恋姫無双 小ネタ集 その4
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【その1】恋姫的ことわざ故事成語慣用句辞典

 

 『曹操も塩の誤り』

意味:どんな完璧超人でも、ときにはドジを踏むものだ。

   曹操が劉備に料理を教えた際、塩を入れ忘れたというエピソードが語源。

 

 『黄蓋の冷や水』

意味:年齢を顧みず、無茶をすること。

   使用例「年甲斐もなく張りきり過ぎてぎっくり腰とは、黄蓋の冷や水だ」

 

 『元譲の耳に軍略』

意味:しても意味がないことの例え。

   類義語「孫策に禁酒令」「劉備に悪態」

 

 『荀ケも歩けば穴に落ちる』

意味:自分で堀った落とし穴に思いがけず落ちてしまうこと。

   転じて、よからぬことを考えていると自爆する。

 

 『袁家の顔良』

意味:他人のために陰で苦労や努力をすること、また、そのような人の例え。

   使用例「この国がこれほど大きくなったのは、袁家の顔良がいたからだ」

 

 『公孫賛』

意味:普通。平均。並。

   使用例「今年の米の出来は公孫賛だった」「自分の容姿は公孫賛だと思う」

 

 『泣きっ面に蜂蜜』

意味:どんなに機嫌が悪くても、それを与えれば機嫌が直るほど好きなものの例え。

   類義語「趙雲にメンマ」「周泰にお猫様」「袁紹に褒め言葉」「呂布に肉まん」「陳宮に呂布」「荀ケに曹操」「張勲に袁術」「楽進に隊長」他、多数。

 

 『周瑜の中の人』

意味:とても変わった人のこと。

   使用例「え、お前納豆にケチャップかけんの? いやー、周瑜の中の人だなぁ」

 

 『公孫賛の中の人』

意味:残念な人。また、大の弟好き。

   使用例「弟をぺろぺろしたい気持ちが止まらない。私って公孫賛の中の人なのかしら?」

 

 『トラとミケ』

意味:特別似ているわけでもないのに、なぜか見分けがつかないものの例え。

   対義語「シャムは別格」=同じようなものの中で際立って存在感があるということ。

 

 『魏延にも衣装』

意味:どんなに男っぽい娘でも、着ているものによって可愛らしく見える。

   また、それをきっかけに乙女なる様子。

 

 『董卓とすっぽんぽん』

意味:似つかわしくない組み合わせ。美女と野獣。

   使用例「まったく俺にはもったいない嫁さんだよ。董卓とすっぽんぽんだ」

 

 『盛国の幼女』

意味:国全体が盛り上がるほどに可愛らしい幼い女の子のこと。

   語源的には黄忠の娘・黄叙がこれに当たるとされる。

 

 『天和百まで歌を忘れず』

意味:どんな天然娘でも、本当に好きなことは歳をとっても忘れない。

   語源は百歳を超えてなお舞台に立ち続けたと言われる伝説的歌姫、天和。

 

 『甘寧の川流れ』

意味:普段クールな人間が、得意なことを失敗して照れる様を表す。

   類義語「妙才の的外し」「人和の歌詞間違い」

 

 『年齢の話をすると黄忠に撃たれる』

意味:女性の前ではあまり歳の話はしないほうが良いということ。

   使用例「おいおい、そろそろ止めないと黄忠に撃たれるぜ?」

 

 『阿蒙の一撃』

意味:普段大人しい人間が大胆な行動を取り、周りを唖然とさせること。

   類義語「鳳統の大毒舌」「おねだり典韋」

 

 『美髪公』

意味:関羽のこと。転じて、嫉妬深い女性を表す。

   使用例「俺の彼女は美髪公だ」

 

 『天の御遣い』

意味:精力絶倫な男性のこと。また、女性に見境がない様子。種馬。

   使用例「彼氏が天の御遣いで、いろいろ大変です」

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【その2】恋姫たちと『三国志演義』2

 

 ※前回のあらすじ

 一刀から三国志演義の話を聞いた愛紗が暴走して、亞莎を襲ったよ。

 

「はわわ! ごしゅじんしゃまっ!」

「あ、あわわ。ごひゅいんひゃま……」

 

「「はわ(あわ)っ!? 噛んじゃいましたっ!」」 

 

「ありがとう朱里、雛里。お約束を本当にありがとうっ! ……で、どした?」

「はい。実はですね、はわわがはわわで、はわわわわわっということがあったので」

「それで朱里ちゃんと相談して、あわわのあわわをあわわわわわわーーーということになったんです」

 

「ふんふん、なるほど。先日は愛紗が暴走してしまったものの、三国志演義の話自体は興味深いと思ったから、二人で話を聴きにきたというわけか」

「「そうなんでしゅっ!」」

 

「すごいのだお兄ちゃん! 鈴々には、はわわあわわ言ってるだけにしか思えないのに、ちゃんとわかるなんて!」

「おお、鈴々。鈴々もいたのか」

「うん。いたのだっ! 鈴々はもう全部聞いたけど、また聞きたいのだっ!」

 

 ???

 

「――っと。さて、まだ途中だけど、なにか感想はあるかな、二人とも?」

 

「はわわ。黄巾党の乱が終わりましたね……」

「あわわ。反董卓連合も終ったよ朱里ちゃん……」

 

「「私たち、まだ出てこないね……」」

 

「朱里に雛里、安心するのだ! もうすぐ諸葛亮も鳳統も出てくるよ!」

「はわわっ! それは良かったですぅ」

「あわわ。良かったね、朱里ちゃん」

 

「うん! 特に諸葛孔明の活躍はすごいのだ!」

「はわっ!? わ、私ですか!?」

「そうなのだ! まー、朱里であって朱里じゃない諸葛亮だけど。で、鳳統もけっこうやる奴なのだ!」

「あ、あわわ……。良かった、です」

 

「うん! けど鳳統は、なんかいきりなり死んじゃうよ!」

 

「……あ、あわーっ!? いきなり、死っ……!?」

「そうなのだ! 『らくほーは』ってとこで、桃香お姉ちゃん――じゃなくて、劉備から馬を借りて乗ってたら、劉備と間違われて弓で撃たれちゃうのだ! ぐさーって!」

「ゆ、弓……撃たれ……ぐさーっ!? あ、あわわわわわわ…………きゅう」

 

「は、はわーっ!? 雛里ちゃんが気を失っちゃいました!?」

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 ???

 

「雛里を華陀のところに届けてきたのだ!」

「あ、ありがとう鈴々。……ええと、朱里? こんな事態だけど、まだ続ける?」

 

「も、もちろんです! ここで引いては、天国の雛里ちゃんに合わせる顔がありませんから!」

 

「別に雛里は死んでないと思うのだ。……けど、どうせ聞いてないから、もうなんでも良いのだ!」

「……正直、俺の心が折れそうなんだけど」

「がんばれお兄ちゃん!」

「……うん」

 

 ???

 

「――と、これで一通り話し終わったかな。どうだった、朱里?」

「…………」

「え、えーと、朱里?」

 

「お兄ちゃん。朱里がわなわな震えているのだ。どーしちゃったのだ?」

「さ、さぁ? ……おーい、朱里ー? しゅりたーん、どうしたんでちゅかー? 返事してくださーい」

 

「……ご主人様」

「おお、やっと気づいたか朱――」

 

「ご主人様。――なにが『しゅりたん』なのですか? 馬鹿にするのもいい加減にしていただきたく思います。やれやれ」

 

「………………え゛っ!?」

 

「しゅ、朱里がなんだかおかしくなったのだ!? 『はわわー』って言わないのだっ!?」

 

「『はわわ』などと。そのようなこと、この亮が口にするはずないではございませんか、張将軍。……それよりも、将軍。貴女も一軍の将なれば、もう少し落ち着かかれてはいかかでしょう? 出来ればご自分を『鈴々』と呼ぶのも止めた方がよろしいかと。少々子供っぽいですよ? ……ぷっ!」

 

「な、ななななななななななっ!? お、お兄ちゃんっ! しゅ、朱里に鼻で笑われたのだっ! なんだかすごく傷ついたのだっ! おまけに、鈴々のキャラ立ちを否定されたのだっ! 自分で自分を『鈴々』って言わなかったら、それはもう鈴々じゃない何かなのだ! り、鈴々はいったいどうすれば良いっ!? ……ああ、わからない、私は、私はどうすれば良いというのだっ!?」

 

「お、おおおお落ち着け鈴々! なんか最後の方、『良将にして猛将』の人みたくなってるぞっ! ――くっ、これは、あれか? 演義の孔明の超人っぷりに、朱里が変な影響を受けたってことなのか? ああ、もう、みんな感情移入しすぎだろっ!?」

 

「――さて。ではご主人様。さっそく北伐と参りましょう。……打倒、魏っ! 例えこの身が滅びようとも、必ずや成し遂げてみせましょうっ!! 今は亡き、劉備様の名にかけてっ!!!」

 

「生きてるよ! 桃香ぜんぜん生きてるし、北伐ダメっ絶対!? せっかく平和なのに、孔明が戦乱起こしてどーすんだっ!? ……マジ、誰かなんとかしてくれ……」

 

「鈴々は、私は、張飛は……ううっ、頭を使い過ぎて疲れてきた。もう酒かっくらって寝るのだ。ぐーぐー寝るのだ……なんだか、そのまま目が覚めないような気もするけど、気にしないのだ……」 ←鈴々さん、思考力低下中。

 

「り、鈴々も、それはらめぇっ!?」 ← 一刀さん、混乱しています。

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 ???

 

「あわわ……。お話の途中で気絶しちゃうなんて、情けないよ……。早く戻って、続きを聴かなくちゃ――」

 

「あっ! 雛里ちゃーん!」

 

「あ、あわわわわっ!!? …………と、桃香、さま。…………な、なに、か?」

「ど、どうしたの雛里ちゃん? なんかすっごい震えてるけど……?」

「い、いえ、なんでもないでしゅ! 平気でしゅ!」

「そ、そう? えっと、それじゃ少し聞きたいことがあるんだけど」

「……は、はい」

「うん。あのね、実は私がいつも乗ってるお馬さんを雛里ちゃんに――」

 

「――あわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!? ……きゅう」

 

「――診てもらおうかと思って。最近なんだか元気がないから、雛里ちゃんの不敗の魔女っ子ぱわぁでなんとかならないかな……って、あ、あれっ!? ひ、雛里ちゃん、しっかりして雛里ちゃーん!?」

 

                                    終るっ!!

 

 

【以下、コメント返し】読んでくださった皆様、ありがとうございます。

 

<狭乃 狼さん

 思いのほか『公孫賛』が好評なようで、ちょっとびっくりw

 機会があったらぜひ使ってみてくださいねw

 

<ゆぎわさん

 もし恋姫世界(時代)の話が現代にまで伝わっていたとしたら、

 こんなような言葉が氾濫しているんじゃないかとw

 

<ノワールさん

 確かに朱里って、数いる「孔明」のなかではちょっと変わった存在かも知れません。

 ビームも出ないですしね。

 ……あれ? むしろそっちの方が特殊なような?w

 

<グリセルブランドさん

 白蓮さん! 怒らないで聞いて欲しいんですが……あなたはどこをとってもやっぱりフツーぅぐはっ!?

 う、ううっ、普通の剣で普通に刺されました……普通に痛いです普通に。

 

<summonさん

 朱里「はわわっ! ……孔明ビーム!」

 霞「そんなん喰らうかいっ! ……山田ーーーーっ!」 

 ……カオスですねw

 

<本郷 刃さん

 ありがとうございますw

 しかしコメントにもいただきましたが、恋姫さんたちに聞かせたら怒られそう。

 白蓮さんは……まぁ良いとして、華琳さんや思春さん辺りヤバいです。

 気のせいか、首筋に刃物が当たっているような(スパーンッ)…………

 

<メガネオオカミさん

 …………ああ、危ない。先のコメント返しで首が飛んだかと思いました。

 そう、で、『美髪公』ですが、これは我ながらぴったりだと(スパパパパーンッ)…………

 

<アロンアルファさん

 …………生きてました。

 ことわざについては「なんとなく面白そうな言葉」を考えて書いたので、確かにちょっと偏ってます。

 『黄蓋の冷や水』なんて、ようするに年寄(ヒュン! グサッ!)…………

 

<叡渡さん

 …………強がってきましたが、小生、実はもう瀕死です。

 ハムの御姐さんは、何をしても最終的には苦笑いで許してくれそうな雰囲気を持っているので、

 ついいじっちゃいますね。

 ……最期はぜひハムさんに膝枕されながら逝きたいで……ぐふっ。 

 

説明
 長編も 書いていますが 進まない
 息抜きに書く 小ネタがたまる 《ひさやすた こころの短歌

 ということで、小ネタ集です。
 よろしければご賞味ください。  
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コメント
雛里ーーン!しっかりしてください!目を開けてください!Sieg Heil HINARIN( ゚∀゚)o彡°Sieg Heil HINARIN( ゚∀゚)o彡°Sieg Heil HINARIN( ゚∀゚)o彡°Sieg Heil HINARIN( ゚∀゚)o彡°(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊)
あんまりイイ方の諺がないww(アロンアルファ)
ことわざがヤバいなwwww 個人的には「公孫賛」と「美髪公」がツボでしたwww(メガネオオカミ)
ことわざが的を得すぎているwwwww(本郷 刃)
朱里が孔明化しちゃったw次は某無双のようにビーム出せるようにならないとね。(summon)
白蓮 「あのさぁ・・・(憤慨)」(グリセルブランド)
恋姫的ことわざ、殆どが本人達が聞いたら怒る内容ですな…。三国志演義や史実を始め、どこの三国志ものの孔明も超人ですからね……朱里が数少ない例外なだけで。(ノワール)
なるほどと思いつつ見てたら、「公孫賛」のところで笑ってしまったww。 「泣いて馬謖を斬る」がこの時代だから、そりゃ後世に伝わるはずだなww(ゆぎわ)
全部的を射ていて素晴らしいwww 特に公孫賛ワロタwwwwww(狭乃 狼)
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恋姫 無双 小ネタ 朱里 雛里 鈴々 一刀 

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