中二病でも変である 2
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【注意】これは『中二病でも恋したい』第2話、『旋律の・・・聖料理人(プリーステス)』のパロディネタです。

未見の人はネタバレな可能性もあるので気を付けてください。

 

 

【プール・・・?】

富樫勇太と丹生谷森夏の2人は、南国のリゾート地のプールでロマンスを満喫していた。

 

 

森夏「はぁー……気持ち良いわね」

 

 

心からリラックスした言葉を言いながら、森夏はその綺麗な瞳で勇太を見つめる。

 

 

勇太「あぁ、そっちの方、少し深くなってるから気を付けて」

 

 

勇太の言葉にきょとんとなりながら、後ろを見た森夏。そして彼女は可愛い声をあげて水の中に沈んで行った。慌てて助けに行く勇太。

 

 

森夏「ぱっー!」

 

 

勇太「大丈夫?」

 

 

森夏「えぇ……」

 

 

そう言う言葉を聞いてほっとした勇太が舌を見ると、そこにはオレンジ色の水着に包まれた彼女の豊満な谷間がこちらを覗いていた。

 

 

森夏「もう……どこ見てるの? 人が困ってるのにー」

 

 

勇太「ごめん、ごめん」

 

 

森夏「もう……富樫君のエッーチ」

 

 

そう言って、プールの水をかける森夏。それを「あぁ、止めろよ」と言って笑いながら言う勇太。

 

 

六花「じゃあな、ダークフレイムマスター。また来世で」

 

 

そう言いながら、焦点の定まらない瞳をした六花は油まみれの勇太に向かって、その手に持ったマッチの火を――――

 

 

勇太「死ぬ! 死ぬからな、小鳥遊!」

 

 

六花「タカナシではなく、リッカと呼べと! 言っておろーがー!」

 

 

六花はそのままマッチの火を投げ、油まみれとなった勇太はそのまま発火して、

 

 

 

勇太「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!」

 

 

 

ー『中二病でも恋がしたい!』、完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇太「勝手に終わらすな!」

 

 

 

そこで目が覚める勇太だった。

 

 

【続き・・・?】

勇太が目を覚ますと、

 

 

六花「目覚めよ、ダークフレイムマスター。暗黒の歴史にて封印されしこの混沌なる大魔術で貴様の闇を―――――」

 

 

そう言いながら、怪しげなマントと魔女帽子を被り、手に持った炎を出すポットを勇太に向ける彼女。

 

 

勇太「――――――いや、もう目が覚めたから! 頼むから止めてくれ、病みなし!」

 

 

六花「リッカと呼べと―――――ん? ヤミナシ?」

 

 

それからしばらくの間、勇太は小鳥遊の事をヤミナシと言っていた。

 

 

【投票・・・?】

勇太もなんとなく高校生活に馴染み、真正中二病の小鳥遊の扱いにも慣れて来た。

まだまだ過去がばれないように注意が必要だが、今の所は大丈夫。ふざけた一色が推薦したせいで委員長になってしまったが、結果的にありだなと思う勇太。

委員会決めも何事も無く終わった勇太が席に戻ると、後ろの席の一色誠が声をかけて来る。

 

 

誠「お疲れ。大変ですね、委員長?」

 

 

勇太「どの口が言う」

 

 

そう言って疲れたように椅子に座る勇太に、誠は「まぁまぁ」と言いながら馴れ馴れしい友達のような感じで近付く。

 

 

誠「それより、誰に投票するか決めたか? ぼちぼち集計したいんだが?」

 

 

勇太「投票?」

 

 

疑問符を浮かべる勇太に、誠は小さな声で

 

 

誠「かわい子ちゃん選手権だよ。言ったろ、クラスの女子ナンバー1を男子投票で決めるって。誰にする?」

 

 

それを聞いた勇太は心底うんざりしたような顔で、誠にこっそりと耳打ちする。

 

 

勇太「良いのか、そんな事してて。見つかったら女子激怒だぞ」

 

 

誠「大丈夫♪ 俺、女子に怒られると興奮するんだ♪」

 

 

勇太「だめだ、こいつ。お前、それじゃあ駄目だから」

 

 

誠「あぁ、もっともっと罵ってくれー。出来れば強く!」

 

 

勇太「……男でもかよ」

 

 

一色の今後の付き合い方を迷う勇太だった。

 

 

【リターンズ・・・?】

森夏を誘うシミュレーションをしても、駄目だと分かった勇太は

 

 

勇太「あぁ、駄目だー」

 

 

森夏「ど、どうしたの、富樫君?」

 

 

慌てる森夏に心配かけまいと勇太は平静を装い、

 

 

勇太「いや、何でもない。こっちの話で―――――」

 

 

そう言いながら、扉を閉めると、

 

 

 

六花「教会の魔女、シンカめ、今すぐ殲滅してくれる。ククククク……」

 

 

と、朝の黒いマントと魔女帽子を被った六花が不気味な笑みを浮かべながら、手に持った銀色に光るナイフをきらめかせ、

 

 

 

勇太「止めろ――――――――――!」

 

 

それに気づいた勇太はすぐさま六花を準備室へと追い込んだ。殺傷騒ぎは止めてくれよと思う勇太だった。

 

 

【ペット・・・?】

話があると六花の姉、十花に呼び出された勇太と、それに付き添ったくみん先輩の両名は2人で3階の小鳥遊家リビングで話を進めていた。

 

 

十花「邪王真眼だか何だか知らないが、中学の頃から全く変わりない。困った物だ。

しかも私は猫アレルギーだってのに、何かって言うと拾って来る。迷惑はなはだしい」

 

 

そう言って、十花は勇太に顔を向ける。

 

 

十花「それにあいつは、猫以外にもいろいろと拾って来るからな」

 

 

勇太「と言うと?」

 

 

そう言うと、十花は嫌そうな顔をして、

 

 

十花「犬のケルベロスはまだ良い。山羊のカプリコーン、インコのフェニックス、兎のダークネスラビット……。

全く、どこから拾って来るんだか……」

 

 

勇太「……」

 

 

絶対それ、捨てられた生き物なんかんじゃないと思う勇太。

 

 

くみん「わー、山羊って可愛いよねー」

 

 

勇太「変な同意しないでください」

 

 

くみん「あの癖毛とかー、眼鏡とかー、それからあのたぼんたぼんな腹とかー」

 

 

勇太「それ、別の意味での『やぎ』のお話ですよね!」

 

 

【バトルには・・・?】

今、勇太の目の前では小鳥遊六花と小鳥遊十花による強大な姉妹喧嘩が行われている。ただし、一般人にはただの戦闘にしか見えないんだが。

 

 

勇太「小鳥遊! 意外と……押してる?」

 

 

と目の前の光景を見てそう言う勇太。

 

 

くみん「いや、違うよ。富樫君。良く見て、戦況は圧倒的に六花ちゃんが不利だよ」

 

 

勇太「誰……!?」

 

 

いきなりのくみん先輩の真剣モードに戸惑う勇太をよそにくみん先輩は続ける。

 

 

くみん「確かに一見六花ちゃん優勢に見えるけれども、十花さんは全然身体の線がぶれていない。それは即ち、全く持って攻撃が聞いていない事であり―――――」

 

 

勇太「さいですか」

 

 

そうこうしている間にも戦況は進み、六花は十花に攻撃を続ける。

 

 

勇太「頑張れ、小鳥遊!」

 

 

六花「ガン・ティンクル!」

 

 

 

くみん「でたー! 過去の禁制攻撃方法、ガン・ティンクル! 目の力を極限にまで高めて放たれたその一撃はあらゆる物を微塵に砕く、眼からの光線攻撃! これさえ決まれば―――――」

 

 

 

十花「――――――いい加減にしろ!」

 

 

十花はそう言いながら、手に持ったお玉で六花の頭を叩く。六花は可愛らしい声をあげて倒れる。

 

 

 

くみん「まさか……こんな場所で秘奥儀、『イイ・カゲン・ニシロ』が見られるなんて……。

あの技はその者の持つ心、技術、そして力の心技体が完璧に揃ってないと出ないはずの、一見簡単そうに見えて実は奥が深い技だと言うのに、それをあんなに容易く……」

 

 

勇太「くみん先輩、帰って来てください」

 

 

【補足・・・?】

ちなみにくみん先輩の猫は、しばらくして無事見つかったそうです。

 

 

 

なお、『やぎ』とは先輩のクラスメイト、八木先輩の事らしいです。

説明
【注意】これは『中二病でも恋したい』第2話、『旋律の・・・聖料理人(プリーステス)』のパロディネタです。
未見の人はネタバレな可能性もあるので気を付けてください。


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パロディ 中二病でも恋がしたい! 富樫勇太 小鳥遊六花 五月七日くみん 

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