Zone of the Alternative -終末の女神と白銀の英雄-
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 ここに、とある世界の物語を書き記す。

 

 

 

 20××年×月×日 3人の少年少女が事故で死んだ。

 

 1人目の名前は((龍崎|りゅうざき))((零|れい))。18歳。12年前に両親を亡くして、生活費と学費を稼ぐ為に傭兵になり、弾薬の暴発で死亡。趣味はゲーム。

 

 2人目は ((四宮|しのみや))((桜|さくら))。オタクであり、優等生でもある。自宅のマンションの階段から足を滑らせて転落、死亡。

 

   3人目は((神崎|かんざき))((疾風|はやて))。数年前に両親が事故死。以後、祖父と祖母に引き取られる。そして学校からの帰宅途中に居眠り運転の車に轢かれ、死亡。

 

 普通に考えれば防ぎようのない事故。

 

 しかし、それは本来起こるはずの無い出来事だった。

 

 神のミス。

 

 聞く人が聞けば巫山戯るなと思うだろう。

 

 しかし、これは事実だ。

 

 そんな理不尽な死に巻き込まれた者達。

 

 3人はそれぞれ別の空間へ招かれる。

 

 それぞれの前に現れたのは神であった。彼らを死なせた張本人。

 

 神は彼らに謝罪し、特典を与えて転生することで詫びると言う。

 

 彼らは前世に未練を残しつつ、神の提案に承諾した。

 

 そして彼らは転生する。

 

 転生先は『Anubiss Zone Of the Enders』    

 

 特典は最強の身体能力と彼らが操る((オービタルフレーム|OF))。

 

 桜はメインフレームが白、関節などが赤のカラーにしたジェフティの色違いの機体、フレイヤ。その独立型戦闘支援ユニットの((ワルキューレ|Valkyrie))

 

 疾風は機体全般が漆黒のカラーリングで翼状のウィスプの他に、背部に一基のスラスターが付いているアヌビスの改良機、ニュクス。相棒は独立戦闘支援ユニット、((ヘル|HELL))

 

 そして最後が零だ。機体の基本形状と装備はジェフティだが、腰のウィスプが5つに増えて、ブースターがアヌビスの翼状のウィスプ6機が付属。

 

 メインフレームが漆黒、関節やラインが紅の機体、ネメシス。相棒は独立戦闘支援ユニットの((キュベレイ|CYBELE))。

 

 そして3人はそれぞれの場所に飛ばされた。

 

 桜はバフラム輸送艦の倉庫に、零は火星の衛星軌道上に、そして疾風はノーマンがいる戦艦に・・・。

 

 桜、零はバフラムのノーマンの野望を止めるために動く。

 

 しかし、疾風はノーマンに洗脳されて2人と戦う事になる。

 

 桜は途中で出会ったディンゴと共に火星へ行き、零と会う。そして互いに転生者と知り、ノーマンを倒すために3人が力を合わせる。

 

 しかし、そこで強力な敵が立ちはだかった。それは洗脳された疾風が操るニュクス、そしてヴァイオラのAIが操るネフティス。疾風の瞳は虚ろで、無言で3人を攻撃する。

 

 桜、零は疾風が操られていることを知るも、まだゼロシフトのプログラムを持っていないため、ネフティスには勝利するもニュクスに敗北する。

 

 3人は何とか逃げ切った。そしてアヌビスとニュクスに対抗するためにロイド博士に会う。

 

 研究所の最下層へ無事到達するも、ロイドは既にバフラムへ忠誠を誓った身である。

 

 故に戦いになる。

 

 3人は辛くも勝利し、ロイドがプログラムを3人に託す。

 

 しかし、そこでアヌビスとニュクスが現れる、

 

 3人はロイドの身を挺した行動に助けられて連合宇宙軍のLEV隊と合流、ノーマンを打倒するために総攻撃を仕掛ける。

 

 LEV隊を全員、基地まで護衛して内部へ潜入する。

 

 そこで、待ちに待ったゼロシフトの着床が完了する。

 

 3人は奥へ進み、ニュクスと遭遇する。

 

 なんとか倒し、疾風の洗脳が解けてノウマンから解放される。

 

 疾風は正気に戻り3人に謝罪する。

 

 3人は快く許し、機体の損傷が激しいので疾風を離脱させた。

 

 しかし、アーマーンの攻撃により3人の機体はかなりのダメージを受ける。

 

 一番ダメージの少ない零の提案により、桜はディンゴを連れて離脱。

 

 

 しかし、ここで問題が発生した。

 

 

 なんと、ノウマンまでもが洗脳を受けていたのだ。

 

 ノウマンが語る真相に零は驚愕した。

 

 全ての元凶はノーマンの父親、リコア・ハーディマンによるもので、ノウマンはこのアーマーン計画に反対していたのだが、リコアによる洗脳を受けて計画に荷担する。

 

 リコア・ハーディマンは記録上、死亡したとされているが、自らの体の半分以上を機械にして延命していた。

 

 リコア・ハーディマンはアヌビスの実践データを元に新たに作り出したアヌビスU型、セトを操って零の前に立ちはだかる。

 

 その力は圧倒的だった。

 

 零はボロボロになってもうダメかと思った時、セトが攻撃を受けた。

 

 攻撃したのは4機のOF。それはフレイヤ、ニュクス、ジェフティ、アヌビスだった。

 

 桜とディンゴは離脱した際、最初に離脱した疾風が連合宇宙軍より預かったメタトロンを大量に持ってきてくれた。

 

 それで3人の機体は修復し、後に来たノウマンと合流してアヌビスも修復した。

 

 零の通信で事の真相を知ったディンゴはノウマンと和解する。

 

 そして零の援護に向かったのだ。

 

 5人と5機のOFでセトに打ち勝つ事ができた。

 

 しかし、アーマーンが始動してしまう。

 

 リコアの置き土産で解除キーはロックされた。

 

 止める手段はジェフティ達が持つ自爆機能で中枢を破壊することのみだった。

 

 絶体絶命の彼等。

 

 しかし、ノーマンが中枢に向かって突撃していった。

 

 皆はノウマンを止めようとするが、エイダ含めた相棒達がそれを良しとしなかった。

 

 ノウマンとデルフィが秘匿回線でエイダ達だけが見れる暗号文を送る。

 

 その内容は、アヌビスの自爆でアーマーンを止める為に、全員を即座に離脱させることだった。

 

 ノウマンは自ら犯した過ちを償うために、自爆特攻するのだ。

 

 4人の機体は相棒が操り、その場を離脱する。

 

 零達は何とか動かそうとするも、機体が言うことを聞かない。

 

 そして安全圏に離脱した時、ノウマンから通信が入った。

 

 『私が犯した過ちは許されることでは無い。そして、お前達に迷惑を掛けた・・・すまない。ディンゴ、貴様とはもっと共に戦いたかった。元気でな。』、と。

 

 零達はノウマンの名を叫び、涙を流す。

 

 アヌビスの自爆より、アーマーンは破壊され、火星の危機は救われた。

 

 

 

 これで物語は閉幕となる。

 

 

 だが、これは新たな物語の始まりに過ぎない。

 

 

 神による新たな物語・・・・。

 

 

 彼等は再び共に戦いに身を投げ出す事になるとは思いもしないだろう。

 

 

 

 

 Zone Of the Altanative -終末の女神と白銀の英雄-

 

 

 今、―――――始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ここは、何処だ?」

 

 

「私達、確か・・・連合宇宙軍と戦って・・・。」

 

 

「な、何がどうなってるの?」

 

 

 零達がアーマーンを破壊した後、連合宇宙軍が勢力を伸ばし、再び戦争が発展した。

 

 理由は簡単だ。バフラムが弱った今、火星を再び支配下に置こうとした地球連合軍上層部が暴走したのだ。

 

 アーマーン事件の時、共に戦ったテイパーを含めたLEV隊とレオ・ステンバック、エレナ艦長はこの戦争に反対し、止めようとしたが止まることは無かった。

 

 レオとエレナは連合宇宙軍を見限り、火星へと亡命。そして、零達と合流して共に火星を守る為に奮闘した。

 

 しかし、宇宙連合軍は勢力を伸ばしすぎた。

 

 火星軍は疲弊し、戦力も少なくなった。仲間だったディンゴも宇宙へ散ってしまう。

 

 そこに、連合宇宙軍が総力戦を仕掛けるために、大規模艦隊が攻めてきたという情報が入る。

 

 戦艦、母艦、護衛艦、その他合わせてその数、800隻。

 

 それに加えて無数のLEV隊。

 

 そして零達が大規模の艦隊を止めるために、たった3機で挑む。

 

 しかし、如何に最強と呼ばれた((OF|オービタルフレーム))だろうと数という暴力には勝てなかった。

 

 最初は疾風が、次に桜が死んでいった。

 

 そして最後に零が死ぬ時、艦隊を道連れにするためにネメシスを自爆させた。そこで零の意識が途切れ、気がつくとここに居た。

 

 

『久しぶりだな、少年達よ。』

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

 突然声を掛けられて後ろを振り向くと、そこには3人の神と女神がいた。

 

 

『久しぶりね、桜ちゃん。』

 

 

「ま、マリアさん!?」

 

 

『お久しぶりね、疾風さん。』

 

 

「あ、アテネ・・・様。」

 

 

『久しいな、零。』

 

 

「・・・オーディン。」

 

 

 3人の神達は嘗て零達をミスで死なせてしまった神だ。

 

 

『お主等の活躍、しかと見させてもらったぞ。』

 

 

『ええ、とても立派だったわ。』

 

 

『随分苦労しましたわね。』

 

 

 3人の神が零達に労いの言葉を贈る。

 

 

『あ、ありがとう・・・。そんなことよりも、俺達は死んだはずだよな?何故また此処にいるんだ?』

 

『それは私が説明するわ。』

 

 零の疑問にマリアは答えた。

 

『実は、零君達に救って欲しい世界があるの。その世界はマブラヴ・オルタネイティブという世界・・・聞いたことあるでしょ?』

 

「ま、マブラヴ!?」

 

「そ、それって確か・・・BETAっていう地球外生命体と戦う話でしたよね?」

 

 マリアの言葉に桜と疾風は驚愕する。

 

「・・・それで、俺達に行ってきて欲しいと?」

 

 ただ、零は冷静に聞いた。それにはアテネが答えた。

 

『ええ・・・。機体は零冶達が使っていた物を与えるわ。大丈夫、アーマーンの時のメモリーもそのままよ。それで白銀という人物を手伝って来て欲しいの。』

 

 アテネがそう言うと、指を鳴らした。すると、ブーストを噴かしている音が聞こえた。それは零達が良く知っている音。

 

 そして零達の後ろに3機のOFが降り立ち、スピーカーから声が聞こえた。

 

[お久しぶりです、零。]

 

[元気だった?桜ちゃん。]

 

[また共に戦えて嬉しいですわ、疾風。]

 

 それは零達にとって半身ともいえる存在。相棒の独立型戦闘支援ユニット達のCybele、Valkyrie、Hellだった。

 

「きゅ、キュベレイ・・・。」

 

「ワルキューレ・・・。」

 

「へ、ヘル・・・うぅ。」

 

 零達は再び会えた相棒に涙を流す。

 

『さて、感動の再会は後にしてもらおう。今から君たちをマブラヴの世界に送る。一応戦術機の適正は最大値に上げておく。では、頼んだぞ。』

 

 そう言うと、3人と機体の足元に巨大な穴が開き、吸い込まれた。

 

「「「ちょっ!?原作を詳しく知らないんですけど〜〜〜!!?」」」

 

『心配するな。知識もある程度与えておく。』

 

 

     少年少女よ、大志を抱け!

 

 

 

 

 

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     白銀武様

 

     形式張った手紙など、あなたのことだからきっと嫌がるでしょう。

 

     ですから、素直な思いを書き綴ります。

 

     最初にあなたに遺書などというものを押し付けてしまったことをお詫びします。

 

     あなたの考え方からすれば、決して良い気持ちはしないでしょうし、遺書など書かないと言っていた人間からであれば尚更でしょう。

 

     ですが私は、どうしてもあなたに感謝の気持ちを伝えておきたかったのです。

 

     あなたと知り合ってまだ二ヶ月と少し。

 

     けれどあなたには、ひと言で言い表せないぐらいの、多くのことを教えてもらいました。

 

     すべてを人並み以上にこなし精神的にも秀でていたあなたには、有無を言わさぬ信頼感がありました。

 

     一方私は、正規配属によって隊長という立場を離れ、先輩や上官と接し、そうすることでやっと自分の視野の狭さに気付く始末。

 

     まして、隊長で無くなったことに安堵すら感じていたのです。

 

     一時でも張り合おうと思った自分に、微笑ましささえ憶えます。

 

     ですから、桜花作戦の部隊指揮を命じられた時は、正直辛く、重圧に押しつぶされそうでした。

 

     ですが、ここで逃げ出したら、私は私を育ててくれた隊の皆やあなたに報いていないことになります。

 

     そう思い直し、自分への挑戦のつもりで、精一杯臨みます。

 

     どうか、見ていてください。

 

     ひとつ心残りなことは、この遺書をあなたが読んでいる時、私はもう戦死しているということです。

 

     尊敬するあなたからの評価が聞けないのはとても残念です。

 

     恐らく、神宮寺軍曹や伊隅大尉達からのお叱りを受けていますので、気が向いたら、正門前の桜の木まで冷やかしに来てください。

 

     最後に。

 

     こんなことを書く、卑怯で我が儘で弱い私を許してください。

 

     私はあなたが好きでした。

 

     鑑のことを知っても、この思いは消すことができませんでした。

 

     あなたと鑑の幸せを祈っています。

 

     2001年12月31日

 

 

     榊千鶴

 

 

 

 

     白銀武様

 

     たけるさん、本当にありがとうございました。

 

     私は、たけるさんからたくさんのことを学びました。

 

     だからとても感謝しています。尊敬もしています。

 

     たけるさんと出会ってからの二ヶ月、色々なことがありました。

 

     私がこれまで信じてきたことの意味を、真剣に考えなければならないことばかりでした。

 

     そんなとき、たけるさんの考え方は、うまく言えないけど、私の理想だったと思います。

 

     辛くても、くじけそうになっても、夢は自分で掴み取らなきゃ駄目なんですよね。

 

     痛みから逃げたり、痛みを与えずに成し遂げられることはないんですよね。

 

     私の夢は、やっぱりみんなに幸せになって欲しいということです。

 

     私の大好きなみんなが、世界中の人たちが、仲良く笑っていられる世界になってほしいです。

 

     その夢に変わりはありません。

 

     だから私は、桜花作戦を絶対に成功させます。夢の実現のために、私が、みんなと一緒に道を拓くんです。

 

     たけるさんがこの手紙を読んでいる時、私はそのために命を落としています。

 

     でもこの手紙がたけるさんに読まれるということは、世界が、平和に向けての大きな一歩を踏み出した証拠だと信じています。

 

     遺書を書かないと言ったのに書いているのは、わたしがまだまだ弱いからです。

 

     だって、きっとたけるさんは書いていないと思うから。

 

     速瀬中尉には腕立てとか腹筋とか追加されそうだけど、でも、胸を張ってみんなに会いに行きたいと思います。

 

     精一杯頑張ったって、言うつもりです。

 

     たけるさん、まだまだ戦いの日々が続くと思うけど、絶対に幸せになってください、

 

     鑑さんを幸せにしてあげて下さい。

 

     最後にもうひとつだけ、弱さを見せる私を許してください。

 

     私は、たけるさんに愛してもらっている鑑さんがうらやましかったです。

 

     さようなら。

 

     2001年12月31日

 

 

     珠瀬美姫

 

 

 

     白銀武様

 

     白銀にはいろいろ迷惑をかけましたが、こんな私と真剣に向き合ってくれてありがとう。

 

     お節介な白銀のおかげで、私は人間として成長できたと思っています。

 

     私は最初、あなたが追い求める理想を、白々しいと思っていました。

 

     確かに白銀は凄い衛士だけど、心は半人前だと思ったから。

 

     でも、そんな半人前のあなたが、どんな辛いことがあっても、くじけずに立ち向かう姿を見ているうちに、私は自分が恥ずかしいと思うようになりました。

 

     そして、父さんの行いを恥じ、社会を憎む気持ちは、結局逃げでしかなかったことに気付きました。

 

     私は本当に、自分のことしか考えていなかったんだと、はっきりわかりました。

  

     あなたの様に、自分のために他人のことを一生懸命やれるように頑張ろう。

 

     ほんの少しの時間でしたが、人生の最後にそう決意し行動できたことは、私にとって幸いでした。

 

     お礼に良いこと教えてあげる。

 

     私は白銀が好き。

 

     どうしようもないくらいに好きです

 

     いつからこんな気持ちになったのか、自分でもよくわかりません。

 

     でも、気がついたら、いつも白銀のことばかり考えていました。

 

     気がつくとあなたを目で追っていました。

 

     あなたが特殊任務で行かない日の訓練は、本当に嬉しかった。

 

     PXでいつもとなりに座りたかった。

 

     でもやっぱりあなたには鑑がお似合い。

 

     私はやきもちやきだから、桜の木に来るときはひとりで来て。

 

     さようなら

 

     ヤキソバパン、美味しかったです。

 

     2001年12月31日

 

 

     彩峰慧

 

 

 

     白銀武様

 

     かしこまって書くのは苦手なので、ボクらしく気軽に書きたいと思います。

 

     最初、男の子扱いされたことはちょっとショックだったけど、ボクはタケルに出会うことができて本当に幸せでした。

 

     タケルは何でもこなせる凄い人です。

 

     でも、まわりの人たちが言うような万能の超人ではないと思います。

 

     タケルだって悩み苦しんでいたし、辛かったこともたくさんあった筈です。

 

     それなのに周囲の期待は大きくて応え続けるのは並大抵のことではなったと思います。

 

     ボクはそれが一番凄いと思いました。

 

     頑張ろうとしているタケルの姿は、ボクの励みであり、心の支えでした。

 

     辛かったことも、悲しかったことも、タケルがいてくれたおかげで乗り越えることができました。

 

     本当にありがとう。タケルのそういう所は心から尊敬しています。

 

     きっと部隊のみんなも、ボクと同じだったんじゃないかな。

 

     僕は伊隅大尉に注意を受けて以来、自分なりにマイペース過ぎる部分を直そうと頑張ってみました。

 

     短い間だったけど、そのおかげでいろんなことが見えるようになった気がします。

 

     もっともっと頑張ってタケルを驚かせたかったけれど、それができなくて残念です。

 

     男の子みたいな変な奴っていうイメージだけは、変えておきたかったけど、タケルの思い出のなかにボクを残してもらえるなら、それでもいいかな。

 

     最後にタケルに伝えたいことがあります。

 

     僕のマイペースに付き合わなければならないのも、これが最後ですから我慢して。

 

     ずっと隠してきましたが実は僕、タケルが大好きです。

 

     もちろん、女の子としてだよ。

 

     ずるいやり方をしてごめんなさい。

 

     でも、僕がタケルを好きでいたことは許してください。

 

     こんな(ことを)書いておいて何だけど、純夏さんを幸せにしてあげてね。

 

     やっと再会できたんだから、絶対にはなしちゃだめだよ。

 

     さようなら。

 

     2001年12月31日

 

 

     鎧衣美琴

 

 

 

     白銀 武様

 

     こうして手紙で自分の気持ちを伝えるのは難しいものだ。

 

     だが私の気持ちをそなたにどうしても伝えたく思い、こうして筆を取った次第なのだ。

 

     私はそなたから非常に多くのことを学ばせてもらった。

 

     初めて会った時からそなたはこの世界を救おうと強い決意を持っておった。

 

     そなたは自分に厳しく、そして周りにも厳しい人間だった。

 

     だがそのおかげで今の私が、榊が、彩峰が、珠瀬が、鎧衣があるのだと思う

 

     みなそなたに引っ張られて成長していけたのだからな。

 

     そして、そなたは最も大きな試練にすら自分一人で立ち向かい打ち勝ったのだ。

 

     私が傍にいて、助けてやりたいとも思ったが、たった一人で乗り越えたそなたを私は尊敬する。

 

     衛士として、伊隅大尉や月詠中尉をはじめ多くの優れた方々を見続けたが、それでもそなたは私の尊敬する目標であり続けた。

 

     願わくば私もそなたにとっての尊敬する目標でありたいと思っている。

 

     そなたと出会ってから多くのことを学ばせてもらい、色々なものを貰ったが、

 

     中でも最も嬉しかったのは姉上と出会えた事だ。

 

     幾つかの偶然が重なったことではあるが、あの時あの場にいられたのは、そなたのおかげだと思っている。

 

     そして姉上の陰として育った私がたった一度でも姉上の為に戦えたことはなによりもかけがえの無い事だったと思う。

 

     もちろん、あの事件で命を落とした多くの者の事を考えると、

 

     このような事を言うのは不謹慎だから、そなたの胸だけに閉まっておいて欲しい。

 

     最後にそなたに伝えたいことがある。

 

     私はそなたを愛している。

 

     例えそなたの愛が鑑にしか向いていないとしても。

 

     きっとそなたのことだから、そんなことにも気付かず私を支えてくれていたのだろうがな。

 

     そなたがいつか言っていた身近な目標とは、私にとっては、そなたと、そして鑑が無事基地に戻りこの世界で二人で平和を味わってもらう事だ。

 

     この遺書を読んでいるという事は、私はもういないのだろう。

 

     しかし同時にそなたが生きていてくれる事を嬉しく思うぞ。

 

     そして出来ることなら少しでも私のことを、

 

     そしてこの戦いで亡くなった者の事を覚えておいて欲しい。

 

     鑑のことを今度は決して離すでないぞ。

 

     2001年12月31日

 

 

     御剣冥夜

 

 

 

 

 

 

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 白銀武は真っ白な空間に立っていた。

 

 

 桜花作戦が成功し、人類存続の光を照らした若き英雄。

 

 

 武は役目を終えて元の世界に帰るはずだった。

 

 

「まりもちゃん、伊隅大尉、柏木、委員長、彩峰、タマ、・・・・・冥夜、純夏。」

 

 

 だが、桜花作戦の成功の代償は大きかった。

 

 

「・・・けるな。」

 

 

 武は拳を握りしめた。

 

 

「巫山戯るな畜生!!」

 

 

 武は何も無い空を見上げて叫んだ。

 

 

「どうして・・・皆が死ななきゃいけないんだ!?」

 

 

 上官や仲間が次々と死んでいった。

     

 

「どうして、気付かなかった!?」

 

 

 自分を守る為に、任務に集中させるために気遣って嘘をついた仲間。

 

 

「どうして・・・撃たなければいけなかったんだ!!!」

 

 

 そして自分を愛していると言った親友をこの手であ号標的もろとも撃ち殺した。

 

 

「何でこうなったんだよ!!」

 

 

 そして一緒に脱出した純夏も機能停止に陥り、実質的に死んでしまった。

 

 

「これじゃ・・・アイツ等が救われねぇじゃねぇか!!」

 

 

 故に武は願う。

 

 

「もう一度・・・あの世界に行きたい・・・。」

 

 

 皆と共に笑顔で生き続けたいという願い。

 

 

「もう一度行って・・・今度こそアイツ等を救ってみせるから!!」

 

 

 自分を愛してくれた仲間達、そんな彼女達を救いたいという願い。

 

 

「だから・・・お願いだ。・・・・もう一度、俺をあの世界に連れて行ってくれ!!!」

 

 

 人類救済など知った事では無い。自分の大切な人達を守る為に、もう一度戦う事を決意した。

 

 

 そして―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『よかろう。汝が願い、確かに聞き届けたぞ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何処からかともなく声が聞こえて、武は眩い光に包まれた。

 

 

 今度こそ、大切な人達全員を救うために・・・・。

 

 

 

 

 

 機械仕掛けの女神と少年少女、白銀の英雄による物語が―――今、始まる。

 

 

     

 

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    キャラ設定

 

 

  

   名前 :龍崎 零

 

   容姿 :黒髪に紅い瞳、Black Catのトレイン・ハートネットの様な髪型と容姿。

 

   詳細 :転生前、18歳。両親は6歳の時に死に別れ、1人で暮らしていた。学費と生活費を稼ぐ為に傭兵をしていたが、

       神様のミスで武器弾薬のチェックしていた際に暴発して死亡した。転生してアーマーン計画を打倒した後、

       暴走した宇宙連合軍から火星を守る為に軍に入り、奮闘した後に死亡るす。死亡時の所属は『火星軍 特殊OF小隊 小隊長』

       階級は中佐。ディンゴの死亡する前は少佐だった。

       死亡した時、2階級特進で准将になる。

 

 

   機体名:ネメシス

 

 形状・詳細:基本外装はジェフティと同じ。背部のブースター一機の他に6機の翼状ウィスプがある。腰にあるウィスプは3機。

       但し、腰にあるウィスプは従来より小型化されている。

       アヌビスの槍は装備はできるが搭載していない。

       基本カラーは黒。関節と、機体表面を走るラインは紅。武装はフレイヤと同じ。ツインアイの色は紅。

       性能は全てに置いて他の機体より1段階上。

       事実上最強のOF。

       相棒は((CYBELE|キュベレイ))

 

 

 

 

   名前 :((四宮|しのみや)) ((桜|さくら))

 

   容姿 :髪は黒、瞳は蒼。容姿はまよチキ!の涼月奏。

 

   詳細 :年齢は17歳。学校では優等生で、実はオタクでもあった。性格はややツンデレ。苦手な物はカエル。

       神様のミスで、自宅マンションの階段から転落死して転生することになった。

       宇宙連合軍との戦いの際、エレナが亡命してきた。エレナとは何故か意気投合し、仲良くなる。

       所属は『火星軍 特殊OF小隊』。階級は大尉。死亡時は2階級特進で中佐。

       実は零の事が少し気になっている。

 

 

   機体名:フレイヤ

 

 形状・詳細:外装や武装はジェフティと同じ。基本カラーは赤、関節やラインは白。ツインアイの色は翠

       相棒は((Valkyrie|ワルキューレ))

       

 

 

    名前:神崎 疾風

 

    容姿:DOG DAYSのミルヒオーレの耳と尻尾を無くした感じ。

 

    詳細:歳は桜と同じ17歳。性格は温厚。嫌いな物は争い事。好きな物は零。15歳の時に両親が事故死する。

       以後、祖父に引き取られて生活するが、居眠り運転の車に轢かれて死亡して転生する。

       転生後、ノウマンの戦艦に転移させられ、ノウマンが洗脳して零達と戦う事になった。

       零達に敗れた後、零に一目惚れした(笑) 

       以後、零を影から支え続けた。

       当時の階級は桜と同じく大尉。死亡時に2階級特進で中佐。

 

 

   機体名:ニュクス

 

 形状・詳細:形状はアヌビスと同じだが、背部にあるジェネレーターで翼状のウィスプの他に、ブースターが付いている。これはウィスプが被弾した時に備え、

       出力が落ちないようにするため。なお、背部のブースターはウィスプの出力と連動して自動的に調整される。

       また、ウィスプの強度も上がっているため、ある程度の攻撃なら盾としても使える。

       カラーリングは漆黒に蒼いライン。その名の通り夜の女神を思わせるかのような色。メインカメラであるツインアイの色は蒼。

       サブウェポンはベクターキャノン、ホーミングミサイル、ゲイザー、デコイ、マミー、コメットの6種類。

 

 

 

 

ステルス機能:OFは全般的にカメラなどの映像に映らない。厳密には映るが、特殊な素子が仕込まれており、カメラ等の映橡機器への記録を

       困難にしている。

       カメラのスキャニング等はOFの装甲に仕込まれた素子はこれを検出し、瞬時に解析、撹乱した情報に置き換えて

       スキャナーに返送する。

       結果、カメラには正常な情報が記録されず、ノイズのかかった意味不明な映像となる。

       フレームレベルの演算能力を持つOF特有の機能だが、稼動状態でなければ働かない。

       可視光線には影響がないため、光学式カメラなら撮影でき、肉眼でも見える。

       しかし、神様の贈り物により、新たにクロークモードが追加された。

 

 

特殊OF小隊:連合軍との戦争により新たに結成された小隊。本当は名前が無く、上層部が名前が無いのは困るので付けた形だけの名称。

       ただ、周りの兵士からは『ヴァルキリー隊』、『ディア((|女神))隊』、『イレギュラー隊』、『((ノンスタンダード|規格外))隊』

       等と呼ばれていた。

       零達は自分達の転生という秘密に因んで『イレギュラー隊』という名称を使わせて貰っていた。

 

 

 

説明
前回書いた『三機の女神と白銀の英雄』を変えました。

なお、アヌビス側の機体はメカ本を持っていないので、作者独自の解釈になります。
武装やシステムも同様です。

もし、違う所があれば言って下さい。
可能な限り修正します。



では、

Zone of the Alternative -終末の女神と白銀の英雄-

始まります。
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コメント
ありがとうです!(クライシス)
更新お疲れ様です(ウルズ7)
タグ
白銀 アヌビス マブラヴオルタネイティブ オリ主 オリ機体 チート 転生 大佐ぁあああ!? 

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