語られし者たちとIS 世界樹大戦 第20話 臨海学校前の一時 |
一夏達が真耶から報告を受けた後、いつものように学校生活を送っている
臨海学校が終わった後は試験が待っている。そのため、皆はいつもよりも勉強を頑張っている
もちろん、一夏も例外ではない。自分の部屋で夜遅くまで勉強を頑張っている
一区切りついたと思った時、ノックの音が聞こえた
「一夏、僕だけどいいかな?」
「シャルロットか、いいぞ」
一夏はシャルロットを招き入れた
「勉強してたの? 邪魔しちゃったかな?」
「いや、ちょうど区切りだから大丈夫だ。それより何か用事か?」
一夏が質問をすると、シャルロットは少し恥ずかしそうになる
「えっと……明後日の臨海学校の準備のために明日買い物に行きたいんだけど……付き合ってもらえるかな?」
「そっか、シャルロットはあんまりこのあたりのこと詳しくないんだっけ? 俺で良かったらいいぞ」
その言葉にシャルロットはものすごく喜んだ
そのまま二人で待ち合わせの時間などを決めて別れた
(やった! 一夏と二人きりで買い物だ)
シャルロットはものすごくご機嫌な様子で部屋に戻った
彼女も一人の女の子、気になっている男の子と一緒に出掛けることができるのは嬉しい
それも二人きり
しかし彼女はあることを忘れていた
「今日はよろしくお願いしますね、一夏さん」
「よろしく、ジェイ」
二人きりで行けてシャルロットは嬉しい、と思っていたが実際そう言うわけにはいかなかった
何故なら二人のパートナーが近くにいるからだ。ちなみに姿を現していて、ジュディスはいつもの服装ではなく露出を抑えた服装にしている
旅先で手に入れた服装で、イントゥザスカイという空を制した者が着れるものらしい
カッコいいと一夏だけでなくシャルロットも思っている
「おや? シャルロットさん不機嫌ですね? どうしたんですか?」
「何でもないよ」
シャルロットのパートナーであるジェイは分かっていて聞いている
そのことは彼女もわかっている。そして彼には口で勝てないということがここ最近で分かっているのでうまく言い返すことができない
「どうした? シャルロット? そんな不機嫌な顔して?」
一夏はもちろん理解していない。その様子をジュディスはあらあらという感じで見ている
(……そう言えば、何かシャルロットってなんか慣れないな……うっかりするとシャルルって呼びそうになるし……そうだ)
「なあ、シャルって呼んでもいいか? こう言ったら悪いんだけど、まだシャルルって間違いそうになるからさ」
「え!? う、うん! もちろんいいよ」
途端にシャルロットのご機嫌になる。愛称をもらったから
そんな彼女を見て一夏も元気が出てよかったと思っている
いい気分のまま、目的の店を見つけて入る
目的地である水着売り場に行こうとした時、お客である女性に声をかけられた
「ねえそこのあんた、男のあんた」
一体何の用だろうと思い、一夏は振り向いた
「ここにある水着、片付けておいてくれる?」
このセリフに一夏は軽くため息をついた
ISの登場により社会的に女性が有利になってしまった。そのためこのように男性を召使に使う女性が増えてきた
しかし一夏は抵抗する
「断る。自分のことは自分でやってくれ」
「そう、そういうこと言うんだ……」
彼女はそのまま警備員を呼ぼうとした。女性の立場が上であるため適当な理由で男性に罪をかぶせることができると思っている人がいる
それはまずいとシャルロットが止めようとした時
「一夏さん、片付けてあげましょう」
ジェイが代わりに話す
片付けるように頼んだ女性は話が分かる奴が来たと思った
……次の言葉を聞くまでは
「どうやらこの女性、自分で出した水着の場所を忘れてしまっているようですから」
「あら? 私はてっきり水着のしまい方が分からないのかと思ったわ」
追撃でジュディス
その言葉に周りから笑い声が聞こえてきた。ここまで言われている女性を見て面白がっているのだろう
気分を悪くしたのか女性は水着を持ってその場を去っていった
この追い返し方に一夏とシャルロットは苦笑いしていた
気を取り直して自分たちの買い物を始めた
試着室で二人きりとかそんなイベントはなく目的の物を買うことができた二人
そのまま何処かで昼ご飯でも食べようかと考えていた時
「あら? 一夏君に最近女の子として入ってきたシャルロットちゃんじゃない? 二人で買い物?」
「こんにちは……」
「楯無さん、簪さん、こんにちは」
「こんにちは」
彼女たちも買い物に来ていたようだ。もちろん、パートナーであるヒューバートとローエンも一緒らしい
そして布仏姉妹も来ているらしい
「そろそろお昼ね、皆で食べない? このあたりにいいお店知っているんだけど」
「ちょうど俺達も考えていたころです。一緒に行ってもいいですか?」
「もちろんよ、シャルロットちゃんも一緒ね」
「え? じゃあお願いします」
布仏姉妹と合流して皆で楯無のお勧めのお店に行くことにした
全員世界樹大戦の参戦者でパートナーも今は一緒にいる。
知らない人からするとどんな組み合わせなんだと疑問を持つかもしれないだろう
「あれ? 一夏さん?」
「え? 本当、一夏じゃない。ってすごい大勢ね」
「蘭に鈴? 珍しい組み合わせだな……買い物か?」
「まーネ」
「店のお使いも含めてだがな、おっと学校の友達か?」
店を出て少し歩いた時に、蘭と鈴、ガイとマオに出会った
蘭は大勢の参戦者を目の前に少しおびえている
その様子に気が付いた本音は笑顔で戦わないということを告げる
「ふう、良かった。さすがにこんな所で戦わないよな」
「それは私たちが望まないわ。それより、あなたは一夏君のお友達?」
楯無の質問に蘭は答える
「はい、五反田蘭です。私の兄が一夏さんとお友達です」
「彼女のパートナーのガイだ。よろしくな」
そんな彼女を見てシャルロットは悟った。この子も一夏のことが好きなのではないかと
結局蘭たちも誘って、大勢で昼食を楽しんだ
今はまだ楽しんでいる。しかし、本格的に戦いが始まったらこういう風に集まることができなくなってしまうのではないか
誰もが心の中ではそう考えていた
「何、確かにいつかは戦いになるかもしれない。だからって俺たちの仲が悪くなるわけじゃないだろ?」
「そうですよ。世界樹大戦の物語でもあるように絆を深めることだってできます。どう戦うかはあなたたちしだいですよ」
そんな空気に気が付いたのかガイとローエンがアドバイスをしてくれた
その言葉にここにいる皆の暗い考えはなくなった
楽しく昼食をとった後、それぞれ解散した
明日から始まる臨海学校
何かが起きる。世界樹大戦のパートナー達にはそんな予感がしていた
スキット
厄介な関係
鈴とマオが明日の臨海学校のための買い物をしようと街に出かけている
歩いていると、目の前から見知った顔に出会った。その隣には金髪の男性がいる
「あら、こんな所で会うなんてね……蘭」
「……お久しぶりですね、鈴さん」
会った瞬間、お互いに敵意を出している
その様子に驚いた二人の参加者はパートナーに聞いてみた
どうやらお互いに同じ人が気になっている恋のライバルということを理解した
このまま、険悪なムードのままでいるのは困る。そう思ったガイが二人をなだめる
「まあまあ、買い物に来たって言うのにこんな悪いムードになるなよ。蘭から聞いたけど弾と友達なんだろ? 恋愛のことは置いておいて今は一緒に買い物でもしてお互いのいい所でも探せばいいんじゃないか?」
「そうだね、敵を知れば百戦危うからずっていうしネ」
「マオ、それなんか違うから……まあ、いいわ。久しぶりに会ったのにこんな感じって言うのも悪いし行きましょう。あんたのパートナーに免じて」
「そうですね……鈴さんのパートナーに免じて」
表情は笑顔だが、なんだか怖い感じになっている
「頼むよ……二人とも」
そんな二人に呆れるガイだった
ジュディスの服はゲーム中の称号から使わせていただきました。
テンガロンハットにハイキングのような服装……とでもいえばいいのでしょうか?
説明不足で申し訳ないです……
説明 | ||
書かせていただきます。視点はなしで エクシリア2やっていたり、なかなか文章がうまく書けないなどで投稿が遅れました。 申し訳ありません |
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