〜道場〜

士郎「両者、いいかい？」

透　恭也「「はいっす（あぁ）」」

士郎「では、はじめ！！」

恭也「お前がなのはとハルカに相応しいか俺が確かめてやる」

あれぇ？！なんか主旨が大きく違うんすけど！！俺高町が好きっつったっけぇ？？

恭也「はぁっ！！」

恭也さんが唐竹に木刀を振り下ろしてきた。しかし俺はその攻撃を苦も無く受け止めた。

恭也「ほう、すこしはやるな」

透「どもっす、けどたったの１撃じゃぁ分からないっしょ？」

恭也「その通り、だっ！！！」

そう恭也さんが言うと素早い斬撃を繰り出してきた。だが・・・・

ガンッ！ガンッ！ギンッ！ガンッ！ギンッ！

士郎「ほう」

高町「うわぁ」

バニングス「な、何あれ？！」

月村「すごい」

桃子「あらあら」

美由希「うわすっご！！」

皆それぞれ感嘆の声を上げている。ただ一人中村を除いて・・・・、まぁ予想の範囲内やろうな。

高町「な、何で井上君お兄ちゃんの攻撃が見えるの？！それに受け止められるの？？！！」

中村「あれが写輪眼の能力の１つよ、洞察力が上がり相手の行動を先読みが可能になるの。だから井上君は恭也兄さんの攻撃を先読みしてるから受け止められるってわけ」

月村「でも、小学生の井上君とじゃぁ力の差があるんじゃぁ・・・・」

中村「ある程度は鍛えたんでしょうけど、そこは魔力で補ってるんじゃないかしら」

ガンッ！ガンッ！・・・・バッ！！

恭也さんはいきなり俺から距離を取ってきた

恭也「お前の実力はこんなものではないんだろう、見せてみろその輪廻眼の力とやらを」

なるほど、主旨を忘れる程シスコンやバトルマニアってわけじゃぁないか。んじゃ、ご要望通りに

透「それでは」

俺はそう言うと写輪眼から輪廻眼に切り替えた、そして

恭也「では行くぞ！！」

恭也さんは俺に向かって思いっきり振りかぶってきた、だが・・・・

中村「来るっ！！」

高バ月桃美「「「「「えっ？」」」」」

中村は俺が何の術を使うか分かったようじゃ、他の皆はそんな中村に何のこと言ってるのかと顔を向ける。

俺は恭也さんに左手を向け、

透「　　　　　神　　羅　　天　　征！！！　　　　　　」

恭也「なっ！！！」

恭也さんは俺に振りかぶる直前で止められ壁の近くまで吹き飛ばされた。よっしゃ、何とか調整できたわ。

士郎「！！！」

高バ月桃美「「「「「え！！！」」」」」

俺と中村以外の皆は一体何が起こったんか分からず呆然としちょる。絵的に俺が手から何か出したんじゃないんかって感じにみえるけぇなぁ。

透「大丈夫っすか？恭也さん」

俺はワザと挑発するように恭也さんに言った、だが恭也さんがさっきの『神羅天征』に警戒しており距離を取って様子を見ている。まぁ普通はそうするわな、わけも分からんもんに無闇に突っ込んで馬鹿みたいに怪我したくないわぁなぁ。俺じゃってそうするし。

けーどー、

透「恭也さん、それは不正解っすよ」

恭也「何だと！！」

だってねぇ、引き離す力があれば・・・・

透「　　　　　万　　象　　天　　引！！！　　　　　　」

引き寄せる力もあるんよねェ。

恭也「ぐっ！！！」

俺は木刀を引き寄せた恭也さんに向けて突き出した。まぁ恭也さんが自分から殴られに来たって感じになるかのぉ。

しかし伊達に戦い慣れてないのか恭也さんは木刀を盾のようにし防御した。

もう皆は何が起こってるのか分からない状況だ。

そりゃそうだろう俺が手を出したと思ったら恭也さんがあっち行ったりこっち行ったり飛びまくっているんじゃからね

しかし恭也さんもただではやられないというのは俺もわかっちょる。あの人には・・・・

恭也「俺も本気を出させてもらおう」

『神速』があるんじゃから。いきなり恭也さんが俺の背後にまわり攻撃を仕掛けてきた。

高町「井上君・・・・」

美由希「恭ちゃん、本気だね」

バニングス「さっきのはよく解らないけど、あれじゃ出せないんじゃぁ」

月村「確かにそうだね。」

高町と美由希さんは恭也さんが本気だということを理解していた。バニングスと月村もヤバいというのを雰囲気で分かったんじゃろう

じゃが中村は、俺にアレがあるのを予想したんじゃろう。

リニス「でも透にはアレがあります」

高町「リニスさん、アレって何？」

中村「もしかして恭也兄さんの神速に似たやつ？」

リニス「えぇ」

美由希「嘘？？！！」

士郎「（なんと！！！）」

そして、恭也さんが『神速』で俺の背後にまわり思いきりの一撃を放とうとする。

恭也「（取った！！）」

傍から見たらここで俺が一撃を受けて敗けると見えるが、

シュンッ！！ブンッ！！

恭也「何！！」

スゥっと俺は木刀を恭也さんの首筋に当て終わりを告げる。

そぉ、俺は瞬歩を使い恭也さんの背後にまわり返した。

透「王手っすよ」

恭也「・・・参った」

士郎「勝者！井上　透」

俺と恭也さんは固い握手をし、互いに礼をした。

なのは　Side

井上君とお兄ちゃんの試合が終わって私は、ぼぅっとしていました。

試合中私は途中から井上君から目が離せなくなっていました。彼の動き一つ一つに目が行ってしまいました。

そして井上君がお兄ちゃんの後ろに回ったとき、私の胸がすごくドキドキしました。

お父さんが試合終了の合図をして井上君とお兄ちゃんが握手してる時も私は彼を見たままです。

そう、このドキドキは昨日の夜井上君に助けてもらった時からなってます。

あぁもしかして私井上君の事・・・・・・好きなのかなぁ。

ハルカ「・・・・惚れちゃった？なのは」

なのは「ふぇっ？！」//////////////

ハ、ハルカちゃん？？！！な何でわかるの？？！！

なのは「な、何で？？！！」

ハルカ「そんなの、なのはの顔を見てれば誰だってわかるわよ・・・・まぁ昨日の出来事から考えると確かに惚れる要素はあるかもね」

も、もしかしてハルカちゃんも？！

ハルカ「ん？あぁ、大丈夫よなのは。私は違うから安心しなさい」

なのは「えぇ！！私まだ何も言ってないのに、何でわかったの？？！！」

ハルカ「さっきも言ったけどそんなの顔を見ればわかるって」

うぅ〜、そんなに顔に出るのかなぁ。恥ずかしいの。/////////////

アリサ「何何？なのは、アンタあんな奴の事が好きなの？」

すずか「本当？なのはちゃん」

なのは「え！？そのぉ・・・う、うん」

アリサ「あんな奴のどこがいいの？」

むぅ、失礼な・・・・。

なのは「井上君はとっても優しいんだよ・・・・それにさっきの試合もカッコよかったし」///////////

アリサ「ま、まぁ確かにカッコよかったんじゃない・・・・ちょっとだけね」/////////

すずか「うん、かっこよかったね」///////////

アリサちゃんとすずかちゃん２人とも顔が赤いの。もしかして２人とも・・・・。

そんなことをしてるうちに井上君がこちらに来ました。うぅどんな顔をすればいいの・・・///////////

井上「ふぃーー、何とか勝てたぜぃ」

ハルカ「嘘ばっかり、その眼がある限り大抵の事じゃぁ負けるわけないじゃない」

井上「まぁでも過信しても負けるだけじゃけぇ、常に挑戦者の気持ちでいかにゃぁの・・・・つーか何で３人は真っ赤っ赤なんじゃ？」

ハルカ「さぁてねぇ、何でかしらねェ？？？」

井上「は、はぁ。まぁいいわ・・・・ほいじゃぁ俺先に席に戻っとくで」

すると井上君は両手をまるで忍者みたいな形にしたと思ったら、井上君はいつの間にか居なくなりました。

なのは「あれ！！」

アリサ「えぇ！！？？」

すずか「消えた？！」

リニス以外の大人達「「「「！！？？」」」」

本当にどこに消えたの？？！！

と、混乱している私たちに冷静なハルカちゃんが

ハルカ「落ち着きなさい、井上君ならきっとお店に戻ってるはずだから」

なのは「ハルカちゃん、何でそんなことが分かるの？」

ハルカ「何でって、あんたも一回体験してるはずよなのは」

私も体験って・・・・・あ！もしかして！！

そうして私たちは急いでお店に戻ると、そこに椅子に座ってさっき頼んだコーヒーを飲んでる井上君がいました。

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