なんか神の不手際で転生するらしい |
あれから、今日は終業式で夏休みに入った。あ、そうそう。あの話をした後なんか高町にメールで『今日うちでご飯食べない?』 って高町家の人に夕食誘われた。他人の家とはいえ食卓囲んだの相当昔だから少し感動した。その際高町の姉の美由希さんに会ったことぐらいだ。
「ん〜………」
今俺は非常に悩んでいるのだが言わずもがな新魔法である。アルハザードの知識に関しては寝ていればあの場所まで来れるからいいのだがいまいち発想がピンとこない。
『なかなか進まないな。大魔法とかは((あっち|アルハザード))のを少し弄って使えばいいからまあいいのだが』
「うむ……」
『そもそもお前はどうしようというのだ?』
「なんか魔法陣を足元に展開してるとさ……今にもあなたに向かって砲撃放つ準備しているから頑張って避けてね……にぱ〜って言っている気がするんだよな。だからそれをどうにかしたいんだけど……」
ヤバいな……刃や向こうのマンガ読んでいたせいで大分汚染され始めた。
『……いっそのこと魔法陣自体を武器にしたらどうだ?』
「それだ!!ゼイオン……やはり天才か……」
『ほめるな。照れるだろ』
「なあ、伸」
「なんだ?」
「帰りに図書館よらね?」
「いいよ」
たまにはハメ外して息抜きもいいだろ。まだゴールが見えているわけじゃないしな何事もほどほどがベスト。あと宿題終わらせたい。
「あれ?刃君やん」
「それに伸君も」
図書館に入って数時間後……
見てみると月村と……もう一人なんか狸って言われそうな「誰が狸や!」俺の心を読んだ……だと?
「はやてちゃん!?どうしたの?」
「いや、今誰かがものごっつー失礼なこと考えていた気がしてな」
どうやら誰かまでは特定できていないようだ。セーフ……
「誰だ?この車いすに乗った不憫な子」
「八神はやて……ほらこの前話したろ?」
「ああ…………図書館でのマナーのイロハを教えたっていう」
「そうそう……」
「初めましてうちは八神はやてや」
「麻井伸よろしく」
「そうえばあれからどうなった?」
「あれからいなくなってもうたで」
「それはよかったね」
「お前ら何しに来たんだ?」
「「本読みに来たの(んや)」」
「そういう君たちは?」
「俺たちは宿題中」
「意外と真面目やな」
「酷いな。俺ってそんなに普段自堕落な生活してるように見えるのか?」
「だって初対面やし、それより宿題何処までやったんや?」
「この読書感想文で終わりだが……」
「俺はこの算数ドリルあと2ページで終わり」
そう言った瞬間八神はなんか信じられないものを見るような目でこっちを見てきた。
「あれ?すずかちゃん、今日は夏休み最後の日だっけ?」
「ううん、今日は終業式だけだからまだ始まってすらいないね。」
「おかしいやろ!?なんで今日配布されたはずの長期の宿題を今日で終わらすんや!!」
「「宿題は配布されてからするもの」」
「ちゃうわ!!そしてハモるな!!」
流石関西人、ツッコミのキレが違う……
「ねえそう言えば読書感想文何にしたの?」
「ベターに罪と罰」
「……人間失格」
「それ小学三年生の子が読む物ちゃうで……」
なんでもありならもっとマトモなものにしてたさ……ノベライズ版のアニメの映画とか……たまたま、内容覚えていたのがそれだったんだよ。……言っておくが文庫本なら普通に読んでいたぞ……「SA○」とか「と○る」とか……立ち読みだったがな
「よし、夏休みの宿題終わり!」
どうやら刃も終わったようだ
「こっちも書き終わった。」
「ホンマか〜?」
「………なら見てみるか?」
「よっしゃ!ほなまずは書き終わった読書感想ぶ……ん」
「どうした?」
「あの……細かい文字がギョーサン乗っておるんやけど………」
「そう言う風に書いたからな。」
「なんで?」
「俺に読書感想文などというどうでもいい宿題を与えてきた嫌がらせ。こういうのは選んだ本でそいつの性格分かるからな。だからパッと見て読む気すら失せる感想文にした。どうだ?」
「確かにこれは読む気失せるわ……」
「だが読まなければ採点が終わらずに帰れない。」
「うわ、エグ……」
「そして読んでみれば意外と簡単で単純な感想という」
「なんでそんなこと考え着くんや……」
「昔読んだ本に『プロは心理から絡め捕る』って書いてあった」
「もう何も言えへんよ……まさか刃君も?」
「何を言っている……当然じゃないか、じゃなきゃ罪と罰なんて読まないよ。もっとポピュラーなのにしてるし……蜘蛛の糸とか」
「ここにきて二人が相当ひねくれていることだけは分かったわ……」
「「何をいまさら」」
そして、夏休み中盤ある日の夜……
「取りあえず、こんなものだな」
『大分形になってきたな』
「まだまだ実戦には投入できないがな……展開が遅すぎる」
と言ってもアルハザードの知識が飛びぬけてたおかげでここまでこぎつけられたのだがな……一からならいつまでかかるかわかったものじゃない。
そう思いつつも俺は修練の門から出てきた。すると魔導書がやってきた。
「ああ……ご飯が欲しいのか、」
カパカパ
そういって、飯の支度を始めた。今日の晩御飯は餃子、きんぴらごぼう、味噌汁、白米だ。しかし、最近どんどん大食いになっていくなコイツ……
「いただきます」
カパカパニパ〜
そして、ふたたび研究を行おうと修練の門のARMを取ろうと思った時だ。
『マスター!この家から魔力反応だ!』
「分かっている!」
此処は結界を張っているから外にばれる心配はないが……俺は急いで一階のリビングまで向かった。
「なんだ……これは…」
見るとあの白い魔導書が光っていた。なんだ進化か?こういう時はたしか……Bボタンを押せばいいと学校友達の狩谷が……
『マスター、あなたにはBボタンがない!』
「しまった……て、そんなこと言っている場合じゃない!」
そんなことを言っているうちに白い魔導書の光が収まりそれと同時にあの魔力反応きえた。
「なんだったんだ……一体」
取りあえず何があったのかと思い、本の中身を開いてみた。すると―――
「おめでとうございます!!あなたはこの星天の書の真主に選ばれました……つきましては……この口座に……」
おい、途中からなんか詐欺師の手口みたいになっているぞ。それにしても、コレ星天の書って言うんだな。そしてこれの主が俺か。
「他に何か書いてないかなー………ん?これは……」
……………どうやら面倒臭いことになりそうだな……ちょいと調べてみるか……
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第十三話:徹夜明けのテンションってヤバいね by作者 | ||
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