魔法少女リリカルなのは DevilStrikerS ー幕間、訓練情景ー |
三日後に始まる決戦に備え、各自で休息をとって?
「リボルバー…キャノン!!」?
「スティンガー!」?
――ドガアアアッ!!――
いなかった…………?
「やるね!バルダ!!」
「スバルさんも流石です!けど、負けませんよ!!」
そう言ってスバルの元へエアトリックし、ヘルムブレイカー(兜割り)を放つ。
「私もそう簡単には勝たせないよ!!マッハキャリバー!!」?
〈ウイングロード〉
スバルはウイングロードに乗り、迎え撃った。?
「「はあああああ!!」」?
――ズガガガアアン!!――?
「はーい、そこまで。勝敗は…ドロー!」?
「くぅーー!後ちょっとだったのにぃ!!」?
「はぁ、スバルさんのプロテクション堅すぎだろ…全然攻撃通らなかった」
「いやいや、バルダの攻撃力高すぎだから!かなり持ってかれるから!」
「まあまあ、二人ともいい動きだったよ?」?
互いに悔しがる二人を宥めるなのは。?
「しかしまあ、こんな短期間にスバルと引き分けにする程になるとはなぁ」?
ヴィータはバルダの成長スピードの速さにただ驚く一方である。?
するとそこへ、ギルバー の魔導師試験を終わらせたフェイト達、ライトニング分隊が戻って来た。?
「おつかれ、フェイトちゃん。ギルバー君はどうだった?」?
「魔導師ランクは総合でオーバーSS……うーん。口で説明するより見る方が早いかな?だって速すぎるんだもの、彼は…」?
「それってどういうことだ?フェイト」?
フェイトの言葉が気になったヴィータが聞いてきた。?
「そのままの意味だよ。彼の刀を抜く速さと納める速さが」?
「あー、確かに速かったですねー。それも異常な程に…」?
ティアナはテメンニグルの中でギルバーの神速の居合いを見ていたため、 それを思い出しながら言った。?
「とにかく、まずは見てみて」?
そう言ってフェイトはモニターに映像を映した。?
[とりあえずガジェットを5体出すけど、準備はいい?]
「いつでもどうぞ」?
ギルバーはデモリッシュの鍔元を少し上げる。
[それじゃあ、いくよ。スタート!]?
フェイトがガジェットを出現させる。?
「さて、やるか。デモリッシュ」?
〈OKボス。スタンバイレディ、セットアップ〉?
バリアジャケットを展開した後、有無を言わさずにガジェットの攻撃が始まった。?
ギルバーは全く動じず、前へ出た。防御魔法も展開もせずに…………?
「!?危ない!!」?
思わず叫ぶフェイト。
だが………?
―――ヒュン…!!―――?
「え?」?
ガジェットの魔力弾はギルバーに当たらなかった。何故なら、魔力弾が二つに割れて逸れていったからだ。
信じられない光景に目を疑うフェイト達。
「シグナム…」?
「ああ、今あいつは目にも留まらない速さで剣を抜いて魔力弾を切り裂き、そして剣を納めた」?
シグナムも半ば驚愕しながら言った。?
一方のギルバーは自分に殺到してくる魔力弾を切りながら、ゆっくりとガジェットの元へと近づいていった。するとガジェット達は四方に逃亡した。
「逃げたか……機械に怒るのはどうかと思うが敵前逃亡とは…許さん!!」
そしてギルバーはバージルの能力である[ダークスレイヤー]で転移した。?
――――数分後
「ふう、これで最後か……呆気なかったな」?
最後のガジェットを切り捨てた後、気を緩める。?
「お疲れ様。凄いね、君の太刀捌き」?
「ありがとうございます。で…どうでした?」?
「うん、文句無しだよ。君がいればとても心強いよ。ね?シグナム」
「ああ、そうだな。ギルバーよ…この戦いが一段落すれば私と一戦剣を交えないか?」?
シグナムの問いにギルバーは微笑み、?
「ええ、喜んで」?
と答えた。
「あっ、私も一緒にいいかな?」?
するとフェイトも話に乗ってきた。?
「なんだ、お前もギルバーと戦いたいのか?テスタロッサ。言っとくが、ギルバーと先に戦る(やる)のはこの私だぞ?」?
「わかってるよシグナム。順番はちゃんと守るから」
「ははは。戦いが終わればいつでもお相手しますよ」
ギルバーの戦闘シーンを見て、感嘆するなのは達隊長陣。
「うわあ、確かに速いね」?
「それに魔法陣を展開せずに転移魔法を発動した?!これは一体どういうことなんだ?」?
ヴィータの問いにギルバーはこう答えた。
「あれはダークスレイヤーといって、俺達の父ダンテの双子の兄、バージルさんの能力だ。これは一瞬で相手に転移することができ、闇に墜ちたものが会得できる呪われた能力でもある…」?
「呪われた…能力」?
なのはがギルバーの言った言葉を復唱する。するとフェイトが心配そうに?
「それは使う本人には何のリスクはないの?」?
と聞いてきた。それにギルバーは淡々と答える。?
「安心してください。この能力は何もリスクは伴いません」?
その言葉にほっとするフェイト。するとヴィータがこんな事を口走る。
「にしてもシグナムやフェイトの他にバトルマニアがいたとはなぁ」?
ヴィータの呟きにシグナム達は過剰に反応した。?
「ヴィータ、なんだその言いぐさは!」?
「そうだよ!私達はただ強い人と戦ってみたいだけなんだから!!」?
「それがバトルマニアなんだよ!!」?
フェイト達のコントじみた会話に思わず苦笑いの一同。この一騒動があらかた治まったら?
「そういえば、ギルバー君のポジションどうしようか?」
なのはが皆に聞いてきた。
「ギルバー、とりあえずバルダと一緒のデビルでいいかな?」?
確認をとるフェイト。?
「わかりました。それだと俺は、デビル2といった感じですかね」?
「うん、まあそうなるね」?
「はーい!話しもまとまったわけで、昼にしましょう!!俺腹へっちゃった」
するとバルダが無理矢理話しを終わらせる。なのは達もそう思ったのか、賛成する。
「それもそうだね。それじゃ、みんな行こっか!」
「「「はい(ああ/うん)!!」」」?
こうしてバルダ達は食事にするため、食堂へと向かった。
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二十四話目です。 | ||
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