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「……で、俺に聞きたい事って?」
場所はシンヤの部屋のベランダ。
ネプギアがシンヤの部屋に訪問してきたので、ここでは話しにくい内容だと感じたシンヤは部屋の中にネプギアを入れたのである。
「……シンヤさんは、どうして戦っているんですか?」
「どうして、戦っているか?」
シンヤはネプギアの質問に首をかしげた。
「はい。シンヤさんはアラガミと言うとても強い敵と戦っていると聞きました。
いつ殺されてもおかしくない場所で、どうして戦っているのか。それが知りたいんです」
「………」
数秒間黙った後、その答えを出した。
「仲間を守るために、何も失いたくないから」
「……それだけ、ですか?」
シンヤの簡潔な答えに思わず首を傾げてしまうネプギア。
「そう。それだけ。それだけが、俺の戦う理由だ」
シンヤは自信を持って答えた。
「戦いに難しい理由なんて要らないんだよ。単純で明確な理由さえあればそれだけで良いんだ。
逆に聞くけど、ネプギアの戦う理由って何だ?」
「え!? わ、私ですか!?」
「うん。ネプギアが俺の戦う理由を聞いてきたんだから、俺がネプギアの戦う理由くらい聞いても良いだろ?」
「うぅっ……」
痛い所をつかれて黙ってしまうネプギア。
そして、シンヤと同じように数秒間黙ってから答えを出した。
「私は…私は、お姉ちゃんたちを助けたい。
そして、マジェコンヌからこの世界を守りたい。それが、私の戦う理由です」
その答えを聞いたシンヤは
「……うん」
満足したように頷いた。
それから暫くしてネプギアは自分の部屋に戻っていった。
そして現在、シンヤはベッドの上で寝転がっていた。
「………」
シンヤはベッドの上で何かを考えていた。
(今日は色々あったな。ヴァジュラを討伐したと思ったらスライヌとかいうモンスターに出会って、それを倒したらゲイムギョウ界に辿り着いて、スライヌの大群と戦ったり、ネプギア達に出会ったり、通信装置を直す為に廃工場に行って、そこでオウガテイルが現れたり、あんな美味い物をたべたれり、ネプギアに戦う理由を聞かれたり)
どうやら、今日のことを振り返っていたようだ。
(……にしても、何でアラガミがこの世界に居るんだ?)
シンヤの思考がアラガミの事に変わった。
(あの時、アイエフは『新種のモンスター』と言っていた。あの反応からするに、アラガミは元々この世界にいなかった事になる。
なら、何故この世界にアラガミが現れたんだ?それに、何でオラクル細胞は霧散せずに消滅したんだ?)
そこで、シンヤの思考はストップした。
(……考えても始まらない、か。何にせよ、俺がやることは変わらない。
それに、もしもこの世界にアラガミが現れたのが俺が原因ならば、俺はこの世界のアラガミを、一匹残らず喰らい尽くす。
俺が出来るのは、それだけだ)
シンヤは決心したかのように、心の中で呟いた。
ふと、時計を見ると12時を回っていた。
(もうこんな時間か。そろそろ寝よう)
そして、シンヤの意識は深い闇の中へと落ちていった。
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今回はシンヤの戦う理由です。 感想や意見などお待ちしております。 第五話 夕食とその後(後編) |
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