回さないと、でないと勝ち目がない)

メデューサモンはこう思って、自身の力を限界まで解放した。

「私の魂のすべてをかけて、アイツをぶった切る。」

メデューサモンはこう思うと、ゆっくりとブラックウォーグレイモンに向けて歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

「ラピットファイヤー!!」

ゴルドラピッドモンは、攻撃の隙を付いて至近距離からミサイルをぶつけた。しかしブラックウォーグレイモンは背中に着けている盾「ブラックブレイブシールド」で攻撃を防いだ。

「この盾に通じる攻撃があると…」

ブラックウォーグレイモンがこう言うと、突然体中を鎖のようなもので高速され、地中から生えた柱に串刺しにされた、

「盾があるなら盾に構わなければいいだけ。」

シャマルはこう言うと、

「デジモンに通じるか分からないけど。」

と言って、クラールウィンドの鎖で円を作り、そこに手を入れた。その結果、ブラックウォーグレイモンの心臓部からシャマルの手が生えた。その手にはブラックウォーグレイモンの電脳核(デジコア)が握られていた。

「決めてマグナモン!アインハルトさん!」

シャマルのとなりで様子を見ていたヴィヴィオがこう叫ぶと同時に、マグナモンとアインハルトは一斉に飛び出し、

「覇王断空拳!!」

「マグナパンチ!!」

得意な打撃攻撃を、ブラックウォーグレイモンの電脳核に打ち込んだ。これでブラックウォーグレイモンはかなりのダメージを負ったが、

「滅びよ!!」

ドラモンキラーから発せられた滅びを誘う斬撃を受けて、皆一様にふっとばされた、

その時、フルパワーとなったメデューサモンが歩いてきた、まるで呪文のように何かを言う彼女の手には巨大な剣が握られ、その剣からは巨大なエネルギーが迸っている。

「生きている限り、湖だって斬って見せる!!」

メデューサモンはこう言うと、ブラックウォーグレイモンめがけて剣を振り下ろした、

「スレイ・エレイン!!」

発生した斬撃は、まるで地を這う蛇のように進んでいき、ブラックウォーグレイモンをとらえた。

「二人とも、あとをお願い。」

メデューサモンは息も絶え絶えにこう言い残すと、倒れた。

ヴィヴィオはその様子を見て、

「アインハルトさん、行って下さい。」

と、アインハルトに言った、

「え?」

アインハルトが驚くと、

「私とマグナモンでブラックウォーグレイモンをどうにかします。ですからアインハルトさんたちはムゲンドラモンを。」

ヴィヴィオは真剣な口調で言った。アインハルトは少し考えると、

「分かりました。」

アインハルトはこう言って、ムゲンドラモンに向かっていこうとした、

その時である、

「みんな大丈夫!!」

「今から加勢します!!」

エリオとキャロが駆け付けた、

 

 

 

 

 

 

「フリード!ブラストフレア!!」

「エリオ流、ビクトリーブレイブ!!」

キャロとエリオは、それぞれの得意な攻撃をムゲンドラモンに放った。これによりムゲンドラモンの動きが少し止まり、その間に、キャロは自身が使役する竜の中でも最強と言える「ヴォルテール」を呼び出した。

「トライデントアーム!!」

「紫電一閃!!」

「ギガテンペスト!!」

メタルグレイモンは左手の手甲で殴りかかり、エリオは槍から発せられた電撃を放ち、キャロの召喚したヴォルテールは強力な破壊光線を放った。しかし、ムゲンドラモンは、

「ムゲンキャノン!!」

背中に装備された巨大な大砲から発射された破壊光線で、すべての攻撃を吹き飛ばした、

「ギガデストロイヤー!!」

メタルグレイモンもギガデストロイヤーで応戦したが、パワーで勝つことが出来ず、徐々に押され始めた。

そんな中でもメタルグレイモンはあきらめなかった、

(強くなるにはまず誇りを持て)

かつて自分のジェネラルだった人物が言っていたことを思い出した、

(あんな誇りを持たぬ敵に負けるな)

「誇りを持たぬ機械に負けるか!!」

メタルグレイモンがこう叫んだ瞬間、メタルグレイモン、エリオ、キャロ、そしてフリードとヴォルテールはふっ飛ばされた。

「ああ!みなさん!」

アインハルトはブラックウォーグレイモンの追撃を回避しながら叫んだ、

(そろそろ自分が本格的に奴と戦わなくちゃ)

ヴィヴィオとマグナモンがこう思っていると、

「俺たちの勝利だ!!」

ブラックウォーグレイモンはこう叫んで、必殺技の「ガイアフォース」を放とうとした。

 

 

 

 

 

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「くそ、これまでか。」

メタルグレイモンは薄れゆく意識の中で思った。自分はここで終わるのか、と。

「無様ですね。青の軍最強の兵もこの程度ですか?」

すると、自分の目の前に白いドレスを着た美しい女性が現れた。

「何だと?!」

メタルグレイモンはこう言いかえしたが、

「ただ壊せばいいだけの機械も壊せず、こうして何もできず倒れている。そのような体たらくでどうにかできるのか?」

女はメタルグレイモンにこう言った、

「主がその程度の小物で無いというのであれば、もう一度立ち上がって戦ってみよ。まだ使える札はあるであろう。」

この時、メタルグレイモンの意識は途絶えた。

 

 

 

 

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「俺たちの勝ちだ!ムゲンドラモン!!」

ブラックウォーグレイモンの言葉を聞いたムゲンドラモンは、機動六課隊舎に向けてムゲンキャノンを放とうとした。今後しばらくの間、大きな動きをできないようにするため、隊舎を木端微塵に吹き飛ばそうと言うのだ、

「くそ、ここまでか。」

マグナモンはすぐにムゲンドラモンを止めに行こうと思ったが、ブラックウォーグレイモンがガイアフォースを放とうとしているので、その場を動くことができず歯噛みした。

そしてムゲンキャノンが放たれようとしたその時である。突如巨大な黄金の光が発生し、その光に包まれメタルグレイモンが立ち上がった。

「バカな!理論の上では消滅してもおかしくないダメージだぞ。」

ブラックウォーグレイモンがこう叫ぶと、メタルグレイモンの頭上に、白いドレスを着た女性が立っているのが見えた、

「おのれ、古代ベルカ時代はおろか、今になっても我らの邪魔をするか。竜王!!」

ブラックウォーグレイモンがこう言うと、

「マトリックスエヴォリューション。」

竜王エイリーンと呼ばれた女は、静かにこう言って、その身を光の粒子に変えると、メタルグレイモンの体の中に入り込んだ。その途端、

「メタルグレイモン、超進化!ジークグレイモン!!」

メタルグレイモンが黄金の光に包まれ、体中が黄金の金属で包まれた竜型デジモンが現れた。

「あれが…凄い。」

「話には聞いていましたけど。」

ヴィヴィオとアインハルトは驚いた。タイキやメデューサモンから話は聞いていたが、きっと見られないと思っていた「ジークグレイモン」が目の前にいるのだ。

「馬鹿な!蒼沼キリハの力を受けずに進化だと、理論上絶対にありえない!」

ジークグレイモンを見たブラックウォーグレイモンはこう叫んだ。その時、

「よそ見してんじゃねえ!!」

マグナモンとアインハルトのパンチ、ゴルドラピットモンとヴィヴィオの蹴りを喰らった。しかもヴィヴィオの姿は、今までの子供の姿から、一気に16歳くらいの姿に変わっていた。

「くそっ!いきなりなんだってんだ!」

ブラックウォーグレイモンはこう叫んで、再び四人と戦闘を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

「ギガデストロイヤーU!!」

ムゲンドラモンは体中からミサイルを発射した、だがジークグレイモンは、

「デストロイススマッシャ―!!」

高速で回転し、尾の先に付いた砲台で一発残らずミサイルを撃ち落とした。

「ムゲンキャノn…」

続いてムゲンキャノンを放とうとしたが、

「トライデントファング!!」

ジークグレイモンは巨大な爪でムゲンキャノンに傷をつけ、

「プラズマレールガン!!」

右手のレーザー銃で木端微塵に破壊した。

「これでとどめだ!!ファイナルストライクス!!」

ジークグレイモンはこう言うと、黄金の翼で飛翔すると光を纏って突進した。ムゲンドラモンはまるでクラッシュしたレーシングカーのようにふっ飛んで行った。

「何ぃ!ムゲンドラモンが負けただと。」

ブラックウォーグレイモンはこう言うと、

「一時撤退だ!!」

と叫んで。これまでにないほどの巨大な「ガイアフォース」を作り出し、機動六課隊舎めがけて投げつけた。ガイアフォースは着弾と同時に大爆発を起こしたが、

「ゴールデントライアングル!!」

「エクストリーム・ジハード!!」

「ジークフレイム!!」

ゴルドラピットモン、マグナモン、ジークグレイモンの技で、他の連中と機動六課の隊舎を守った。

(良かった)

ヴィヴィオはこう言うと、どっと疲れが来たのか倒れた。

「え?ヴィヴィオ!」

「ヴィヴィオさん!」

この時シャマルは気絶していた為、一時この場は大騒ぎになった。

 

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カットマン

「カットマンと。」

 

モニタモンズ

「モニタモンズの。」

 

全員

「デジモン紹介コーナー!」

 

カットマン

「今回のテーマはスティングモン。スティングモンは昆虫型のデジモン。必殺技は両腕のスパイクで敵をさす「スパイキングフィニッシュ」だ。」

 

モニタモンA

「昆虫特有の固い体と、素早く動ける羽を持つデジモンですな。」

 

モニタモンB

「俊敏な動きと的確な判断力を持つ、暗殺者のようなデジモンですな。」

 

モニタモンC

「とてもクールな性格ですな。」

 

全員

「それじゃあまたね。」

 

 

 

 

 

次回予告

多くの被害が出た管理局地上本部と機動六課襲撃の次の日。ムルムクスモンが声明を発表し、クラウドは皆を集め、ムルムクスモンの目的や今後の動きについて話す。

次回「クロスハート&機動六課&ナンバーズ、異色の同盟」

 

説明
第二十三話 ジークグレイモン再臨
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デジモンクロスウォーズ リリなの メタルグレイモン進化 

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