遊戯王アイドルマスターフォース 第11話 どんな時でも楽しくデュエル!亜美VS貴音! |
3人称side
これは765プロに、961プロの招待状が届く前のお話…
さて、前回765プロに待望の新人アイドル2名が入った。『アリス・マーガトロイド』と『東風谷早苗』。入って数日ですっかり他のアイドル達と親しくなった。
仕事内容もしっかり覚え、連日の番組でも引っ張りダコでもある。実際に観てみたいが(おい)。
と言え、小さな事務所に大勢のアイドル達がいると、流石に狭い感じがするのも今日この頃。引っ越しでも考えようとしたが、そのプランは思うように決まらない。都合よく見つからないのもその一つ。
急成長したアイドル事務所も、小さければ何とも言えない状況…
そんな狭い事務所で、一人のプロデューサーは考えていた。名は『遊城十代』。765プロのプロデューサーの一人。椅子に座って何かを考えていた。
「うーーん…」
凄く考えている。普段から考えるのは苦手の十代であったが、今日は凄く考えている。それを見ていた、『竜宮小町』のプロデューサー、『秋月律子』はこう思った。
「(また始まったか…十代プロデューサーも、ここしばらくこうなっているのよね)」
律子曰く、どうやらこのやり取りをここしばらく行っているそうだ。アリスと早苗が来てから、それが急激に増えたとか。
「(遊星プロデューサーが不在の時に、こんな状況になるのはちょっと辛いわね…)」
今日の遊星は、千早・あずさ・早苗のTV収録と雑誌の取材に対応しているため、現在は不在。と言え、遊星が十代に答えても、答えは返ってこない始末。
「(明日何か、○ジテレビで○○ゃイケの収録日なのに、これじゃ不味いわね。しかも期末テストの収録。万全な態勢で挑みたいのに、どうしましょうか?)」
そんな事を考えた律子だったが。
ガチャ!
事務所の入口が開いた。そこから、美希・響・貴音・アリス・亜美がやってきた。どうやら丁度5人そろってきたそうだ。
「おはよう!プロデューサー!」
「お、律子もいたんだ。おはよう!」
「おはようございます。今日も良い天気ですね」
「今日もよろしくお願いします」
「んっふっふ〜今日も一日暴れちゃうよ?」
相変わらず個性豊かの765プロのアイドル。そんな彼女たち対応は、きちんと律子が行う。
「おはよう。5人とも」
そして律子はチラリと十代を見る。だが、如何せん考え事をしている。
「(仕方ないけど、取りあえず場を変えないと)十代プロデューサー!美希達が来てますよ!」
取りあえず十代の耳に届くような声を出した。すると、ようやく気付いたのか、十代は顔を上げる。
「おっと、悪い悪い。お早う」
そう言ったら、また考え始める十代。何だこの頭の切り替えは?
「また今日もこんな感じだよね?どうしたんだろう?」
美希もそうだが、他のアイドル達も十代の様子がおかしいのに疑問を感じていた。
「律子、何とかならない?あんな状態のプロデューサー見たくないぞ!」
「元気が取り柄の十代プロデューサーですし、何とかしないと行けませんね」
響も結構耐えているらしく、アリスも初対面の時の十代を良く見ているので、何とかしたいと考えている。
「…そう言えば、十代プロデューサーは近頃何か言っていましたわ」
「え?そうなの?」
「私の覚えだと、『新ユニット』の事を呟いておりました。ただ、あまり聞き取れなかったので、これが正しいのか分かりませんが…」
貴音が覚えている限りのことを話した。耳が良すぎるのも何だが…
「まあ、十代プロデューサーは私が何とかしておくから、5人は明日の収録に備えて準備しておきなさいね」
そう言い、律子は一旦事務所を出る。どうやら予定があるそうだ。
「明日はあれだからね〜一応後半はデュエルもするから、ここで調整でもしておく?」
亜美がそう言ってくる。明日の収録は大体がバラエティ関連の内容だが、きちんとデュエルの事も入っている。
「そうね。今の内にデッキの方も調整したほうが良いし。それに、デュエルをしていれば自然と十代プロデューサーも気づく筈だし」
「よし!それじゃ決まったな!」
5人は早速デュエルの準備をする。と言え、ARデュエルをするわけには行かないので、テーブルデュエルを行う事になる。
最初にデュエルを行うのは、亜美と貴音。テーブルにデッキとエクストラデッキを設置。5枚ドローし、準備を整えた。アリス・美希・響の3人は観戦。
「亜美、私とて手加減するつもりはありませんよ?」
「勿論!誰が相手でも、亜美なりのデュエルをするよ〜」
不思議対決がここに開幕!さあ…
「「デュエル!!」」
双海亜美 LP4000 手札5 デッキ35 墓地0 除外0 エクストラデッキ15
四条貴音 LP4000 手札5 デッキ35 墓地0 除外0 エクストラデッキ15
「先行は亜美から行くよ〜。ドロー!」 手札5⇒6 デッキ35⇒34
カードをドローした亜美は、早速デュエルの流れを作るべく準備に取り掛かる。
「よし、まずはこれで行くよ。『ジェネクス・ニュートロン』(ATK1800)を召喚!」 手札6⇒5
ジェネクス・ニュートロン 光属性 機械族 ☆4 効果モンスター
ATK 1800 DEF 1200
このカードが召喚に成功した場合、そのターンのエンドフェイズ時に自分のデッキから機械族のチューナー1体を手札に加える事ができる。
いつもはAR空間を利用したデュエルをしているため、迫力感が薄いが、こっちの方がある意味手っ取り早い事も無い。
「カードを2枚セットして、エンドフェイズ、『ニュートロン』の効果発動!このカードが召喚に成功したターンのエンドフェイズ、デッキから機械族チューナーモンスター1体を手札に加える事ができるよ。毎度おなじみ、『A・ジェネクス・バードマン』を手札に加えるよ。これでターンエンド!」 手札5⇒3⇒4 デッキ34⇒33
万全に準備を整える亜美。これは次のターンにも攻めてくる気配を感じる。
「私のターン、ドロー」 手札5⇒6 デッキ35⇒34
対する貴音。表情を見ると、手札が少々悪そうに見える。大丈夫か?
「モンスターをセット。カードを1枚セットして、ターンエンドです」 手札6⇒4
2ターン終了。フィールド状況。
双海亜美 LP4000 手札4 デッキ33 墓地0 除外0 エクストラデッキ15
モンスターゾーン 『ジェネクス・ニュートロン』(ATK1800)攻撃表示
魔法・罠ゾーン リバースカード2
四条貴音 LP4000 手札4 デッキ34 墓地0 除外0 エクストラデッキ15
モンスターゾーン セットモンスター1
魔法・罠ゾーン リバースカード1
「さて、ここから2人の行動次第で流れが変わってくる。2人のデッキは通常のデッキとは構築が違うから、戦法も変わってくるし」
「ミキも、どっちも展開を許したら不味いからね」
アリスと美希が解説していくなか、亜美はドローを行う。
「亜美のターン、ドロー!」 手札4⇒5 デッキ33⇒32
ドローしたカードを手札に加えた後、亜美はさっそく動き出す。
「手札の『A・ジェネクス・バードマン』の効果発動!自分の場に表側表示で存在するモンスター1体を手札に戻す事で、このカードを特殊召喚出来るよ。『ニュートロン』を手札に戻して、『A・ジェネクス・バードマン』(ATK1400)を特殊召喚!」 手札5⇒6⇒5
A・ジェネクス・バードマン 闇属性 機械族 ☆3 チューナーモンスター
ATK 1400 DEF 400
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を手札に戻して発動する。このカードを手札から特殊召喚する。
この効果を発動するために手札に戻したモンスターが風属性モンスターだった場合、このカードの攻撃力は500ポイントアップする。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。
「そして『次元合成師』(ATK1300)を召喚!」 手札5⇒4
次元合成師 光属性 天使族 ☆4 効果モンスター
ATK 1300 DEF 200
1ターンに1度だけ、自分のデッキの一番上のカードをゲームから除外し、さらにこのカードの攻撃力をエンドフェイズ時まで500ポイントアップする事ができる。
自分フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られた時、ゲームから除外されている自分のモンスターカード1枚を選択し、手札に加える事ができる。
チューナーと非チューナーが揃った。だが、貴音はその時伏せているカードに手を触れる。
「シンクロ召喚をさせるつもりはありません。召喚成功時、罠カード『激流葬』を発動します!」
「げっ!?」
全モンスターは墓地送り〜。黄泉へと流れて行きました。(墓地(貴音)0⇒2/墓地(亜美)0⇒1 除外0⇒1)
「ぬぬ、やるねお姫ちん。『バードマン』は除外されるけど、墓地に行った『次元合成師』の効果も発動!これは新たなチェーンブロックになるよ。このカードが破壊され墓地に行った時、ゲームから除外されているモンスターカード1枚を手札に加える事ができるよ。よって、『バードマン』を手札に戻すよ」 手札4⇒5 除外1⇒0
と言え、亜美のシンクロ召喚を防げただけでも良しとしておこう。
「カードを1枚セットして、ターンエンド!」 手札5⇒4
「私のターン、ドロー」 手札4⇒5 デッキ34⇒33
さて、攻めるなら今がチャンスだが、亜美のバックにはリバースカードが3枚。明らかに罠が張っている事は間違いなし。
「(しかし、今の状況だと私のコンボが生かせず仕舞い。今のままではこちらが不利。なら…)速攻魔法『サイクロン』を発動!亜美が先のターンで伏せたカードを破壊します!」 手札5⇒4
『サイクロン』で破壊したカードは『デモンズ・チェーン』。これは良いカードを破壊できた。(墓地(貴音)2⇒3
「げげっ!?まさかこのカードが破壊されるなんて…」 墓地1⇒2
「ここまで来たら、私も引くつもりはありません。私は『異次元の女戦士』(ATK1500)を召喚!」 手札4⇒3
異次元の女戦士 光属性 戦士族 ☆4 効果モンスター
ATK 1500 DEF 1600
このカードが相手モンスターと戦闘を行った時、そのモンスターとこのカードをゲームから除外できる。
『荒野の女戦士』をモチーフにした戦士。だが、違うのは次元の力を操る力を所持している。
「バトル!『異次元の女戦士』でダイレクトアタック!」
「受けるしかないよね…」 LP4000⇒2500
おっと、まさかのダメージを許すとは。ならあのリバースカードはブラフ?
「これでターンを終了します」 手札3
4ターン終了。フィールド状況。
双海亜美 LP2500 手札4 デッキ32 墓地1 除外0 エクストラデッキ15
モンスターゾーン 無し
魔法・罠ゾーン リバースカード2
四条貴音 LP4000 手札3 デッキ33 墓地2 除外0 エクストラデッキ15
モンスターゾーン 『異次元の女戦士』(ATK1500)攻撃表示
魔法・罠ゾーン 無し
「まあまあの流れね。今のところ、ライフは亜美の方が負けてるけど、手札内容を考えると亜美の方が一歩有利ね」
アリスは2人のデュエルを見た感じ、現時点で亜美の方が一歩有利と判断。まあ誰が見ても明らかだが。
「亜美のターン、ドロー!」 手札4⇒5 デッキ32⇒31
ドローしたカードを見た亜美は、すぐにそのカードを発動する。
「魔法カード『スネーク・レイン』を発動!」 手札5⇒4
スネーク・レイン 通常魔法
手札を1枚捨てて発動できる。デッキから爬虫類族モンスター4体を墓地へ送る。
「出た!爬虫類専用の『おろかな埋葬』が!!」
響はひどく驚いている。無理もないと思うが、あんなに墓地に落とせる『おろかな埋葬』は早々来ない。
「手札を1枚捨てて、デッキから爬虫類族モンスター4体を墓地に送る事が出来るよ。手札の『サイクロン』を墓地へ送って、デッキから『エーリアン・テレパス』・『エーリアン・キッズ』・『エーリアン・ウォリアー』・『エーリアン・マザー』を墓地に送るね」 手札4⇒3 デッキ31⇒27 墓地1⇒6
あっという間の墓地肥やしに成功。これは酷い。
「更に魔法カード『ブラックホール』を発動!場のモンスターを全て破壊するよ!」 手札4⇒3
「ぐっ、これは不味いですね」 墓地2⇒3
あっという間に、厄介な『異次元の女戦士』が破壊される。これで貴音の場はがら空き。(墓地(亜美)6⇒7
「そして『ジェネクス・ニュートロン』(ATK1800)を召喚。バトル!『ニュートロン』でダイレクトアタック!」手札3⇒2
「受けざる負えませんね」 LP4000⇒2200
こうも簡単に除去・ダイレクトアタックを決める亜美。流石『竜宮小町』の一員。
「エンドフェイズ、『ニュートロン』の効果で『バードマン』を手札に加えて、ターンエンド!」 手札2⇒3 デッキ27⇒26
少なからず、これで亜美の手札に『A・ジェネクス・バードマン』が2枚ある事が分かる。連続シンクロを狙ってくる可能性が非常に高い。
「私のターン、ドロー」 手札3⇒4 デッキ32⇒31
分が悪くなりつつある貴音。最初の手札が相当悪いのか、思っている展開が出来ないらしい。
「モンスターをセット。カードを1枚セットして、ターンエンドです」 手札4⇒2
6ターン終了。フィールド状況。
双海亜美 LP2500 手札3 デッキ27 墓地7 除外0 エクストラデッキ15
モンスターゾーン 『ジェネクス・ニュートロン』(ATK1800)攻撃表示
魔法・罠ゾーン リバースカード2
四条貴音 LP2200 手札2 デッキ31 墓地3 除外0 エクストラデッキ15
モンスターゾーン セットモンスタ0ー1
魔法・罠ゾーン リバースカード1
「亜美のターン、ドロー!」 手札3⇒4 デッキ27⇒26
ドローカードを手札に加えた後、すぐに次の一手を出す。
「手札の『バードマン』の効果で、『ニュートロン』を手札に戻して、『バードマン』を特殊召喚!」 手札4⇒3⇒4
先程は何も出来ず終わったが、今回は違う筈。
「更に、『エーリアン・テレパス』(ATK1600)を召喚!」 手札4⇒3
エーリアン・テレパス 炎属性 爬虫類族 ☆4 効果モンスター
ATK 1600 DEF 1000
1ターンに1度、相手フィールド上のモンスターに乗っているAカウンターを1つ取り除いて発動できる。
フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、Aカウンターが乗ったモンスターは、「エーリアン」と名のついたモンスターと戦闘を行う場合、ダメージ計算時のみAカウンター1つにつき攻撃力・守備力が300ポイントダウンする。
赤を強調とするエーリアンモンスター。ちなみにテレパスは、テレパシーと同じ能力の事である。
「レベル4『エーリアン・テレパス』に、レベル3『A・ジェネクス・バードマン』をチューニング!」 墓地7⇒8 除外0⇒1
シンクロ召喚を行う亜美。何を出すのか・・
「シンクロ召喚!来い!『A・ジェネクス・トライフォース』(ATK2500)!!」 エクストラデッキ15⇒14
A・ジェネクス・トライフォース 光属性 機械族 ☆7 シンクロモンスター
ATK 2500 DEF 2100
「ジェネクス」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードのシンクロ素材としたチューナー以外のモンスターの属性によって、このカードは以下の効果を得る。
●地属性:このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
●炎属性:このカードが戦闘によってモンスターを破壊した場合、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
●光属性:1ターンに1度、自分の墓地の光属性モンスター1体を選択して、裏側守備表示で特殊召喚できる。
「ここで亜美のエースモンスターが来たね」
「あのモンスター、対処するのも結構大変なのよね」
美希とアリスは、亜美が出した『トライフォース』を見て、少々嫌そうな思い出を出す。これに特化したデッキはかなり厄介でもある。
「『トライフォース』の効果発動!シンクロ素材としたチューナー以外のモンスターの属性によって、このカードの効果が決まるよ。素材にした『エーリアン・テレパス』は炎属性。炎属性の効果は、『トライフォース』が戦闘でモンスターを破壊した場合、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える事が出来る。これで大半のライフを削る事が出来るよ!」
これが本当の意味で厄介である。
「バトル!『トライフォース』で、セットモンスターに攻撃!」
「セットモンスターは『メタモルポット』(DEF600)。戦闘破壊されますが、リバース効果で、お互いの手札を全て捨て、新たにデッキから5枚ドローします」
「げっ!?」
双海亜美 手札3(『ジェネクス・ニュートロン』・『A・ジェネクス・バードマン』・『魔法石の採掘』)⇒0⇒5 墓地7⇒10 デッキ26⇒21
四条貴音 手札2(『ミスティック・パイパー』・『スキヤナー』)⇒0⇒5 墓地3⇒6 デッキ31⇒26
まさかの『メタモルポット』。これは色んな意味で痛い。
「ちょっと想定外だったけど、手札補充が出来た事に変わりは無いよ!そして、忘れないように、『トライフォ−ス』の効果発動!破壊した『メタモルポット』の元々の攻撃力、700のダメージをお姫ちんに与える!」
「防ぐ方法がありません。通します」 LP2200⇒1500
さて、随分と差がついたが、ここからの展開は本当の意味で分からない。
「カードを1枚伏せて、ターンエンド!」 手札5⇒4
「私のターン、ドロー!」 手札5⇒6 デッキ26⇒25
そして、今まで動く気配が中々無かった貴音が、遂に動き出す!
「手札から魔法カード『おろかな埋葬』を発動。デッキから『ものマネ幻想師』を墓地に送ります」 手札6⇒5 デッキ25⇒24 墓地6⇒7
墓地ゾーンにカードを置いた後、更なる一手を出す。
「スピリットモンスター『金華猫』(ATK400)を召喚!」 手札5⇒4
金華猫 闇属性 獣族 ☆1 スピリットモンスター
ATK 400 DEF 200
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、自分の墓地からレベル1モンスター1体を選択して特殊召喚できる。
このカードがフィールド上から離れた時、この効果で特殊召喚したモンスターをゲームから除外する。
「やば、遂にあれが来ちゃったよ!!」
焦る亜美。どうやら貴音の戦術が完成したようだ。
「このカードが召喚したとき、私の墓地からレベル1モンスター1体を選択し、特殊召喚出来ます。この効果で、今さっき墓地へ送られた『ものマネ幻想師』(ATK?)を特殊召喚!」 墓地7⇒6
ものマネ幻想師 光属性 魔法使い族 ☆1 効果モンスター OCG
ATK ? DEF ?
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
このカードの攻撃力・守備力は、選択したモンスターの元々の攻撃力・守備力と同じ数値になる。
「やばいやばい!この状況でそんなカードを使うなら、もう手札にあれが!?」
「『ものマネ幻想師』の効果に対し、チェーンを組みます。自分の場に攻撃力1500以下のモンスターが特殊召喚に成功し、相手の場にモンスターが存在する時、このカードを発動する事が出来ます。リバースカードオープン!速攻魔法『地獄の暴走召喚』!」
地獄の暴走召喚 速攻魔法
相手フィールド上に表側表示でモンスターが存在し、自分フィールド上に攻撃力1500以下のモンスター1体が特殊召喚に成功した時に発動する事ができる。
その特殊召喚したモンスターと同名モンスターを自分の手札・デッキ・墓地から全て攻撃表示で特殊召喚する。
相手は相手自身のフィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターと同名モンスターを相手自身の手札・デッキ・墓地から全て特殊召喚する。
「もうすでにそのカードが伏せてあった!?(やっぱ『スネーク・レイン』のコストに『サイクロン』使うんじゃ無かったよ!!)」
「何もできないなら、このまま効果処理に入ります。デッキから『ものマネ幻想師』(ATK?)2体を攻撃表示で特殊召喚します。攻撃力は?ですが、場に出た時点では攻撃力は0として扱われるので、問題ありません。亜美の場は…」 デッキ24⇒22 墓地6⇒7
「元々『トライフォース』はシンクロモンスターだから、出せるわけないよ!!」
あっという間に貴音の場に『ものマネ幻想師』が3体も。これだから『地獄の暴走召喚』は厄介だ。
「そして『ものマネ幻想師』の効果発動。このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功したとき、相手の場に存在するモンスター1体を選択し、選択したモンスターの元々の攻撃力・守備力をコピーする事が出来ます。ちなみにこの効果は強制効果。必ず効果が成立します。私は亜美の『A・ジェネクス・トライフォース』を選択し、元々の攻撃力と守備力を得ます」
ものマネ幻想師×3
ATK(元々) 0⇒2500 DEF(元々) 0⇒2100
「魔法カード『大嵐』を発動!亜美、先の『ブラックホール』のお返しです。場の魔法・罠カードを全て破壊します」
「うぐぐ…『聖なる輝き』2枚と『魔法の筒』が!!!!!」 墓地10⇒13
これで伏せカードは消えた。(墓地(貴音)7⇒8)
「でも、『トライフォース』の炎属性効果は、相討ちしても効果が発動するから、今の段階で『ものマネ幻想師』と『トライフォース』が攻撃しても、どの道貴音のライフが0になる事は変わりないわ」
観戦しているアリスが言うが、まさにその通り。このままでは貴音のライフは0になる。
「それは問題ありません。『メタモルポット』のおかげで、このカードも来ました。魔法カード『地砕き』を発動します」 手札4⇒3
地砕き 通常魔法
相手フィールド上に表側表示で存在する守備力が一番高いモンスター1体を破壊する。
「相手の場に存在する、守備力が一番高いモンスター1体を破壊します。ちなみに、この効果は対象を取らない効果です。(トライフォース)を破壊します!」
「ちょっ!?ここでその除去カード!?」 墓地10⇒11
『トライフォース』はあっさりと退場。これで完全にがら空きにある。(墓地(貴音)8⇒9)
「バトル。3体の『ものマネ幻想師』でダイレクトアタック!」
「嘘でしょ!!!???」 LP2500⇒0
双海亜美 LOSE 四条貴音 WIN
「ああーー!!あのコンボさえ止めてれば、まだ勝負の方は分からなかったのに!!」
「亜美、いついかなる時でも油断はしない方が得策です。油断した方が、足元を掬われますし」
「にしても、誰がどう見てもあのコンボを成立したら、ほぼ負けに近くなるわね」
やはり運と実力は大事である。さて、亜美と貴音はカードを片付けた後、次にデュエルする人に回す。
「次は誰にする〜?って、ミキミキがいつの間にか寝てるし」
「zzzzz」
いつの間にかソファーで寝ている美希。
「だったら、自分とアリスのデュエルだな!」
「そうね。その方が一番手っ取り早いし」
と言う事で、次はアリスと響によるデュエルが始まる。お互いデュエルする準備を整えた。
「「デュエル!!」」
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遅くなりましたが、11話です。 本日より新パック発売の日。皆様はもう買いましたか?私は仕事帰りにでも買います。 現状の私は風邪をひいてしまい、鼻水と鼻声に結構参っています。と言え、熱が出てないだけでも大助かりですが… |
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