恋姫外史終章・いつまでも一刀第16話
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さて、話は一刀達が消えた一ヶ月前まで遡る。

 

宮廷内では、混乱が起きていた。

 

一刀たちの事件もさることながら、もっと重要だったのは帝と月の行方不明である。

 

宮廷内はくまなく捜索され、帝だけは見つかった。

 

・・・・・・遺体として。

 

しかも、見つかった帝の遺体はかなり腐乱しており、式の当日にはもう死んでいたのだと医者は言った。

 

では、婚礼に出ていた帝はいったい誰だったのか?

 

その謎が解ける者は、事実を知っている桃香と麗羽だけであった・・・・・・

 

 

 

ちなみに、麗羽と桃香は一刀が消えたその日

 

「ええ!?麗羽さん帰っちゃうんですか!?」

 

「ええ。これ以上ここにいても、得るものはなさそうですもの」

 

「で、でも一刀さんが・・・・・・」

 

「大丈夫。一刀さんならちゃんと戻ってきますわよ。今私達がやるべき事は、いつでも行動に出られるよう準備しておく事ですわ」

 

「・・・・・・はい」

 

一刀を心配しながらも、麗羽に言われて首を縦に振る桃香。

 

こうして他の諸侯と共に、麗羽と桃香も自分の領地へと帰って行くのであった・・・・・・

 

 

 

 

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そして、帝の死が知れてからまもなく、跡継ぎの問題が浮上した。

 

劉弁、劉協。

 

この二人のどちらを帝とするかで宮廷内は乱れていた。

 

劉弁を帝としたい何進と、劉協を帝としたい十常持。

 

この二つの派閥の行き着く先は・・・・・・

 

何進暗殺。

 

そして、十常持の皆殺しである。

 

なお、十常持を殺害したのは、他の諸侯が全て国に帰った中、月の手がかりを求めて洛陽に居残っていた詠たちであった。

 

この惨劇の結果、劉弁が帝の座につく事になり、その後見人に選ばれたのは月不在の董卓軍を取り仕切っていた詠であった・・・・・・

 

 

 

 

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そして現在

 

 

 

「一ヶ月も経ってるとは・・・・・・状況もわかんねえし、さっさと抜け出したいけどなあ・・・・・・」

 

一刀はそうぼやきながら、宮廷内の廊下を歩く。

 

「「ZZZ・・・・・・」」

 

華雄と美羽はいまだに寝息を立てていた。

 

ちなみに華雄は一刀にお姫様抱っこされ、美羽はどこから出したのか、ロープで一刀の背中にくくりつけられていた。

 

今は深夜らしく、人影はほとんど無い。

 

そんな中、

 

「・・・・・・ん?」

 

聞き覚えのある声が聞こえたので、一刀は足を止めたのだった・・・・・・

 

 

 

 

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「ああ、もう!こんなに大量の仕事をどう片付けろっていうのよ!!」

 

詠は怒鳴りながら山のように詰まれた仕事と向かい合っていた。

 

帝の後見人となり、宮廷内の権力をほぼ手中に収めた詠であったが、それは決してよい事では無かった。

 

十常持たちによってなされていたズサンな内政。

 

その全てを詠たちが引き継がされたのだから。

 

片付けても片付けても終わらない仕事に、詠は過労でいつ倒れてもおかしくなかった。

 

一つだけ良いことがあったとすれば、仕事をやり続けていれば、不安から逃げる事が出来たと言う事だろうか?

 

「・・・・・・月」

 

婚礼の日から消えてしまった月。

 

一番の親友がどうなってしまったのか、詠は気が気では無かった。

 

国中に触れを出し、月の捜索を行わせているが、いまだに有益な情報は無い。

 

最悪の事態が、一瞬頭をよぎる。

 

ブンブン!

 

頭を振り、詠は仕事に戻った。

 

一時でも、不安から逃れるために・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

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「ここ、詠の部屋だったのか。なら、華雄の事は詠に任せるとするか」

 

そう言って、一刀はゆっくりと華雄を、詠の部屋の近くの壁に寄りかからせた。

 

「それじゃ、俺は行くわ」

 

いまだ眠っている華雄に一刀はそう呟いた。

 

「華雄、良い夢を・・・・・・」

 

そして、華雄にゆっくりと顔を近づけて・・・・・・

 

 

 

 

 

 

夢を見ていた

 

懐かしい夢を

 

あいつと初めて会った時にやった事は、決闘だった

 

しかも、結果は私の負け

 

その後何度も挑んだが、結果は同じであのときは自信を失くしかけていたな・・・・・・

 

だが、森の中で釣りをしていたあいつと語り合って、吹っ切れた。

 

そして、私は目標を持った

 

あいつを守るために

 

強くなろうと

 

唇に、懐かしい感触がした

 

ああ

 

これはあいつの・・・・・・

 

(パキィン!!)

 

 

 

 

 

 

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一刀は華雄に口付けをした。

 

数秒後、一刀は華雄から離れようとする・・・・・・が、

 

ガッ!

 

一刀の身体はがっちりと華雄にホールドされた。

 

「へ?」

 

呆けた声を出す一刀。

 

そして、華雄がゆっくりと目を開けた。

 

「久しぶりの口付けだというのに、短すぎはしないか?」

 

笑みを浮かべながら言う華雄。

 

「お前、記憶が・・・・・・」

 

「ああ、たった今思い出したよ」

 

「そうか・・・・・・そいつは良かった」

 

ほっとする一刀。

 

だが、華雄は不満顔で、

 

「それで・・・・・・」

 

「ん?」

 

「もうしてくれないのか?」

 

「・・・・・・いくらでも」

 

そう言って一刀は再び華雄と口付けを交わしたのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「そういうことだったのか。と言う事は、月様は無事なのだな」

 

あれから五回のキスの後、一刀から事情を聞いた華雄はほっと胸を撫で下ろした。

 

「あのまま上手くいってたらな。あれから一ヶ月経ってるって話だし、俺も今どうなってるか知りたいところだよ・・・・・・」

 

ふう、と一刀はためいきをついた。

 

「ならば、私が聞いてこよう。お前はそのへんに隠れていてくれ」

 

「了解」

 

そう言って一刀は、城内に生えていた木の後ろに回りこみ、身を隠した。

 

「・・・・・・さて、この一ヶ月何をしていたか、詠にどうごまかしたらいいやら・・・・・・」

 

頭を悩ませつつ、華雄は詠の部屋の扉を開けるのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

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どうも、アキナスです。

 

反省してます。

 

前回までやりたいほうだいやっちゃって、ついていけない人多かっただろうなあと思って。

 

本当にすいませんでした。

 

今回からは話を戻して通常運行で行きたいと思うので、よろしくお願いします。

 

さて、反省はこれくらいにしまして、

 

ついにメインヒロイン?が覚醒しました。

 

華雄のこれからの活躍が期待されます。

 

そして、一刀たちのこれからは?

 

それでは次回に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「必殺!ドッジボール・ヘッド!強力な吸引力でボールを支えるシンプルテク!君もやってみよう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
一刀たちのいなかった一ヶ月に起こったことは・・・・・・
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コメント
RevolutionT1115さん:99・9パーセント不可能かと・・・・・・(アキナス)
本郷 刃さん:華雄の復活が物語にどう影響するか・・・・・・(アキナス)
きまおさん:ミハエルですか?ゲーム版の石崎の顔面ブロックはチート。Vで弟と対戦したとき、全員石崎ベースのメイキングキャラ使われてふざけんなと思いましたよ・・・・・・(アキナス)
華雄さん記憶復活おめでとー^^だが詠の逆鱗?をかわせるのだろうか;;(RevolutionT1115)
メインヒロインの復活だ! 華雄( ゚∀゚)o彡°!華雄( ゚∀゚)o彡°!(本郷 刃)
「ヘイ、サルザキ今です。ヤマザルバスターをうつのです!」・・・ふむ、軽い浦島太郎状態ですか。このまま漢が続いてどうなるのやら。実はナイスバディな僕っ娘が倒れる前にメイドさんカムバック!(きまお)
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外史 北郷一刀 恋姫†無双 真・恋姫†無双 いつまでも一刀 

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