SAO〜黒を冠する戦士たち〜番外編 11月11日は学園祭 |
前書き兼注意です。
この話しはネタバレを含んでおります。
ですので、ネタバレが嫌な方々はブラウザの戻るを押すか別のページにとんで下さい。
読んでみたいという方々は、是非お楽しみください。
オリキャラの名前が分からない場合はキャラ紹介を参照してください。名前だけのオリキャラもいます。
時間軸に関しては、スルーの方向でお願いします。
それでは、どうぞ・・・。
SAO〜黒を冠する戦士たち〜番外編 11月11日は学園祭
和人Side
11月11日の日曜日、外は見事な快晴。そして学校内には熱気が溢れている。
「いよいよだな」
「……ああ」
「なんか緊張してきた…」
「お前は裏方だろ」
俺の言葉に景一が頷き、興田も緊張の色を見せるが村越がツッコム。
今日は俺達が通う学校の学園祭なのだ。早いクラスでは体育祭が終わったあとから準備していたらしい。
まぁ、俺達もそれなりに早くから準備をしていたのだが。そこで放送を報せる音が流れた。
―――『これより、学園祭の開催を宣言いたします。生徒のみなさんは怪我の無い様に心掛けてください。
しかし、心より楽しむことを忘れないでください。
それでは……生徒のみなさん、お客様方、精一杯楽しみましょう!』
女子生徒のアナウンスを聞き、学校中から歓声が上がる。
「さて、みんな……準備はいいな?」
俺はクラスメイト達に問いかけた。
「……問題無い」
「もちろんだぜ!」
「いつでも」
「頑張ろうぜ」
「そうね!」
景一、興田、村越は勿論、他の皆も頷く。
どうやらみんな気合十分のようだ。俺はその答えに笑みを浮かべる。
「なら……『喫茶店・イーリュン』、開店だ!」
「「「「「おぉ!」」」」」
和人Side Out
明日奈Side
ついに始まった学園祭。わたし達のクラスの出し物は食事処。
売っているのは、おにぎり、焼きそば、うどん、デザートにクレープ、ミニパフェ、
飲み物はお水、ジュースが数種類とお茶という感じ。
わたしは裏方のキッチン担当で、料理長を任されています。
「結城さん、焼きそば三つお願い!」
「はい!」
「うどん二つ入りました!」
「里香、お願い!」
「任せなさい!」
次々と入ってくるお客さんと注文に応えながら、里香に援護をお願いする。
「お待たせしました、おにぎり二つとお茶を一つです」
「美味しかったです、ごちそうさま」
「ありがとうございました!」
志郎君や男子の皆は接客や裏方を手伝ってくれている。
時間は十一時半だというのに、お客さんが引っ切り無しに押しかけてくる。
どうやらうちのご飯が美味しいと、話しが伝わっているらしい。それにしても大変だ。
「料理長、クレープの援護お願いします!」
「任せて!」
忙しい分、うちのクラスは材料がなくなれば休憩所として解放することになっている。
そうなれば飲み物の販売とゴミの片づけ程度になるのでそれまでの辛抱だ。
そこまでいけば、和人くんと学園祭を周ることができる!
「よし! みんな、このまま頑張るよ!」
「「「「「おぉ!」」」」」
「つ、疲れた〜〜〜」
「同じく〜〜〜」
「お疲れ様、二人とも」
わたしと里香は近くの椅子に座り込み、志郎君が労いの言葉を掛けてくれた。
十二時半になった頃には材料が無くなり、客足も減ってきたので楽になり、今は休憩所として解放している。
今の時間は一時過ぎだ。
「い、十六夜君、全然疲れてないみたいね…」
「たしかに…」
二人のクラスメイトの疑問に思ったのか声に出している。わたしと里香はその理由に心当たりがある。
「これぐらいどうってことないよ。師匠の修行の方がかなり辛いし…」
少しばかり遠い目をする志郎君、やっぱり。
和人くんも武術のお師匠様の修行はかなり厳しいと言っていたのを思い出す。
「それじゃあ女子とか約束がある奴は回ってこいよ。俺、残るわ」
「んじゃ、俺も残るわ。特に約束とかねぇし」
「いいのか?」
二人の男子が提案してきて志郎君が聞き返す。
わたしは和人くんと周れるから嬉しいけど、その反面悪い気がする。
「構わねぇよ。特に、彼氏彼女持ちは思いっきり楽しんでこいよ」
「思い出は大事だぜ〜(ニヤニヤ)」
その言葉にわたしと里香は顔が紅くなるのを感じた。彼氏持ちとしては、そう言われるとありがたいと思う。
「そ、それなら私も残るわ。男子だけじゃ、女の人は入り難いだろうし///」
「なら、わたしも///」
わたしはそう言った二人の女の子の表情から察した。この二人も、恋をしていると。
とりあえず、わたし達は四人の言葉に甘えることにした。
「それじゃあ、あとはお願いね」
「なにかあったら連絡をいれてくれ」
「あとで差し入れ持ってくるからな」
わたしと志郎君が言葉を掛け、他の男子も差し入れについて言った。
四人にこの場を任せて、わたし達は自由行動に移ることにした。
教室から離れて移動中。
「どこ周ろう?」
「そうねぇ…」
わたしと里香はどこを周るかを考えておらず、話しあっている。
「とりあえず和人のところにいってみよう」
「「賛成」」
志郎君の提案に乗って、わたし達が和人くんのクラスに向かおうとすると、
「明日奈さん」
後ろの方から名前を呼ばれた。振り返ってみると、
「こんにちは」
「珪子ちゃん、みんなも…」
そこにいたのは珪子ちゃん、烈弥君、直葉ちゃん、刻君、シノのんの五人だった。
「明日奈さん達はこれからどうするんですか?」
「これから和人くんのクラスに行こうと思ってるの」
「景一のクラスね」
直葉ちゃんの問いかけに答えたわたしに、シノのんが確認するように言葉にした。
「それなら僕達も一緒にいいですか?」
「じゃあ、みんなでいこうか」
烈弥君の提案にOKして、わたし達はみんなで和人くんのクラスへと向かうことにした。
「そういえば……和人さん達のクラスって、なにをやってるんすか?」
「喫茶店みたいだけど…どんなお店だろう?」
刻君の質問にわたしはそれだけしか聞いていないことを伝えた。
そういえば、どんな喫茶店なんだろう…?
和人くんのクラスにやってきたわたし達なんだけど……、
「少し並んでるね…」
「そうね…」
呟くわたしとシノのん、七人ほどの列が出来ている。
その後ろに並んでいると、一人の男子生徒が話しかけてきた。
「お、みなさんお揃いで」
「あ、村越君。繁盛してるみたいだね」
「お陰様で」
声を掛けてきたのは和人くんのクラスメイトで、よく一緒に行動している村越君だった。
「あの、ここはどんな喫茶店なんですか?」
「それは入店してからのお楽しみに。そうだ、結城先輩。よかったら先に入りますか?」
「え、でもみんなが…」
珪子ちゃんの質問に村越君は秘密と言い、わたしにそう提案してきた。
自分だけ先に入るのには、遠慮しようと思ったけど…。
「いいじゃないですか、お兄ちゃんも喜びますよ」
「そうっすよ」
「そうしてください」
直葉ちゃんと刻君と烈弥君に勧められた。
「で、でも…」
「いいから」
「そ、それならシノのんも!」
「えっ、私?」
渋るわたしに志郎君が背中を押し、わたしはシノのんを道づ、コホン、お供にすることを提案した。
「だってシノのんは景一君の彼女だもん」
「うっ//////」
「え、マジっすか!?」
わたしが明かしたことでシノのんは赤くなり、村越君は驚いている。だけどすぐに笑みを浮かべて言った。
「ケイの彼女さんなら大歓迎ですよ。それじゃあ、二名様ごあんな〜い」
「ほらほら、いきなさい」
「楽しんできてくださいね♪」
わたしとシノのんは里香と珪子ちゃんに背中を押されて、入り口の前に立たされた。
村越君が中に一度教室内に入ってから、またすぐに出てきた。
「それでは、ごゆっくりどうぞ…」
村越君がうやうやしく礼をして扉を開けたので、中へと入ったわたし達。そこで見たものは…、
「いらっしゃいませ、明日奈お嬢様」
「……いらっしゃいませ、詩乃お嬢様」
「「なっ/////////!?」」
燕尾服を着た、和人くんと景一君でした///
明日奈Side Out
村越Side
これでよしっと…。
「いや〜、皆さんご協力どうもです」
「大したことじゃないさ」
「和人さん達の為ですし」
種明かしをすれば、姫とケイの彼女さんがここにきたのは偶然ではない。
俺がクラスメイト達と結託して、ここに来るように仕向けてもらったんだ。
姫のクラスに客が多かったのは、こちらの店から噂を流しておいたのだ。
お陰で姫のクラスは早くに仕事が終わり、こちらに呼ぶことができた。
「カズとケイにはこのあと、そのまま休んでもらうんで」
「優しいんですね」
「いつも世話になってるからね」
妹さんに俺達はいつもカズやケイに世話になっているから、
せめてこういう時くらいは羽目を外してもらいたいということを伝えた。
「んじゃ、皆さんにはあとで割引しますんで」
「「「「「まいど〜♪」」」」」
「あの〜、結局ここはどんな喫茶店なんですか?」
「ここは『執事&メイド喫茶店・イーリュン』だよ」
村越Side Out
和人Side
景一と共に、明日奈と詩乃を迎え入れたのだが…惚けているな、可愛い。
「こちらへどうぞ、お嬢様」
「は、はい…//////」
「……こちらへ」
「ぁぅ…//////」
俺は明日奈の手を取って席に案内し、景一は詩乃を案内する。
そこは他の席とは違い、周囲からは見えないようにカーテンが掛かっている。
簡単に言おう、かなり狭いが個室だ。景一は詩乃を連れて離れているもう一つの個室に入った。
明日奈はなにかを考えたのか硬直している。
「あの、和人くん。これは///?」
「カップル専用の個室」
俺は明日奈を中へ入れてから自分も入る。
中には小さな机が一つと椅子が二つだけ並んであり、片方に明日奈を座らせて俺も隣の椅子に座る。
「はい、メニュー」
「う、うん///」
メニューを渡して注文を待つ。
「えと、それじゃあパフェを一つ…///」
それを聞いた俺は、個室から顔を出してパフェを注文した。
明日奈はというと、密着状態で俺が隣に座っているせいか、顔を真っ赤にしている。
そこにパフェを持ってきたクラスメイトの女子が来た。
「お〜待たせしました〜! 『ラブラブカップル?パフェ』で〜す♪」
「え、えぇ//////!?」
明日奈は普通のパフェを頼んだつもりなのだろうが、先程俺が渡したメニューはカップル仕様のものだったわけだ(笑)。
「こちらは本日限定のサービスメニューの『ポッキー』です。
是非楽しんでくださいね〜♪ それじゃあね、桐ヶ谷君」
「ありがと」
ふぅ、気の利くクラスメイトで安心する。ま、今は楽しむことにしますか。
カップル専用パフェといっても、違う点はハート型のミニクッキーがあったり、
チョコペンでハートマークが書かれているくらいだ。ただ、大きく違う点がもう一つ、それは……、
「な、なんでスプーンが一つなの///?」
彼女のいう通り、スプーンが一つしかないのだ。まぁ、それこそカップル仕様という事だ。
さて、役作り役作り。
「それでは明日奈お嬢様、あ〜ん」
「ぁ、ぅ…ぁ、あ〜ん(パクッ)//////」
俺の様子が普段と違うせいで、明日奈はいつものペースが出せないようだ。しかしそれも少しのことで。
「わたしもやっていいんだよね? カップルメニューだし…///」
「そうしていただけると、自分としては嬉しいですね」
「その口調、なんとかならないかなぁ///? 似合ってはいるんだけど///」
「無理です、規則ですので」
俺は意地の悪い笑みを浮かべながら答えた。
明日奈は小さく溜め息を吐くと、俺からスプーンを奪ってパフェを口元にもってきた。
「あ〜ん///」
「あ〜ん」
そのままお互いに食べさせあいっこし、ついに最後の一口になった。
俺はそれを自身の口に含むと、明日奈の唇に押しつけた。
「ん、んん…んぅ…、んちゅ…」
「んむ、はん…んく、ちゅる…ん、んく…(コクンッ)、ぷはぁ…//////」
口移しで食べさせたのだが……満足してくれたようだ。ご機嫌な様子で笑顔を浮かべている。
そこで今度は明日奈の口にポッキーを咥えさせ、反対側を俺が咥える。
明日奈も察したようで、お互いに食べ進める。残りの距離は5cm……3cm……1cm……そして、
「「ちゅっ」」
0になった。一度唇を離すが明日奈はポッキーを一本咥えた。
「もうひっきゃい(もう一回)//////」
「仰せのままに…」
俺は反対側を咥え、再び食べ進める。このあとも全部食べ終わるまで続けた。
「えへへ〜、ごちそうさまでした〜//////」
「ありがとうございました」
ポッキーを全てポッキーゲームに使い、かなりご機嫌かつ満足気な明日奈。喜んでもらえてなによりだ。
個室から出て、会計となるが俺が支払っておいた。自分のクラスとはいえ、売上には貢献しないとな。
「別にいいんだぜ、桐ヶ谷」
「そういうわけにはいかないな。明日奈は客で、俺は恋人なわけだからな」
それを聞いてか、会計を担当していたクラスメイトは素直に代金を受け取った。
そこで、もう一つの個室から景一と詩乃が出てきたんだが……、
「きゅ〜〜〜/////////」
「……すまない、このまま保健室に連れて行く」
詩乃がダウンしている、刺激が強すぎたのかもしれないな。
「わかった。和人も景一も、そのまま休みに入ってくれ」
「あとは私達で回すから」
クラスメイト達からそれを聞いた景一は詩乃をお姫様抱っこして、教室から出ていった。
「それじゃあ、あとは頼む」
「楽しんで来いよ〜!」
裏方を担当している興田の声が飛んできた。ま、そうさせてもらうよ。
「じゃ、いくか、明日奈」
「うん///♪」
俺と明日奈は手を繋ぎ、学園祭を周る事にした。
「和人くん、どこから周ろうか?」
「まずはなにか食べさせてくれ」
「もしかしてなにも食べてないの?」
俺はそれに頷いた。まぁ、ただしくは…。
「さっき明日奈と一緒に食べたパフェとポッキーしか食べていない」
「/////////」
思い出したのか顔を真っ赤にする明日奈、ホントに可愛いな〜。
あまり弄るのもあれだから、この辺にしておいてと。
「そういうわけだからなにか買おうぜ……お、あそこのたこ焼き美味そうだな」
「そ、そうだね///」
照れる明日奈の手を引いて、近くにあったたこ焼き屋で一パック十個入りのものを買った。
しかし、それを明日奈が奪って爪楊枝でたこ焼きを一つとった。
「ふぅ〜、ふぅ〜、はい、あ〜ん///」
周囲の人もお構いなしにこういうことをするようになったのは、俺の影響だろうな。
それに苦笑しながらも、たこ焼きを口に入れた。
「はふっ、はふっ、(もぐもぐ、んくっ)熱いぞ」
「いいでしょ、可愛い彼女さんがしてあげたんだから♪」
どうやら弄ったことを根に持っているようだ。仕方が無い、ここは甘んじて受け入れよう。
「わかったよ。でも、もう一個くれ」
「はいは〜い♪」
再び息を吹きかけて少し冷ましたたこ焼きを、嬉しそうに口元にもってくる。
ちなみに全部明日奈に食べさせてもらった。なぜかって?
あんな嬉しそうな笑顔で上目遣いに「お願い///」って言われたら断れると思うか? 断じて否だ!
「結構食べたな〜。雰囲気のお陰か、美味く感じるし」
「お祭り特有の空気っていいよね」
たこ焼きを食べたあとも色々なものを食べた。焼きそばやイカ焼き、甘いものではクレープなど。
明日奈はわたあめとか食べていた。
「あれ、和人くん。あそこにいるの、シノのんと景一君だよね?」
「ん、ホントだ」
明日奈が指差した先ある屋台の前には景一と復活したであろう詩乃がいた。
あの屋台は……射的屋、だと…!?
「どうしたの、和人くん?」
「い、いや、なんでもない。あの二人も楽しんでいるみたいだな」
俺は心の中で射的屋へ冥福を祈った。あの二人に目を付けられた以上、赤字…いや、破産ものだな、合掌。
「さて、腹も膨れたし…何処にいこうか?」
「それなら体育館の方に行ってみようよ。なにかイベントがあるみたいだし」
明日奈が体育館の方を提案した。イベントか、面白そうだな。
「よし、行くか」
「うん、GOGO」
俺達は腕を組んで体育館へと向かった。
「カップルコンテスト?」
「よし、他の場所に行くぞ」
俺はフラグが完全に建つ前に離れようとしたが……、
「王子と姫じゃんか、参加してくかい?」
「いや、遠慮する」
明日奈を連れてそのまま退散しようとしたが、
「まぁまぁそういうなって……連れてけ」
「「「「了解」」」」
「なっ!?」
「ふぇっ!?」
俺を二人の男子生徒が、明日奈を二人の女子生徒が捕まえた。
明日奈はともかく、俺が拘束を振り解けないだと!? こいつら何者だ!?
そのまま俺達は体育館内の更衣室へと連れていかれた。
おい、こんな((衣装|モノ))どうやって用意したんだ?
「ホントにこれを着るのか?」
「おう。もちろんひm、じゃない結城さんは((それ|・・・))に対を成すものを着ているはずだぜ」
……うむ、楽しみだ。先程まであまり乗り気じゃなかったが、やる気がでた。
「優勝賞品ってあるのか?」
「安もんだけどペアリングがもらえるぜ」
値段はどうでもいいが、ペアというのがいいな。
「しかし、いいのか? 俺達にこんなの着させて」
「むしろお前らが出場したほうが生徒への受けは絶大なはずだからな」
そういうことか、明日奈は美人だからな(お前も十分にイケメンだよ・作者感想)。
そうこうしていると、俺達の出番が回ってきた。
「結城さんとは入場の時に合流してくれ」
「わかった」
俺は男子更衣室からでて、ステージの脇へと向かった。
「あ、桐ヶ谷君」
「(びくっ)」
俺がそこに着くと女子生徒と明日奈が………い、た。
「明日、奈…?」
そこにいたのは純白のウェディングドレスに身を包んだ明日奈だった。
和人Side Out
明日奈Side
は、恥ずかしいよ〜/////////
和人くん固まってるし………和人くんの純白タキシードも似合ってる/////////
「綺麗だ…凄く似合ってるよ///」
うわ、うわわっ、恥ずかしいけど凄く嬉しい/////////
わたしも言ってあげないと。
「か、和人くんも凄くカッコイイよ//////」
「っ、……//////」
お互いに照れてしまった。
「「………」」
「ほらほら二人とも、そろそろ、ね?」
「「あ、ああ(はい…)」」
沈黙するわたし達は女子生徒に促されたので、舞台へと歩いていった。
明日奈Side Out
和人Side
「「「「「おぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」」」」」
舞台にでた俺達を迎えたのは、観客達の感嘆の声だった。
『本校生徒の桐ヶ谷君と結城さんです!
白のタキシードに純白のウェディングドレスとは、レベルが高いですね!
美男美女のカップルに拍手を!』
―――パチパチパチパチッ!
いや、マジで恥ずかしいんですけど。ハロウィンの時の非じゃないぞ、これは。
隣の明日奈を見ると、顔を真っ赤にさせたまま硬直している。
折角だ、一つ演出でもして気を紛らわせるか。俺は自分のイタズラ心に火が付くのが分かった。
俺は明日奈の背中と膝の裏に手を差し入れてそのまま抱き上げた。
「にゃっ/////////!?」
『お、お姫様抱っこだーーー! これ、ある意味伝説級ですよ!』
司会者だけでなく、観客も盛り上がっている。ま、盛り上がったようでなにより。
明日奈は真っ赤にしながらも嬉しそうにはにかんだ。
『いや〜凄いもの見させてもらいましたね〜! それでは、お次の方々どうぞ……』
「あ〜、楽しかったね〜♪」
「そうだな」
コンテストに優勝し、もらったペアリングを付けている。
恥ずかしがっていた割りには満足気な様子の明日奈である。
現在は学園祭も終わり、後片付けも終わったので、帰宅している最中だ。
既に二十時を過ぎているので、しっかりと結城家まで明日奈を送る。
「ねぇ、和人くん…」
「ん?」
「今日、((家|うち))に寄ってかない?」
なんとも魅力的なお誘い……と言うつもりはない。さすがに今日は疲れたからな。
「じゃあ、少しだけ」
「うん。実はあれだけじゃあ足りなかったから…///」
明日奈が言ったことに疑問を持っていると、彼女は鞄の中から一つの箱を取り出した。
それは……、
「もう一回、ね//////」
ポッキーだった。なるほど、明日奈にとっては喫茶店でやったことは足りない、と。
「喜んで」
そのあと、結城家の明日奈の部屋にてポッキーゲームをした。一言で言おう……甘かった。
和人Side Out
END
後書きです。
学園祭、そして11月11日のポッキーの日なので、ポッキーゲームネタを使いました。
それと和人のクラスがやっていた喫茶店の名前『イーリュン』ですが、
これは自分が好きなゲームに出て来る、癒しの女神の名前です。分かる人には分かると思います。
今回も思いっきりやっちゃった感がありますが、いいですよねw
楽しんでもらえていれば、幸いです。
それでは、本編で・・・。
説明 | ||
番外編再び! 今回は季節的に学園祭ネタです、それに付随して・・・。 では、どうぞ・・・。 |
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コメント | ||
lightcloss様へ 報告をありがとうございます(本郷 刃) 怪我の内容に…怪我の無い様に…だよね?(lightcloss) セルア様へ GGO編の主役ですので、その時をお楽しみに♪(本郷 刃) 景一と詩乃のパートも読みたい!(セルア) 魅沙祈様へ どうでしょうかね? 単位制の学校らしいですが、普通に考えればあると思いますよ。(本郷 刃) そういえば、和人達の学校って修学旅行とかあるんですかね?(魅沙祈) joesuk様へ 書けるでしょうかねぇ・・・・・・できれば期待はしないでください(ペコリ)(本郷 刃) こんばんは、次のイベントはいい夫婦の日ですか?期待しちゃいますwww(joesuk) サイト様へ ギャグ補正は時にチートを超えるw←これ、格言(本郷 刃) 射的屋ァ(TAT)詩乃は普通に打つところを想像できたけど景一は指弾でやるイメージが勝手に出てきたwwそれと和人君、拘束がはずせないのはギャグ補正だからだと思うよww (サイト) motomaru様へ そういう風に書いてますからw(本郷 刃) クロス様へ そりゃ確かに甘い! パソコン復活おめでとうございます!(本郷 刃) 魅沙祈様へ 番外編ではブラックコーヒーが必須なんですよw 景一は凄いんです、ある意味和人よりw(本郷 刃) も〜〜〜甘いったらありゃしないね!(motomaru) 甘い、例えるなら角砂糖をガムシロップに三年つけてからハチミツをかけるくらい甘い!!! そして、やっと、パソコンがなったぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!! これで、書ける!!(クロス) 哀れ射的屋…。いやぁ読み返したら普段は絶対飲めないブラックコーヒーが飲みたくなりましたwあと、詩乃ダウンするとか、景一すごくないですか?いやー真っ赤になった詩乃見てぇww(魅沙祈) joesuk様へ お褒めの言葉、ありがとうございます! 本編やアニメで中々甘く出来ない分、番外編では甘くしてあげたいと思いまして。(本郷 刃) ポッキーの日というおさえるイベントはおさえつつ、学園祭に絡めてステキなお話にするとは流石です!甘ったるい二人がもうたまりませんね!!(joesuk) RevolutionT1115様へ ウェディングドレスにお姫様抱っこは必須かと思いましてb(本郷 刃) 哀れ射的屋……・甘甘でむしろ気分が悪くwww……キリトさんお姫様だっことはやるなb(RevolutionT1115) 魅沙祈様へ 断るなんて不可能ですよね。あのキリトでさえ甘かったというくらいですw(本郷 刃) いや〜キリトとアスナは最強ですね!そしてアスナにあんなお願いされたら…絶対断れない。いやむしろこっちからお願いする。最後、甘かったんですね…ww(魅沙祈) 不知火 観珪様へ あ、やっぱりそう思います? 射的屋には悪いことをしました・・・王子と姫は何時でもどこでも最強ですw(本郷 刃) お前も十分にイケメンだよ・読者感想 しかし、射的屋ェ……合掌 で、王子と姫のカップルは最強だった、というわけですね!(神余 雛) |
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