IS 二性の転生者は天才の義妹 十四話 |
「全員揃ってますねー。それじゃあSHR始めますよー」
どうも、結歌です。
今日は、IS学園の入学式です。
ちなみに今は結渡ですが、在学登録は結歌で登録してるし、教師の方は私の事情を知ってるので、結歌の方でいる事もできます。
体は男子なんですが、あのアホ姉のせいで女子の制服を着ています。
まあ、これはどうでもいいんですけど。
結渡でいる理由は、前回言ったように、結歌の方で目を怪我して、ほとんど目が見えないからです。
春休み中にの眼鏡が使いすぎると、体に悪いことがわかったので、目が見えるある程度のことかない限りはこちらでいます。
それと、IS学園に入るにあたって、髪型を変えました。
ホントは結渡を短くしたかったんだが、お姉ちゃんが必死に止めるので、両方そのままにしていたのを、結渡をポニテにして、結歌を後ろの髪を首辺りと先っぽをリボンで結んでいます。
で、今は入学式が終わって、山田先生の挨拶です。
それにしても、この先生はまるで子供みたいです。
「それでは皆さん、一年間よろしくお願いしますね」
「………………」
教室が異様な雰囲気に包まれてるせいか、山田先生の言葉に答える人は誰一人いない。
「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。えっと、出席番号で」
出席番号か……なら、箒ちゃんの後だな。
いやー、たまに会ってたけど、毎回背が伸びてていいですね。
高校に入っても、身長が150以下の私とは大違いだ。
それにしても、一夏と優斗への視線が凄いなー。
まるで、初めて日本に来たパンダのようだ。
実際には、始めてIS学園に入学した男子だけどな。
その二人に挟まれてる私としては、やめてほしいかな。
あ、次一夏の番じゃないか。さてさて、一夏君はどんなボケをかましてくれるのかな?って、一夏自分の番ってこと、気づいてないし。
「織斑君、織斑一夏君っ!」
「は、はいっ!?」
ほら、いきなり名前を呼ばれて驚いてるよ。
そのせいで周りの女子から、くすくす笑い声が聞こえる。
「あっ、あの、お、大声出しちゃってごめんなさい、お、怒ってる?怒ってるかな?ゴメンね、ゴメンね!でもね、あのね?自己紹介、」『あ』から始まって今『お』の織斑君なんだよね、だからね、ご、ゴメンね?自己紹介してくれるかな?ダメかな?」
あーあ、一夏が先生に迷惑掛けてるよ、っていうかこの人、本当に先生で大丈夫か?
一応、元代表候補生なんだけど……そうは思えないな。
「いや、あの、そんなに謝んなくても……っていうか自己紹介しますから、落ち着いてください」
「ほ、本当?本当ですか?本当ですね?や、約束ですよ、絶対ですよ」
山田先生が一夏の手を取って詰め寄る。
おお、山田先生大胆。
そして、覚悟を決めた一夏が後ろを振り向く。
あっ、少し引いた。この程度で引くとは、一夏もまだまだだな。
私はお姉ちゃんの代わりに、この数倍の前に出なきゃいけないことが多々あるから、この程度ならどうってことはないのだよ。
というか箒ちゃんよ、一夏をちらちら見るくらいなら、見ないかガン見のどちらかにしなさいよ。
「えー……えっと、織斑一夏です。よろしくお願いします」
ほう、出だしはまあまあだあ。
さあ、次はどうする?
ここで掴みを間違えたら、数ヶ月は困るぞ……あ、あれ?まさか、それだけ?ネタ無し?
おい、私に助けを求めるんじゃない!
そんな意思を込めて、なぜか私に助けを求めてきた一夏から視線を逸らす。
すると、一夏はついに覚悟を決めたのか、深呼吸をして言った。
「以上です」
がたたっ
クラスの七割が思わずずっこける。
ちなみに私は頭を抱えている。
まったく、いくら緊張と視線に負けたからって、それはないよ。
ん?この気配は……気配を感じたのと同時に、気配の主が教室に入ってくる。
これは、面白くなりそうな予感。
「あ、あのー……」
教室に入ってきた人物が、持っていた武器(出席簿)を振り上げる。
パアンッ!
そして振り上げられた武器(出席簿)は、一夏の頭に振り下ろされ、軽快な音を教室に響かせる。
「いっーー!?」
叩かれた一夏は短い絶叫の後、痛みに頭を押さえる。
そして少しして、恐る恐る後ろを振り向く。
その視線に移った人物は、
「げぇっ、関羽!?」
そう、三国志の英雄、関羽だった……って、ちゃうわー!
パアンッ!
まったく、一夏が振り向いた所にいたのは、一夏の姉の織斑千冬だった。
それにしても、一夏は馬鹿だな。
千冬さんにそんなボケしても、常人のツッコミが帰ってくるはずないのに。
てか、千冬さんって、関羽よりどちらかと言うとRPGの魔王とかだろ。
ブン!(千冬さんの武器(出席簿)が私に向け振り下ろされ音)
ヒュ!(私が避けた音)
バコーン!(千冬さんの拳骨が私の頭に落ちた音)
いったー。ふう、相変わらずいい物をお持ちだ。
「誰が三国志の英雄だ馬鹿者。そしてお前、失礼なこと考えただろ」
「なぜわかった!?というか、それだけでか弱い乙女の頭を叩くのはひどいと思います」
「お前のどこがか弱いんだ。そしてお前、今は男だろ」
確かに、か弱くはないけど、なんで男だってバレた?容姿変同じで、制服女子のなのに。
「眼鏡かけてないだろ」
「ああ、そうだった」
素で忘れてたわ。
それにしても、千冬さんと会うのは久しぶりだな。
千冬さんがIS学園の教師になってからは私も忙しかったし、一年ぶりくらいかな。
「お、織斑先生、会議は終わられたんですか?」
「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったな」
あれ、千冬さんってこんなに優しかったけ?まあ、一夏とお姉ちゃんが特殊なだけか。
「い、いえっ。副担任ですから、これくらいはしないと……」
この人先生じゃなくて、千冬さんの追っかけの方が合ってるよ。絶対。
「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことは良く聞きよく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠十五歳を十六歳までに鍛え抜くことだ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな」
まったく、千冬さんは相変わらずだなぁ。
もう少し言い方を優しくすればいいのに。
「キャーーーー!千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」
な、なんだ!?いきなりソニックブームが。
人の声がここまで強かったなんて……ああ、耳痛い。
てか、別にどこでもいいだろ。北九州より遠いとこから来てる人だっているだろ。
「あの千冬さまにご教導頂けるなんて嬉しいです!」
「私、お姉様のためなら死ねます!」
私は某高町さんの共同の方が嬉しいな。砲撃はやめてほしいけど。
てか、そんな簡単に死ねるなんて言っちゃダメだよ。命は大切にしなきゃ。
「……毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるもんだな。感心させられる。それとも何?私のクラスだけに馬鹿者を集中させているのか?」
千冬さんのファンは多いから、違うんじゃないかな。
てか、そんなにうっとうしがらなくてもいいんじゃないかな。人気は買えないんだから、もうちょっと優しくしようよ。
「きゃああああっ!お姉様!もっと叱って!罵って!」
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように躾をして〜!」
甘かった、まさかクラスメイトたちがそれを望んでいたっとわ。
それにしても、耳が痛い。ハデスに耳栓してもらえばよかったかも。
『しても防げないと思う』
マジかー。どんな声量出してるんですか、私のクラスメイトたちは。
「で?挨拶も満足にできんのか、お前は」
まったくだ。こんなんじゃ将来困るぞ。
「いや、千冬姉、俺は――」
パアンッ!
はい、本日三度目の出席簿アタック!
「織斑先生と呼べ」
「……はい、織斑先生」
一夏って、地雷踏むの得意だよね。
中学でもそれなりの数踏んでたし。
「え……?織斑君ってあの千冬様の弟……?」
「それじゃあ、世界初の男で『IS』を使えるっていうのもそれが関係して……」
「ああっ、いいなぁっ。代わってほしいなぁっ」
あれ、みんな一夏と千冬さんが姉弟だってこと知らなかったんだ。
それと、一夏がIS使えるのに千冬さんは関係ないよ。
一夏がどうしてISを使えるのかは知らないけど、この学園にいるのはお姉ちゃんのしわざだね。
ちなみにIS学園って、私とお姉ちゃんが日本人っていうのを利用して、外国が日本に作らせた学校なんだよね。
っと、チャイムだ。
自己紹介、『お』までしか終わってないけど大丈夫なのかな。
「さあ、SHRは終わりだ。諸君にはこれからISの基礎知識を半月で覚えてもらう。そのあと自習だが、基本動作は半月で体に染み込ませろ。いいか、いいなら返事をしろ、よくなくても返事をしろ、私の言葉には返事をしろ」
基礎知識に基本動作ねー。一ヶ月は暇になるなー。
まあ、眼鏡の改良でもしますか。この性別で、この格好はいろいろやばそうだし。
「席につけ馬鹿者」
あと、ISの装備も作らなくちゃな。
あーあ、何か面白いこと起きないかなー。
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