司馬日記外伝 コメントで仲達様に悪戯する9 |
→1.催眠術にかかった演技(ど下手)で一刀様に甘えようとして以下お察し下さいをちょっと改変
※司馬日記16 の2月15日「馬鹿には利かない向精神薬」
http://www.tinami.com/view/449496
後のお話となります
皆様こんばんは、私は曹真字を子丹、真名を楓と申します。
幼少より親しくしております仲達を、一人前の女に仕立てたいと思っておりますがなかなかにこれが駄目娘。
催眠術というわけには参りませんでしたが仲徳様の御企画に乗って、少しでも彼女の殻を破れればと思い被験者として名乗りを挙げさせたのですが…
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私も被験者になりますが、と申し上げると仲徳様は暫く私の顔を見ていた後に稟様の方を向き、稟様は残念なものを見る目つきで私を見ていた。
(どーですかー?稟ちゃん)
(仲達はまあ仕事はかなりきつい量頑張っていますからやらせてあげても良いと思うんですが、兎に角この娘そういう方面に機転が利かないんですよね…)
(まあそれならそれで面白いですしー。そうだとしてもお兄さんならきっと何とかしてくれるのではー?)
(…まあそれもそうですね)
稟様はこほん、と一つ咳払いをしそれでは仲達にも被験者になって頂きましょうと言われ、んーと少し考え込まれた後に再度御説明をされた。
「いいですか仲達?この薬は精神疲労を軽減又は解消してくれるもので、肉体的には逆に疲れる事もありますがまあそこはいいでしょう。重要なのは一時的に人格が変わってしまっても何らおかしくないという事、更にその最中の記憶を失ってしまう事、そして一刀殿に立会い頂くつまり二人きりとなると言う事なのです。判りましたか?
加えてこの薬の開発者の一人は一刀殿です、一刀殿は仲達の事は馬鹿ではないと言っていましたからこの薬が仲達に効かなければ一刀殿の見込み違い証明してしまう事となり即ち一刀殿を愚弄する事に他なりません、つまり言い換えればこの薬は必ず効かなくてはならないと言う事なのです。更に言うならばこれはあくまでも噂ですが、一時的に変わってしまうという人格は凡そ本人が日頃なりたいと思いながらもなれない、ですが一刀殿に甘えるには都合の良い人格らしいです」
「例えばそういう稟ちゃんははだえぷ新婚ぷれ「余計なことは言わない!…まあ、そういうことなのです。流石に判りましたよね?」
そう念を押す稟様に大変良く判りました、つきましては薬の服用前の飲食等の制限はあるでしょうかと伺うと「い、今まで何を聞いていたのですか!!馬鹿ですか!?馬鹿ですね仲達は!?」と怒り出されてしまった。
それを仲徳様がどうどうと宥めつつ、直前の食事で大蒜やら韮やらはやめた方がいいですよー、あと少量の酒で飲まれた方が良いかもしれませんねーでははいこれ薬ですー、と言いながら去って行かれた。
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正直不安だ。
この設定、風から提案された時は日頃ストレス溜めてる人の為にはいいかもねぇとか言って乗ってみたけど結構しんどい。
だってみんなテンション高いんだもん、秋蘭とか詠とか稟とか華琳とか。
それにそのテンションと裏腹に『これでドン引きしたりしたら泣いてやる』オーラが物凄いからこっちもノるのに緊張するんだよなぁ…嫌いとかイヤとか言う訳じゃないんだけど。
というか秋蘭が超ニコニコで「ほら一刀、秋姉ぇがご飯食べさせてあげような!その後はお風呂で綺麗に洗ってやるからなっ☆ミ」とかはっちゃける程にみんなストレス溜め込んでる事を思うとこっちもノリノリで応えないとって真面目に思う。
しかしだ。
大体この設定ノる人ってみんなその、『とぼけて役に乗る』事が出来る人たちなんだが
真面目が服着て歩いてるような仲達さんって、そんなこと出来るのか…?
おっと来客だ、約束の時間からして仲達さんか?
「し、失礼致します…」
困ったような表情。
額に浮かぶ汗。
どう見ても素。
(やっぱだめだったー!!)
沈黙約30秒。耐え切れん。
「あの、えーっと仲達さん?あの無理しないでも」
「か、一刀さんっ?」
「はいっ?」
聞き慣れない呼ばれ方に素っ頓狂な声で返事をしてしまった。
そこには微妙に笑顔を作ろうとして作りきれない仲達さん。
「きょっ今日は!お姉ちゃんが好きなだけ甘えさせてあげますよっ…?」
「………………(は?)」
な ん で す か そ れ 。
仲達さんは腰に拳を当てて胸を張りながら。でも顔は口元がひくつきながら微妙に泣きそうな笑顔で、ってちょっとまったマジ泣き二秒前!?
「わ、わーい!嬉しいなぁ!?」
危なかった!今マジ危なかった!!
子供のように両手を挙げて喜びを表現すると仲達さんの表情がぱぁあああと明るくなる。でも目尻にちょびっと涙の跡。
「わ、わーい…」
さてどうする、仲達さんの顔にはどう見ても『どうしようこの先何にも考えてなかった』と書いてある。
「そ、それじゃお姉ちゃん!俺、お姉ちゃんの淹れたお茶が飲みたいな!」
「!…は、はい、一刀様」
いそいそとお茶の用意をしてくれる仲達さん、貴女素に戻ってますよ素に。
「御用意出来ました、一刀さ…出来ましたよ、一刀さん」
「うん、有難う」
気づいたらしい。
しかしここまでのやりとりから察するにつまりアレか、仲達さんはお姉ちゃんキャラになりたいのか。むしろ素のままで優しいお姉ちゃんじゃないのか?
居心地悪そうな笑顔を向けて、特に何も話さない仲達さん。
『お姉ちゃん』と言うテーマだけ与えられてネタ無し無茶振りとな…謀ったな風め。
とりあえず、会話を切らさないようにして…
「そういえば…お姉ちゃんらしい人って、仲達お姉ちゃんくらいだよなぁ」
「…そうで…そうかしら」
もーいっそフランクな話し方難しいなら普段通りでもいいのに。
「うん、意外と居ない。強いて言うなら秋蘭と冥琳くらいだけど、どっちも優しくも厳しい姉って感じだし」
「…目上の方という事でしたら、」
「オーケーその先の名前は挙げなくていい。今仲達さんが言おうとした人たちはお姉『ちゃん』って感じじゃないんだよなぁ。『嫌いとか頼りにならないとかではないんだけど』『むしろ好きなんだけど』」
「はあ…あの、一刀さ…さんはどちらに向かって言っているのかしら?」
「弓矢が降ってくる方向。まあ気にしないで」
おっとまずい、つい仲達さんって呼んじゃった。あとは…なるべく得意そうな分野から攻めてみるか。
「そうだお姉ちゃん、ちょっと勉強教えてよ」
「勉強…ですか?」
「うん、とりあえずこの上下水整備計画答申書から。上水を引いてくるのは分かるんだけど、下水はやめて浄化槽の方がいいっていうのはなんで?」
「あ、それはですね…」
食いついた。沙和とか桃香みたいな女の子っぽい引き出し少なめかなとは思っていたけどこれで正解だったらしい。
「そんなわけで、こちらの方が経済的な訳なのですよ」
「へーそうなんだ。仲達お姉ちゃん、物知りなんだね!」
うふふと微笑む仲達さん、だいぶ余裕が出てきたみたいだ。しかしこれでまあ、だいたい御満足頂けたか?多分仲達さんは暗に『ヤッていいんだ』っていう風の意図もわかってないようだし、正直俺少し疲れたし。
「ふぁ…俺、なんだかちょっと眠くなっちゃったよ」
「そうですか、それでは臥所の方へ行きましょうね」
「うぁ!?」
「ふふふ、怖かったらお姉ちゃんに掴まってて下さいね」
お姫様抱っことはこの仲達さん、いつの間にやらノリノリである。まあ何メートルもない距離を抱えられて、寝台にそっと降ろされた。
「ではゆっくり休んで下さいね。お水を飲みますか?」
「ううん」
なんだかホントに少し眠たい。
「…お姉ちゃんが子守唄を歌ってあげましょうか?」
「あはは、いいや」
瞼が重くなってきたし。
「…い、いつもみたいに添い寝、した方がいいですよね…?」
いや、いーよと言いかけてはっと目を開けるとさっきまでの仲達さんはどこへやら、捨てられた仔犬ばりにもう涙目かよ!
「う、うん、お姉ちゃんに添い寝して欲しいなー。お姉ちゃんが居ないと眠れないよー」
「!…し、仕方がありませんね、寝るまでですからね」
「うんありがとう」
…仲達さんが嬉しそうで何よりです。まあその為のこの企画ですからby風。
「…一刀さん…。よく眠れるように、ぎゅっとしてあげますね…?」
「…うん、お願い」
語尾が「してもいいですか」にしか聞こえないんだが…
メイド服の上からでも荒ぶるお胸に頬が押されるのが心地良い。なんか良い匂いするし。
(…………)
(…………)
頭の上から、規則正しく仲達さんの息が聞こえる。
(…………)
(…………)
規則正しい仲達さんの……嗅がれてる!?髪の匂い嗅がれてるっ!寝息にしちゃ長い絶対長いよこの呼吸!
(…………)
(…………)
これ恥ずいぞ…!しかし風呂入ってきてよかった、これ風呂前だったらマジ死ねる。
いままでいい匂いだし褒めてるんだからいいじゃないかとかいって嗅いだ皆御免、あの時ビンタくれた翠、君は正しかった!これからは風呂後かを聞いてからにするよ!
(…………)
(どうする…寝たふりばれたら絶対泣かれる…しかしこのままも精神的にしんどい…)
(…………)
(…………)
ふう…と仲達さんが一際長く色っぽく息を吐いたのが聞こえた。御満足…なさった?
(…………)
しばらくすると、唇にちょんと何かが当たる感触がした。
間をおいてちょん、ちょん。
そして唇の隙間に柔らかい何かが、申し訳なさげにちろちろと侵入しては戻っていく。
いや何されてるのか大体分かってますけど!起きろってこと?起きろってことかな!?でもここまでやっといて起きたらきっと泣くんだよねこのお姉さん!
ようやく唇への攻撃が止むと、静まり返った寝台でかすかに衣擦れの音が聞こえた。仲達さんが寝返りをうったのかと思ったが、依然近くにいる気配がする。
ん…くふ…ふうっ、と押し殺した吐息と、くちゅくちゅと水っぽい音。
(お姉さん一人で始めちゃったー!)
難儀だ。普段真面目で恥ずかしがり屋なだけにこのお姉さん本当に難儀だ。このまま寝た振りでもいい気もするけど…
(ま た 生 殺 し で す か ? 飼 い 犬 に は 餌 を や ら な い 主 義 で す か ?)
楓(子丹の真名だ)のジト目が脳裏に浮かぶ。
それにこの、優しくて「可哀相可愛い」お姉さんを、嬉し泣きさせるまでかわいがりたい。
隣で絶頂を極めて脱力した彼女に、『俺…、仲達お姉ちゃんの事が』と覆いかぶさった俺はきっと風と楓の思う壺なんだろう。
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「零点です」
「零点以下ね」
「これはひどい」
「…………はぁ…」
子廉様、子孝様を呼んで仲達を肴に、もとい『反省会』をやりましたが…今回は一刀様におんぶに抱っことしか申しようがありません。
「楓、これが仲達なりの誘い方だったのかもよ?」
「本人目の前にして、髪の匂いで一人上手とかがですか?」
「斬新ね。しかしこの娘、処女の頃なら家に帰ってから一人でしてた事を思えば長足の進歩とも」
「………(…帰りたい)」
皆で頭を悩ませていますが、何故かお酒ばかりが進んでしまいます。
「…いっそもう大人の女は諦めて、チョロ子として売り出していくべきかしら」
「そうね、その方がチョロ達的には芽があるかもしれないわね」
「でもただの狗としては楽進がいるから、どうしてもお姉さん属性は私は欲しいと思うのよ」
「…………(…チョロ子とかチョロ達とは誰のことだろうか…)」
なんだか仲達の元気がありませんので、『馬鹿にしか効かない向精神薬』を使いましょう。
「でも仲達、抱いてもらって幸せだったんでしょ?一刀様、仲達お姉ちゃん可愛いよって言って下さったんでしょ?」
「…は、はい!私、幸せです…。一刀様も、可愛いって…仰って下さいました」
頬に手を当ててぽうっとする彼女を見て、おそらく三人とも同じことを考えたと思います。
「「「(………チョロ達)」」」
好い女への道は険しそうです。
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今回は子丹様にお願いしました、まあ実質仲達様の自爆なんですけどね!
さて、次は小ネタ『天の国の習慣の「四月馬鹿」で一刀様が仲達様に向かって嘘をつきます』と頂きましたオリジナルリクのうちのどれかをやりたいと思います。
宿題が多いので悪戯リストは休憩ですが、相変わらずオリジナルリクは随時受付中ですので宜しくお願い致します!
説明 | ||
拙作「司馬日記」の外伝で、仲達さんの弟子の士季(鍾会)ちゃんが悪戯をします。 | ||
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コメント | ||
チョロ達最高ですねwww リクは「仲達さんに凌遅刑をしたら」でお願いします。(otonasi tumiki) ↓「プレゼントはわ・た・し?」ですね。わかります。(ロンリー浪人) 時期も時期なので司馬家でクリスマスパーティネタとチョロ達さんの誕生日ネタでwww(zero) 仲達さんばかりか秋蘭まで姉キャラ状態に・・・ありがたやー・・・!(apnek) チョロ達さんは(ある意味)周囲の人に恵まれてるよね リクなんですが本編で言っていた『寵姫の閨事情』を聞きに行くのを見てみたいな、特にここのオリキャラの(悠なるかな) 一刀さんええ人や…(ノД`)けどくそ真面目?チョロ達さんには効用イマイチだったようで(^^;)(ぶひ) 本当にチョロ達さんはチョロ達さんだなあー……。まあ、そこがかわいいんですけどwww 他の恋姫が薬を使ってどんなプレイをしているのか気になりますねww(メガネオオカミ) 詠と華琳の「甘えるには都合の良い人格」とはどんなモノだったのだろうか・・・気になる・・・(牛乳魔人) チョロ達の意味わかってなかったんだ、チョロ達さん。そして安心安定のチョロ達クオリティ。しかし、他四人のストレスってどんだけ溜まってるんでしょうか?(ミドリガメ) 相変わらずチョロチョロですなw(呂兵衛) 流石チョロ達。しかし秋蘭の姉キャラがヤバい。具体的に言えば、鼻血が出るぐらいヤバい。(ロンリー浪人) 目の前で言われて気付かない仲達さんマジチョロ達さんwww(アルヤ) |
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