真・恋姫†無双〜2人目の天の御使い〜 第13話 張譲と英次と詠!?
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俺が月の所に帰ってきて1週間が過ぎた頃

 全員が玉座に集められた

英次「あれ?月は?」

詠「っ・・・ちょっと宮殿に行っているわ」

英次「そうなのか?月も色々大変だな。今度何か美味しいものでも差し入れしようっと」

 

詠「さて聞いてると思うけど、黄巾党が壊滅したわ。そして頭首を討ち取ったのが曹操」

英次「それは兵士が噂してるのを聞いた」

詠「まぁそれはあくまで噂でしょ。これは正式な報告よ」

英次「なるほど」

 確かに噂程度では聞いていた。ここ最近の噂はこの話題で持ちきりだ。

英次「報告ってそれだけか?」

詠「そうね、新堂だけ後で私の部屋へ来て頂戴」

英次「お、おう」

 詠の部屋に行くとなるとちょっと緊張するな

霞「あー英次!何赤くなってんねん」

英次「別に赤くなってないって!」

霞「あースケベな事考えてたんちゃうか?」

 俺たちが言い合いしていると

詠は何も突っ込まずその場をあとにする

 

英次「あれ?いつもなら何か言うのに」

霞「ほんまやな。何か変なものでも食うたんちゃうか?」

英次「霞じゃないんだから、それはないでしょ」

霞「なんやとー!!」

英次「あははは」

 でも気になるな。詠が何も言わないなんて、何かあったのか

 

俺は詠の部屋の前に来た

英次「詠居るか?」

詠「どうぞ」

 俺はそっとドアを開ける。詠は椅子に座ってこちらを見ている。

英次「何の用だ」

詠「新堂・・・このまま私たちの所から出て行きなさい」

英次「はぁ!?」

 いきなりの事で頭が追いつかない

英次「何でだよ。いきなりそんな事言うなんて」

詠「いいから!!!出て行きなさい!」

 詠は俺に背を向けて怒鳴った。詠は確かに俺に対して厳しい。それでも理不尽な事は一度も言ったことがない

英次「何があった?俺も付き合いは短いが詠の事理解しているつもりだ。詠が急にそんな事言うって事は何かあったな?」

 詠は何も口を開こうとしない

英次「俺は出て行かないよ。何があったか知らないけど・・・」

詠「いいから言う事聞きなさい」

詠の声から怒気がない

英次「なら理由を教えてくれよ」

詠はこちらを振り向き、目に一杯の涙を溜めて、俺に近づいて顔を俺の胸に当てて、声を絞る出すように言う

詠「お願い・・・出て行って・・・・」

英次「詠・・・・一体何があったんだ・・・」

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その時詠の部屋のドアが開き

???「失礼するよ。君が新堂英次殿かな」

英次「誰だ!」

入り口にはたくさんの兵士が居る。あれは、宮殿の兵士たちだ。何でここに来てるんだ?

詠「張譲殿!なぜここに?」

張譲「いやいや、なかなか天の御使いを連れて来ないので、迎えに来たんですよ」

 迎えに来た?後ろのその兵士は何だよ。連れて行くってよりまるで連行だ。

張譲「さぁ天の御使い殿、一緒に来て貰おうか。帝がお待ちだ」

 張譲はニヤついた顔して俺に手を差し伸べる。

俺はチラっと詠の顔見ると、詠は困惑の顔している。俺は今いち理解出来ないけど、こいつと一緒に行くのは駄目だと思った

英次「嫌だと言ったら?」

張譲「ほぉ〜それはそれは・・・・・そういえば董卓殿が宮殿にて少し仕事をして貰ってます。意味解りますか?」

 こいつ月を人質にしたのか。月を人質に俺を差し出せって事か。でも俺にそれほどの価値があるのだろうか?

天の御使いだからか?

詠「少しお待ちください」

張譲「賈駆殿、今は天の御使い殿と話をしているのですよ」

詠「申し訳ありません。ですがもう少しお時間をいただけませんか?」

 張譲は少し考えて

張譲「いいでしょう、ただし入り口と窓の所に兵を立たせますが、よろしいですよね」

詠「はい」

張譲「よろしい。では後ほど」

 張譲はそのまま出て行った

 

英次「おいおい、詠どういう事だ?」

詠「ごめん、ボクのせいなんだ。まさか張譲があそこまで強引に来るなんて」

英次「俺が目的なのか?」

詠「1から説明するわ。あなたが天の御使いとわかったとき、私は噂を広めた」

英次「あぁ、それは知ってる。兵士の間でも御使い様って呼ばれだしたし」

詠「ええ、天の御使いが居れば、徴兵しやすい、そうすれば月を守れると思ったのよ。

宦官たちが来ても、新堂を渡すつもりもないし、それにこちらには切り札もあったし」

英次「なるほどね」

詠「でも、まさか月を人質に取るなんて・・・甘く見ていた」

英次「なるほど、それで月が居ないのか。でもさ会いたいのは帝なんだろ?だったら大丈夫じゃないか?」

詠「駄目よ、帝なんてお飾り、実権を握ってるのは、さっきの張譲なんだから」

英次「なるほどな」

 

詠「新堂、逃げて。あなただけでも」

英次「でも逃げたら詠たちが・・・」

詠「新堂はあの張譲の恐ろしさを知らない。あいつは帝を操ってこの国を支配してるわ。付いていったら何されるか」

英次「う〜む・・」

 考えろ。何かいい手ってないかな。月を助け出して、ついでに張譲を倒せる方法とか・・・・・

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ないな。俺の頭じゃ思いつかない。

英次「駄目だ・・・全然思いつかない」

詠「何を考えてるのよ。私の責任なんだから、新堂は逃げればいいのよ。あいつの目的は新堂なんだから」

英次「ふむ・・・なら内乱とか起こせば?」

詠「はぁ!?」

英次「だって戦力こっちが上なんだろ?なら勝てるじゃん」

詠「あ、あなたね!帝に戦しかけるの?」

英次「いやいや帝じゃなくて、張譲に戦をしかけるんだよ。帝は保護すればいいよ」

 詠は呆れた顔でため息をつく

詠「月はどうするのよ」

英次「俺が行って、助けてくるよ・・・・自信ないけど何とかするし」

詠「・・・・」

 詠が軍師の顔になった。おおーこの顔は勝率の高い方法を考えてる。この凛々しい顔の詠もカッコいいんだよな

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詠「わかったわ。ただし、月を見つけたらの話。新堂が月を見つけて助け出したら、張譲を倒す

そして助け出した後の作戦だけど・・・・・・・」

英次「あぁ、任せろ」

 詠にしてはシンプルな作戦だな。もっと色々仕掛けるのかと思ったけど

 

俺はその後張譲に連れて行かれた。

張譲「御使い殿はこの部屋を使ってください」

英次「董卓には会えないのか?」

張譲「すいません、董卓殿には特別な政務をして貰ってます。お会いするのは難しいのです」

 なるほどな。俺には会わせないって事だな

張譲はそのまま部屋を出て行き、俺はベットに横になる

英次「月・・・必ず見つけて助け出してやるからな」

 

〜その頃の真琴は〜

真琴「はぁ・・はぁ・・・」

 まだ特訓が続いていた。

その強さは愛紗を抜き、恋に近づきつつあった。

于吉「想像以上に強くなりましたね」

真琴「そうなの?・・・ふぅ〜休憩」

于吉「そろそろ、英次君居る世界に行きますか?」

真琴「私の強さってどれくらいなんだろう?」

于吉「そうですね、あの世界では最強が呂布ですから、それぐらい強くなっているはずですが」

真琴「なら、呂布を超えたら特訓終わりでいいよ」

于吉「えっ、そんなに強くなるのですか?」

真琴「だって最強になったら英次の事助けられるでしょ。どんな状況でもね」

 真琴は笑顔で話す

于吉「やれやれ」

 于吉はため息混じりに答える。

そして真琴は最強の強さを持ってこの世界にやってくる事になる

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コメント
・・・・・・・・・ドンだけ一途で、どこまで主人公に惚れこんでいるんだろうかこの子?(スターダスト)
真山 修史 様>指摘ありがとうございます(ネロっち)
帝は保護するばいいよ→保護すれば〜ですね(真山 修史)
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真・恋姫†無双  張譲 新堂英次 ご都合主義 

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