デジモンクロスウォーズ 絆の将と魔道の戦士
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ここで、地上本部襲撃に関わったスカリエッティ勢力の連中が、あの後どうなったか説明しておこう。

まずウーノは研究所内でムルムクスモンの攻撃を受けたが、その後やって来たキサキに救出された。それと同時に、キサキは多くの人造魔道士素体となっている人たちも救出し、病院へ連れて行った。

トーレとセッテは、キメラモンと戦っている間にキメラモンの攻撃で気を失ったが、オメガシャウトモンに救出され、その後一緒に戦っていたフェイト同様になのはに預けられ、そのままお縄を頂戴された。

クワットロは、ワイズモンと戦闘になったが、「パンドーラ・ダイアログ」により再現された「シャウトモン×7」の「セブンビクトライズ」を受け気絶、その後駆け付けたタイキに捕まった。

チンク、セイン、ノーヴェ、ウェンディは、宣言した通り事が済んでから自首した。

ディエチはキサキ渾身のブレーンバスターを受けて倒れていた所を、クラウドが管理局直轄の病院へ連れて行きました。

オットーとディードは、機動六課本部での戦いに巻き込まれて気絶していた為、そのまま逮捕となった。

またルーテシアはメデューサモンに敗北し捕まったが、ゼストとアギトはキサキの妨害を受けるも、うまく脱出した。

何が言いたいかと言うと、現段階で地上本部襲撃に関わったスカリエッティ勢は、ほとんど捕まっていると言う事だ。

 

 

 

 

 

 

そして、機動六課勢もまた、重傷な隊員は病院で静養している。

その一つの病室にて、キサキはある人物と向かい合っていた。その人物は呼吸こそしているが、一向に目を覚ます気配がない。

その人物はウーノと呼ばれている、ナンバーズの筆頭である戦闘機人である。基本的に何事も淡々とこなす彼女だが、なぜかキサキに接するときだけは感情的になるのだ。

(俺自身、あなたが俺をどう思っているか知りたいんですけどね)

キサキはこう思うと、彼女に顔に自分の顔を近づけ、そして………

その後、何かに気が付いたようにその場所を去って、違う場所に行った。そしてその後、病室へやって来た看護師は途轍もなく驚いたと言う。ウーノの火傷が、完治と言ってもいいほどに治っていたのだ。

 

 

 

 

 

そしてタイキは、ある場所へスバル達と向かっていた。ギンガの病室である。

目的の部屋に着くと、扉を二回ノックした。

「はい、どうぞ。」

中からは割と元気そうな声が響いてきた。入ると、ギンガはベッドの上で身を起こしていた。

「良かった、割と回復したみたいだな。」

シャウトモンはギンガを見るや否やこう言った。

「シャウトモンは回復が早いのね。」

ギンガはシャウトモンにこう返した。彼自身ギンガを守りながら行った戦闘でかなりの傷を負ったのだが、オメガシャウトモンに進化した後シャウトモンに戻ると、完全に傷は完治し体力も全開だったという。

「ギン姉が元気ならそれでいいよ。」

スバルはこう言って、持ってきた缶ジュースをギンガに渡した。ギンガはぎこちない動きで受け取ると、ぎこちない動きでプルタブを開けた。

「ああ、それじゃあ俺たちは他に行きますね。」

タイキは何かの気を使っているのか、シャウトモン達とティアナとエリオとキャロを連れて病室を後にし、病室にはギンガとスバルが残った。

その後スバルとギンガは結構長く話し込んでいたという。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして病室を後にしたタイキ達が次の病室に向かっていると、

「放して!!」

ある病室から何か叫ぶ声が聞こえた。これにはタイキ達は驚き、そして身構えた。昨日自分たちが捕まえた戦闘機人たちが逃げ出そうとして止められたのか、それとも変質者がいるのか、どちらにしても大事である。

タイキ達が問題の部屋に入ると、

「放して!!お母さんを助けにいかなきゃ!!」

「いや大丈夫だから!!ちゃんと救出されてるって!!」

ルーテシアが暴れており、それをキサキがフォールして止めていた。

「ああ、あんたらも手伝って!」

キサキは入って来たタイキ達を見るや否やこう言った。と言っても、キサキはルーテシアをほぼ完璧にフォールしているため、この状態を三秒保てば彼の勝利になるのだが。

とりあえず、何故こんなことになっているのかを訊いてみた。

キサキが言うには、キメラモンがオメガシャウトモンに負けた後、研究所に行って人造魔道士の素体になっていたルーテシアの母親を救出したのだが、後になってからこれを知らないルーテシアが救出に行って、今では管理局の局員が沢山いる研究所に顔を出して捕まりかねないので、それを止めようと思ってきてみれば、案の定だったのでフォールして止めているのだと言う。

「モニタモン!見に行ってくれ!」

タイキは確認の為、モニタモンの一体に様子を見に行かせた。

「いましたな。」

モニタモンの顔には、仲間から送られてきた、静かに眠るルーテシアの母親「メガーヌ・アルピーノ」の映像が映った。

「医者の話によると、ちゃんと治療すれば目覚めるってさ。」

キサキがこう言った時、ルーテシアは安心したのか、それともフォールされた時に体力を取られすぎたのか、ぶっ倒れ、そのまま眠りに付いた。

 

 

 

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そして、ミッドチルダ中に新聞を発行している「ミッド広報社」のとある部屋、ここでは社長と思わしき人物が伸びをしていた。昨日の管理局地上本部襲撃のニュースをまとめた新聞の制作に追われていたのだ。

「社長!!!!」

突然勢い込んできた社員に驚いた、

「何だ!」

社長が訊くと、

「特ダネです!とにかくこれを!!」

社員はこう言って、一つの資料を渡した。そこに書かれていた内容を見た時、社長は一気に疲れを吹き飛ばした。

「今すぐ印刷会社に連絡して輪転機を回せ!ほかの社員もたたき起こして記事にしろ!!」

社長はこう社員に命令して、自分も彼方此方へ連絡を取った。

 

 

 

 

 

そしてクラウドは、クレープを片手に昨日の事件のニュースを報じる番組を見ていた。

「そりゃ今日は特番だよな。いつものこの時間は仮面ヤクザって番組をやってるんだが。」

クラウドはクレープをかじりながら番組を見ていた。すると、

「号外!号外!」

突然大きな箱を持って現れた男が、こう叫びながら紙のような物を配り始めた。クラウドはこっそり箱の中ら一部かすめ取ると、その内容を見た。そこには、

 

時空管理局地上本部の指導者、レジアス・ゲイズの汚職発覚

 

という題字と共に、レジアスがジェイル・スカリエッティの研究に協力していたという内容の事が書かれていた。

「ムルムクスモンのド派手な決別宣言っていう事か。」

クラウドがこう思うと、今までニュースをやっていたスクリーンが消え、代わりに違う場所の映像が出た。

 

 

 

 

 

 

昨日の戦いで倒れたヴィヴィオは、現在病院のベッドで寝ている。傍で見ているなのはは、

「ヴィヴィオ、大丈夫かな。」

心配そうに見ていた、

「大丈夫だよ。ヴィヴィオは強いから。」

ブイモンはこう言っているが、それでも心配だった。やはり隊舎には残さず、別な所に置いておけばよかったかな、と思っていると、ヴィヴィオが目を覚ました。

「あれ、なのはママ?」

何故か涙ぐんでいるなのはを見て、ヴィヴィオは驚いた、

「ヴィヴィオ!良かった!!」

泣きながら自分に抱き着くなのはに、また驚いたが、

(そのままにしてあげて)

と言いたげなブイモンの目配せで、そのままにしておくことにした。なので、

「でも聞いて、ブイモンって進化すると凄いんだよ!」

そのままの態勢でなのはに報告した。

「なんかこう、ドーンとしてピカーとして!」

ヴィヴィオは身振りを交えて説明したが、

「そう、凄いね。」

なのはの反応があまりに薄かったので、

「なのはママ信じてないでしょう。」

と言って、ブイモンをこの場で進化させようとした。

「ちょ、ヴィヴィオ、ここで進化させたらとんでもないことに!」

ブイモンはこう言って止めようとしたが、間に合わなかった、訳ではない。何故か進化しなかった。

「あ、あれ?」

ヴィヴィオはなんでと言って、クロスローダーを眺めはじめた。

(良かった、とんでもないことにならなくて)

ブイモンはこう思うと同時に、

(そういえば昨日、ヴィヴィオが急に大人になったような)

という事を考えた、しかし結論は出ないので後で考えることにした。

すると、部屋に備え付けられていたテレビが突然点灯した。

 

 

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この映像は、甚大な被害を負った管理局地上本部や、機動六課隊舎は勿論、隊員たちが入院する病院や、無関係者の所にも流れていた。どこかの洞窟と思われる場所の映像が映っている。

「よし!終わりました!!」

画面の外から現れた大きな鎌を持った女が奥に呼びかけると、

「よし、分かった!」

奥から、両肩に動物の頭のようなものを付けた悪魔のような男が現れた。

「ああぶりぶりざえもん、ムルムクスモン様は?」

女が訊くと、

「言うことは出来ぬ、聞きたくば回答料100万円………って何を言わすか!」

男は、自分はべリアルヴァンデモンだ、と言った。

「貴様もいい加減他の世界のアニメに影響されるのをやめんか、オファニモン。」

オファニモンと呼ばれた女は、

「だってあなた強い者の味方でしょう。」

と、べリアルヴァンデモンに言った。すると、

「戻ったぞ。」

奥のほうからブラックウォーグレイモンに連れられて、ブラックメタルガルルモン、キメラモン、ムゲンドラモンが帰って来た。

「ああ、戻ったんだ。”マダド”」

オファニモンはブラックウォーグレイモンにこう言った。ブラックウォーグレイモンはずっこけると、

「何だよマダドで?!!!」

と抗議した、

「”ま”るで”ダ”メな”ド”ラゴン、略してマダドよ。」

オファニモンはこう説明して、

「あなたいつも残念な結果しかないじゃん。」

と言った、

「残念ってなんだよ、俺だってこの前は!!」

ブラックウォーグレイモンがこう言うと同時に、映像は彼の言い争いの映像になった。

見ている者たちがコントか、と思い始めた時。突然大量の炎が流れてきて、六体のデジモンを包んだ。

「コントやってるのかお前ら!!」

遅れて出てきたムルムクスモンが、突っ込んだ所で、カメラ目線になると、

「ああ、今のところカットね。」

頭の上でバツ印を作り、こう言った。

「だからコントやってるのか!!!!」

この映像を見ていた人は皆、こう突っ込んだだろう。

「いや、これ生放送です。」

カメラの操作をしていると思われる者が、ムルムクスモンに言った。

「え、そうなの。」

ムルムクスモンは一言こう言うと、

「えーでは、これより我らユートピア軍の声明を発表する。」

咳払いして声明を始めた。

「我々はこれより一か月以内に主要な次元世界を破壊し、新たなる世界「理想郷」を作る所存だ。それゆえミッドチルダの人間は、我々に賛同するならば今から一週間以内に我らに降伏せよ。そうすれば確たる処遇と将来を約束する。だが敵対するならば、我らは容赦なく攻撃する。今から一週間は平和的に過ごすつもりなので、しっかり考え最善の選択をしてほしい。」

ムルムクスモンはこう言うと、後ろを指差して、

「そしてこれが、我が最強戦力、その名もムルムクスモン四鬼……」

と言った。指の先には黒こげになって倒れている六体のデジモンが居た。

「いつまでねてんだお前ら!!」

ムルムクスモンはこう叫ぶと、それぞれのデジモンの口にニガキ(世界一苦い木)の枝を突っ込み、シュールストレミング(世界一臭い発酵食品)を鼻にくっつけた。結果皆物凄い悲鳴を上げて起きた。

「これぞ、我が最強戦力、ムルムクスモン四鬼だ!!」

ムルムクスモンはこう言ったが、皆一様に口直しと鼻直しをしているため、全然しまらない。

「ああ、四なのに六いる理由は、」

ムルムクスモンはこう言うと、

「ブラックウォーグレイモン、ブラックメタルガルルモン、強制デジクロス!キメラモン、ムゲンドラモン、強制デジクロス!!」

不思議な形のクロスローダー、ダークネスローダーを使って四体のデジモンをデジクロスさせた。結果、黒い騎士のようなデジモン。背中に大砲を持った化け物型デジモンが現れた。

「オファニモン・フォールダウンモード、ブラックオメガモン、ミレニアモン、べリアルヴァンデモン、こいつらに勝つ自信があれば我らに挑むがいい。」

ムルムクスモンがこう言うと同時に、放送は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

「何故だ、なぜこんなことになっている!!」

レジアスは怒りのあまり怒鳴った。いきなり協力関係にあった相手に決別の置き土産に、自分の事を悪く言われたからである。

「オーリスとクラウドはどうした!!」

レジアスは近くにいた部下に怒鳴りつけた、

「事後処理であちこちを回っています。」

部下はおどおどしながらこう報告した。

 

 

 

 

 

 

はやては、事後処理ついでの外回りで、偶然クラウドと出会った。

「クラウドさんやったよね。今時間ある?拒否はさせへんけど。」

はやてがクラウドに言うと、

「まあいいですけど。」

クラウドはこう答えた。なので、

「あの時の地上本部襲撃、あんたも何かかかわりがあるんやないか?」

単刀直入に訊いた、

「昨日の動き、ずっと見てたけどあまりにも無駄がなさすぎる。まるで次に何があるか知ってるみたいに。」

クラウドははやての問いに、

「まあ、確かに俺が何のかかわりがない、と言ったらウソになりますね。」

と、答えた。

「詳しい事を話しますんで、自分の部下で今すぐ動ける者、クロスハートの面々、ナンバーズの連中をここに集めてくれませんか。」

そういって、はやてに地図を渡した。

「そう分かった。」

はやてはこう言って病院に連絡を取った。

 

 

 

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そして、ミッド郊外の古い博物館に、呼ばれたメンバーは揃った。機動六課からは、なのは、フェイト、はやて、ヴィータ、シグナム、シャマル、ザフィーラ、スバル、ティアナ、エリオ、キャロ。クロスハートからはタイキとデジモン達、アインハルトとヴィヴィオ。ナンバーズは「ドゥーエ」と呼ばれる機体以外は全員そろった。

「んで、聞かせてもらうで。」

はやてがこう言うと、

「まず最初にムルムクスモンの目的だが、あれは完全にD5を狙っている。おそらく、予言の中の偽りの竜王もこいつだろう。」

クラウドはこう言った、

「それじゃあ真なる竜王は?」

はやてがこう訊くと、

「あいつだと信じたいね。」

クラウドはこう言って、キサキを指差した。因みにキサキは居眠りをしている。

「それより、なんで偽りの竜王がムルムクスモンってわかるんだ?」

とタイキが訊くと、

「奴は古代ベルカにこの世界にやって来たんだ。その時奴は竜王と一緒にいたんだ。そして竜王を暴君と呼ばせる結果となった悪政は、全て奴が仕組んだものだったんだよ。」

クラウドはこう言って、

「理由は竜王を人から化け物に変え、何にも勝る生体兵器を手に入れることだ。それを自分に強制デジクロスで取り込むんだろう。」

と、補足説明をした。

ここまで聞いた時、一部の聡明なメンバーは気が付いた。

(確かに、竜王の力程兵器として使えば有効な物は無い)

そしてクラウドは、

「まあ長い時間自身の肉体から切り離されてんだ、今の竜王はほぼ女神と言ってもいいだろう。なんせ肉体が無いのに、自身の膨大すぎる魔力を使えるんだから。実際タイキ達をデジタルワールドから呼び寄せ、一時的とはいえキサキをデジタルワールドに送り込んだのも彼女じゃねえか。」

と言った。

「ですが、竜王の力を使う為には強靭な肉体が必要です。生まれつきのキサキでも最大五分で肉体崩壊が始まるのに、いくらデジモンでも。」

ウーノの問いには、

「だから、ムルムクスモンはジェイル・スカリエッティの名を名乗って違法生体実験を行っていたんじゃん。」

いつ起きたのか、キサキが答えた。

「調べたけど、俺たちがジェイル・スカリエッティだと思っていた人物は生体学者じゃなかったぜ。あの男は学生時代、少し生物系の成績が良かっただけの、ただの法律家だ。」

「えーと、つまり?」

フェイトは気になったようで、キサキに聞いた、

「みんなスカリエッティを表彰モンの科学者って言ってるけど、本当に勝算されるのはムルムクスモンだよ。奴の研究は竜王の肉体の力をうまく制御したり、より強くするためのものだったわけです。姐さん達だってその為の実験体として開発されたんだ。」

キサキはこう答えた、

(というか姐さんって?)

皆がこう思うと、クラウドは考えを見透かしたのか、

「これについては一番あんたが分かるはずだぜ、”エリカ”さん。」

ウーノにこう言った。

「はい????」

クワットロを除く戦闘機人たちは素っ頓狂な声をあげ、ウーノ本人は、

「何のことですか!」

と言ったが、

「○○○○○○○」

クラウドが言った、特殊な言語を訊いた途端、

「私のスリーサイズとか恥ずかしい事言わないでください!!」

と叫んだ。

「はい???????????」

アインハルト、クラウド、キサキ、ウーノ以外の全員が素っ頓狂な声をあげた。

「今の古代ベルカ語でもかなり難解なケイリスの方言ですよ。わかったんですか?」

アインハルトはこう言った。因みにカリムの予言の言語は、古代ベルカの共通言語である。

この時、ウーノは顔を真っ赤にして「しまった、とうとうばれた」と言っていた。

「あのー?これどういう事っすか?」

ウェンディが訊きにくそうに訊いてきた、

「生まれつき古代ベルカ語を完璧に理解し、竜に変身することができる。これが竜王家の人間の身体資質だ。丁度覇王の生まれつきの体力値の高さと、双眸異色みたいな。」

クラウドがこう説明したら、

「回りくどいですね。はっきり言ったらどうですか。ウーノ姉さま、と言うよりエリカ姉さまはキサキの実のお姉さん「エリカ・ランスター」のクローンだって。」

クワットロがこうはっきり言った。

「えええええええ!!!!!!!!!!」

この場にいた全員が驚いた、

「それにランスターって?!」

とスバルが言うと、

「ああ、ティアナの縁者だよ、俺たち。俺たちの母さんの弟か兄が、お前の父さんじゃないか。」

と、キサキが言った。

「良かったねティア、一人じゃなかったよ。」

スバルがティアナにこう言うと、

「あのさあ、話がさっきから全然進んでいない気がするんだけど?」

タイキが言いにくそうに言って、

「クラウドだったよな。そもそもあんたは何者なんだ?ただものじゃないことは分かるけど。」

と、クラウドに訊いた。

「ああ、今でこそクラウド・クラウディウスなんて適当な名前で行動してるけど、俺の真の名は「グランドラクモン」デジモンだ。」

クラウドはこう言って、自分の身の上を語り始めた。

 

かつてデジタルワールドの自分の居城にいた自分は、突然発生した時空乱気流に巻き込まれベルカへとやって来た。そこで後の「最後のゆりかごの聖王」こと「オリヴィエ・ゼーゲブレヒト」に保護された、その後彼女の側近として竜王との戦に臨んだ時、ムルムクスモンと対峙し、彼があらゆるこの戦の元凶だと知る。

その後聖王も死に、覇王が天下を取った後も、彼はずっとムルムクスモンの動きを調べ続け、新暦75年の今日、こうしてムルムクスモンに対抗できるだけの戦力がそろったのだ。

 

「おそらく奴らはかの「プレシア・テスタロッサ」の研究の大元の技術を持っていたんだ、きっと普通の竜王より強いコピーの用意もできているだろう。」

クラウドはこう言って、その場にいる皆に告げた、

「おそらくムルムクスモンの戦力は、今いるメンバー全員で挑んで勝てる確実は多くて3割弱。だけどお前らはそれでも戦うか?」

訊かれるまでも無く、皆の答えは一つである。

「ああ、俺は皆をほっとけない。」

とタイキ、

「うちは皆を守るためにこの部隊を作ったんや、絶対に逃げられへん!」

とはやて、

「そうか、戦闘機人じゃないけど戦闘機人代表のキサキと、デジモン代表の俺は戦う気満々だから。」

クラウドはこう言って、手を出した。

「もしかしてそれで?いくらなんでも古いんじゃ?」

タイキはこう言ったが、キサキ、はやてはそれぞれ手を出した。そして渋々ながらタイキも、

「今ここに、デジモン、魔道士、戦闘機人の三同盟が結成された。」

クラウドがこう宣言することで、皆はムルムクスモンと戦う、という気持ちを合わせた。

 

 

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カットマン

「カットマンと。」

 

モニタモンズ

「モニタモンズの。」

 

全員

「デジモン紹介コーナー!!」

 

カットマン

「今回はアクィラモン。アクィラモンは巨鳥型デジモン。必殺技は頭の角でつつく「グラインドホーン」リング状の光線を発射する「ブラストレーザー」だ。」

 

モニタモンA

「マッハのスピードで空を飛ぶことを可能にする強靭な翼を持っていますな。」

 

モニタモンB

「鳥系デジモンは基本狂暴ですが、こやつは礼儀正しいですな。」

 

モニタモンc

「バードラモンとどっちが強いかな。」

 

カットマン

「それじゃあまたね。」

 

 

 

 

 

次回予告

キサキがアリシアと行ったデジタルワールドでの戦いの物語。

次回「特別編、幻の里の伝説のデジモン」

 

説明
第二十四話 クロスハート&機動六課&ナンバーズ 異色の同盟
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