英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 369
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今までのように封印石を解放すると意外な人物達が光の中から現れようとした。

 

〜隠者の庭園〜

 

「マ、マリーニャさんと同じメイドさん………!?」

「もしかして以前説明して頂いたマリーニャさんと同じ”神殺し”の”使徒”ですか?」

光の中から現れようとした人物達を見たティータは驚き、リースはマリーニャを見て尋ねた。

「ええ。それにしてもやっぱりあたしとレシェンテだけ巻き込まれてなかったようね………」

リースの言葉に頷いたマリーニャは苦笑していた。そして光は消え、そこからレシェンテとサリアが現れた!

「うう〜………まぶしかったです〜。」

「全くなんだったのじゃ………」

光の中から現れたサリアとレシェンテはそれぞれ眩しそうな様子で目を瞑って呟いたり、溜息を吐いた。

「あれ?レシェンテがいつの間に私とシュリお姉様の部屋に来たんですか〜?」

「ん?サリア、いつの間に厨房に来たのじゃ?」

そして目を開けた2人はお互いの隣にいる人物に気付き、同時に首を傾げた。

「2人とも無事で何よりだわ。」

そこにマリーニャが首を傾げている2人に話しかけた。

「あ、マリーニャさん〜。………あれ??マリーニャさん、いつの間にそんなにたくさんのお客様が来たんですか??」

「………?………!!お、おいサリア!周りを見てみよ!!」

話しかけられたサリアはマリーニャの後ろにいるケビン達に気付いて首を傾げ、何かの違和感を感じ取ったレシェンテは周囲を見回した後、慌てた様子でサリアに話しかけた。

「え………?……!ふええええええっ!?どこですか、ここ〜!?」

「それはわらわも聞きたいぞ!」

「あはは………それはあたしも聞きたいぐらいなんだけど、実は………」

慌てている2人に苦笑したマリーニャはケビン達を紹介し、ケビン達にはサリアとレシェンテを紹介し、そして状況を説明した。

 

「は、はうう〜??お話が難しすぎて、サリア、わからないです………」

「……まさか他にも世界があったとは驚きじゃな………」

話を聞き終えたサリアは混乱し、レシェンテは驚いた後考え込んだ。

「まあ、あたし自身も未だに混乱して驚いているけどね………それで2人とも手を貸してくれる?」

「勿論です〜。」

「当然、わらわもじゃぞ。」

「よっしゃ!2人ともよろしく頼むな!」

「………ちなみにお二人はどのような戦い方をするのですか?」

マリーニャに尋ねられ、答えたサリアとレシェンテの言葉を聞いたケビンは頷き、リースは尋ねた。

「わらわはさまざまな魔術を使って戦うぞ!」

「この娘は他の”使徒”と違ってちょっと”特別”だからね。多分、この娘が本気を出したらリフィアやナベリウスの魔術より強いと思うわ。」

「ほう………?」

「おおー………」

マリーニャの説明を聞いたリフィアは興味ありげな視線でレシェンテを見つめ、ナベリウスは驚いた声を出して静かな表情でレシェンテを見つめた。

「ふえ?それってどういう意味なんですか………?」

一方マリーニャの説明を聞いて疑問に思ったティータは尋ねた。

「あ〜………それはその〜………」

ティータに尋ねられたマリーニャは話を誤魔化すかのように言葉を濁そうとしたが

「ん?それは勿論わらわが”真なる女神”だからだぞ。」

「ちょっ、レシェンテ!?」

レシェンテ本人があっさりと答え、マリーニャは慌てた。

「ふえ………?」

「マ、マスター………今、とんでもない言葉が聞こえてきたような気がしたんですけどあたしの空耳ですか………?」

「い、いいえ。勿論私の耳にも聞こえたわよ………”女神”という言葉が。」

レシェンテの答えを聞いたティータは呆け、ツーヤとプリネは冷や汗をかき

(レシェンテ………どっかで聞き覚えがあるような…………?)

エヴリーヌは考え込み

「え〜と、さすがにそんな冗談はよした方がいいとボクでも思うよ。エセとはいえ神父とシスターがいるんだから。」

ジョゼットは遠慮気味に話かけ

「だから、一応エセとちゃうねんけど。」

「………ケビンの普段の行いのせいで私まで同列にされたのはショック。………それよりそんな安易に自分の事を”神”だなんて名乗っては駄目ですよ?”神”とは地上に生きる者全てを見守ってくれる尊い方なんですから。」

ジョゼットの言葉を聞いたケビンは溜息を吐き、リースはジト目でケビンを睨んだ後、レシェンテの前に来た後、しゃがんでレシェンテと目線を合わせて優しい口調で諌めた。

 

「む〜………!どうやら信じていないようじゃな!だったら、証拠を見せてやるぞ!…………ハアッ!!」

リースの言葉を聞いたレシェンテは頬を膨らませた後、自らに秘められるすざましい魔力や神気を開放した!レシェンテが開放した魔力や神気に呑まれた勢いによってマリーニャ、サリア、リフィア、エヴリーヌ、リタ、ナベリウスを除いた全員は地面に膝をついた!

「クッ…………なんて力だ………!先程戦った聖典に出てくる悪魔とは比べ物にならない………!」

「な、なんやこのとんでもない霊圧は………!」

「信じられない………今、感じるすざましい霊圧を考えると”神”としかいいようがない………」

レシェンテの力を感じ取ったヨシュア、ケビン、リースは信じられない表情をし

「それに”環”の力で変貌したワイスマン教授とは比べ物にならないくらいの力を感じます………!」

「あの小さな身体に一体どれほどの力が秘められているんだ………?」

「………少なくともここにいる全員で挑んでも勝てるかどうか正直わからないな………」

クローゼはかつての戦いを思い出して信じられない表情でレシェンテを見つめ、ユリアとミュラーはレシェンテが秘めている力に畏怖を感じた。

「驚きました………まさか古の”魔神”であるナベリウス以上の力を持つ方がいらっしゃるなんて………」

「私でも……あれだけの力………出すの………難しい………」

一方リタとナベリウスは驚いた表情をし

「………思い出した。レシェンテ………”七魔神”の一柱、”紅雪”のレシェンテ。」

「エヴリーヌ、知っておるのか?」

レシェンテの正体を知っている様子のエヴリーヌにリフィアは尋ねた。

「うん。エヴリーヌ達がブレアードに召喚される前からアヴァタールの各地に散らばっている遺跡に封印されていた”魔神”………いや、”古神”かな?。確か”七魔神”にはもう一つ呼び方があって……”古神七英雄”………だったと思うけど。」

「”古神”だと!?……なるほど。道理であれほどの力を持っている訳だ………それにしてもまさか”古神”すらも”使徒”にするとは………さすがはセリカじゃな!」

そしてエヴリーヌの説明を聞いたリフィアは驚いた後、感心した様子でレシェンテを見つめた。

「こらー!いい加減、力を引込めなさい!みんな、あんたの力に驚いているでしょうが!それにあたし達だってキツイんだからね!」

「レシェンテ〜、お願いします〜。」

そしてマリーニャは怒り、サリアは嘆願した。

「む〜………まあ、わらわの力をとくと知ったようじゃから良しとするか。」

2人の言葉を聞いたレシェンテは物足りなさそうな表情をしたが、すぐに納得して開放していた力を引込めた。

「ぜえ……ぜえ………なんちゅうとんでもない娘や………」

立ち上がったケビンは息を切らせながら、疲れた表情で溜息を吐いた。

「はわわっ!レシェンテちゃんって、本当に神様なんだ………」

「うむ!………まあ、今はセリカの”使徒”じゃがな。」

そしてティータの驚いている様子に気分を良くしたのか、自慢げに胸を張って答えた。

 

「じゃあ、次はサリアの番ですね〜。…………あれ??」

「?どうしたの、サリア。」

自分の服のポケット等を調べ、首を傾げたサリアにマリーニャは尋ねた。

「う〜………お友達がいる召喚石………今、一つしか持っていないです〜。」

「な、なんですって〜!?」

そしてサリアの答えを聞き、マリーニャは声を上げて驚いた。

「何か問題があるのですか?」

その様子が気になったリースは尋ねた。

「大問題よ!この娘――サリアが得意とする戦いはこの娘が契約している使い魔や精霊達を召喚して使役する事なんだから!」

「一応、エクリアとシュリ、そしてわらわが特訓したお蔭で最近ようやく純粋と治癒はある程度使えるようにはなったがな。」

尋ねられたマリーニャは大声で叫んだ後、疲れた様子で答え、レシェンテが補足した。

「………まあ、屋敷の中にいたからしょうがないといえばしょうがないわね………それで?誰の召喚石を今、持っているの?」

「あ、はい。今、呼びますね〜。出て来て下さ〜い。」

そしてマリーニャに尋ねられたサリアは頷いた後、持っている召喚石に魔力を込めた。

「………我に何用か。」

すると召喚石から神々しい雰囲気を纏い、すざましい聖気が纏った槍を持った鎧姿の天使らしき人物が召喚された!

「んなっ!?」

「戦乙女………!?」

召喚された人物を見たケビンとリースは驚いた!

「あ、あはは………前言撤回。その召喚石だけで十分よ………」

一方マリーニャは召喚された人物を見て渇いた声で笑った後、疲れた様子で溜息を吐いた。

「ごめんなさいです、シュベルトライテ〜。サリアが誰を呼べるか、みなさん気になっていたので。」

「………そのような下らん事に我を呼ぶでない。だが………妙な事態になっているようだな。……人間に魔族共よ。どうやら我が契約主が今後お前達と共に行動するようだから、一応名乗っておこう。我が名はシュベルトライテ。神の宮であるヴィーンゴールヴ宮殿を守護せし”ヴァルキリー”なり。……以上だ。」

召喚された人物――――戦乙女シュベルトライテは厳かな口調で名乗った後、サリアが持っている召喚石に戻った。

「信じられない………まさか戦乙女が実在しているなんて………しかも私と大して変わらないように見える女性が召喚するなんて………」

「神や天使、ソロモンの悪魔がいんねんから戦乙女がいてもおかしくないねんけど………それでもオレらからしたら驚くべき事実やしな………」

シュベルトライテがいなくなった後、リースは信じられない表情で呟き、ケビンは疲れた表情で答えた。

「………さすがは神話に出てくる存在といった所ですね………対峙してわかったが彼女には勝てないと直感で感じました。」

「………同感だ。」

一方ユリアとミュラーはシュベルトライテの強さを肌で感じ、畏怖を抱いた。そしてレシェンテとサリアはケビン達を見て、改めて自己紹介と協力を申し出た。

「セリカの”第五使徒”にして”七英雄”の一人、”紅雪”のレシェンテじゃ!よろしくな!」

「”第四使徒”のサリア・レイツェンです〜。ご主人様やシュリ姉様達を探すために、頑張りましょう〜。」

「ハハ、よろしゅうな。(………女神と戦乙女を使役する女性を従えるとか……”神殺し”って奴はどんだけの化物やねん!?この調子だと残りの”使徒”もなんかとんでもない能力秘めてそうやな………)」

その後ケビン達全員は”第三星層”の入口まで転移し、ケビンと共に行くメンバーはミュラー、ティータ、リタ、ナベリウス、プリネ、ツーヤ、レシェンテのメンバーに、リースと共に行くメンバーはヨシュア、ジョゼット、クローゼ、ユリア、マリーニャ、サリア、リフィア、エヴリーヌのメンバーに編成した後、入口の近くにある石碑に方石をかざした。

するとケビンとリースに淡い光が包み込んだ。

 

「あ………」

「反応したみたいやな………」

リースとケビンが呟くと、堅く閉じられてあった金色の門と銀色の門がそれぞれ開いた!

「準備は整ったか………リース、覚悟はええか?」

「………問題ない。………ケビンの方こそ……その………」

ケビンに確認されたリースは静かに頷いた後、言いにくそうな表情で呟いたが

「ん、なんや?はは、やっぱりオレがおらんと寂しくて仕方あらへんか?」

「………あり得ないから。もういい………さっそく中に入りましょう。」

ケビンの言葉を聞き、表情を戻して答えた。

「オッケー。………それじゃあみんな……”第三星層”の攻略を始めよう。多分、それぞれ終点まで行ったら合流できるはずや。」

「………また”悪魔”が出現しないとも限りません。無理をせず慎重に進んで行くことにしましょう。」

 

「応!!」

 

ケビンとリースの号令に一同は力強く頷いた、そしてケビン達は金色の門を、リース達は銀色の門をくぐった。すると2つの門はそれぞれ固く閉じられた。

 

こうしてケビン達とリース達、お互いの”第三星層”の攻略が始まった………!

 

 

 

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という訳で”召喚女王の第四使徒”サリア・レイツェン、”紅雪の第五使徒”レシェンテが軌跡陣営と合流です!!サリアは”召喚女王”とか言う割には一人しか召喚できないというちょっと残念な事にしていますが、召喚できる人物考えたら、こいつ一人で十分でしょう?(なんせ仮にもラスボスの一人の上、戦女神2のラスボスすらもこいつ一人で簡単に葬る事ができるキャラなんですから(強っ!!))ちなみに10年以上たっているのでサリアはすでに成長して、”女性”になって、正式な”使徒”化されているかつ、魔術・純粋と治癒を使えるというオリジナル設定にしました。(VERITAから10年以上たっているのだからサリアが成長している事をすっかり忘れていました(大汗))まあ、それでも話し方は幼いままですが。というか今気づいたんですがリースのSクラフトってシュベルトライテの仲間じゃないですよね……?(大汗)…………感想お待ちしております。

 

説明
第369話
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コメント
↓セリカ自身は古神ではありませんが肉体は古神であり、実力は古神レベルとなっています・・・また、エクリアはフェミリンス化した時に一時的に姫神へと到り核が神核へと変化していることもありますし、そもそも個人の実力でリウイに匹敵しています(本郷 刃)
セリカは古神じゃないです。エクリアは流石にそこまでの強さは持ってません。 第二〜四使徒はただの一般人なんだよね・・・(M.N.F.)
感想ありがとうございます。というかこの2人いるだけで3rdのラスボス全員を楽々と倒せるんですけどね(苦笑)(sorano)
サリアとレシェンテきたーーーwww レシェンテでも準ラスボス級だというのにサリアはまさかのシュベルトライテですか、十二分にラスボス級じゃないですかwww 思えば神殺しチームって古神が二人(セリカ&レシェンテ)に神相当の力を持つのが二人(エクリア&シュベルトライテ)が居るんですよねw(本郷 刃)
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