IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者? |
episode77 闇と言う名の自分
「・・あれは・・!」
一夏と箒は突然現れた黒い影ことバインドに警戒する。
「あのアンノウン・・・あの時の!」
しかしそのバインドは二人にとっては因縁のあるバインドであった。
「一夏に深手を負わせたあの時の!」
箒は怒りを表してビームサーベルを構えた。
『よぉ・・・久しぶりだなぁ』
「「っ!?」」
するとバインドより声がして二人は驚く。
『てっきりあの時くたばっていたと思っていたがな・・・』
「喋った!?」
『喋って何が悪い・・?俺達バインドはお前らよりも高度な知力を持っている』
「バインド・・・?」
「それが・・・お前達の組織の名か」
『組織?そんなもんじゃない』
「なに・・・?」
『バインドはこの世界に座を置く王国を築く存在だ』
「つまりは世界征服するというのか」
『見方を変えればそうなるだろうな。まぁ俺達は支配するより世界を喰らう存在だがな』
「どういうことだ」
『そのままの意味だ』
「・・・・・・」
(妙な感覚だ・・・。なぜやつの声に聞き覚えがあるんだ・・それに)
『どうやら女は俺の声に聞き覚えがあるようだな』
「っ!?」
箒は心を読まれたことに驚く。
『まぁそうだろうな。なにせ俺は―――』
するとバインドの頭部に黒い霧が出てきて頭を包み込むと・・・・
「「っ!?」」
そして一夏と箒は現れた顔に驚いた。
『そこの男そのものなのだからな』
その顔は一夏と瓜二つであった。
「ば、馬鹿な!?一夏が・・二人だと!?」
「ど、どういうことだ!?」
『顔が同じなのは当然だ。俺は何せ・・お前の闇より生み出された存在だ』
「俺の・・・闇だと?」
『あぁ。特にお前の闇は濃く、緻密なんでな・・俺のような特殊な個体が生まれたのさ』
「・・・・・」
「一夏の・・闇」
『人間誰しも闇を持っている。バインドはその闇から生まれたんだよ』
「・・・じゃぁ・・今までのって・・」
『それらはほんの一部だ』
「・・・・・」
『だが、俺のオリジナルが居たとしても・・』
そしてバインドは再び元の顔に戻すと、背中より対艦刀を抜き放つと刀身を伸ばして紫のビーム刃を出す。
『俺達の邪魔をするのなら・・・容赦はしねぇぞ』
そしてバインドは一夏たちに向かっていく。
「っ!」
すると箒が一夏の前に出てビームサーベルを振るう。
『ちっ!』
バインドは対艦刀を振るって攻撃を受け止めた。
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
箒はバインドを押し返すとリフターのキャノンを放つがバインドは左手の甲よりリフレクターを展開してビームを防いだ。
『おもしれぇっ!』
バインドは身構えると箒に向かっていく・・・・
「ちっ・・こんな時に・・」
隼人はストライクバスターを収納して右手にとある大剣を展開した。
刀身の長さはバンシィ並みにあり、ライオットザンバーとは違って実体剣であり、銀色の刀身に青いカラーのパーツが施されている。そして刃の反対側にはカバーらしき物があり、スライド機構を持っている。
そして隼人は左手に五つのカートリッジを展開すると大剣のカバーを前にスライドして開いた口にカートリッジを入れると、カバーを閉じる。
「エクスカリバー・・・」
隼人は身構えると、現れたバインドを見る。
(『スサノオ』型のバインドか・・・珍しくガンダムタイプじゃないのか)
そしてバインドは両サイドアーマーにマウントしている実体剣二本を抜き放った。
(隼人!)
するとリインフォースより脳内通信がする。
(リイン?どうした?)
(大変です!IS学園に無数のバインドが接近しています!)
(何!?)
(数は推定でも100は居ます!)
(くっ・・なんでこんな時に・・)
(隼人・・・)
(分かった。俺が行く。リイン、颯は?)
(颯は既に避難させています。私も行きますから後で合流しましょう)
(あぁ)
「織斑先生!」
「なんだ?」
「アンノウンが多数IS学園に接近してきます」
「なに?」
「あ、あれがまだ来るんですか!?」
「俺が迎撃に向かいます。申し訳ないのですが織斑先生と山田先生はこのアンノウンを押さえてくれますか」
「言ってくれるな」
「えぇまぁ」
「まぁいいだろう。行って来い」
「はい!」
そして隼人はそこからスラスターを一気に噴射して飛び出した。
「お、織斑先生・・・。神風君だけでよろしいのですか?」
「あいつなら問題ないだろう」
「そうでしょうか・・?」
そして隼人がIS学園から飛び出すと、それから少ししてブラックウイングに変身したリインフォースが合流する。
「来たか、リイン」
『隼人・・・二人だけで大丈夫なのでしょうか?』
「多少不安はある。なにせ100体のバインドなんか今まで無かったんだ」
『そうですね』
そしてリインフォースがバスターライフルを展開すると、結構離れた上空にて黒い影が見えた。
「あれ全部がバインドか」
『そのようですね・・・。少なくとも100以上居る可能性があります』
「そうだな。最初から全力で行くぞ。一機たりともIS学園に近づけるな!」
『はい!』
そして二人はバインドの群れに向かって行った・・・・
「どりゃぁぁぁぁぁ!!」
鈴はビームトライデントを勢いよく振り下ろすも、バインドは左足の側面よりビームサーベルを抜き放って斬撃を受け止めると背中よりユニットを射出して鈴に向けてきた。
「させませんわ!」
とっさにセシリアは連結したロングライフルをバインドに向けて放つとバインドは鈴から離れて、その直後にドラグーンをバインドに向けて射出してバインドにビームを放つ。
バインドはビームをかわして行くと同じくビットをセシリアに向けて放つが、セシリアは攻撃をかわして、左腕のリフレクターでかわしきれなかったものを防ぐ。
そして鈴は左腕のドラゴンハングを放つが、バインドは上に向かって飛ぶと右手に持つビームライフルを放つも鈴は後ろに跳んでかわす。
「くそっ!なんでこいつらここにやってくるのよ!」
「わたくしに聞かないでください!」
セシリアはロングライフルをバインドに向けて放つが、バインドは手の甲よりリフレクターを展開してビームを弾いた。
その直後にビットをセシリアに向けて放ってきたが、セシリアは左に飛んでかわすと同時にドラグーンをバインドに向けて放つもバインドは右に飛んでビームをかわしてビットをセシリアに向けて放つ。
「強い・・!」
その頃ラウラはバインドに向けて膝のGNキャノンを放つも、バインドは素早くかわすと右腕にある大剣を前にスライドさせて右手で持ち手を持ってラウラに接近する。
「ラウラ!」
その直前にシャルロットが二連装ガトリングをバインドに向けて放つも、バインドはとっさに急停止して弾丸をかわすと両腰にあるコンテナより牙のような形状のビットを放ち、シャルロットに向けてビームを放ってきた。
「くっ!」
シャルロットは脹脛のクローラーでアリーナの地面を高速で駆けてビームをかわす。
その直後にラウラが両手に持つGNバズーカUを背中のGNキャノンに連結させてバインドに向けて放とうとすると、バインドはとっさに気が付いてラウラに向かっていく。
そしてラウラがツインバスターキャノンを放つが、バインドは直前でかわすとGNバズーカUを切り裂くとそのまま爆発した。
「まだだ!」
そしてラウラは煙の中からバインドの両腕を掴もうと両腕を突き出すも、バインドは後ろに飛んで距離を置くとビットを前方に出してラウラに向けてビームを放つ。
「ちっ!」
ラウラはとっさにフィールドを出してビームを防ぐが、相殺し切れなかった衝撃で後ろに吹き飛ばされるが、すぐに体勢を立て直して背中と両膝のGNキャノンより隠し腕を出してビームサーベルを両手と共に抜き放つとバインドに向かって飛び出してビームサーベルを振るうが、バインドは右手の大剣ですべてを受け止めた。
「シャルロット!」
「分かった!」
そしてシャルロットが背後から接近して右腕のアーミーナイフを展開して切り掛かるが、バインドはつま先よりビームサーベルを出して攻撃を受け止めた。
「「なっ!?」」
そして二人が驚いている内にバインドはビットを二人の前に配置してビームを放つと、爆発を起こした。
「ぐっ・・!」
それによって二人は吹き飛ばされるが、何とか体勢を保ってバインドと距離を置く。
「何て強さだ・・・」
「・・・・」
「くっ!」
簪はアリーナに出て荷電粒子砲を放つが、バインドは左肩のシールドで防ぐと両肩のシールドよりビームアックスを抜き放つと簪に飛び出して切り掛かる。
簪はとっさに打鉄のブレードを展開して攻撃を受け止めるが、その直後に背中にある狼の頭のようなユニットが動き出して牙を模したビームを出して簪に切り掛かる。
「っ!?」
簪はとっさにかわそうとするが、ビーム刃が打鉄弐式の非固定ユニットの表面をかする。
「っ!」
そして簪は至近距離で両足の前面装甲を展開してミサイルを放つが、バインドはとっさに後ろに飛んでミサイルを次々とかわしていく。
その直後に背中のコンテナユニットと非固定ユニットのハッチを展開してミサイルを放つも、バインドは転々と跳んでミサイルをかわしていく。
「くっ・・!」
簪は続けてミサイルを放っていくが、少し撃ち続けるとミサイルが出てこなくなった。
「弾切れ・・・!?」
そして弐式のモニターには弾切れの表示が出ていた。
するとバインドはそれを見計らってか、直後に飛び出してビームアックスを振り下ろして来た。
簪はとっさに薙刀を展開してブレードと併用して攻撃を受け止める。
「えぇぇぇい!!」
そしてバインドを押し返すと背中の荷電粒子砲を放つが、バインドはとっさに両肩のシールドで防ぐと後ろに下がりながら背中の頭の口が開いてそこよりビームが放たれる。
「くっ!」
簪はとっさにかわすも、その直後にバインドが再度飛んできてビームアックスを振り下ろしてくるが簪はとっさにブレードを前に出して受け止める。
(どうすれば・・・・このままじゃ・・・このままじゃ・・・)
簪の脳裏には不安が過ぎるが
(・・・考えちゃ駄目!できないとかそんな事は考えちゃ駄目!)
簪はそんな考えを振り払うように首を振るう。
(もう私は逃げない!お姉ちゃんも・・・隼人も・・・みんなを・・・・守りたい!)
その瞳には決意が現れていた。
(だから・・!)
するとその直後に弐式が光り輝いた。
「っ!?」
そして光は繭のように弐式と簪を包み込んで行った。
「これって・・!?」
そして光が簪を包み込んで少しすると、ひびが入って光が弾けた。
そこには先ほどの弐式とは全く違う機体があった。
さっきとは異なって全身装甲になり、茶色みのかかった白をメインに黄緑やオレンジなどのカラーリングであり、両肩には二つのオレンジのハッチを持ち後部にはスラスターを搭載しており、上部にはそれぞれ異なるキャノンを持っており、右肩にはガンランチャーを、左肩にはビームランチャーを搭載していた。両腰には大型のビームライフルを持っており、先端にはバヨネット型のナイフを内蔵していた。そして頭部にはスリットの入ったバイザーを持ち、側面に二本のアンテナを持っていた。
「・・・・」
簪は変化した弐式の姿に戸惑うも
「共に・・・行こう?」
そして頭の中にその言葉が出てきた。
「・・・・・・」
そして簪は両腰よりライフルを展開してトリガーを握ると、ナイフを展開して銃剣にした。
「行こう・・・ヴェルデバスター・・」
そしてバイザーの奥にあるツインアイが発光して簪はバインドに向かって飛び出した。
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
箒はビームサーベルを振るうがバインドは対艦刀を振るって刃を交えた。
その直後にバインドは箒を押し返すと左側の背中より自身の丈ほどはある長さのビームランチャーを折り畳んだ状態から展開すると箒に向けて放った。
「くっ!」
箒はとっさに左腕のシールドにリフレクターを展開してビームを防ぐも、その勢いで後ろに押されていく。
「うおぉぉぉぉぉ!!
その後ろから一夏が雪片零型を振り下ろすが、バインドは左腕のシールドで受け止めた。
「くっ・・!」
『Gの力をもたねぇてめぇが俺に敵うわけねぇだろ!』
そして一夏を弾き飛ばすと左掌が光り輝いて零型を掴むと直後に零型の刀身が爆発して砕け散った。
「なっ!?」
そしてバインドは対艦刀を振るって白式を切りつけた。
「ぐぅっ!」
一夏はそのまま吹き飛ばされてるも、ウイングスラスターを噴射して何とか踏ん張った。
「でぇぇぇぇぇぇぇい!!」
そして箒が飛び出してビームサーベルを振るうが、バインドは対艦刀を振るって受け止めると左掌を箒に向けて突き出してきた。
「っ!」
箒はとっさにスラスター全開でバインドと距離を取ってからリフターのキャノンを放つもバインドは左手の甲よりリフレクターを出して攻撃を防ぐ。
『はっ!』
そして背中の光の翼を展開すると残像が出るほど速い速度で箒に向かっていく。
箒はリフターのキャノンを連続で放つが、残像にしかビームは当たらず、次の瞬間には箒の懐に入って対艦刀を振り上げた。
「ぐぅっ!」
箒はすぐに左腕のシールドのリフレクターで対艦刀を受け止めた。
『うおぉぉぉぉぉぉ!!』
バインドはそのまま強引に箒を押し飛ばすと、右肩の持ち手を左手に持って抜き放つと短いビーム刃を出してブーメランのようにして投擲した。
「くっ!」
箒はシールドを前に出してブーメランを防ぐも衝突による衝撃で少し吹き飛ばされる。
『終わりだ!!おんなっ!!』
そしてバインドは一気に飛び出して対艦刀を振り下ろして来た。
「っ!」
しかし箒に振り下ろされる直前に一夏が両者の間に入り、雪片参型で攻撃を受け止めた。
「一夏!」
『ほぉ・・・。俺の攻撃を受け止めたか。オリジナルと言うだけはあるな』
「・・・出させねぇ」
『あ?』
「俺の仲間に・・・・手は!!」
すると白式より光が放たれた。
「出せるかぁぁぁぁぁぁ!!!」
そして一夏はバインドを押し返すと、白式と共に光に包まれた。
『なに!?・・・まさかお前!』
「一夏・・・・」
そして光が弾け飛ぶと、中から白式とは異なる姿となった白式が現れた。
白をメインに青や赤、黄色などトリコロールカラーであった。全体マッシブルな形状であり、頭部の額には四本の白と黄色のアンテナを持ってその中央に紅い半透明のセンサーが装備されて、両肩にはコーン型のユニットがあり、それに接続されるように大型のバインダーが搭載されており、その二つのユニットを搭載しているバックパックにドッキングするように航空機を思わせる機首と胴体を持つ大型ユニットを搭載していた。右腕には三つの銃口を持ち、折り畳まれている状態で半透明の緑の刃を持つ大剣を装備しており、左腕にはそれを上回る大きさの大剣を腕に接続していた。両サイドアーマーには一対の剣と長さが異なる剣を二組マウントしておりリアアーマーには二本の棒が確認できる。両膝には緑の半透明の刃を持つカタールが膝のアーマー側面にマウントされていた。頭部側面と両腕関節の側面、両足の側面に緑の半透明のパーツが搭載されていた。
「ダブルオーライザー!!行くぞ!!」
そして右腕の『GNソードV』の刀身を展開してバインドに向かって行った・・・・
(兄さん・・・)
その頃避難していた颯は戦っている隼人のことを思う。
(大丈夫かな・・・)
リインフォースに連れられて、その後教師に引き渡されてシェルターに向かっている途中であった。
(いや、大丈夫だ・・・。だって兄さんは強いから。だから―――)
しかしその瞬間建物の壁が破壊されてそこから何かが飛び出てきた。
「っ!?」
そして一瞬で同行していた教師二人をなぎ倒すと、颯の前に来る。
「・・・・・」
「ようやく見つけましたわ・・・。No02」
と、クロノスを纏ったシスターは颯を見る。
「さぁ、行きましょうか。あなたの帰るべき場所に」
そしてシスターはゆっくりと逃げ場の無い颯に近づいていく。
(・・兄さん・・!)
後書き
一夏は初期案ではデスティニーとの組み合わせだったんですが、よく考えてみれば格闘オンリーの戦闘スタイルなのに長距離ビーム砲を持つのは違和感があるかなって思ったので、ほぼ格闘オンリーなダブルオーライザーに変更しました。ちなみに今回のダブルオーライザーはセブンソードの武装を同時に装備した姿と思ってください。
説明 | ||
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ! |
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待ってました!!!!!!(biohaza-d) 続きがきになります。とても楽しみにしています。(落ちこぼれ) |
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