IS<インフィニット・ストラトス>with LN<リリカルなのは>第二十五話
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第二十五話 いくら早く着こうと『遅い』という、それが『教師』

 

 

 

ホームルームも終わり、クラスの女子たちは次の合同授業に向けて着替え始めようとしていた。

「織斑、デュノアの面倒を見てやれ。((同じ男子だろう|・・・・・・・))?」

千冬姉は俺に近づいてそう言ってきた。

千冬姉、まさか気付いていないわけないよな?

俺は念話で聞こうと思ったが、クラスで女子たちが着替え始めてしまうので、後で聞くことにした。

「君が織斑くん?初めまして、僕は_____________」

「あいさつはあとあと。まずは移動が先。女子たちが着替え始めちゃうから」

俺はそう言って、目の前の((男子|・・))の手を引っ張っていく。

「とりあえず、男子は空いているアリーナの更衣室で着替えろ。これからは実習の度にこの移動だ。今のうちに慣れておけ」

「は、はい..........」

デュノア_______いや、デュノアさんは千冬姉の気に圧倒されているのか少しどもりながらそう言った。

「それと、織斑」

千冬姉はこちらに近付いてきて小声で言った。

 

 

「変な気は起こすなよ」

 

 

ゾッとするほど冷たい声だった。

はい、分かります。

今ので分かりました。

絶対、女だって知ってる!

「分かってますよ、織斑先生....」

俺がそう言うと千冬姉はクラスを出ていった。

次の授業の準備があるのだろう。

「ほら、行くぞ」

「う、うん......///」

何で赤くなってるんだ?

あ、手を繋いでいるからか。

まあ、時間も無いので引っ張ってはいくが。

俺とデュノアさんは階段を下り一階へ行こうとした________が、

そこで待ち受けていたのは。

 

 

「ああっ!転校生見っけ!」

「しかも織斑くん一緒だ!」

 

 

ホームルームが終わり、さっそく各学年から大量の女子の群れが二階に流れ込んでくる。

 

「いたっ!こっちよ!」

「者ども出合え出合えい!」

 

なんか一人、武家屋敷にいる武士みたいな人がいる、そして俺たちはいつからくせ者になったんだよ。

「織斑くんの黒髪も良いけど........」

「金髪もいい!」

「しかも瞳はエメラルド!」

「ねぇ!見てみて!二人手繋いでる!」

「今年の夏のネタはこれね!」

何の夏のネタだ。

「え、えぇと..........」

状況が飲み込めていないデュノアさんは困惑していた。

「ひとまず..........」

ここを抜けるのが先か..........

「悪い」

俺はデュノアさんを足払いして_________まあ、お姫様抱っこ的なものをした。

「え、えぇぇ!?///」

デュノアさんは顔を赤くしてアワアワしていた。

そして、俺はデュノアさんをお姫様抱っこしたまま((窓から|・・・))飛び降りた。

「きゃあああ!!お姫様抱っこしてる!!」

「ネタが増えたわね.........フフフフ..........」

なんか一人変な人が居たような気が。

まあ、とにかく俺とデュノアさんは二階から飛び降り無事に一階の外に着地した。

「よっと..........大丈夫か?」

「う、うん........大丈夫だよ.......///」

デュノアさんは顔を赤くしてそう言った。

怖かったのか?

って、

「悪い悪い、今降ろす」

俺はそう言ってデュノアさんを降ろした。

「あ、ありがとう.........織斑くん」

「ああ、俺のことは一夏でいいよ、俺もシャルルって呼ぶから」

友達になるのは名前を呼び会うことから、なのはさんの請け負いだが。

「分かったよ。一夏」

「おう、よろしく、シャルル」

俺とシャルルは握手をした。

握手して分かったのだが、やはりシャルルの手は小さい。

これで男って言うのがおかしい。

「って!まずい、このままだと遅れる!」

「ああ!そうだったね!急がないと!」

俺とシャルルは近道をして急いでアリーナの更衣室へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よーし、到着!」

そしてアリーナの更衣室にたどり着いた。

プシューと音をたてドアが斜めにスライドして開く。

教室のとは違ってこちらはハイテクなのだ。

「時間がヤバイな、すぐに着替えないと」

時計を見るとギリギリな時間を示していた。

しかし、ここで問題が発生した。

 

(シャルルは女じゃないか..........!?)

 

まずい、時間もない。

しかし、一緒に着替えるのは更にまずい。

ここはどうするべきか..........

「一夏、どうしたの?」

考えているとシャルルに声をかけられた。

「ああ、ちょっとな________って、着替えるのはやっ!?」

いつの間にかシャルルは着替え終わっており、ISスーツになっていた。

「あ、うん。中に着てたから」

なるほどな、そうすれば着替えの時にバレる可能性は低くなるな。

まあ、何のために男装しているのかはわからないけどな。

「一夏?着替えないの?」

シャルルは首を傾げてそう言った。

「あ、ああ、今着替える。シャルルは先に行っててくれ、時間ギリギリだろ?」

「あ.........うん、先に行ってるね///」

シャルルはちょっと考えてからそう言った。

どうやら今の状況に気づいたらしいシャルルは先にアリーナの入り口に向かった。

「そこで待ってるから」

そう言ってから出ていった。

「さて、さっさと着替えるか.......」

シャルルが出たのを見てから俺は着替え始めた。

今回、俺は今まででの着替えで最速のタイムを叩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅い!」

いくら最速の着替えタイムを叩き出したとしても、やはりこうなった。

時間的に間に合っているはずなんだが。

千冬姉、鬼畜..........

「今失礼なことを考えただろ?」

なんなんだろう、俺の周りの異性は皆、心を読んでくるな。

ある意味怖いな..........

俺とシャルルは一組の列の端に加わった。

「ずいぶんとゆっくりでしたわね」

すると、隣にいたのはセシリアだった。

しかし、どこか不機嫌そうだった。

「ちょっと道が混んでてな」

うん、嘘は言ってない。

てか本当のことだ。

「嘘おっしゃい。いつもはもっと早いくせに」

セシリアは微妙に頬を膨らませていた。

何故、怒ってるんだ?

「何?一夏がなんかしたの?」

すると、後ろから声が聞こえる。

しかし、姿が見当たらない。

「ここに居るわよ!」

鈴がいた。

まったく、小さくて見えなかったぜ」

「声に出てるわよ!」

どうやら心の中で言っていたつもりだったのに、声に出ていたらしい。

しかし、そんなやり取りをしていると来てしまうのが、

 

 

 

 

「ほお、私の目の前でお喋りとはいい度胸だな」

 

 

 

 

セシリアと鈴はロボットのようにギギギっと首を動かす。

そこには我らが千冬姉がいた。

鬼?修羅?そんなものが霞むくらいの存在感だった。

そして

 

 

 

 

バシィィィィィン!!

 

 

 

 

出席簿という名の金棒が振り落ろされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころの六課

 

なのは「一夏くんを狙った奴ら分かった?」

 

はやて「いや、まだ調査中やわ」

 

フェイト「分かったらすぐ教えてね。切り刻m_____じゃなくて逮捕しに行かないと」

 

シグナム「そうだな、テスタロッサの言う通り、レヴァンティンの錆n________じゃなくて逮捕しに行かないとな」

 

ヴィータ「ああ、アイゼンでぶっ潰さないとな」

 

シャマル「ヴィータちゃん、潰しちゃダメよ。まあ、一夏くんを狙ったんだからそれくらいしてもいいのかしら?」

 

ティアナ「皆さん、私も殺りm_______やります!」

 

スバル「私も参加します!多分お姉ちゃんも言えば来ると思います」

 

はやて「カリムたちも呼べば来るはず、いや、絶対来るはずや!」

 

なのは「どうやら戦力は揃ったみたいだね」

 

フェイト「さあ、一夏を狙った罪_______」

 

 

みんな『きっちり償ってもらわないとね(な)(とですね)』

 

 

 

みんな『フフフフフフフ........』

 

 

 

キャロ「エリオくん、みんな怖いよ..........」

 

エリオ「もうイヤだ.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ別の部屋

 

リイン「ヴィヴィオちゃんどうしたですか?」

 

ヴィヴィオ「ママたちが参加するならヴィヴィオも参加しないと」

 

リイン「???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもと変わらないカオスな六課だった。

 

 

 

 

 

説明
もし一夏が管理局最強魔導師と呼ばれていたらのifの物語。
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