真・恋姫無双「新たなる地と血」第35話
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この作品は恋姫無双の2次創作です。

 

作者の勝手な解釈もある為、若干キャラの性格等のズレが生じる場合が御座いますが

そこらへんはご容赦のほどを。

 

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〜孫策軍〜

 

「そ、そんな…」

 

袁術からの呼び出しから戻り、雪蓮から独立への策の失敗、末妹小蓮が囚われたことを聞いた蓮華達は言葉を失っていた。

 

「…これからどうなさるお積もりですか。お姉様?」

 

「どうするもこうするもないわ。シャオの命が懸かってるんだから、あいつらに従うしかないでしょ?。」

 

「それは、確かにそうですが…」

 

「勿論何もせず、ただ黙って従うつもりはないわ。明命!」

 

「はい!」

 

雪蓮の呼びかけに明命は前に出る。

 

「明命。あなたにシャオを探索を命じるわ。」

 

「はい。その任、確かに承りました。それでは!」

 

雪蓮から命じられた明命はシャオを探すべく部屋を後にした。

それを見送った蓮華は、明命に任せておけば間違いないと安堵の表情を浮かべたが、雪蓮と冥琳、祭と穏そして思春はまだ表情が硬いままであった。

 

「?どうしたのみんな、まだ何かあるのかしら?きっと明命が探し出してきてくれるわよ、心配いらないわよ。」

 

「そう上手く行くと良いが…」

 

「どういう事…?」

 

祭の呟きに蓮華はどういうことかと尋ねる。

 

「蓮華様。我々の動きを読んでいた紀霊が、小蓮様を我々が探す事など容易く読んでいるはずです。」なのでそう簡単に見つけるのは困難なのではないでしょうか。」

 

「それについてももう対策は施している。という事?」

 

「恐らくは。」

 

蓮華の言葉に思春は頷く。

 

「…今は明命を信じましょう。ただ…」

 

「ただ?」

 

「最悪の場合はシャオを…切り捨てるわよ。」

 

「なっ!?それはどういう事ですか!お姉様!?」

 

「どうもこうもないわ蓮華。そのまんまの意味よ。私たちにだって目標がある。人質を取ったからって良い様に出来ると思ったら大間違いよ。それにシャオだって覚悟はしてるはずよ

 

。こうなってしまった場合私たちがどうするかを…」

 

蓮華は雪蓮に何かを言おうとするが言葉が出ず、どう声を掛けるべきか戸惑ってしまう。そんな蓮華に思春が肩に手を置き、ある一点を指差す。思春の指差したところを見ると雪蓮の

 

足元には赤いシミが幾つかあり、その下を辿ると雪蓮の握られた拳から滴り落ちていた。それを見た蓮華は雪蓮の心情を理解した。前の世界でもシャオが一刀達に捕まり、自身も苦渋

 

の決断を降した事を思い出し…

 

(明命、頼んだわよ。からなずシャオを見つけて出してね…)

 

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〜曹操軍〜

 

華琳は報告を聞いて驚いていた。

それは袁術が『仲』を興した事。世間知らずで我侭で幼稚な有名な彼女が、この様に漢王朝に反旗を翻すような大胆な行動をした事。

もう一つは孫策が袁術の下に居るという事。彼女らがまだそこに居るという事は、孫家の独立を阻む事になってしまっている。報告の中にはその過程は含まれておらず、どうやって彼女らの独立を阻止をし、彼女らを従わせているのか気になっていた。

 

「張勲がやったのかしら?」

 

「う〜ん…彼女なら策を出すことは可能かもしれませんが、いかんせんそれを実行するための人材があそこには…」

 

「居ない、ねぇ…じゃあどうやったのかしら?」

 

「さあ?あそこで知られているのは彼女ぐらいですから…」

 

そう言って桂花は報告の記されている竹簡を見ながら答えていたが、何かを見つけふと手を止めた。それを見ていた秋蘭は何を見つけたのかと聞くと、桂花は竹簡に書かれている名前を指差した。

 

「紀霊?聞いた事の無い名だな。という事は最近入った将ということになるな。」

 

「まさかそいつが?」

 

「わからないわね。そいつのことに関しては名前以外何も書かれていないから…でも、それはあるかもしれないわね。」

 

袁術の今回の行動、孫策の独立の阻止。そして紀霊の名前が挙がったこの時期。あまりにもタイミングが合いすぎる為、秋蘭は袁術のこの暴挙とも言える行動に絡んでいるのではないと推測する。華琳と桂花も同じような考えなのか、黙って頷いた。

 

「そうなると北の袁紹と南の袁術を警戒しなければならないわけだけど…」

 

「北の袁紹と南の袁術を同時に警戒するということは、二人は手を組んで来るということか?」

 

「あんたやっぱり馬鹿ね。」

 

「なんだとーーー!?」

 

春蘭の疑問に桂花はやれやれと言わんばかりに呆れ、そんな桂花の態度に春蘭は噛み付いた。

 

「あの二人が組むなんて絶対有り得ないわ。」

 

「だからなんでなんだ!?教えろ!!」

 

「全くぅ…少しはましになったかと思ったけど、やっぱり変わらないわね。まあいいわ、脳筋でもわかるように説明してあ・げ・る。」

 

「きいいいいいぃぃぃいいぃいーー!!」

 

桂花の馬鹿にした言い方に春蘭が切れかけるが、それを必死になって三羽烏が宥めようとする。そんな光景を尻目に華琳は桂花に続けるよう促す。

 

「あの二人が組む事がない理由は単純よ、仲が悪いからよ。」

 

「え?あの二人姉妹なんでっしゃろ?」

 

「姉妹なんだからって必ずしも仲がいいとは限らないわよ、真桜。」

 

「何か理由があるの?」

 

「あの二人、腹違いの姉妹なのよ。結構有名よ?しかも袁紹の方は妾腹。正妻の子である袁術は、その事で酷く袁紹を馬鹿にしていたわ。気位の高い袁紹の方もそんな袁術の態度が気に入らなくて…」

 

「嫌っている。と言う訳ですか。」

 

凪の言葉にそういう事、と桂花は頷く。

 

「手を組まんのは分かっても、二つの勢力が南北におるのはかなりしんどくおまへんか?」

 

「いや、真桜。東には劉備もいるぞ。」

 

「そうね。でも劉備のところに関してはこちらから手を出さない限り、そうそう攻めてくることはないでしょうから、少しはましかしら?それに先に勢力の小さい劉備の所からになるでしょうね。」

 

「そうですね。今の所攻めてくる確率が高いのは袁紹と袁術くらいでしょう。」

 

「恐らく麗羽はこの後、幽州の公孫?へ。そして袁術は地方の豪族をまとめ上げることを優先することになるでしょうから…」

 

「先にそれらを終わらせた方から相手、と言うことですか?」

 

秋蘭の言葉に華琳と桂花は頷く。

 

「それでいかがいたしましょう?華琳様。」

 

「当分はいつも通りよ。兵の調練と北と南の国境の警備の警戒を強めなさい。いつ戦が起こっても良い様準備だけはしておきなさい。」

 

『はっ!』

 

華琳の今後の方針を聞いた桂花たちは、それぞれの持ち場へと赴く。

 

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〜劉備軍〜

 

一方、劉備たちは袁術が『仲』の国を興し皇帝を名乗った事に混乱していた。

 

「劉弁様がいるのに皇帝を名乗るなんて、これって…」

 

「はい。明らかに漢王朝に反旗を翻しています。」

 

桃香の言葉に朱里は頷き、続けていく。

 

「そうなるとまた戦が始まるのかな…」

 

「桃香様…」

 

桃香は再び戦が始まることに暗い表情になる。そんな桃香の表情を見て愛紗たちはなんとも言えない気持ちになる。

 

「でもでも向こうに孫策さんがいるってことは、争わなくてもいいかも知れないんだよね?」

 

「それは我々と孫策さんとの間だけの話で、下手をすればそれを使って我々に降れと言ってくるかもしれません。」

 

「そんな…」

 

「桃香様…」

 

なんとか戦争を回避しようと、同盟の事を持ち出しては見るが朱里に否定されてしまい、桃香は言葉を失う。

 

「ねえ朱里ちゃん、もし戦争になった場合、私たち勝てるかな?」

 

「ほぼ間違いなく負けるでしょう、こちらと向こうとでは兵数の規模が違いすぎます…」

 

「…」

 

聞かなければ良かったと後悔するが時すでに遅く、絶望的な現実を突きつけられ桃香は俯く。

 

「ただ…」

 

「ただ?」

 

まだこれを回避する策があるのかと、顔を上げ朱里の方を向く。

 

「生き残る為であれば、降伏するかもしくは―――――」

 

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あとがき

 

すいません、お待たせしました。二ヶ月ぶりです。

 

こんだけの量にドンだけかかってるんだ!?と思われるかもしれませんが、夏の暑さでやる気さんが『ちょっと避暑ってくるぜ♪』と、書き置きを残して出て行ってしまっていたんで…

おかげでその間、一人でずーっとうんうん唸っていました。

 

つい最近やっと涼しくなってきたんで帰ってきましたが、なが〜い休みで若干ボケてました(久しぶりに帰ってきたら途中で迷子になりかけていたらしいですwww

 

まあ今回はならしってことで大目に見てください(笑)。

 

今回はこれでノシ

 

ではではまた次回ぃ〜

説明
お久しぶりで〜す。本編の始まり、始まり〜
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コメント
お願いです、更新してください!(黄昏☆ハリマエ)
更新お願いします(夜叉若)
続き…が…読みたい…です(十六夜 出雲)
あろんさんツヅキプリーズとまらないで!!(黄昏☆ハリマエ)
アルヤ さん やる気「さて今度は寒くなってきたら南国にでも行くかな?」やめてぇーーーー!!(アロンアルファ)
やる気さんおかえりなさーい。(アルヤ)
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真・恋姫無双 恋姫†無双 雪蓮 華琳 桃香 

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