魔法少女リリカルなのは ダメ人間の覚悟
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リニス Side

 

 

 

私は今とてつもなくだらしのない顔をしてしまっているだろう。

 

しかし、それもそのはず今目の前にいる少年(見た目明らかに5〜6歳にしか見えない)にいきなり自分は30歳などと言われれば私でなくても、おそらくプレシアでも驚くでしょう。

 

話を聞くと少年・・・・透は前世では20代の男性である日神の不手際で死んでしまったそうで、神からこちらに転生させてくれるとのこと。

 

そして現在に至るということですが、

 

透「やっぱ驚いた?」

 

リニス「そりゃ驚きますよ!いきなり30だと言われれば誰だってこうなりますよ!」

 

そりゃそやな、と透は小さくいいお茶を飲みました。

 

私はそんな彼の目を見て少し考えてしまいました。彼の目は哀しみの色に満ちていました。

 

哀しみだけではなく、怒り・憎しみといった負の感情が激しく感じられた。一体どれ程の事が起こり彼にここまでの感情を抱かせているのか、何も知らない私には分かるはずもありませんね。

 

ですが、彼が嘘を言ってないことは分かります。

 

すると彼から私に質問が来ました。

 

透「そーいやぁ、何でリニスがこの家におるん?」

 

リニス「え?あぁそういえば話していませんでしたね。」

 

私はここにいる経緯を話しました。

 

リニス「私は以前は別の魔導師の下で使い魔をしておりましたが、ある日事故で私はこの地まで飛ばされました。連絡を取ろうにも酷い怪我でして動くこともままなりませんでした」

 

透「(魔導師ってやっぱプレシアかの?)んで?」

 

リニス「周りは木に囲まれており私はこのまま死んでいく運命だと悟りました。しかし、そこに二人の男女が来て私を助けてくださいました。もうお分かりだと思いますが、あなたの御両親です」

 

あの時は本当に助かりました。

 

リニス「あなたの御両親には怪我の治療をして頂き感謝してます。しかし、そのままでは何の解決にもなりません。」

 

リニス「それもそのはず、今回の事故の何らかの影響で私と魔導師との契約が切れてしまい、私はいずれ消えてしまいます」

 

リニス「しかし、あなたの御両親は私の為にある装置を開発してくださいました。それがこの魔力を変換する装置です」

 

リニス「この装置は大きすぎるあなたの魔力をこの中に入れ私の中に残っている魔導師の魔力に変換することによって私の消滅は免れました」

 

透「んじゃぁどれくらい持つん?」

 

リニス「そうですね・・・・あなたの御両親が言うには普通に生活するだけなら20年くらいは余裕があるそうですが戦闘するとなると程度にもよるそうですけどだいたい10年になるそうです」

 

透「20年も・・・・スゲッ流石」

 

リニス「はい、私自身もあの方々へ恩を返さずに帰るわけにはまいりませんのであなたの保護者を引き受けました」

 

透「・・・・ほーか」

 

彼・・・・・透は何か納得したような顔をした気がしましたが、気のせいでしょうか?

 

 

Side Out

 

 

成程の・・・・父さんらは自分らが死ぬことを覚悟しとったんやな。じゃけど俺の事が心配で、俺の保護者を探しとったら丁度リニスがおって頼もうとしたってとこかい。

 

じゃけど、冷静になって見てみたらここ結構広いやん。あ、そーやいっちゃん大事な事聞き忘れとった。

 

透「そーいやぁ、ここって何処なん?」

 

リニス「え?さっきも言いましたけど、地球であなたの住む家ですが」

 

透「そーじゃのーて、地球のどこ?」

 

リニス「海鳴市ですが」

 

Oh・・・なんとまぁドンピシャやんけぇ、まぁ父さん達もワザとじゃぁないんじゃろうけどね。

 

でもまぁ、逆に好都合かもしれんねェ。影から主人公であるなのはを護るってゆーのもありかもしれん。

 

つーかいきなり海鳴市かぁ、となるとジュエルシードもしくは闇の書かねぇ。

 

透「この家ってさぁ、もしかして地下室とかあったりする?」

 

リニス「ありますよ」キッパリ

 

透「あるんかい」

 

まぁあの両親のことじゃぁ、自分らの研究施設的なもんもこっそり作っとるじゃろ。

 

透「どこにあるんか案内頼める?」

 

リニス「えぇ、ここを任されてから自分でも回って把握しておきましたから」

 

そして俺はリニスの案内でプチ探検(家)をすることとなった。

 

透「そーいやぁさぁ、ここってちゃんと土地を買ったん?」

 

リニス「ええそうですよ、御両親が不動産屋等で購入したと聞きましたが」

 

透「どっからそんな金」

 

いやあの2人のことじゃけぇ、どうせ真っ当な事じゃぁないんじゃろうのぉ・・・・・・大丈夫なんかいのぉ。

 

リニス「ここです。ここが実験兼訓練施設です」

 

そう言ってリニスが扉を開いたら目の前には一般の学校の教室2つ分くらいの広さのある部屋があった。

 

透「広」

 

リニス「と言っても地下室があるのはここしかありません」

 

透「うっそ、マジで?」

 

リニス「はい、御両親も流石に時間が無かったようでこれ以上の部屋を作ることは出来なかったようです」

 

ここだけでも十分じゃと思うんじゃけど、これ以上何を作るつもりじゃったんかいのぉ・・・・・。

 

俺達はいったんリビングに戻り今後の事を話し合った。

 

透「んじゃ、俺は遠い親戚であるリニスの所に厄介になっちょる居候ってことで」

 

リニス「別に私の義弟でも、いいのでは?」

 

透「義弟って、お前いずれ元の主の所に帰るんしょ?ほいじゃったら親戚っちゅー手でもええやんかぁ」

 

リニス「・・・・・・」

 

透「・・・・何?そんなに義弟がよかったんかい?」

 

リニス「はい」

 

何でちょっとブウ垂れた顔しとんじゃ。

 

透「あ、それと表札ださにゃぁいけんのんじゃけぇ苗字決めとかにゃぁよ」

 

リニス「苗字、ですか・・・・苗字・・苗字・・・・でしたら苗字は『テスタロッサ』で」

 

やっぱそーくるかい。

 

透「んじゃそれで出しとってや」

 

ん?そーいやぁ俺の編入っていつ?

 

透「リニス、俺の編入っていつか知っとる?」

 

リニス「明後日ですよ」

 

透「早いわ!」

 

本当に両親は計画的じゃったんかのぉ、若干疑うわ。

 

透「まぁ今日は色んな事がありすぎて疲れたわ。今日はもう寝て、明日準備と地下の訓練施設で修行するわ」

 

リニス「分かりました。それではおやすみなさい・・・・・・添い寝しましょうか?」

 

透「いらんわ!!」

 

リニスってこんな茶目っ気があったっけぇ??

 

俺はリニスに言われた自分の部屋に入りベッドに寝っ転がり、今日の事を思い返した。

 

ちなみに手紙は俺の机の中の奥深くに入れておいた。

 

・・・・・静かじゃぁ・・・・あれはやっぱ現実なんじゃのぉ・・・・・不思議じゃぁ・・・・前世でもそーじゃったけど、メッチャ悲しいのに涙が出んし。

 

自分の目標があるけぇか?・・・・さっぱり分からんわ。

 

そして俺は眠ろうと目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???『ヨウ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!!!!!!

 

 

???『何ヲ驚イテンダヨ、俺ハズットオ前ノ中ニ居タンダゼ』

 

俺の目の前に知らない奴がいた。周りを見てみるとさっきまでとは別の空間にいた。

 

てゆーかこいつって・・・・

 

透「・・・・一応聞くけど、お前誰?」

 

???『何ダヨ、オ前自分デ頼デオキナガラ知ラナイノカヨ」

 

とゆーことはやっぱこいつは

 

 

 

 

 

 

 

透「白一護か」

 

白一護『ソンナ風ニ呼バレタコト無カッタカラワカンネェケドヨ、アイツノ名前ガ出テ来タ辺リタブン正解ダゼ』

 

透「そーかい、んで?何で今になって出てきたっつーか出てこれたんじゃ?」

 

白一護『ソレハオ前ガイイ感ジニ揺レテイタカラヨ』

 

透「答えになってねェ・・・・つーかその姿ってことはやっぱ虚的なもん?」

 

白一護『マァ間違ッテネエンダケドヨ、一応アノ九尾ト同ジ扱イダゼ」

 

透「じゃぁお前も召喚出来んの!?」

 

白一護『アァ、デモ気ヲ付ケロヨテメェガダラシネェト、俺ハ勝手ニ出テクルゼ」

 

透「・・・・そーならんよう気ぃ付けるわ」

 

白一護『ソーシロ』

 

まぁこれで虚化も出来るようになったし、精々乗っ取られんように修行しますかね。

説明
第3話 力と決意
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コメント
何でリニスが地球にいるの?(Takeru Kumabe)
あー・・・先に言って置きます。ごめんなさい。話の流れが完全にあの作品とだだ被りですわ。オマージュって言い方したら綺麗なんですけど、もう少しアレンジ効かせないと叩かれますよ?(銀ユリヤ)
タグ
魔法少女リリカルなのは 転生 恋愛 チート 

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