魔法少女リリカルなのはTime Leapなの? ?過去に戻った高町なのは? 【無印 After & A's Before】 第五十八話
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「ほんまにすまんな。車いすまで押して貰って」

「全然平気ですよ。私が好きでやっているだけですから」

 

 

 図書館を出てすぐに、はやてちゃんはそのような事を言ってきました。

 

 別に私はそんな事気にしませんし、こちらの世界でもはやてちゃんとは仲良くしたいですからね。まぁ、それだけではなくてこれからの事やはやてちゃんを救うために動いているというのもありますけどね。

 

 

「それで、出たのは良いのですけど、方向はどっちですか?」

「家の方向か? それならこっちの方向やな」

「こっちですか? なら私の家の方と同じですね」

 

 

 本当ははやてちゃんの家がある方向なんて知っているのですけど、この時点で私がはやてちゃんの家を知っていたらおかしいですからね。

 

 私ははやてちゃんが居る方向へ車いすを変えて押していきます。

 

 今の時刻は空をオレンジ色に染めた夕方頃なのですが、案外図書館に居なかったようですね。まぁ、はやてちゃんを探すために学校から直接図書館に向かっただけで、借りる本とかもありませんでしたし。

 

 っていうか、研究に関する調べ物があったとしても、言ってはなんですけど別に地球の知識はそこまで必要ないし、ほとんど世間に出てる事なんて覚えてますからね。

 

 さて、取りあえずはやてちゃんの事を知らないという設定なので、聞いておかないといけない事を聞いておきますか。

 

 

「そういえば、誕生日っていつなんですか?」

「誕生日? 私のか?」

「はい、ちょっと気になったもので。初めて会ったばかりなのにこんな事を聞くのはどうかと思いますけど……」

「別にそれくらいええよ。私の誕生日は6月4日や」

「6月4日ってそろそろじゃないですか!?」

「まぁ、そういう事や」

 

 

 はやてちゃんの誕生日を知っていましたけど、私は驚いた顔をしておきました。

 

 ちなみに今日は5月30日。要するに今週の土曜日なんですよね。ちなみにその日はもちろん予定を入れてないし、アリサちゃんやすずかちゃんにもあらかじめその日は予定が入っていると言ってありますから問題ないです。

 

 とりあえず、はやてちゃんの誕生日の前日から誕生日を祝いたいと言いましょうか。前の世界ではやてちゃんから聞いたときには誕生日になった時に闇の書が起動したと聞きましたからね。

 

 

「それじゃあ、誕生日の前日からはやてちゃんの家に居て良いかな? 親には多分許可取るようにするから」

「え、別に私の家は両親が居ないから別に構わへんけど、なんでわざわざ前日からなんや?」

「日付が変わったと同時にはやてちゃんの誕生日を祝いたいからかな? ところで両親が居ないってどういうことです?」

 

 

 私はそのように理由を言いましたが、念のためはやてちゃんが行った両親が居ないことについて問います。理由は知っているのですけどね。

 

 

「あぁ、その話な。幼いころに両親を亡くして、父の友人から生活費を貰って一人で生活してるんや」

「あ、なんかごめんなさい」

「別に気にせへんよ。まだ記憶がおぼろげな頃やったし、両親の顔だってあまり覚えてないんや。それに一人暮らしでも、一人で料理や洗濯などは出来るようになったからな」

 

 

 ……考えてみたら、はやてちゃんってこの時から一人で料理が出来るっという事はかなりすごい事ですけどね。

 

 私がそれを言うなと思うかもしれませんが、私の場合は精神年齢的には大人ですし、未来から過去にタイムリープしてますから全然違ってきます。

 

 タイムリープしないときのこの年齢の私が聞いたらかなり驚いたでしょうし。

 

 

「それで誕生日の件やけど、別に私は構わへんよ。どうせ誕生日の前日も当日も誰も来ることはないし、どのみち一人で祝う事になるんやろうなっと思っておったし」

「なら良かったです」

 

 

 これでなんとか闇の書が起動するときに立ち会えますね。何をするのかは秘密ですが。

 

 そのような会話をしていると、ようやくはやてちゃんの家が見えてきてきました。

 

 

「ほな、ここが私の家や」

「ここですか。結構広い家ですね」

「まぁ、一人で使うには勿体ないとは思うけどな」

 

 

 はやてちゃんが座っている車いすを押しながら、はやてちゃんの家へ入っていきます。

 

 まぁ、私にとっては見覚えのある建物なんですけど、始めてくるという事になっていますから言いませんが。

 

 

「後はええよ。なのはちゃんが来てくれたんだから何か出さないといけへんし」

「いやそこまでしなくて大丈夫ですよ」

「あまり気にせんでええよ。車いすを押しくれたお礼と思ってくれてもええから」

「だけど……」

「ええから座っておいて。すぐに行くから。ちなみに飲み物は何がええ?」

「じゃあ紅茶で」

「了解や」

 

 

 結局ははやてちゃんに押し切られて、私は仕方なくはやてちゃんのリビングにあるソファーに座ります。

 

 ここでまた私が結構だと言ったとしたらまたその繰り返しになりそうだったので、続ける気にもなかった私の方が諦めたのです。そんなところで時間を無駄にしてたら馬鹿らしく思えてしまうし。

 

 のんびり止まっていると、マグカップなのかティーカップか分かりませんが注ぐ音が聞こえてきます。はやてちゃんが紅茶を注いでいるのだとは思いますので、私は来るのを待っている事にしました。

 

 それから数分して、はやてちゃんはトレイにティーカップを2つ置いて持って運んできました。

 

 

「お待たせな。それで歩いてる時に話した誕生日の前日の事なんやけど、私の家に泊まるという事でええということなんか?」

 

 

 私の近い付近にテーブルに紅茶を置き、はやてちゃんは先ほど歩きながら話した誕生日の件について話してきます。

 

 

「そんな感じですね。私の親には説得すればすぐにOKもらえると思いますし」

 

 

 まぁ、お兄ちゃんが反対してきそうですがそんな事はあまり気にしません。

 

 

「そっか。一応誕生日の前日はほとんど家に居るつもりやからいつでも来てええで」

「じゃあ、学校から一度家に帰って、それからはやてちゃんの来ますね」

 

 

 とりあえずこれで誕生日の前日から当日までの予定は予定通りになりましたね。

 それから私たちは夜になるまで他愛無い会話を繰り返すのでした。

 そしてその誕生日の日付に変わるときに始まります。半年間に続く闇の書の事件が――

説明
新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。

任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。

なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!!

しかも、タイムリープしたのはなのはが生まれた頃だった!!


要は、魔法の知識や記憶を持ったなのはがタイムリープをし、無印、A's、STSと原作ブレイクしていくものです。

予定だと無印、A'sまでは原作通りに進み、STSはなのはの立ち位置を変えようと思ってます。

原作ブレイクは初めてなので正直うまく出来るか心配だったり^^;

とまぁ、読んでくれると嬉しいです♪
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