IS<白き天使と赤の騎士>
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アリーナ上空

 

スラスターを増設、一際目立つ巨大なガトリングを装備した打鉄を纏っている久方は芽衣が纏っているISが情報と違い驚く。

 

「・・!あなた、エピオンじゃない!?」

「エピオンは僕の反応速度に追い付かなくなったから新しいのに代えたんだ。これはガンダムAGE3。僕の新しいガンダム。ちなみにエピオンはもうBSAA本部に返還してある。だから奪おうと考えても無駄だから。」

 

久方は焦っていた。

エピオンは射撃武装が無いから距離を保って遠距離攻撃で攻めれば勝てると踏んでいたが芽衣のISが変わったことでそのプランが崩壊。

 

「さぁ、始めようか。」

「(例え相手がどんなガンダムを使っても私が勝つのが必然!)私が勝ってそのガンダムを頂く!これは決定事項よ!」

 

『試合開始』

 

「先手必勝!」

 

ブザーが響き、久方はアサルトライフルを構えて連射。

 

「・・く、やっぱり初期設定はキツいね・・!」

 

芽衣はそれを避けようとするが何発か当たってしまう。

何とか隙を見つけてビームサーベルを展開、久方に切りかかるが避けられる。

機体が芽衣のXラウンダーの先読みに着いてきていない。

 

「(ガンダムってこの程度?拍子抜けね。)どうしたの?この程度なら早く終わらせてしまおうかしら。」

「ヤバッ・・!」

 

久方はガトリングを構えて動きを止めた芽衣に連射。

芽衣はたちまち煙に包まれる。

 

「ふぅ、これで委員会の・・!?」

 

勝ちを確信していた久方は芽衣を見て驚く。

先程とは違って機体がシャープになり、手にはライフルが握られていた。

 

「このタイミングで一次移行が終わるなんてナイスな展開だよまったく。・・さて、慣らしは終わりでここからが本番。」

「まさか・・!?初期設定で戦っていたの・・!?」

「まあね。・・さあ反撃行くよ!」

 

芽衣はフルブーストで久方に接近、ビームサーベルの連続コンボで切りつけ蹴飛ばす。

 

「早い・・!きゃぁ!」

 

久方は姿勢を立て直すが視線の先には巨大なライフル・・シグマシスライフルを構えた芽衣がいた。

 

(あのライフルはヤバい・・!)

 

シグマシスライフルを見て回避行動を取る久方。

 

「(ドクン)・・見える!そこ!」

「ウソ!きゃぁぁ!」

 

芽衣はXラウンダーの先読み能力を生かし久方の回避ポイントを読み、シグマシスライフルを発射。

久方は放たれたビームに飲み込まれて勝負あり。

 

『勝者・天海芽衣』

 

「・・威力高いね。これ。」

 

芽衣はシグマシスライフルの威力に舌を巻く。

 

「あまりいいデータが取れなかったかな?代表といっても大したことなかったね。これなら簪さんの方が強いよ。」

 

芽衣は国家代表を相手に物足りなさそうだ。

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アリーナ通路では千冬が芽衣の戦いを撮影していた。

 

「これを委員会に渡せば・・!」

 

どうやら映像を委員会に売り渡すつもりらしい。

 

ポスッ

 

「何!?」

 

アリーナに出る通路から放たれた銃弾がカメラを貫通。

その人物は逆光で顔が見えずぶら下がっていた。

 

「くそ・・!貴様・・!」

「・・クスッ。」

 

千冬はその人物を追おうとするがその人物は引っ張られるように上へと消える。

 

「一体誰が・・!?」

 

銃弾を撃った人物はフックショットを戻して客席に華麗に着地。

サイレンサー付のハンドガンをクルクルと回してホルスターに納める。

 

「まったく、油断ならないね。自分が出世するためなら生徒を売ることもためらなわないなんて。」

 

その人物はシャナだった。

シャナも様々なミッションに就き、中でもエイダの動きを参考にしたスパイ系の動きが得意だ。

得意な銃はハンドガンを始め、スナイパーライフル、マシンピストル等。

さらに体術や医学も優れている。

今回はその知識を生かしレベッカの補佐という肩書きでIS学園に潜入。

その目的はIS委員会と繋がりがあり、白騎士である織斑千冬、財団Xと繋がりがある可能性があるエミリー・リリネット、そしてそのエミリーと繋がりがある篠ノ乃箒の監視。

さっきみたいに委員会へガンダムのデータを送ろうとすればそれを阻止する。

 

「まあレポートに書き留めておこう。今後も監視を怠らず・・かな。さっきも一夏や芽衣の部屋にリリネットや篠ノ乃が侵入してガンダムのデータを閲覧していた形跡があった。その事を一夏たちに話しておこう。」

 

シャナはアリーナを後にする。

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その夜・芽衣の部屋

 

シャナは芽衣の部屋にガンダム持ちやBSAA関係者を集め、千冬たちの行動を話した。

ちなみに盗聴機の類は全て破壊してある。

 

「あいつ・・!出世のためなら生徒を売る事もためらいを見せないのか・・!」

「それにエミリー・リリネットと箒さんも見過ごせないね・・。束さん謹製のプロテクトを突破されずに済んでよかったよ。」

 

千冬の行いに一夏は怒りを見せ、芽衣は束のプロテクトに感謝しつつエミリーと箒を警戒。

 

「とにかく僕も協力する。ガンダムや仮面ライダーはこの世界を戻す力がある。だから狙われる危険性もある。」

「一夏くんや芽衣くんは仮面ライダーだからそっちにも気を付けて。学園祭は如月くんたちにも目を配らないと。」

「そうですね。さすがに学園祭で動くことはないと思いますけど念には念を入れておきましょう。」

「あとは財団Xですね。様々な人が集まるからそこを狙う可能性もあります。」

 

シャナの報告と学園祭に向けた警戒を話し合い、芽衣は意を決して話し出す。

 

「・・みんな、いい機会だから話すよ。僕・・。」

 

芽衣はそういうと背中から片翼の翼を出す。

 

「芽衣・・。その翼・・。」

「それは・・。」

 

部屋にいる全員が唖然となるなか、芽衣は話す。

リュウガである自分の鏡像と融合したことで翼が出せるようになり、嗅覚が鋭くなったこと。

翼を出せば身体能力を極限にまで高め、力を引き出せること。

鏡像は儀式の日に生まれた自身の半身であり、ファントムだったこと。

融合したことにより自分が半分人間であり、半分ファントムでもあることを話した。

話しを終えた芽衣は泣きそうになっていた。

 

「僕は人間でもファントムでもない中途半端な存在・・。僕の心がファントムに飲まれたらその時は・・。」

「芽衣!」

 

シャルは芽衣を抱き締める。

 

「大丈夫、大丈夫だから・・!芽衣は芽衣だよ・・!例えファントムでも中途半端でも・・僕は君をずっと愛してる・・!」

「そうね、芽衣くんは芽衣くんよ。」

 

楯無が扇子を広げるとそこには『芽衣くんは立派な人間』と書かれていた。

シャルを筆頭に一夏たちも芽衣を受け入れてくれた。

 

「う、うわぁぁぁん!」

 

一夏たちが中途半端な自分を受け入れてくれたことに泣き出す。

 

「怖かったんだ・・!ヒック、みんなに・・みんなに嫌われるんじゃないかって・・!離れるんじゃないかって・・!」

「辛かったね・・ウィザードの昴もそうだけど、ずっと抱え込んでいたんだよね・・。」

 

そんな芽衣を優しく包み込むシャル。

一夏たちはそっと芽衣の部屋を後にする。

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話し合いと芽衣の告白を終えたその頃のストレイキャッツ。

有希はクウガからフォーゼのカードを並べ、ブランクカードを手に取っていた。

そんな有希に希が声をかける。

 

「にゃあ、有希。そのカードは・・?」

「・・おそらく昴のウィザードだ。あいつは心の中で何かを抱えている。だから力が使えない。」

 

そのカードはおそらくウィザード。

ウィザードが使えない理由を有希はうっすらとわかっていた。

それは愛莉を除く智花たち女バスメンバーに打ち明けていないことだと推測。

 

「これはあいつの問題であいつが解決するべきこと。・・まぁ危険な目に合わせたくない気持ちはわからんでもないが・・昴の教え子らはそんな事で離れるとは考えにくいと思うけどなぁ・・。」

 

有希はブランクカードを放り投げ、昴と智花たちの絆がその程度で揺るがないと信じる。

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シャナはエイダみたいな動きが得意。

 

なのでフックショットも扱います。

 

・・性知識は壊滅的ですけど。

 

芽衣は自身がファントムである事を打ち明けました。

 

みんなが受け入れてくれたので大泣きしました。

 

ディケイドはウィザードが使えません。

 

有希はその理由をわかっているようで・・?

 

感想待ってます!

説明
決闘。

芽衣の打ち明け。

ストレイキャッツでの話し。

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コメント
オリ主に後付け設定が多すぎる気がするが?設定生かせるの?(西湘カモメ)
タグ
インフィニット・ストラトス IS 一次移行 ウィザードまだ使えない 

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