貴方と人生を共に クローン編・前編 |
次の日
学園
一刀「後2週で夏休みだ!だからと言って羽目を外しすぎるなよ。
期末試験で悪い成績なら、貂蝉理事長が直々に補習してくれるそうだ。」
女子一同『げ〜』
一刀「嫌なら補習にならない点数を取れよ。」
女子一同『は〜い』
キーンコーンカーンコーン
一刀「さて、帰るか。お先に〜」
職員「お疲れ様です。」
呉神社前
一刀「お参りしがてら、思春の約束でも果たすか・・・
クッ!何だ・・・腕が痛い!」
一刀の腕に紋章が浮かびあがった。
一刀「何だ?これ」
蓮華「あら?北郷さ・・・これは!」
一刀「知ってるのか?」
蓮華「器の証・・・(なら、私の嫁ぐ先は・・・///)」
一刀「どうしたの?」
蓮華「何でも無いです。それより、上がっていきませんか?」
一刀「ああ、この紋章の事も聞きたいしな。」
一刀はそのまま蓮華の家へ
リビング
蓮華「これをどうぞ。」
麦茶を持って一刀の前に置いた。
一刀「ありがとう。」
祭「まさか、器だったとはな・・・」
一刀「教えて欲しいんだけど・・・」
祭「少し長くなるが良いか?」
一刀「ええ。」
祭「昔、邪龍と言う悪魔が居たのじゃ。
そいつらは、人間に取り付き、色々な悪行を行なったらしいのじゃ。
それを封印したのが、我が一族ともう一つの一族だったと言う。
我が一族は代々その封印を見守る役目だったのじゃ。
そして、器となる者・・・すなわち、器の一族を筆頭に色々な武族が、
集い、封印をしたのじゃ・・・100年に一度、封印を施さなければ、
また、邪龍が暴れだすと言われておるのだ。その器の力を使い、我が一族は、
力を倍増させたと言われておる。
まあ、簡単に言うと、性行為をして、中に放てと言う事じゃ。
一刀「ぶーーー」
一刀は思わず、お茶を吹き出した。
祭「そして、封印が弱まるのは、丁度2週後じゃ。
そして、その封印を施した巫女はその器に嫁ぐ事と義務付けられている。」
一刀「知らんかった・・・そんなオカルトチックな言い伝えがあるとは・・・」
祭「一刀殿・・・我々に力を貸してくれんか?」
一刀「もちろん、協力はしますけど・・・
精を放てってのは勘弁して欲しいです。」
蓮華「わっ私は・・・別に気にしてません。
北郷さんがよければ・・・私は・・・///」
色々な話を聴き、そのまま家に帰宅していった。
翌朝
秋蘭はキッチンへと向かったが・・・月はまだ来ていない。
秋蘭「おかしいな・・・月様が来てない・・・」
秋蘭が部屋を見に行くと・・・
秋蘭「!!!姉さん!皆様を起こしてくれ!」
春蘭「!分かった!」
春蘭は起きたと叫び回った。
千登里「現在、この状態になってるのが
一刀様、華琳、月、天和、詠、雪蓮、左慈、愛紗、
潤香、レーナ、雛里、星になります。」
詠奈「何が起きてるの?」
于吉「おそらくですが・・・外史・・・いや、別世界
に精神だけ飛ばされた感じですね。私はあまり知らないんですが、
外史に飛ばされるなら、こちらに体は残らないはずなんですよ。」
貂蝉「そうね・・・誰かが意図的に飛ばした
と言う方がいいかもねん♪」
風「管理者・・・の関係者なんですかね〜」
于吉「いえ、管理者とはまったく別の・・・何か
と言うしかありません・・・例えば・・・魔法とかですね」
貂蝉「その例えが分かり易いわね」
霞「ゲームとかのあれか?」
于吉「おそらくは・・・幸い、時間が止まっている
感じなので、体の機能は働いてませんね・・・
仮死状態と言えばいいいですかね。」
恋華「死んではいないんだな?」
貂蝉「恐らくわねん♪」
凛「助ける方法はないんですか?」
貂蝉「干渉してみましょう・・・ふんぬっ!」
ピカーンッ
貂蝉「・・・なるほどねん」
鈴々「どうしたのだ?」
貂蝉「今から映像を送るわ」
ピカーンッ
霞「なんや!これ!」
琉流「悲しいです・・・」
詠奈「何で・・・お父様だけ
こんなに辛い思うをしないといけないの!」
月下「お母さんも華琳さんも天和さんも
悲しんでる・・・ひどいよ・・・」
于吉「助ける方法はないものですかね・・・」
貂蝉「物語が完結するのを待つしかないわね・・・
私ならん、干渉はできそうよん♪」
凛「それでは、サポートに行ってもらえますか?」
貂蝉「まかせてん♪・・・ふんぬっ!!!」
ピカーンッ
バタンッ
地和「でも・・・いいな〜」
人和「そうね・・・姉さんだけずるいわね」
霞「うちらに出来る事は、いつも通りに
する事やな」
鈴々「そうなのだ!お兄ちゃんは何処にも
いかないのだ!」
冥琳「ふっそうだな・・・」
(ifストーリをお読み下さい。)
物語が終わり・・・目を覚ました・・・
一刀「・・・う・・・ん?」
鈴々「お兄ちゃん!」
ギュッ
一刀「ぐへっ」
華琳「ん・・・うるさいわよ!・・・あら?」
月「・・・ん?」
華琳「夢だったのかしら・・・悲しい夢だったわね」
月「華琳さんもですか?私もです・・・学生になってて・・・」
華琳「私もよ・・・何なのかしらね・・・」
一刀「俺も夢見たぞ!・・・電車に引かれた夢や
病気で死んだ夢や天和が消えた夢とか色々さ・・・」
バッ
天和「兄さん!」
ギュッ
一刀「天和?」
天和「あれ?・・・一刀?」
星「ふむっ記憶がこんがらがってるな・・・」
詠「ええ。何?この夢」
一刀「俺にもなにが何だか・・・」
左慈「・・・ほんとに夢・・・なのか?」
愛紗「ええ。リアルな夢でしたね。」
雪蓮「う〜ん・・・考えても仕方ないわ」
レーナ「そうそう〜」
潤香「私、先生だったわ」
雛里「わっ私は後輩でした!」
一刀「・・・不思議だな」
一同『うん』
貂蝉「それは私から説明するわん♪」
一刀「起きて最初に見るのがお前じゃなくてよかったわ」
華琳「まったくね」
月「へぅ〜酷いですよ・・・私は・・・生理的に受け付けませんけど」
一刀「月が一番酷い事言ってるぞ?
(月も言う様になったな)」
月「へぅ〜////」
貂蝉「ひっひどいわ!うわ〜〜〜ん!」
ドドドドドドドドドドッ
于吉「では、私から話しましょう。」
左慈「どう言う事なんだ?」
于吉「おそらくは・・・外史とは違う世界に
飛ばされたと言う事です。外史ではあって外史ではない
・・・と言う事です。体はここにありましたが、
精神だけ飛ばされたと考えた方がいいでしょう。
それをした・・・何者かが居ると言う事です。
必ず裏には誰かが居ると言うのは鉄則でしょうから。」
一刀「なんとなく理解出来た・・・誰かが、
精神だけを、その物語に飛ばした・・・しかも
その物語に適任だと選ばれたと言う事だな?」
于吉「左様。」
華琳「じゃあ、あそこの世界もまだあるって事?」
于吉「それは分かりせんが・・・おそらくは・・・
ですが、物語は終端を迎えたと言う事で、飛ばされる事は
無いと思いますが・・・」
左慈「まさか、俺も物語の一部になるとわな・・・」
一刀「俺達はどんだけ眠ってたんだ?」
于吉「3日ですね。」
華琳「3日!・・・向こうでは7年くらいは立ってたわよね?」
一刀「浦島効果ってやつか?」
于吉「外史でも同じ事ですが、物語に行くと
時間差って言うのは様々なんですよ。例えば、
こっちから行った時は例として30才としましょう
10年若返って、こちらに戻った時はその年齢の
まま戻ったり、向こうでは1日でも、こっちでは
1年と言う月日が流れていたり、様々ですが・・・
それに、普通の浦島効果と言うより・・・夢と言った方がよろしいですかね。」
一刀「じゃあ、ポンポンと外史とかに飛ぶことはしないほうがいいな・・・
今回は7年が3日だったと言う”夢”だし、
こっちでは、3日と言う日しか流れていないしな。」
于吉「そう言う事です。これがタイムパラドックスって言う
らしいですが。」
華琳「なるほどね・・・そう言えば・・・皆は?」
于吉「現在、こちらに居るのが、専属と鈴々、琉流、冥琳、
私だけですね。」
一刀「皆仕事に行ったのだろ・・・まあ、俺もそうするな
・・・」
華琳「そうね・・・でも、
いつまで一刀は戦い続けなきゃいけないのかしら。」
于吉「我々は正史の未来には干渉できませんから・・・」
左慈「出来るとしたら、時空町の住人だけだな。」
一刀「まあ、これも俺の宿命って事だな。」
月「でも!・・・体が心配なんです・・・」
華琳「ええ。貴方には長生きしてもらわなきゃいけないの
・・・私達の為にもね」
天和「そうだよ〜一刀は無理しちゃダメだよ」
一刀「だが・・・悪があるなら戦うさ、平和になるまでな、
外史も正史も」
鈴々「鈴々に任せるのだ!お兄ちゃんの分まで戦うのだ!」
琉流「でも、向こう程力はないですよ?」
貂蝉「それはねん、力が眠っているせいねん♪」
冥琳「どう言う事だ?」
貂蝉「記憶がある子なら、それを
解除出来るけど・・・無いと、ダメなのよん♪」
一刀「記憶を戻せばいいじゃないか?」
貂蝉「ごめんなさいねん。正史では無理なのよん。
外史に飛べば戻せるけど・・・正史に居るって
事わねん、リンクが切れている・・・早い話が
外史と外史なら共有出来るけど、正史と外史じゃ
無理なのよん。記憶持ちなら、繋がりが消えてないと
言う事よん♪正史に転生した者は特に無理ねん。例外はあるけどねん。」
一刀「なるほどな・・・想念と想念なら共有できるけど
現実と想念じゃ、無理って事か・・・」
貂蝉「そう言う事ねん♪」
華琳「じゃあ、可能なのが、前世の記憶を
持った者とこっちに付いてきた者だけって
事ね。」
一刀「まあ、戻す気はないんだけどな・・・
でも、鈴々や琉流は戻しても良いんじゃないか?力だけでもさ。」
貂蝉「そうねん・・・鈴々ちゃん、琉流ちゃん目を閉じて」
2人は目を閉じる。
貂蝉「ふんぬっ!」
フワッ
鈴々「力が溢れてくるのだ!」
琉流「すごい・・・」
冥琳「貂蝉よ・・・前世を教えてもらえる事とか
できるのか?」
一刀「やめといた方がいい。今は今を生きないと
、それが・・・悪い結果だったとしても・・・
(そうだろ?冥琳・・・いや・・・師匠)」
冥琳「・・・ふふっそうだな。ギスギスするだろうしな。
・・・すまんな」
一刀「気にすんなって。」
トントンッ
一刀「どうぞ〜」
秋蘭「お目覚めになったのですね・・・よかった・・・」
一刀「ありがとう。秋蘭」
華琳「それより、何か用があるのでしょ?」
秋蘭「はい・・・荷物が届いております。」
秋蘭は華琳に荷物を渡した。
華琳「CIA諜報部・・・サリーからだわ。」
一刀「ちょい貸して」
一刀は封を開けると・・・1枚のディスクと手紙が
備えてあった。
一刀「・・・!」
一刀は険しい表情で手紙を読んでいた。
一刀「・・・これを見てくれ」
華琳「・・・読むわよ?」
拝啓 北郷一刀殿
CIAの情報部に・・・一刀と瓜二つの人物が
出現したと情報が来ました。CIAで突き止めた所
クローンの可能性があり。これは、ある組織に
スパイに出していた者が必死で持ってきてくれた情報です。
その人は息を引き取りました。詳しくはディスクを見てください。
新しい情報が入り次第そちらに情報を送ります。
それと・・・現在確認しているクローンと思われる人は
恋さん、一刀だけですが、多数にクローンが居る可能性はあります。
気お付けて。
一刀「・・・見てみよう」
・・・・・・・
華琳「・・・やばいわね・・・」
月「髪の毛でも作れると言う事は・・・」
冥琳「おそらく・・・居ると断定したほうが良さそうだな」
その情報は色々な細胞でクローンができると言う情報だった。
そして・・・殺人鬼が今まで殺してきた人達の情報、
組織の狙い・・・格闘技社会の支配。そして・・・殺人鬼を
作る事だった。いや、戦争を起こそうとしているかもな。」
一刀「無人島事件の組織って事か?」
華琳「いえ。全員捕らえて処刑になったはずだわ」
冥琳「情報があらかじめ・・・リークされていた可能性もあるな。」
クローン誕生の映像を見ていた・・・一刀にそっくりだったが・・・顔に異変があった。
悪に満ちた顔になっていたのだ。
一刀「俺も・・・こうなるんかな」
月「違います!ご主人様とこの人とは違うんです!
貴方は貴方です!」
于吉「会社を乗っ取る事も可能ですね。」
華琳「ええ。殲滅する必要があるわね。」
一刀「大統領からも殺害許可も出ている・・・
自分を殺すか・・・」
鈴々「難しい事はよくわからないのだ!」
琉流「もう・・・」
左慈「お前はホント色々な事件に巻き込まれるな」
一刀「宿命ってやつかな?」
于吉「嫌な宿命ですね。」
華琳は封筒の中に招待状が入っている事に気づいた。
華琳「・・・一刀、異種格闘技トーナメントがベガスで
行われるらしいわ・・・ここに招待状もあるわ」
一刀「・・・ここに奴らが来る可能性があると?」
華琳「格闘技マーケットの支配が目的ならそうでしょうね。」
一刀「クローン選手を世界中に宣伝する為だろうな・・・」
華琳「やるしかないわね。勝ち抜いて潰してくしかないわ。」
一刀「しかも、武器ありとか・・・殺し合いをしたいのか?」
月「飛び道具、刃物類は刃を潰す様にって書いてあります。」
一刀「それでもさ・・・刃物潰しても、殺せるんだぞ?
それに、じいちゃんも出ていたトーナメントらしいしな」
左慈「まあ、圧勝だったんだろ?」
一刀「ああ。10冠王の覇者だったらしいけど
直ぐに引退したみたい・・・おそらく俺の為にね」
一刀「トーナメントに出る人数は少ない方がいい」
左慈「多い方が勝率が上がるんじゃないか?」
一刀「いや、向こうにこれ以上クローンを作らせる訳には行かない
華琳、メイド、SPの身辺調査を徹底的に洗ってくれ。」
華琳「まかせて。」
一刀「夜に緊急会議を行う!」
夜
凛「一刀様!ご無事で」
千登里「よかった!・・・」
一刀「すまんな。話は後だ。
秋蘭、春蘭以外のメイドは即刻退去せよ!
子供達は部屋で寝ているな?」
華月「ああ。大丈夫だ」
防音部屋に集まり、ディスクの情報を見せた。
雪蓮「これは・・・やばいわね」
星「北郷グループが混乱しますぞ?」
冥琳「それが目的の1つでもあるんだろうな」
一刀「だろうな・・・そして、そいつらが
異種格闘技に出ると言う報告が来ている。
ベガスでCIA諜報員と合流する予定だ。
そして・・・俺も出る。」
潤香「出た〜い」
雪蓮「ずるいわよ!私も〜」
鈴々「鈴々もなのだ!雪蓮達だけじゃずるいのだ!」
一刀「待て!俺、恋は確定しているが、
後、3人と、バッアップ数人で行く。」
鈴々「鈴々が行く〜」
桃香「せんせい・・・じゃなかった、一刀さんって
よく事件に巻き込まれますよね〜」
一刀「まあ、しょうがないさ。
今回は春蘭、君も出るんだ。俺の弟子なら
それくらい乗り切ってみせろ。」
春蘭「はっ!必ずや」
一刀「これで残りは2人だけど」
霞「はいはいっ!うちも久しぶりに暴れたいんや」
一刀「う〜ん・・・仕事は?」
霞「うち、有給とったんや。」
一刀「なるほどな・・・分かった。
出る者は、仕事が無い者に限る。」
鈴々「鈴々は仕事なんてしてないのだ!」
一刀「学校は・・・エスカレータ式だしな・・・
適任だな。明後日には鈴々の丈八蛇矛が届くと思う。」
冥琳「武器か?手回しが良いな」
一刀「力が戻ったなら必要だろ?」
冥琳「なるほどな。セコンドには私が付こう。」
一刀「じゃあ、琉流はもらうね。向こうが何か
仕掛けてくる可能性があるから、琉流は連れて行く。
料理とセコンドは任せたよ?」
琉流「はいっ!兄様!」
月「(´;ω;`)」
一刀「今回はかなり危険だから・・・ごめんな」
月「いえっ大丈夫です。」
一刀「恋華、皆の護衛任せたよ?」
恋華「任された。」
一刀「残りは1人だけど・・・」
炎蓮「ワシが出よう。」
一刀「いいのか?」
炎蓮「今は活動停止中だ。」
一刀「分かった。何が起きるかわからない。
全員目印を付けると同時に、1人最低2人の武装、SP
を付けよ!セコンドは各自で任せる。春蘭には秋蘭が付いてあげて。」
秋蘭「はっ!」
一刀「開催は今から1ヶ月後に行われる。鍛錬を怠るな!」
トーナメント参加者・セコンド
参加者 セコンド
一刀 琉流
霞 風
鈴々 冥琳
春蘭 秋蘭
炎蓮 雪蓮
恋 月下
1っヶ月後
6人はみっちり鍛錬し・・・敵の本拠地のベガスへ
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