緋弾のアリア〜スキャッグスの名をもつ原作ブレイカー〜
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暗い夜

この潜水艦からは外は見えないが、壁に掛けてある時計がそれを教えてくれる

そして今この部屋には数人の少女が集まっている

 

そう、とある事を話していたのだ

 

 「それじゃあ集まってもらったのは他でもないわ」

 

夾竹桃が座布団の上に座りながら言う

ちゃぶ台を真ん中にして右から理子、霊夢、幽香、そして夾竹桃の四人がいる

そう話のネタは霊夢の兄貴的存在でもあるカゲヨシの事だ

 

 「実はこの前の媚薬を少し残しているのよね」

 「よくそれでバレなかったわね」

 

普通はすぐ見つかったりするはずだが

 

 「それでねこれを改造してね。カゲヨシに飲まそうと思うの」

 

その場にいた全員が驚いた

 

 「それより飲ませられるの?」

 「頑張って無味無臭に近くなるまで頑張ったわ」

 

夾竹桃のくだらない努力に霊夢があきれる

何をやっているんだコイツらは

 

 「でも、面白そうね。それでその薬は進化してどうなったの?」

 

 「この薬はね『最初に見た相手が好きになる』っていう効果を得たのよ」

 

 「結構面白いじゃない」

 

幽香はいたずらっぽい笑顔を浮かべるが

どこか笑っていない感じがする

 

 「それでどうしてここにジャンヌがいないの?」

 「だったあの子にこれを言うと必死になるじゃない」

 

なるほど〜

と納得する理子

 

 「それじゃあ明日の料理当番は私だから。これを入れてくるわ」

 

 「がんばってね〜」

 

カゲヨシ、強く生きてね

 

 

 

 

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 「お、おはようカゲヨシ」

 

 「おはよう、霊夢」

 

どうやらちゃんと起きてきたようね

どうなっちゃんうんだろう

 

すごく気になる

 

 「おはようございます。霊夢さん」

 

それより

本当に気づかないのだろうか?

私ほど勘が良いわけではないけど、ごまかせるのかしら?

あ、朝食を取りに行ったわ

私も一応ついて行こう

べ、別に心配な訳じゃないんだから

そう、一応アイツも兄貴分なんだし、妹として兄の面倒を見るのは当たり前よ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「おはよう夾竹桃」

 

 「おはよう」

 

朝おきて霊夢に挨拶をして

すぐ朝食を取りに向かう

どうやら今日の登当番は夾竹桃らしい

理子は寝坊か?それともサボりか?

 

 「はいこれ」

 

 「ありがとう」

 

出てきたのは和食だった

ご飯と味噌汁と納豆と鮭の塩焼きとその他もろもろだ

 

 「特に鮭はおいしいわよ。冷めないあいだに食べてね」

 

 「ああ、ありがとう」

 

そしていつもの席に座る

するとすぐとなりに幽香が座る

 

 「あら、おはよう」

 「お、おう」

 

少しいきなりなので驚いた

なんだか今日の朝からおかしい奴らが多いな

まぁ、イー・ウーではよくあることだな

 

 「いただきます」

 

まず手を合わせる

そして飯に手を付け味噌汁を飲む

 

 「………………」

 

 「なぁ、幽香。そんなにガン見されると食べずづらいんだけど」

 

 「あ、あら、ごめんなさい。夾竹桃に感想を訊くように頼まれているのよ」

 

そう言えば鮭がおいしいとか言っていたな

 

 「それじゃあ頂くとするか」

 

箸を鮭に挿し身を引き裂き口に放り込む

味を噛み締める、うんおいしいな。さすが夾竹桃だな

そして飲み込む

 

 「あのカゲ―――」

 「おはようございますカゲヨシ様」

 

俺は最後に挨拶をした人の顔を見る

幽香の声を遮って丁重に挨拶をしてきたのは

 

咲夜だった

いつも通りメイド服を着ていた

だが何かが違う感じだった

なんだこの違和感が?

少し顔を歪ませる

 

 「どうかしましたか?」

 

咲夜が腰を折り俺の顔を覗き込んでくる

なぜかいつもに増して彼女が魅力的に見えた

いつもとはまったく違った感じだった

ってかこんなに可愛かったっけ?

 

 「いや、なんでもない」

 

とりあえず朝食を食べる気分にはなれなかった

 

 

 

 

 

そのまま慌てて部屋へと走っていく

カゲヨシの姿が見えた

 

 「わ、私なにかマズイ事でもしましたか?」

 

 「ええ、そうねぇ。かなりびっくりしたわ」

 

そう言い幽香は席を立ちとぼとぼと歩き夾竹桃の方へと歩いて行った

これはやっかいそうね

 

「ってか、咲夜ほとんど関係ないじゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんなんだ?

咲夜のことが頭から離れない

ずっと彼女の笑った顔や困った顔などが脳内再生される

 

少し顔が熱くなるのがわかる

まさか俺、もしかして咲夜の事が――――

 

「いや、まさかな」

 

とりあえず

シャーロックにでもこの感情の事を訊くか

 

そして訊いてきたのだが

即答で「それは恋だよ」

なんて言われたよ

もしかしたら頭の中では理解できていたのかもな

ただ認めたくなかったのか?

 

それじゃあどうしますかね

 

 「男なら当たって砕けろだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「わ、私本当になにもしてないんですか?」

 

 「うん、何もしてないから大丈夫だよ」

 

 「でもこれからちょっと一波乱くるわね」

 

咲夜が非常に慌てているのでそれをなだめるために理子が一言言うが

霊夢がいかにもフラグ発言をする

 

 「さくやーー!!」

 

噂をすれば

ちょっと危ない感じがするのはなぜかしら?

 

 「お前今週の土曜日空いているか?」

 

 「え、ええ。一応特に用事はありませんが、何か?」

 

 「デートに行こう!!!」

 

 

 

 

 

………………

 

 

 

 

 

 

 

 「えっ!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 「で、どうすればいいかって?」

 「はい」

 

よりによって私に聞くのね

 

咲夜に訊かれるが、そんなこと知らない

 

私はレミリア・スカーレット

この咲夜の主でもある

 

どうやらかなり慌てているようだ

 

 「行ってみれば?ちょっとした休暇だと思ってね」

 

咲夜は目をぱちぱちするが

すぐ困った顔をする

 

 「お休みを頂くのは嬉しいのですが、その………」

 

 「ん?どうしたの?」

 

 「な、何をすればいいんでしょうか?」

 

……………そんな事か

 

 「理子や夾竹桃にでも聞いてみたら?」

 

 「な、なるほど」

 

彼女は私の返答を待たずに部屋を出て行った

なんとも彼女らしくない行動だ

 

よっぽど動揺しているのか?

それとも、咲夜は?

 

いや考えないでおこう

 

そして私は存在しうる運命を見る

 

 「ほぉ、またこれは。面白いわね」

 

私はある可能性の未来を見る

どれもこれも彼が関係しているのはどれもこれも波乱万丈で楽しそうだ

 

瞼を閉じ考える

彼はどうなるのだろうか

どっちにしろ、私は彼と一緒についていく運命なのだ

 

 「ま、いっか」

 

すぐ能力を使うのをやめる

明日皆で付いていこうかしら?

 

 

 

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あとがき

 

 

シャラシャラン(以下シ)「さぁ、始まりました。あとがきコーナー!」

 

カゲヨシ(カ)「あぁ、やだよ。ほんと」

 

シ「今回から本編の後にこのようなコーナーを開く事にしました」

カ「↑の理由は暇つぶしな」

 

シ「それだけじゃねぇよ。何か報告とかあったときはここで発表します」

 

カ「だそうだ。こんなコーナーを開くんだし、何かこのクソ筆者や俺に質問がある人はどんどん言ってくれよ」

 

シ「クソ言うな。他にコラッボとかするときも言いまーす」

 

カ「ってな訳で。よろしく」

シ「よろしくおねがいしまーす」

 

 

 

 

 

 

説明
第二十二話
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タグ
緋弾のアリア オリ主 スキャッグス 

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