HighSchoolDevil×Devil/Zero&StayNight-EXTRE
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Deviation of the gear will awaken a new deviation.

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

第4章―第15話――Eve of battle.

 

 

シトリー眷属とのゲーム決戦前夜

士郎たちは顧問のアサゼル先生の部屋に集まって、最終ミーティーングを行っていた。

ちなみに、イッセーは士郎が戦っていた間にどうやら――爆風で部長の"アレ"をつついてしまい、禁手化に至ったらしい、なにをやってるんだかと呆れかえる士郎

現在グレモリー家では、イッセーが精神的な柱となりつつある。あいつは何やってもどこにいても諦めずに突っ走るからだ。その姿が眷属の活力になっているのだ。主のリアスでさえ、依存してしまっているのだろう

それで、イッセーの禁手化についてアサゼル先生が聞く

「イッセー、禁手状態はどうだ?」

「はい、なれるようになりましたが、いくつか条件があります――まず禁手化しようとすると、変身まで時間がかかります、篭手の宝玉に返信までにかかる時間が表示されるんです、しかも一度その状態になると神器は使えません、増大も譲渡も無理です、中止もできません、さらに言うなら一日に一度しか変身できなくて、一度変身すると解除しても神器は力をほとんど失ってしまいます」

確かに、銀河龍帝の情報と変わらないみたいだ

「――まぁ、データ通りだな、過去の赤龍帝もほとんど同じだ、鎧を解除しても神器が使える例があるけどな、でお前の場合変身までの時間は?」

「二分です」

それから、イッセーとアサゼルの話が進んでいく

 

「それで、リアス、ソーナ・シトリーはグレモリー眷属のことをある程度知っているんだろ?」

「えぇ、大まかなところわね、例えば、イッセーや裕斗、朱乃、アーシア、ゼノヴィアの主力武器は把握してるわ――フェニックス家との一戦を録画していた映像は一部に公開されているもの、さらに言うなら、ギャスパーの神器、小猫の素性も割れているわ」

「ん?士郎はどうした?」

アサゼルがこっちを見てくる、それと同時に部長もこっちを見てくる

「それに関してなんだけど、最大限調べ尽くしたらしいけど、あちらはよくわかってないらしいわ」

「まぁ、そうだろうな――士郎以外ほぼ知られているわけか、で、お前はどれくらい知ってる」

「ソーナのこと、副会長である女王のこと、多数名の能力は知っているわ、一部判明していない能力の者もいるけれど」

「不利な面もあるか、まぁ、その辺はゲームでも実際の戦闘でもよくあることだからな、戦闘中に神器が進化、変化する例もあるからな、相手の数は?」

「えぇ、『王』一、『女王』一、『戦車』一、『騎士』一、『僧侶』二、『兵士』二で八名、まだ、全部揃ってないけど、数ではこちらのほうが一つ勝ってるわ」

それから、アサゼルはレーティングゲームのタイプの説明を始める

「レーティングゲームは、プレイヤーに細かなタイプをつけて分けている、パワー、テクニック、ウィザード、サポート、この中でなら、リアスはウィザードタイプ、いわよる魔力全般に秀でたタイプだ。朱乃も同様、木場はテクニックタイプ、スピードや技で戦う者、ゼノヴィアはスピード面で秀でたパワータイプ、一撃必殺型だな、アーシアとギャスパーはサポートタイプだ、小猫はパワータイプ、そして、イッセーお前もパワータイプだ、ただし、サポートタイプの方にも行ける、ギフトの力でな――それで、士郎は本当によくわからねぇ」

「どういうことですか、アサゼル先生?」

「あぁ、士郎はパワー、テクニック、ウィザード、サポート全てが高いからタイプ付ができないんだよ」

「確かに、言われてみるとそうね――士郎の((約束された勝利の剣|エクスカリバー))や((天地乖離す開闢の星|エヌマ・エリシュ))はパワータイプもってこいだし、槍や剣裁きはもはや最上位テクニックの域だし、マキア・ヘカティック・グライアーはウィザードだし、サポートと言えば、((全て遠き理想郷|アヴァロン))や((王の軍勢|アイオニオン・ヘタイロイ))もあるわね…これって」

「もはや一人八役――さ、下手したらコイツ一人でレーティーングゲーム勝ちに行くぞ」

「それは面白くないわね」

「だろ?」

そう言いながらイッセーにわかりやすいようにグラフを作るアサゼル先生、ちなみにイッセーはたくさん覚えていることが出てきて困惑している

ちなみに、士郎の場所は既にホワイトボードの外とかというところになった――若干、過大評価しすぎじゃないかと思う士郎

それから、ミーティングは夜まで続いた

 

 

決戦日――

グレモリーの居城地下にゲーム場へ移動する専用の巨大な魔方陣が存在する

士郎たちはその魔方陣にあつまり、もうすぐ始まるゲーム場への移動に備えていた。アーシア、ゼノヴィア以外、駒王学園の夏の制服だ。

部長のお父さん、お母さん、ミリキャスさま、アサゼル先生が魔方陣の外から声をかける

「リアス、一度負けているのだ、勝ちなさい」

「次期当主として恥じぬ戦いをしなさい、眷属の皆さんもですよ?」

「頑張って、リアス姉さま!!」

「まあ、教えられることは教えた、あとは気張れ」

かなり注目されている試合だ。やっぱり有望な若手悪魔って点と、魔王の妹二人が戦うところで注目を浴びているらしい

緊張感が漂う中、魔法陣は容赦なく輝き出す――ついにゲームが始まるのだ

 

 

 

魔方陣でジャンプした先にあったのはテーブルだらけの場所だった

士郎はすぐさま、構成把握でそれが駒王学園近くのデパートだと気づいた

「駒王学園近くのデパートが舞台とは、予測してなかったわ」

イッセーの隣にいた部長が言う。そして店内アナウンスが聞こえてくる

『皆様、この度、グレモリー家、シトリー家の「レーティングゲーム」の((審判役|アーピター))を担うことになりましたルシファー眷属『女王』のグレイフィアでございます』

フェニックスと同様グレイフィアさんらしい

『我が主、サーゼクス・ルシファーの名の下、戦いを見守らせていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。今回のバトルフィールドは、リアス様とソーナ様の通われる学舎『駒王学園』の近隣に存在するデパートをゲームフィールドとして異空間にご用意いたします』

どうやら、両陣営ともやりやすいのは変わらないらしい

『転移された先が本陣でございます――リアス様の本陣が二階の東側、ソーナさまの本陣は一階西側でございます、兵士のかたはプロモーションをする際は相手の本陣まで赴いてください――今回、特別なルールがございます、陣営に資料が送られていますので、ご確認ください、回復品である「フェニックスの涙」は今回両チームにひとつずつ支給されます、なお、作戦を練る時間は三〇分です、この時間内での相手のとの接触は禁じられております、ゲーム開始は三〇分後に予定しております、それでは作戦時間です』

アナウンス後、すぐに集まる士郎たち

「バトルフィールドは駒王学園近くのデパートね…屋内戦ね」

部長がデパートの案内図を見ながら言う

「今回のルール、『バトルフィールドとなるデパートを破壊しつくさないこと』――つまり、ド派手は戦闘は行うなってことって意味ね」

「なるほど、私や、副部長、イッセーにとっては不利な戦場だな、効果範囲の広い攻撃ができない」

たしかにゼノヴィアの言うとおりだ

「困りましたわね、大質量による攻撃はほぼ封じられたようなものですわ」

朱乃さんが困り顔になる――そして、士郎が話し始める

「――だな――俺も((約束された勝利の剣|エクスカリバー))や((天地乖離す開闢の星|エヌマ・エリシュ))を封じられたか、それに、部長、ギャスパーの眼使えないんでしょ?推測すると、眼の暴走でゲームがおじゃんになったら困るからですよね?」

「えぇ、そのとおりよ士郎、ちなみに今かけているメガネが神器封印メガネよ」

「わかりました――しかし、完全にイッセーの裏目に出たな、今回のゲームは最悪と言っても等しいだろう」

そう士郎が言うと

「それは士郎もじゃないのか?」

ゼノヴィアが言う

「確かに俺の十八番である、((約束された勝利の剣|エクスカリバー))や((天地乖離す開闢の星|エヌマ・エリシュ))は封じられた、が――投影魔術や剣技で槍技なら十分対処できるし、それに、投影魔術にはこういう使い方もあるのさ――((投影…開始|トレース・オン))!!」

士郎の手元に現れたのはキャレコM950と遠距離狙撃銃M24が現れた。黒い銃口が光りに照らされている

「まぁ、確かにそれもあるわね――その他に遠距離でフィールドに被害を及ぼさないのは?」

「あぁ、あとは自慢の弓がある」

「規格外ね…けど、今回ばかりはそれがたよりね――しかし、問題はこの吹き抜けのショッピングモールが問題ね、一階からでも二階からでも進行する姿が見て取れるわ――あちら側も同じでしょうけど」

「他には立体駐車場からの攻めも考えられますけれど、そちらはあちらも警戒するでしょうね」

「えぇ、同様に屋上からの行動もね、どちらにしても中央突破、屋上、立体駐車場からでないとね」

「そうだな――仮に今の装備で動くとしたら立体駐車場を市街地戦と見立てて…いやスタッフルームでも仕留められるな」

そうつぶやきながら話し始める

「ゲーム開始は、十五分後ね…十分後にここに集合、各自、それまでそれぞれのリラックス方法で待機していて頂戴」

部長の言葉により解散となった

 

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「(さてと…)」

士郎は、とりあえず、近くのというか飲食フロアのとある一角にいた

ここは、このデパートの中でもかなり高級な居酒屋の中でちょっとしたバーになっているのだ。

「――どうするかな?」

空間が一部歪み、中から赤い液体の入ったものが現れ、それを注いで飲もうとした時だった。

 

 

「あ、士郎さん」

現れたのはアーシアだった

「あぁ、アーシア、どうしたのか?」

「いえ、どのようなことをしているのかと思いまして」

士郎の手にはガラスの器、士郎は手招きして自分のそばに座らせる、それと同時にアーシアにそれを注ぎ、差し出す

「――あの、これは?」

「あぁ、俺のは少しアルコールが入っているが、君のは入ってない、まぁ、ちょっと大人めの葡萄ジュースといったところかな?」

「へぇ〜飲んでもいいですか?」

「もちろん」

黄金の器の中には赤色の液体、それに口を付けるアーシア

そして、口をつけた瞬間、アーシアの表情が変わる

「これは…」

「味をわかるか、それはファルツァー・トラウベンザフト・ロートというドイツのものだ、どうだい?」

「えぇ、とても美味しいです」

「それは、よかった――未成年でも飲めるものだからな、どうだい、落ち着いたかい?」

「えぇ、ものすごく落ち着きました」

トクトクと呑む二人――そんな中

「あの、士郎さん、一ついいですか?」

「なんだい?」

「あの、サツキさんとアルビスさんとどういう関係なのですか?」

アーシアの漠然とした質問に士郎の顔が驚いた顔になる。と同時に士郎の思考が停止する

 

「――それで?サツキとアルビスがどうかしたかね?会場で鉢合わせして口喧嘩の一つでも?…まぁ、同じ年頃の友人を持つのは悪くないが」

明らかに話をそらそうとする士郎、アーシアの勘がサツキとアルビスを気を遣っている、あるいは関心があることではないかということを告げている。

「ちなみに、サツキとは繋がりがあるが、アルビスとは特にはない、あるとしたら、君の気のせいだ」

それを言われると、あまり言及できなくなるアーシア

「――そういえば、君の質問からそれていたな、答えよう、彼女たちとの関係を」

士郎の言葉からそんな言葉が出た、その言葉にアーシアの目が輝く

「あまり、口外しないでくれよ?彼女女たちと関係だが…少し過剰すぎかもしれないが、私は彼女たちから少なからず好意を抱いている――もちろん、私も彼女たちとは限りなく恋人以上の関係だからな…」

その顔は少し照れているように見える

「もしかしたら、少し押されればそちらに転がるのではないかと思っている」

士郎の顔がなにかを知っているような顔をする

「だから、この戦いは負けられないんだ――俺はな、これ以上の深い話をしたければ、そうだな、この戦いが終わったら色々と話そう、見るからに君も狙っている人がいるみたいだからな、可能な限りは手伝おう」

「あっ、ありがとうございます」

丁寧な礼を受ける士郎そして、立ち上がる――アーシアも時間をみるとそろそろ集合時間だった

 

――定刻だ

フロアに集まり、開始時間を待つ

 

3・2・1

 

『開始のお時間になりました。なお、このゲームの制限時間は三時間の短期決戦形式を採用しております、それではゲームスタートです』

 

どうやら―短時間で決めなければならない――しかし、士郎にとっては不利な状況だ。このような状況でこそEX級宝具((約束された勝利の剣|エクスかリバー))や、乖離剣エアが絶大な威力を発揮する。しかし、限定空間不破壊が条件となれば、それは使えない。しかも、それも考えて英霊たちで物量戦で攻めようとしたが、これもまた人数制限がかかっている。対人宝具であり因果逆転の((刺し穿つ死棘の槍|ゲイ・ボルク))は最終手段になるから、と部長からの指示で封印されている。最悪――((無限の剣製|アンりミデット・ブレイドワークス))で一人ずつ葬っていってもいい。それに対匙の黒邪の龍王に対しては龍殺しの逸話を持つ((無毀なる湖光|アロンダイト))でメッタ刺しにしてもいいだろう。

そんなことを考えながらいると

「指示はさっきのとおりよ、イッセーと小猫、祐斗とゼノヴィアで二手に分かれるわ、イッセーは店内から進行、祐斗たちは立体駐車場を経由、ギャスパーは店内の監視と報告、進行具合によって、私と朱乃とアーシアがイッセー側のルートを通って進むわ、士郎は状況に応じて的確に動いて頂戴」

「はい」

そういうと、士郎は通信用のイヤホンをつける

「さて、かわいい私の下僕悪魔たち!もう負けは見せられないわ!今度こそ、私たちが勝つ!」

『はい!』

全員の気合が入る

そして、先に動くのは木場とゼノヴィア、フロアを飛び出し、その後小猫とイッセーも動き出した。――士郎の作戦はこうだ。基本は部長が指示されたとおり、各人のカバーに動く――しかし、それは影武者である((己が栄光のためでなく|フォー・サムワンズ・グロウリー))を使ったランスロットが行い――士郎は屋上で待機、なにか起こり次第、下に落下し事態を収拾にあたるそういうことになっている

 

「――さて、いっちょ行きますか…」

もちろん、認識阻害魔法を入念にかけ――隣にランスロットを参上させ、完璧に士郎自身に変身してもらう。ちなみに、狂化してないから束縛する必要も無い。

「さて、頼むぞ――ランスロット」

そういうと、もう一人の士郎は援軍に向かった。その手に機関銃を引っさげながら

もう一人の士郎、いや本物のほうは幾重にもかけられた認識阻害でほぼ透明人間となった

 

ゲームが開始されてから数分後

 

「これは、丹羽士郎さん――どうもです」

士郎、いや士郎に化けたランスロットの前に現れたのは生徒会の一人だ。

「さて、ここでアナタを倒せば、一気に形勢逆転はできますので――」

ランスロットの肌にひしひしと士郎ほどではないにしろ魔力が叩きつけられる

彼は円卓の騎士の一人、湖の騎士にして裏切りの騎士であるが、幾度の戦場を超えた猛者である。

それゆえ、目の前の人物がかなり危険なことをしようとしているものだとわかる。

「ここで、死んでもらいます!!――錬成発動!!擬似展開――((童話の怪物|プロイキッシャー))!!」

それは、純血の魔女マインスターの血統に伝わる秘儀。神秘を体現する魔術世界の中にあってもすこぶるつきの異端であり、破格の魔術系統だ

 

『(ランスロット、大丈夫ですか!?)』

「(えぇ、大丈夫です王よ、しかし、申し訳ないですが、魔術担当のメディア殿を呼んでくださるか?)」

『(メディアを?わかった、なんて伝えればいい?)』

「(プロイキッシャーの対抗策をと)」

『(わかった、ランスロット、無理はするな)』

「(その言葉、痛み入ります)」

そう言うと、アルトリアとの念話を切るランスロット

 

「(――しかし、まだ未知の領域とはいえ、いささかきついな・・・)」

ランスロットはそう思っている――しかし、敵は容赦してこない

 

「――((空想童話|ハジマリオワリ))!!境界のもとに集え――いでよ!!((岩の巨人|ゴーレム))、((百万死者|ミリオネガウス))、((舞踏妖精|フェアリー))!!」

まばゆい光と共に骸骨の兵士数千体と岩の巨人と妖精数十体が現れた

「(――これは・・・王妃のときの戦いより、過酷になりそうですね)」

ランスロットは、武器を構える――無論、言うまでもなく愛用の((無毀なる湖光|アロンダイト))である。

「お行きなさい!!あなたたち!!」

『ズオォォオオオン!』

その音と共に、ランスロットに向けて、骸骨の兵士を筆頭に妖精や巨人たちがこちらに走り出してくる。

ワァァァァ!!

まさに幾万の軍勢を相手取っているみたいだ

 

「――ッ!!」

ランスロットも走り出す

 

ギンッ!!ガンッ!!

ランスロットは、((無毀なる湖光|アロンダイト))でその骸骨兵を時間をかけることなくバラバラにしていく。しかし、その圧倒的な骸骨の兵士に囲まれるものの、顔色一つ変えないランスロット

「(私は――この戦いに勝利を!!)」

ガガガッガガガガガ!!

 

ランスロットの攻撃速度が格段に上がる

「ウオォォォォォォォ!!」

ランスロットの叫び声があたりに響くと共に、((無毀なる湖光|アロンダイト))が青白く光りだす

「――((星光|スターバースト))!!」

ランスロットの((無毀なる湖光|アロンダイト))から青白い斬撃派がいくつも放たれる――そして、先ほどより再び早くなる――もはや、骸骨の反応速度を超えたのだ

 

ズガガガガッ!!

まさに流星の如き速さで、骸骨兵士を圧倒していく

「(―もっと早く!!)」

ランスロットの速度が早くなる――その姿は、まさに剣士そのものだ

 

ボンッ!!ボンッ!!ボンッ!!

妖精の放ってくる魔法を跳ね除け、

 

ズグンッ!!

巨人その圧倒的拳を軽々とよけ

ズガガガガッ!!

毎秒6体の骸骨兵をなぎ倒していく

 

そんな中

『(ランスロット、私よ、メディアよ)』

ランスロットは減速するものの、対して差のないスピードで相手を圧倒しながら、メディアの念話に耳を傾ける

『(アルトリアから聞いたわ――相手は、((童話の怪物|プロイキッシャー))の((空想童話|ハジマリオワリ))でしょ、かなり面倒なのと戦ったじゃない――)』

「(いったい、どういうものなのだ?)」

『(わかりやすく言うと、エネミーの無限生成ができるわ――)』

「(無限だと――)」

幾らランスロットでもそれは厳しいのである

 

『(えぇ、けど、術者の魔力が切れるか最終章の((骸骨王|ボーンマスター))を引きずり出せば、それで物語は終わるわ)』

「(つまり、それを倒すしかないと?)」

『(そういうことか…情報ありがとうメディア殿)』

「(いや、珍しいものが見れてこっちも嬉しいわ)」

そういうと、念話が切れる、しかし、その直後

シュィィィン!!パッ!!

ランスロットの左手にもう一本の白い((無毀なる湖光|アロンダイト))が現れた

 

「(――これは・・・?)」

『(ランスロット――私からの助力だ、差し支えなければ使ってくれ)』

そう、贈り主はエミヤからだった

「(これは――((無毀なる湖光・剣聖|アロンダイト・エンハンス))」

『(そうだ、ギルガメッシュからそれの原典を見せてもらってな――まぁ、君の手に馴染むだろう)』

「(馴染むもなにも、((騎士は徒手にて死せず|ナイト・オブ・オーナー))があるから問題無い)」

ランスロットの手から現れたその線が、((無毀なる湖光・剣聖|アロンダイト・エンハンス))につながると同時に――それに青い線があらわれる

「(――これは、純粋に、手になじむ、これほどの名剣とは――さすがだなエミヤ)」

『(この、((剣製|ソードマスター))を舐めてもらっては困る――頑張れよ、湖の騎士)』

「(感謝する)」

その言葉とともに再び加速し始めるランスロット――二刀流は本来使いにくいはずなのだが、それを難なく操るランスロット

ギンッ!!ガンッ!!ギンッ!!ギンッ!!

「――さぁ、今こそ我が平和の時に生み出されし技をここで開放する!!」

高らかにランスロットは叫ぶと同時に――二つの剣が光だし

「――((龍聖|ブレイドダンス))!!」

言葉とともに、無数の剣戟が飛び出し――周りの敵を一蹴していった。それと、同時に相手は魔力切れで消滅していった。

 

 

 

ギャスパーがやられ、ゼノヴィアもやられ、ゲームも中盤に移った頃

 

『オフェンスのみんな?聞こえる?私たちも相手本陣に向けて進軍するわ』

ゲームも((中盤|ミドルゲーム))に移り変わり、一気にラストスパートにかかるときだ、士郎は序・中を通して動きは見せていない。見せたのは威嚇射撃程度だ。

相変わらず、あちら側は本当のこっちの動き把握してない。

今いるのはショッピングモール中央広場、円形のベンチに囲まれて中央には時計の柱

途中からぼろぼろ状態で合流してきたイッセーと小猫ともに、足を止めた

――そう、会長がそこにいたのだから

「ごきげんよう、兵藤一誠くん、搭城小猫さん、丹羽士郎くん――なるほど、それが赤龍帝の姿、凄まじいまでのは動を感じますね、誰もが危険視するのは当然です」

冷静な口調でいう会長

そして、後方から木場と部長たちがやってきた

 

「・・・・・・ソーナ、大胆ね、中央に来るなんて」

部長の言葉が響く

「そういうあなたも『王』自ら、移動しているではありませんか、リアス」

「ええ、どちらにしてももう終盤でしょうから、それにしても、こちらの予想とは随分違う形になったようね・・・・・・」

厳しい表情の部長――確かに予定であれば木場とゼノヴィアで会長を倒す目的だったらしいがそこいら辺は全て読まれていたらしい――たった一つ例外を除いて

 

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第4章―第16話――Advent spirit

 

 

「(さて、道化は道化らしく襲撃と行きますか)」

そう、下ではイッセーが((最後の力|煩悩))を振り絞ってどうやら新しい技『((乳語翻訳|パイリンガル))』を発動させたらしい。その能力にあきれ返る士郎――まぁ、ここまでやった努力を否定するわけではないがつくづく驚かされる士郎。士郎が現在いるのは屋上だ。士郎はゆっくりと手を置くと、屋上の構成が脳内に入ってくる――どうやら、特殊な結界を展開していて精神を結界に置いて((立体映像|ホログラフ))投影をしているらしい

しかし、ここで出ないわけにも行かない、せっかくイッセーがネタ晴らしをしたのだから、士郎は歩き出す――それも精神だけを結界内に投影しているソーナの元に、しかし彼女たちは気づいてない。気づいていたらそれはよほどの猛者であろう――ゆっくりと近づく士郎

 

ガチャ!!

「動かないでいただこうか――ソーナ・シトリー駒王学園生徒会長、いや――シトリー眷属の『王』さん?――チェックメイトだ――喜劇は終わりだ――少しでも抵抗するならこの引き金を引き貴様を―――――」

士郎のドスの効いた声と威圧感によりおびえだすソーナ

 

 

突如、その結界内に映されたソーナの顔が引きつった。その光景に動揺を隠せない部長と側近の生徒会の連中

「ソーナ、どうしたの・・・・・・」

「な、なんでもないわ」

その言葉には明らかに動揺の色が見える――しかも、その後ろにはかすかだが、ソーナの頭に何かが突きつけられているのがわかった

「――それは!?」

部長が驚くと

 

『おや、気づいたか』

((立体映像|ホログラフ))が展開され、そこには機関銃をソーナ会長の頭に突きつけている士郎がいた

『――士郎!!』

部員一同その光景に驚いている

「どうして!あなたがそこに!?」

『まぁ、偶然ですかね?』

そういう士郎

「偶然にしては大手柄すぎだわね…」

『ありがとうございます――どうします、((引き金|トリガー))引いて終わらせますか?』

「いや、私とソーナで戦うわ――士郎、そこにいなさい」

『――はい』

真意を汲み取る士郎――

 

 

「さて…と」

士郎は((立体映像|ホログラフ))が消えたのを確認するとソーナ会長の頭から銃口を離した

「なんのつもりですか――散々、怖がらせておいて」

「いや、特に意味は無いですよ」

「そう、それで、目的は?」

「あなたと戦うことですかね?」

「私と戦えば、あなたは勝つ、そうすればその時点であなたはリアスいや主人との約束を破ることになりますが…それでもですか?」

「ですから――手加減はしますよ――こんな風に」

ビシュゥゥゥン!!結界が展開される――それは誰にも立ち入ることができない、そして倒れることの無い結界

「――これは・・・」

「簡易結界――どちらかが危機に瀕した時、自動的に((全て遠き理想郷|アヴァロン))が展開されるようにしたところですよ」

「((全て遠き理想郷|アヴァロン))ですか…チートですね」

「チート―――あまり、その言葉は…」

士郎の手元に五大元素水で構成された弾丸が放たれた

 

ビシュン!!

 

音速のごとく発射される弾丸――しかし、それは防がれた、どうやらあちらも水の壁で防いだらしい

「わかっていて、その攻撃、あなたらしくないですね」

「いわないでいただきたいな」

会長は大量の水を魔力で変化させ、空を飛ぶ鷹、地を這う大蛇、勇ましいしし、群れをなす狼、そして巨大なドラゴンをいくつも作り出す

「丹羽士郎君――私はソーナ眷属の『王』としてあなたを――ここで倒す!!」

そう、士郎はこの時初めて鼓動の高鳴りを感じる

「――いいでしょう!!勝負です!!会長!!いや、ソーナ殿!!」

士郎の周りに禍々しいまでダークレッドの魔力が渦巻き、ソーナ会長同様、空を飛ぶ鷹、地を這う大蛇、勇ましいしし、群れをなす狼、そして巨大なドラゴンをいくつも作り出した

「――真似ですか」

「いや、違いますよ」

そう皮肉げに言う士郎

ズババババ!!先に動いたのはソーナ会長だった――ソーナ会長の龍や鷹やらが勢いよく士郎を攻め立てる――しかし、士郎はかすり傷すら受け付けない

 

 

そんな中――何かが動いたかのようにソーナ会長の魔力が格段と上がる

「――あなたを・・・倒します!!」

そういうと、士郎に向けて再び水の槍が放たれる

ズバンッ!!ズバンッ!!ズバンッ!!

それはたった3発だった。しかし

ズドンッ!!

危険を感じた士郎は従来の魔術で防ごうとせず――

「((熾天覆う七つの円冠|ローアイアス))!!」

概念武装でその攻撃を防いだ――水も消え、視線の先には大量の水を翼として上空に羽ばたいているソーナ会長、黒い瞳はいつの間にか金色と赤色に輝いている

「(あんまり信じたく無いが((神の力|ガブリエル))でも御したのか…あの会長)」

そう考える士郎、いくらなんでもこの制限のかけられた状態で天使と戦うのはいささかではなくかなり骨が折れる

下手したら悪魔の身でありながら『((御使堕し|エンゼルフォール))』でも使ったのなら、いろいろな意味でそれこそ大問題になりかねない

そう考えていても意味もないと士郎は次の瞬間知ることとなった

ズドドドドドドドド!!

一本が50〜70mの水の翼を何十本も展開し攻撃してくる――それは一本一翼で山を根こそぎ吹き飛ばし、地を抉って谷を築く天罰の一撃だ

「――ッ!!」

士郎はそれを避ける、もはや防いでいたら身が持たないからだ

それと同時に――会長が何かをつぶやくと同時に結界が何かによって上書きされ、それと同時にここが無制限フィールドとなった

そして、そこに夜が現れた

「これは、((天体制御|アストロインハンド))!!」

士郎は驚きの声を上げた。無理もない、この術式は下手したら動植物の4分の1を死滅させたり、地球表面の地殻を丸ごと吹き飛ばすことが可能だからだ

しかし、会長はいった

「いいえ、これは((天体制御|アストロインハンド))ではありません、正確には都合のいい星空のところの空間をこことつなげたのです」

「――つなげた・・・か」

少し安堵するものの、危機はいまだ終わらない――余裕と思われた勝負も番狂わせ、まさかの相手がこうなるとは誰も予測していなかったからだ

士郎もこうもされては面子が立たない――しかし、あの圧倒的な水の量がある。水を蒸発させて一気にかたをつけようとすればフィールドが持たない、定番の雷で攻めようにも純水相手じゃ歯が立たない――そうなると、凍らせるほか無い

「――水は…凍らせるのみ!!((礼|霊))装展開!!」

そういうと、士郎の周りに氷でできた龍が現れる

「――そのようなもので効くと?」

ズガガガガガ!!先ほどと同様の水の翼が降り注ぐ

「ッ!!高速神言!!」

そして、士郎の口元が動き――それと共に会長の上空に無数の氷の槍が現れ、それが勢い良く会長に向けて発射される

「ッ!!――あまいです」

しかし、水の奔流でそれを止める――いや、正確には溶かすといったところだ―摂氏−10℃の氷塊はソーナの水流によって溶かされる

「その程度の氷は通用しません!!」

そして、水の翼から放たれた水塊が巨大な龍となって迫る

それを可能な限り避ける。多分一発であたればそこでDEAD ENDだろう

「あんまり、好ましくないが――((固有時制御|TimeAlter)) ――((二倍速 |DoubleAccel))!」

士郎が口ずさんだのは、投影魔術型固有結界

 

「――I am the bone of my sword.」

詠唱中にも関わらず、会長の攻撃は問答無用で襲いかかってくる

「Steel is my body, and fire is my blood.」

それを魔術弾で相殺していく

「I have created over a thousand blades.」

一発一発が山のように重く

「Unknown to Death.Nor known to Life.」

士郎の剣もうなりを上げる

「Have withstood pain to create many weapons.」

会長も防ぎたいらしく――さらに攻撃を追加してくるが

「Yet, those hands will never hold anything.」

最後の一章をいい終わり

 

 

 

 

 

 

「――So as I pray, unlimited blade works.」

士郎の呪文が完成した。そして、炎が迸り、世界を塗り替えていく。・・・それはいたるところで炎の上がる死の世界・・・天には無骨な歯車が回り、大地は不毛な砂に覆われた荒野。そして見渡す限りに突き立つ、墓標のような剣の群・・・命の影すら見えない、死の匂いに満たされた世界がそこに現れた。

 

「――会長」

士郎の低い声が世界に響いた

「固有結界…」

会長が止められなかった不甲斐無さからだろうか、少し奥歯をかみ締める

「いかにも――ご覧の通り、((貴様|アナタ))が挑むのは無限の剣、剣戟の極地! 恐れずしてかかってこい!!」

「いいでしょう!その無限の剣ごとアナタを倒します」

そういうと先ほどとは違う密度の水が放たれる

それと同時に士郎もソーナに向かって幾多の剣を飛ばす。

剣と水がぶつかり合い、互いに相殺される。しかし、それはわかってる。――剣を飛ばすことに意味があるのだ

「無駄な攻撃です…!!」

さらに攻撃が増していく会長の攻撃――それに呼応するように士郎も剣の生成、射出速度を上げる

 

ズガガガガガ!!

 

それから数分の後

「――頃合だ…I am the bone of my sword.」

そういうと、士郎の手元に一本の普通の刀が現れる

「またそれを投げるのですか…?」

「投げるのなら、ここに投影しませんよ?――牡籥かけ闔す総光の門―――七惑七星が招きたる、由来艸阜の勢―――廉貞零零、急ぎて律令の如く成せ――― 千歳の儔、雷切!!」

「雷の刀…しかし、私の翼は折れませんよ?」

「やってみないとわからないですよ!!」

そういうと士郎は会長に向けて走り出す

 

ズガガガガガ!!

 

容赦なく降り注ぐ水の翼に臆することなく走る

「五雷神君奉勅――― 五雷神君の天心下り、十五雷の正法を生ず 邪怪禁呪、悪業を成す精魅―――天地万物の理をもちて微塵と成す!」

士郎の雷切を中心に雷が増えて生き士郎の姿が麒麟のようになっていく

「十五雷正法、十二散―――禁!!」

ソーナの翼に容赦なく雷切の稲妻と雷が落ちた

 

ビリビリビリビリ!!

 

水を伝う雷

「――なんで!?」

「さっきの剣に不純氷を付着させときました、それに氷塊にも」

「そんな、いっぱつかまされたわけね・・・」

「会長!!終わりです!!」

ビリビリビリ!!

士郎が出力を上げる

 

「キャァァッァァァッァア!!」

悲鳴を上げ、気絶する会長であった

 

ドサッ!!

バタッ!!

((無限の剣製|アンリミデット・ブレイドワークス))が消滅しアヴァロンが発動される。対象はソーナ会長だ

士郎は、ソーナ会長をゆっくりと抱え込む。

パチッ!!かけていた眼鏡が落ち、素の顔が見えた。それはどこかセラフォールと似ていた

「――士郎君?」

「お疲れ様です、会長、いい戦いでした」

「あ、ありがとう」

顔を赤らめる会長、無理も無い男性に抱きかかえられているのだから

「――眼鏡です」

地面に落ちた眼鏡を拾って渡す士郎

 

 

 

それから、何度か下で爆発があった

それから数分後――部長、朱乃さん、木場に小猫は屋上にやってきた

「ソーナ、どうして屋上に?」

「最後まで『王』がいきる、それがキングの役割、キングが取られたら、ゲームは終わってしまうでしょ」

「……そう、深くは聞かないわ」

「リアス、サジは赤龍帝に勝ちました、イッセー君にもあなたにも落ち度なんて無い――あの子をなめないで、必死なのはあなたたちだけじゃありません」

「えぇ、身をもって体感できたわ――さぁ、決着をつけましょうソーナ」

しかし、その前に出る木場、そして瞬間理解して士郎も前に出る

「危険を感じたら、即時助けに入ります、わがままは聞きません」

「こっちもだ――危なくなったら機関銃だろうが、((刺し穿つ死棘の槍|ゲイ・ボルク))だろうが、部長の友人であろうと容赦なく瞬殺する」

「・・・・・・」

二人の言葉に黙り込む部長

それから、二人の戦いをただ見つめたのであった

 

 

『投了を確認――リアス・グレモリーさまの勝利です』

 

 

アナウンスが響いた――課題を多く残し、グレモリーは勝った

 

 

-4ページ-

 

 

 

それから、各自の回復という名目で部屋を回っていた時だ

ちょうど、部長がイッセーの部屋にいた時だった

コンコン!!

とりあえず、ノックする

「どぞ〜」

中から、イッセーの声が聞こえた。それを確認し士郎は中に入る

中では二人が良い感じに会話していた

「あっ、士郎」

「士郎」

「よっ」

イッセーが士郎に気づく、それと部長も同時に

「どした、士郎?」

「一応、((全て遠き理想郷|アヴァロン))をな、それと部長に謝らならねぇこともあってな」

「ふ〜ん、とりあえず、頼むわ」

「ん、((全て遠き理想郷|アヴァロン))!!」

そういうと、イッセーの体が緑色の光で包まれる――

「おぉ〜流石だぜ」

そういうイッセー、そして、部長が言った

「それで、士郎、私に謝ることってなんなの?」

「えぇ――それは」

そういうと、士郎は事の顛末を話し始める、ソーナ会長との一戦を

その話に二人とも耳を疑った

「――士郎、確認するわねソーナが水の翼を展開して戦闘になった、それに於いて悪魔の力をまったく感じなかった、こういうことね?」

「はい、なにか異質な何かが動いたって感じでした」

幼馴染のその姿を聞いて驚いている部長

「仮に計算しても辻褄が合わないわ――水の量と威力がね、士郎の話から推測するに高圧縮大量の水が必要になるわ、それもデパート丸一個のね、それが何発も、しかも話しによれば同時にだとする循環説も否定される――そして転送だとしたら、なにかしらで転送魔術が発動しているはずなのにその痕跡も無い、生成説もあるけど、そんなことをしたら私たちも気づくわ…となると」

部長の顔が曇る

「天使、或いは神の力ってことになるわね」

「――天界の((神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くものの箱|SYSTEM))がエラーが起きたと?」

「その可能性は大いにあるわね、いずれにせよ、このことが周囲に漏れればソーナの身が危なくなるわね、士郎――このことは黙っていなさい?良いわね?」

「了解」

念を押される士郎、

「あぁ、それと、士郎、―――ありがとう」

部長が満面の笑みで言った

「いえいえ」

士郎はそう返した

 

 

説明
ついに、グレモリー眷属と生徒会長率いるシトリー眷属がレーティングゲームで戦う時がきた――しかし、ここも歯車が狂い出すのであった。
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