漆黒と光の翼を持つ者 5 |
朝の訓練を終えたヒジリ達にランス他達が近づき
ランス「すまないが、明日から朝の訓練は時間をずらしてもらえないか」
リョク「えっとどうしてですか?一緒に訓練したほうが時間を省けるでしょう」
リナリア「…………訓練中に被害者が多数出たためです。この状況を見ても我々がともに訓練すると命がいくつあっても足りません」
リョク達は改めて周囲を見渡すとまぁ、ところどころクレーターがあるのはいいが、そこは自分たちにあてがわれた場所でなく、ランス達が訓練していた場所であった。よく見るとランス達の鎧はかなりぼろぼろになっていた
ヒエン「……………………ソウミタイダネ」
リョク「……………………アァ、ランスタチノイウトオリニシタホウガイイカ」
ライ「助かる。まぁ、時間をずらす代わりにこの後で行う予定のシュミレーターを使う訓練を先にしてくれ」
エン「了解…まさかフヨウ達も一緒ということは」
ランス「安心してくれ、今回みたいのは今日だけだ…………と思う。なんだか懲りたみたいだしね(イクシア様は)」
ランスはいまだ立ち上がれず、訓練場に倒れているイクシアに目を向ける。イクシアは息を切らし倒れながらも全く息も切らさず、平然としているヒジリを睨む。一方、ヒジリは倒れているイクシアから視線をそらし明後日の方向を見ていた
シア「はぁ、はぁ、はぁ………明日こそあなたに一撃入れるんだから」
ヒジリ「あぁ〜、できれば起きてから言ってくれないか……………………………………見えてるぞ」
シア「(ガバッ!!)ちょっと、もう少し早く言いなさいよ……………で、みたの」
ヒジリ「見ないようにしてるのが見えないのか(見えたとは言えない)…ほら」
ヒジリの指摘で勢いよく座るイクシア。いつまでも座らせるわけにはいかないのでヒジリはイクシアの手を取り立たせる
ヒジリ「で、今日で懲りたろう…明日は」
シア「いやよ。あなたに一撃入れるまで、私の訓練に付き合ってもらうから」
リナリア「………ランス懲りてないみたいよ。まぁ、ヒジリさん知ってると思うけど、頑固だから明日も付きまとうわよ」
「「うん、うん」」
騎士たちはさすがに立場を気にして頷かなかったが、ランスとライ、キキョウさらにアルメリア達とヒジリ達は今までのことを思い出し頷くそれを見たイクシアは
シア「ちょっと、だれが頑固よ。そりゃ、諦めは悪いと思うけど、頑固じゃないでしょう………ちょっとリリスまで頷かないで」
ヒジリ「そういうことらしいんで、シアが納得いくまで訓練に付き合うことにするよ。まぁ、シアとも約束していたしな」
リリス「…ちょっと、姉さまもヒジリと何か約束していたの………私だけかと思った」
シア「待ってよ。私あなたとなんか約束してないわよ」
リョク「あ、あぁ、あの時かそりゃ本人は覚えてないよな」
エン「まったくだ」
リア「そうね。私たちもすっかり忘れていたわ」
イクシアがわからないといった表情をしていると、ヒジリが説明する
ヒジリ「…………まぁ、あの時は動揺してて………」
シア「…あぁぁぁぁぁ、思い出さなくていい。っていうか、こんな大勢がいるなかでいうな」
リア「…あの時の話か…別に恥ずかしがることないのに」
ランス達はよくわからないが、聞かないほうがいいと思いヒジリの発言を止める。ヒジリ達もイクシアの恥ずかしい過去を話す気もないのでその話を受ける。その後、、次のシュミレーション訓練を受ける為ランス達の後に続く。
現在は、騎士たちがシュミレーションを用いて訓練中なのだが、すでに彼らのレベルが一回のシュミレーションのレベルを上回っていて、あきれていた。
ライ「…………なぁ、姫様の過去、気にならないか」
リナリア「………まぁきになるな、あとでこっそり彼らに聞きましょうか」
ランス「そうだな。酒の肴がこれでまた増えるな。けど…それよりも彼らの非常識ぶりはどうかしてる」
キキョウ「…それよりも、おまけで受かった人いたじゃない。彼、なんか画策してるみたいよ」
ライ「…やれやれ、であいつの素性は確かなのか………あの男の出身地は聞いたことがないんだが」
リナリア「…情報部に詳しく調べさせてるけど…………なんだかきな臭いわね。アルメリア達もなんだかマークしてるし、ヒジリ達も彼に気を付けたほうがいいって言ってるからね」
4人は手違い?で合格した1人ファル・グリンのことを話し合っていた。が、情報が少なすぎる為、証言はあるが確証がもてないでいた。
ヒジリ「…運動になるかならないかだね。で、ランスさんこの後どうすれば…」
ヒエン「…まぁ、普段の訓練に比べればね」
エン「…もう少し手ごたえのあるシュミレショーンにしてもらいたいね」
リョク「…だね」
ランス「……………………新人はまだ配属が決まってないからな(まぁこの4人ならテストをするまでもなくすぐにどこかに配属してもいいと思うが)早朝訓練が終わった後は夜間の訓練はまでは各自自由にしてもらっていい………イクシア様、アマリリス様どこに行くんですか…駄目ですよ。まだ本日の仕事と勉強が残ってます」
ヒジリ達はここにいる間の宿泊先というか住む場所を決める為(エン以外)に街に行く。ランスは訓練場を後にし、ヒジリ達の後をついて行こうとしたイクシアとアマリリスを引き留める。が、強引について行こうとした2人をリナリアとキキョウが引きずり連れて行く。さらにアルメリア達が2人の逃走をを阻止するために見張る
シア「…………………ねぇ、リア」
リア「ダメよ………本当は私たちだって彼らについて行きたかったのに」
リリス「…………ねぇ、フヨウ」
フヨウ「…駄目に決まってるでしょう。エンを私の家に案内する予定だったのに…余計な仕事を増やさないでよ」
2人の発言にカトレアと飲み物を持ってきたキキョウ、様子を見に来たリナリアがうなずく。一方、住居を探してさまよっていた3人(エンは既に決まっている)どうしたものかと考えてこの辺に詳しい先輩に聞くことにした。
ヒジリ「というわけで、どこかいい物件ないか」
ランス「リー陛下の執務室に来て最初の言葉がそれか………そうだな、とりあえず場所を変えようか。リー陛下、仕事さぼらないでくださいね……ライ後を頼む」
リー「…いくらワシでも仕事をいつもさぼってる訳じゃ……」
ライ「わかった。後、陛下どの口がそれを言いますか。昨日といい朝といい訓練場に乱入しようとしていたのを忘れたのか……………また、お仕置きしましょうか。朝のように」
その言葉にリー陛下は震えまじめに仕事を始める。それを見たランスはヒジリ達を連れ街に繰り出す。で、ランスの紹介の元、ヒジリ達は次々と家を購入していく
ランス「………まぁいろいろ紹介してからなんだが、城に部屋を用意することができるんだから、そこに住めばいいんじゃないのか?フヨウはまぁ、恋人?との愛の巣がほしいみたいだったからな」
ヒジリ「考えても見てくれ、城の部屋を利用したらリアやカトレア………シアやリリスが部屋に押し掛けるに決まってるだろう」
ヒエン「今まで城で暮らしていたんですよ。だから自給自足したいに決まってるじゃないですか」
リョク「……………姉が怖いのでゆっくりしたいと思って」
その言葉を聞きランスは何も言えなくなった。ランスの案内の元様々な物件を回りまわり3人はようやく住む場所が決まりひと段落した。そこへ、ようやく仕事と勉強が終わりヒジリ達を探していたイクシア達に見つかり、逃げようとするヒジリ達を捕まえ、どこに住むのか聞こうと問い詰めるが3人は断固として口を割らなかった。代わりに彼女たちに付き合うことになった。
イクシアとアマリリス、アルメリア達が部屋に戻った後(強制的に)ランスはリナリア達を呼んだあと、ヒジリ達に今朝のことを聞き出そうとしていた
リナリア「そういえば、今朝の話の続きを聞かせてもらえないかしら」
ランス「あぁ、聞かせてくれないか…酒の肴…じゃなくて、リーへの弱み…でもなく、ただの興味だ」
ヒジリ「まぁ、別にいいけど…………確かあれは……………………の前にできれば人気のないところ…俺の家でいいか」
エン「俺は、フヨウの所に戻るな。それじゃ、また明日」
エンはフヨウの家に戻りもとい帰り、ランス達はヒジリの家に向かう。ヒジリの家につき部屋に上がると、お茶を出しながら話し始める
ヒジリ「確かあれは………十年ぐらい前か、俺が修行中に精霊や魔獣たちが不審な男達が幻獣に殺されたと報告があってね。向かうと女性を取り囲むように幻獣がたむろってたんで訳を聞くと『怪しい男達が女性に刃物を突き付けてたんで助ける為に殺した』と言ったんだ」
ランス「…あぁ、姫様たちが誘拐されたときか…そういえばスカー公国に逃げたんだっけ」
ヒジリ「そうらしい。で、幻獣たちを返した後、彼女たちに話を聞こうとしたら、シアのほうがいきなり斬りかかってきてね。まぁ、その時は組み伏せて落ち着かせようとしたんだけど、落ち着かなくてね、しばらく押さえつけてたらいきなり『ねぇ、あの幻獣たちが言うこと聞くぐらいだからあなた強いんでしょう。もうこんな事の無いように私に剣を教えてよ』っていっていきなり抱きついてきた…という話さ」
ライ「まさかと思うけどそれが恥ずかしかったのか」
ヒジリ「まだ続きがあって…その後は落ち着いたのか、『教えて、教えて』って言いながらどこに行くにもついてきてね。さすがに枕を持って寝室や入る準備を整えて風呂にまでついてきたときは驚いたよ…………その後すぐにアマリリスが『一緒に入ろう』と言い出したのにも驚いたが」
リョクは当時のことを思い出しながら頷く。ヒジリの話を聞いていたランス達はいい話を聞いたと思いながら、イクシアは昔は大胆(アマリリスはヒジリに関しては今も大胆)だったんだなと驚きながら、お茶を飲む。
説明 | ||
ヒジリたちは朝の調練を終え、ランスたちにいい物件がないか相談、ついてくる気満々の王女たちを言いくるめそれぞれが家を購入するために街に出る。 駄文です。 |
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