IS 革新の光 第9話 訓練と買い物と休日 |
水曜日
学年別クラス代表戦前日の授業中
この時間はIS実習の為1組と2組の合同で授業が行われる
グラウンドには教師と整列している1組と2組の生徒たちがいた
メルティア「よぉし全員集まったな?」
藍崎「先生―射真君達がいませーん」
メルティア「アイツ等は別の場所で待機している、これからお前らに目にもの見せてやる!」
メルティアは右手に持っていた拳銃を空に向けて撃つと実弾では無く信号弾が打ち上げられた
そしてそれを合図としていたのか学園の東西南北から緑の光を撒きながら近づいてくる機影があった
「何か近づいてくるよ!」
ティア「あれって・・・もしかして・・・・」
射真「GN粒子散布濃度正常、プログラムチェック」
海人「これより30秒後に戦闘飛行を開始各自遅れるな」
「「「了解」」」
そして30秒後
海人「これより戦闘飛行を開始する」
4人はそれぞれの武器の安全装置を外すが一番初めに攻撃を始めたのは
一番の射程距離を持つ射真だった
ピピピピッ!!!!
凛久「( `_ゝ´)ムッ!!」
凛久は自分に迫り来る数発の粒子ビームを高速機動ですべて躱し
主武装のビームマシンガンで牽制し接近を試みたが射真の正確な機動を先読みする射撃に阻まれて近づけづにいた
海人「アイツ等も早速始めたか っ!! ピピピピッおぉっと!!」
二人の戦闘を眺めながら飛んでいた海人はレーダーよりも先に危険を察知して進路を変更すると先ほどの進行方向に強烈な砲撃が撃ち込まれてきた
海人「まぁあの二人が戦っているとなると俺の相手は・・・・アイツしかいないか」
朱武「( ゚д゚)ウム 今の砲撃をよく交わしたノ、まぁお前の感の良さは先刻承知済みダ」
海人「はぁ後付け装備無しでコイツの相手はキツイなぁGNソード一本でどうにかできる装甲じゃねーぞ」
朱武「ふっふっふっ、私と当たったのが運の尽きだぞ海人」
海人「運の尽き?そんなもん、お前が決めるなぁ!! おぉっ!!」
海人は叫びながら朱武に突撃するが朱武の牽制砲撃が道を阻んだ
4人が激しい空中戦を繰り広げている頃地上では
藍崎「・・・・・すごい」
メルティア「これが奴等の戦闘だ、こんな戦いはそうそう拝めないからな、しっかり見とけよ」
ティア「・・・・・・」
ティアは空を見上げながら生唾を飲み込み上空で繰り広げられている戦いを食い入るように見つめていたその瞳には憧れという想いが煌めいていた
IS学園校舎
2年生フロア
千冬「さてここで問題になってくるのは戦闘における・・・・外が騒がしいな」
ラウラ「アレは」
セシリア「朱武さん達ですわね」
千冬「ただの模擬戦であの4人を戦わせるとはな」
千冬は授業を中断し外を眺めると他の生徒も横を向いて4人の戦いを眺めていた
シャル「でもビスト先生らしいといえばらしいですね」
千冬「まったくだ・・・・どうした織斑兄」
一夏「いや、あの4人の飛び方がすごいイキイキしているなって・・・・」
千冬「・・・・・・あぁ、そうだな」
千冬達は模擬戦が終わるまで眺め続けていた
千冬(楽しそうに空を飛ぶようになったな)
15分後
メルティア「よぉーしそれまで!降りてこい!」
メルティアの指示で戦闘を停止した
海人「なんつータイミングで撃ってくんだよ!危うく当たるところだっただろ!」
朱武「当てる為に撃ったのだから当たらなければおかしいんだかの」
射真「動きが更に鋭くそして速くなりましたね」
凛久「不完全・・・燃焼(* ̄m ̄)」
4人は皆がいる場所から少し離れた場所に着地して話しながらクラスメイトの前に並んだ
メルティア「まぁ各々不満はあるだろうがそれはまたの機会にとっとけ、さて今回の授業からISを使っての飛行訓練になるわけだがその前にコイツ等の戦闘を見てどう思った?」
「凄いとしか、言い様がないです」
「私も、です」
メルティア「まぁ一年に今の戦闘の感想を言えったって無理な話か、まぁお前らもいずれはあるぐらいできるようになるだろうな・・・・努力すればだがな」
その言葉に射真達を除く生徒全員が唾を飲み込んだ
メルティア「さて、これから授業に入るわけだが何故授業頭にこの模擬戦を差し込んだのかわかるか?」
「「???????」」
メルティア「それは今日の授業が飛行訓練だからだ!!!!」
藍崎「いっ!いきなりですか!?!?」
メルティア「飛行のイメージは授業中に説明しただろ、それさえできれば飛べるから心配すな」
海人「イヤイヤイヤ!!それだけで飛べって無理があるでしょ!?」
メルティア「馬鹿言うな、あの織斑だって最初はそんなもんだったんだぞ」
海人「其れと之とは話が別でしょ!?」
朱武「まぁいいではないか、何かあれば私達が助ければいいんだからナ」
危険だとメルティアに抗議している海人の右肩に朱武が手を乗せて説得し
メルティア「そういうこった、心配なら専用機持ちでローテーションしながら一緒に飛んでもいいんだぞ?」
海人「まぁ、そういう事なら」
メルティアの条件に海人も納得したのか引き下がった
この条件にクラスの女子達は
(ローテーションって事は海人君達と一緒に空を飛べるってこと!?)
(お母さん私を産んでくれてありがとぉ!!今年のお誕生日には手作りお菓子を送るよ!!)
(私は!えっと!えっと!なんか送っておくね!!)
3番目よ、お前はいつも親に何を送っているんだ・・・・・
とまぁそんなこんなで飛行訓練が始まったワケだが
いくらISに乗っていると言ってもやはり高い所が怖い子はいるわけで
そういう子達は専用機持ちに手を握ってもらいながらゆっくりと上昇していった
逆に怖いもの知らずな子達は専用機持ちを置いて先に飛んでいった
専用機持ちは素人特有の予測がつかない危なっかしい飛び方に神経をすり減らしていた
メルティア「よーし!それじゃぁ次の時間はISの簡易整備の説明するからなまたここへ集合!それじゃぁ解散」
それを聞いた専用機持ち(射真以外)はその場に座り込んだ
海人「だはー!疲れたぁ!なんでただ一緒に飛んでいるだけなのに何でこんな疲れんだよ!」
朱武「( ゚д゚)ウム、やはりいつも以上に神経を使うのこれは・・・・・・」
海人「と言いつつ君は表情に一ミリの変化も現れないのですが?」
朱武「昔を思い出すと織斑先生もこういう感じだったのかなぁと、思ってしまってナ」
「「せーの」」
「「「「ご迷惑お掛け致しました!!!!!」」」」
千冬「ハァックシュ!!!!」
ラウラ「風邪ですか?教官」
千冬「いや、誰かが私の噂でもしているんだろう」
ラウラ「ほほぉさすが教官つねに他人から噂されるとは!」
千冬「いや・・・そういうことではないんだが・・・・・まぁいいか」
メルティア「よぉーし休憩終了んじゃ簡易整備の説明したあとに訓練機使って実際に整備するから専用機もちをリーダーとして班を作るからな」
「「「「はい」」」」
メルティア「んじゃ説明を始める」
この時4人は同じことを思っていた
「このまま平和が続けばいいと」思っていた
大戦を戦い抜き生き残った人間が全員そう思っていただろうだが
「私は貴方達を絶対許さない・・・・」
「この世界をもう一度作り直す!!!!」
「総てを取り戻すために」
「もうすぐ・・・・もうすぐだ」
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