IS/3th Kind Of Cybertronian 第十話「Scissor Hands-1」
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ドイツ、シュヴァルツヴァルト。

かつては酸性雨による樹木への被害によって、環境問題の代表選手のように語られていた黒い森は、バーデン=ヴュルテンベルク州の自然保護への熱心な取り組みによって、見事緑を取り戻していた。

 

ヨハンという名の若い男は、その森付近に横たわる街道を、買ったばかり乗用車で軽快に走っていた。

空には灰色の雲が低く垂れ込めて、今にも雨が降り出しそうな気配が漂っている。

ほんの数十分前までは、抜けるような快晴だったにも関わらず。

 

ヨハンは、口に煙草を咥えながら、どこかに屋根のある駐車場はないかと探していた。

せっかくの新車を、いきなり雨で濡らしたくはない。

楽しいドライブに、とんだケチがついたものだ……と、後で思うようなことは避けたかった。

広い街道に、他に車は見当たらなかった。万が一にも衝突事故を起こすことはない。

 

これで晴れていたら、気兼ねなく愛車が生みだすスピードを楽しめたのにな、とヨハンは思った。

半分になった煙草を備え付けの灰皿に放り込む。

そしてアクセルを踏み込んだ。機械の唸り声が上がる。

 

………その時。

どん、という音がして、車体が大きく揺れた。

ヨハンは慌ててハンドルを切って車を制御した。背筋が急に冷たくなり、汗が浮かぶ。

 

何かを轢いてしまったのだろうか?しかし、道には何もなかったはずだ。

森の中はとっくの昔に抜けていて、道の左右は青々とした平原となっている。

見晴らしは十分で、何かが飛び出そうとしてきたら、すぐに分かる。

 

いや、冷静に思い返してみれば……音と同時に生じた衝撃は、屋根から伝わって来たものだった。

つまり、何か重い物が空から降ってきて、屋根にぶつかったのだ。

 

途端に、ヨハンは青ざめた。

雨で濡れるどころか、もしかしたら車体にダメージを負ってしまったかも知れない。

ヨハンは車を路肩に寄せ、ブレーキを踏もうとした。

そして、次の瞬間。

尖った緑色の物体が、屋根を突き破り、ヨハンの目の前に現れた。

 

「うわあっ!?」

 

彼は悲鳴を上げた。それだけで済んだのは幸いだった。

緑色の物体は緩やかな弧を描いていて、縁が鋭い刃になっている。

ヨハンには、それが巨大な鎌に見えた。

柄に当たる部分は、まだ外にあるらしい。

 

髑髏の顔をした死神が、車の屋根に鎌の刃を突き刺している姿が、ヨハンの目に浮かんだ。

地獄の死者が目測を誤ったのか、ヨハンの首はまだ体に接続されている。

しかし、巨大な鎌に視界を遮られて前がよく見えない。そのことが、ヨハンの恐怖心に燃料を注いだ。

制御を失った車はカーブを真っすぐに突っ切り、草地に飛び出した。

完全にパニックに陥ったヨハンは、もう車のことなど考えていなかった。

 

彼の頭を占めているのは、「どうして俺がこんな目に」という思考と、想像力と今まで観てきたモンスターパニック映画によって生み出された、鎌にずたずたに引き裂かれる自分という光景だった。

車は草原を切り裂きながら爆走した。その進行方向には、地面から何気なく突き出した、大きな岩が待っていた。

 

新たなる脅威によって、ヨハンは若干冷静さを取り戻した。

何年前に通っていたかも思い出せない教習所では、急ブレーキは禁止されていたが、今は緊急時だ。

ヨハンは力いっぱいブレーキを踏み込んだ。絞殺されかけている鶏のような悲鳴をあげて、車が減速する。

 

岩に激突する寸前で車が完全に停止すると、ヨハンは安堵のため息をついた。そして幾分か余裕を取り戻した。

車は悲惨な状態になっていたが、とにかく助かった。

屋根に刺さっている緑色の尖った物体も、死神の鎌などではなく、何か部品かも知れない………

そう思った矢先、その緑色の尖った物体がもう一つ、がん、と音を立てて屋根を突き破って侵入してきた。

ヨハンが悲鳴を上げる間もなく、一対の鎌は激しく動き、車の屋根を紙のように引き裂いてしまった。

 

ヨハンは上を見た。

目に映るのは、灰色の空と、そして………ヨハンは思わず「ああ、神よ」とつぶやいた。

そこにいたのは、カマキリだった。ただし、人間と同じくらい大きい。

 

細身の胴体には、鋭い鎌を備えた腕が生えている。これで車の屋根を引き裂いたのだろう。

胴体の先端には、逆三角形の頭があり、頭の両端には、巨大なルビーのような複眼が付いている。

ヨハンは乾いた笑いを漏らした。

 

これは………夢だ。悪夢だ。こんなことが現実にあっていい筈がない。

 

車で道を走っていたら、カマキリの化け物に襲われただなんて事件は、今まで聞いたこともなかった。

そうだ。自分は部屋のベッドで眠っていて、目覚まし時計のベルの音で起こされる。

そして顔を洗い、歯を磨きながら、窓の外の快晴を見て、「今日はドライブ日和だ」と笑うんだ………

しかし、ヨハンが自分の顔をいくら叩いても、寝室の天井は現れなかったし、怪物も消えなかった。

 

 

 

 

 

数日後。

日本からドイツに向かう大型旅客機の中で、田中一郎は快適な空の旅を楽しんでいた。

小さな窓から見えるのは、果てなき青空と、その下に広がる雲海のみ。

一郎が変形し、少し飛べば何時でも見られる光景だが、初めて乗る飛行機からだと、やはり格別だ。

隣の席で雑誌を読んでいた千冬が、一郎に語りかける。

 

「どんな飛行機だって、お前よりは遅いだろうな。退屈しているんじゃないか?」

 

一郎は首を振った。

速度という観点で見れば、一郎にとっては、たしかに亀の歩みに近い。

今まで彼が駆ってきたどの宇宙船よりも、遥かに遅い。

しかし、

 

「こういうのは、早いとか遅いとか、そういうものじゃないんです。乗ること自体を楽しまなくちゃ」

 

機内食は楽しみだし、映画も自由に観ることができる。

セイバートロニアンから見れば呆れるほど原始的な乗り物を、一郎はすっかり気に入っていた。

千冬は笑っていたが、すぐに深くため息をついた。

 

「私も心配事がなければ、素直に楽しめるんだがな……」

 

ISコアがダークエネルゴンから作られていることが分かったのは、たった五日前のことだった。

政府の許可を取って、待機状態のISの外装を丁寧に剥がしてみたところ、紫色に妖しく輝く結晶が姿を現したのだ。

指先で抓めるようなサイズでも、ISを三千年間動かすことが可能なエネルギーを秘めていることが、一郎の調査によって判明した。

 

トランスフォーマーの技術でも困難なエネルギーの制御方法に関しては……何らかの原因によって休眠状態になっている(だから、一郎のレーダーはその存在を感知できなかったようだ)ダークエネルゴンから、極僅かなエネルギーを抽出しているということらしい。

 

万が一のことではあるが、もしもIS装着中にダークエネルゴンが暴走した場合、装着者はそのあまりに強大なエネルギーに耐え切れず、確実に命を落とすだろう。

 

余程のことがなければ平気、と一郎は付け加えたが、科学者たちは揃って顔を真っ青にしていた。

それ以上のことは、一郎にはまだ分からなかった。

彼はエネルギーの専門家ではないし、そもそもダークエネルゴン自体が謎の多い物質である。資料も乏しく、地球の技術では加工すら難しい。

 

(……篠ノ之束。ISの開発者。彼女はどこでダークエネルゴンを見つけて、どうやってISコアや、それに取り付ける装備を作ったんだろう)

 

どれほどの天才であったとしても、たった一人で誰にも気付かれずに必要な設備や資材を整え、『白騎士』のような兵器を開発するのは不可能だ。

ダークエネルゴンに関連することは、あまりに不可解で考察もできない。

本来、トランスフォーマーが存在しない筈の世界の、いったいどこからダークエネルゴンがやってきて、篠ノ之束が手に入れるに至ったのか。

 

本人から直接話を聞きたいところだが、彼女は何年も前に行方を眩ませてしまっている。

篠ノ之束の旧友である千冬も、たまに青天の霹靂の如く連絡を受けはするものの、居場所自体は掴めていないらしい。

 

(ファンダメンツの目的……ダークエネルゴン。単にISコアを集めて、戦力を強化するだけなのか?)

 

それだけではないだろう、と一郎は考えていた。

ファンダメンツの組織としての力は、さほど強くはない。

でなければ、戦力をちまちまと小出しにして、こちらに休む暇を与える必要はないのだ。

ダークエネルゴンを利用し、自分たちの兵器や肉体に強化を施したところで、無勢のファンダメンツがオートボットやマクシマル、場合によってはディセプティコンの陣営を敵に回して勝利を掴むのは難しい。

無謀で愚かな野望を抱いているとはいえ、敵も馬鹿ではない。それくらいは分かっているだろう。

 

つまり、あのサヴェッジファングには、一郎の想像を超えた、ダークエネルゴンの使い道があるのだ。それも、とてつもなく邪悪な。

相手の恐るべき目的に対し、それを阻止するための明確な方法が分からない。千冬が不安がるのは当然だ。

しかし、

 

「織斑さん、考えても分からないことで悩んだって仕方ないですよ。今は、ゆっくり休みましょう」

 

一郎はにっこりと笑った。

疲れた頭は渇いた雑巾のようなものだ。いくら捻っても何も出ては来ない。

大事に当たる時にこそ、休息という潤いが心身に必要なのだ。

 

「まあ、一利ある、か。向こうに着いたら、また忙しいんだ」

 

千冬は体から力を抜き、ファーストクラスの柔らかなシートに身を預けた。そして苦笑いを浮かべる。

 

「……その姿をしていると、忘れそうになるが……お前、私よりずっと年上だったな」

 

一郎の実年齢は一万歳である。

 

「それでも、セイバートロンでは若造の、未熟者ですけどね」

 

「私にとっては頼れる大先輩だ。……お、待ちかねていた物が来たぞ」

 

スチュワーデスが機内食を運んできた。

一郎は目を輝かせた。旅の楽しみといえば、出会いと食べ物だ。

エネルゴン不足で常に腹を空かせている一郎は、嬉々としてナイフとフォークを手に取った。もちろん、テーブルマナーは忘れない。

千冬は、そんな彼を微笑みを浮かべながら見ていた。

 

 

 

日本からドイツまでは、飛行機で約十二時間。

一郎と千冬はフランクフルト国際空港に到着した。何一つ支障なく税関を抜け、最新機器が用いられた身体検査をクリアする。

 

「成田を出る時も思ったが、まったく感知されないんだな、お前の体」

 

千冬は不思議そうに言った。

 

「そりゃやっぱり、ちょっとしたことでロボットだってバレたら擬態とは言えませんし」

 

マクシマルやプレダコンが、有機生命体にトランスフォームしている間は、骨格や内臓も相応に変形している。それらすべてが形通りに機能するわけではないが、地球の機材で見極めることは困難だ。

十代の日本人の少年に擬態しているサンダーソードは、レントゲンで中身を覗けば、やはり十代の日本人の少年なのだ。

 

空港を出た一郎と千冬を、一人の女性が出迎えた。

黒い軍服を身に纏い、左目は眼帯で覆われている。ショートに刈った濃いダークブルーの髪の上には軍帽が乗っかっていた。

女性は一郎を見るなり、きびきびとした動きで敬礼した。

 

「初めまして、サンダーソード殿。お会いできて光栄です。ドイツ、IS配備特殊部隊『シュヴァルツェ・ハーゼ』副隊長、クラリッサ・ハルフォーフです」

 

「初めまして。よろしくお願いします、ハルフォーフさん」

 

クラリッサの視線が千冬に移る。

 

「そして、お久しぶりです、織斑教官」

 

「ああ。元気そうでなによりだ、クラリッサ」

 

どちらの声にも親しさが感じられた。

 

「教官?」

 

一郎が尋ねると、千冬がふっと薄い笑みを浮かべた。あまり、明るさの感じられる類のものではない。

 

「事情があってな。少しの間、こっちでISを教えていたんだ」

 

「へえ………」

 

教官という言葉は、一郎にとっても格別の響きがある。今こうして二本の足で立っていられるのも、かつて厳しくも優しく自分を支えてくれた、偉大なる先人たちの教えがあるからだ。

他のトランスフォーマーとは違い部品から製造されるわけではないため、マクシマルは特に、父や母の概念とは無縁である。

そんな一郎にとって、彼らは唯一、父と呼べる存在だった。

短い期間とはいえ、千冬とクラリッサの間の絆も、それに近いものであるはずだ。

千冬が見せた陰は気になったが、ここで追及して再会に水を差す必要もない。

 

「立ち話もなんですので、車の中へどうぞ」

 

クラリッサに促されて、一郎と千冬は傍に止めてあった漆黒の乗用車の後部座席に乗り込んだ。

一郎は、何百年か前、四輪車に変形するオートボットの友人に乗って、荒れ地の惑星をドライブしたことを思い出した。性能はともかく、乗り心地はこっちの方がずっといい。

運転席にクラリッサが乗り、車が出発する。

話を切り出したのは一郎からだった。

 

「それで……報告にあった、巨大カマキリの件なんですけど」

 

日本を離れ、はるばるドイツの地までやってきたのは、観光のためではない。

この数日、走行中の車が、突然何者かに襲撃されるという事件が多発していた。

運転手に大きな怪我はないものの、その全員が強いショック状態にあり、うわ言のようにこう呟く。

 

「カマキリの怪物に襲われた」

 

車の外装が、大きな刃物でひと息に引き裂かれているという事実があっても、それを本気に取る者は誰もいなかった。

ありきたりな、恐怖による幻覚であるというのが一般的な認識だ。

だが、有機生命体に化けるエイリアンロボットが地球に侵入してきているということを知っている軍部は、もう少し別の見方をしていた。

すなわち、ファンダメンツに属するプレダコンが、ドイツを遊び場に決めたという可能性だ。

もしも、巨大カマキリが幻覚でなかった場合、ドイツ軍だけでは対処できない。

国連を通じて支援を要請された一郎は、相方の千冬と共にドイツへ向かった……というわけだ。

 

「今のところ、調査も手つかずの状態です。下手に突っつくには、リスクが高いと……実際にプレダコンが現れた場合、戦闘はほとんど貴方に頼る形になってしまうのですが」

 

クラリッサの声には、押し隠された悔しさが滲んでいた。先日、石油コンビナートで行われた戦闘の映像を観たのだろう。

そして、敵の強大さと、自分たちが持つ刃の脆さを知ってしまったのだ。そのために、サンダーソードという外部の力を借りなければならないのも、もしかすれば屈辱的に感じているかもしれない。

 

「もちろん、それは構いません。僕たちはそのために来たんですから」

 

一郎は、気のきいた言葉が思い浮かばなかったので、せめて、と明るく言った。

一万年生きていても、常に適切な行動が取れるわけではない。

そのために、一郎はしばしば自分自身に失望する。

三人を乗せた車は、左右にレンガ造りの大きな建物が立ち並ぶ道路を走っていた。観光バスが反対車線を通る。

 

「作戦はこちらで考えてありますので、詳しい打ち合わせは向こうでしましょう」

 

クラリッサが言うと、窓の外に視線を投げていた千冬が口を開いた。

 

「ラウラの奴は、どうしてる?」

 

一郎の知らない名前だった。フロントミラーに映るクラリッサの顔が綻ぶ。

 

「隊長ならお元気ですよ。教官がこちらにいらっしゃると聞いた時は、すごい喜びようでした」

 

「………そうか」

 

一郎は首を傾げた。

千冬の呟きに、安堵と不安が混じり合った響きがあったからだ。

察するに、ラウラというのも、千冬の教え子の一人なのだろう。

ここでわざわざ名前を出すくらいなのだから、より親しい間柄なのかもしれない。

その無事を聞いて、安堵ならともかく不安とは道理に合わない。顔も見たくないほどの問題児というのなら分からないでもないが、それだと反対に安堵が引っかかる。

 

詳しく尋ねたい気持ちはあったものの、自分の犯した罪の裁きを待つ罪人のように俯いている千冬を見て、一郎は沈黙を選んだ。

 

今は聞くべき時ではない。

心のドアは蹴り破るのも一つの手だが、向こうから開かれるのをじっと待つことも大切だ。

そもそも、そのラウラという人物が『シュヴァルツェ・ハーゼ』の隊長であるならば、これから実際に顔を突き合わせるのだ。その時にこそ、千冬が抱く感情の理由が分かる筈だ。

 

 

 

ドイツIS技術研究所は、シュヴァルツヴァルトの一角を切り開いた、その中にあった。

中世の城を鉄骨とコンクリートで造り直したかのような、巨大で頑強な建物だ。

研究所の周囲には芝生が一面に敷き詰められ、見晴らしよく整えられている。

背の高い草や木は一つもなく、森が広がる一帯ともかなり離れている。

 

ピクニックをするには悪くない景観だが、そのためではないだろう、と一郎は思った。よからぬ目的を持った来客者が姿を隠せないように、出来得る限り障害物を除いているのだろう。

 

ISはどこの国でも最重要機密だ。

研究所を守るセキュリティを破るには、相応の覚悟が必要となる。

しかし、スパイやテロリストを撃退する備えはしていても、武装したエイリアンの襲撃には不慣れである。

その辺りに関しては、一郎にもまだまだ、貢献できることがありそうだった。

 

一郎と千冬は車を降り、クラリッサの後について、研究所に向かった。

『シュヴァルツェ・ハーゼ』の隊員らしき軍服を着た女性達が、一様に敬礼してくる。重大な作戦を前にしているという、張り詰めた空気が感じられた。

 

「隊員はみんな眼帯を付けてるんですか?」

 

一郎は千冬に耳打ちした。

 

「全員、肉眼にIS補佐用のナノマシンを移植していてな。目の保護用と、まあ隊のトレードマークのようなものだ」

 

「なるほど」

 

一方、研究所の業務は通常通り行われているらしく、白衣の研究者たちが忙しく駆けまわっている。こちらはもちろん、眼帯はつけていない。

先頭を歩くクラリッサが研究所の扉を指差した。

 

「研究所内のミーティングルームに行きましょう。そこで作戦会議を……」

 

「その必要はない」

 

背後からの冷たい声に、一郎は振り返った。

グレーの髪と、同じ色のISスーツを身に纏った少女が、傲然と胸の前で腕を組み、仁王立ちしていた。

片目に黒い眼帯をつけているのを見ると、彼女も『シュヴァルツェ・ハーゼ』の隊員なのだろう。

しかも、その態度から察するに………

 

「………ラウラ」

 

千冬の喉から、少女の名前が絞り出された。

説明
にじファンから移転。本作品は、ISとトランスフォーマーシリーズのクロスオーバーSSです。オリジナル主人公および独自設定を含みますのでご注意ください。

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コメント
更新お疲れ様です^^そしてラウラがTFの助力拒否ですか::(yosiaki)
タグ
クロスオーバー インフィニット・ストラトス トランスフォーマー 

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