高天に棲まうもの |
説明 | ||
もっとも天に近い頂に棲まうものは、地より天へ通ずる路を知るという。 長く地を這う尾と翼に似たひれを持ち、自身は空を舞う術をもたず、天への通い路を尋ね遙々高峯を訪れた者へは大地に咲く花をねだるときく。 出直させられた大半の人間は、険しい山頂へ再び登る途中に掌中の花の萎れてゆく様に、かの女怪が知識の代償として求めるものの意地の悪さを知る事になるだろう。 何らかの知恵か機転でもって生花を山頂に届けられた者だけが、天へ通ずる路の在処を得ることができるのだ。 出典『ぼくの考えたカッコイイモンスター』 |
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