IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 訓練と過去ーTraining and the past ー |
第三アリーナ。この日は箒と一夏の実戦訓練が行われた。立会いには楯無、セシリア、
シャルロット、ラウラ。日にちはだいぶ過ぎ、楯無は一夏に『楯無』と呼ぶように言ったが一夏は『楯無さん』という。楯無は少しばかり不満はあったものの柔らかくなったということで許してもらえた。楯無は一夏を『織斑君』から『一夏君』と言うようにもなった。
また箒達は楯無と一夏の訓練に自分達を入れてくれるならと言う条件で合意した。
「二人とも準備はいい?」
「はい。」
「いつでもいけます。」
二人は返事をする。
「一夏君も箒ちゃんも全力で戦いのよ!」
「わかっています。一夏を倒すつもりでやるつもりです。」
「そうこないとな!」
「うんうん。それじゃあ・・・・・・・・・始め!」
箒は雨月をコールしレーザーを放つ。一夏は後ろに下がり回避する。箒は空烈でビームの刃を飛ばす。一夏は上昇し回避する。箒は上昇し一夏を追いかける。
「待て、一夏!」
箒は雨月と空烈を使い一夏に攻撃するが一夏はジグザグに動き的を絞らせないよう回避する。一夏は真上に上昇しゆっくりと浮遊し急降下。箒の後ろにつく。箒は振り払おうとするが一夏は追尾する。一夏はウルトラマン・ザ・ネクストの技・ラムダ・スラッシャーを放つ。
「はあ!」
「くっ!」
箒は解するが一夏はラムダ・スラッシャーを連続して打つ。箒は回避高度が一夏の攻撃に対応できずダメージを喰らう。
「ぐっ、ぬあ!」
箒はグラウンドに落ちていく。だが諦めず体制を立て直し一夏の方を向く。箒はビットを使い一夏を牽制しようとするが一夏はビットの攻撃をくぐり向け雪片をコールし箒に接近する。
「はあ!」
「ぐっ!」
箒は雨月と空烈で一夏の斬撃を受け止めるが一夏が押している。一夏は箒と距離を取り雪片を右に構える。その際に一夏は左手を離している。二人は睨みあっていた。
数分ばかり時間がたった。二人は睨みあったまま動こうとしない。だが箒が急加速し、両手をクロスさせ一夏に切りかかる。一夏はスラスターにエネルギーを溜め込んでいる。箒が後1メートルも距離まで接近してきた瞬間であった。一夏はスラスターに溜め込んだエネルギーを開放し、さらにマッハムーブも使い箒に切りかかる。
二人はすれ違う。箒は雨月と空烈の剣先を地面に向け、一夏は雪片を左手に持ち、天に剣先を向け立っていた。箒はISを解除する。
「私の負けだ、一夏。」
こうして箒と一夏の大戦は終わった。
更衣室。箒達は訓練を終え、着替えていた。
「また負けた・・・・」
「仕方ないですわ。一夏さんですから。」
「でもあいつどうしてあんなイメージできるんかしら?」
「そうだよね。一夏のイメージで飛んで見ようにも僕らには理解できないし。」
「それに自分自身を飛行機のように飛ばしていると言うがそれ以上に自信が飛べると言っていいほどの飛行をしているしな。」
皆が一夏の話で盛り上がっているところに楯無がやってきた。
「おやおや、なんだか盛り上がってるね。」
「「「「「生徒会長!」」」」」
「ん〜、なんだか皆固いね〜。『楯無』って言っていいよ。」
「そ、それでは楯無先輩。」
「・・・・・・ぷっ」
「「「「「?」」」」」
「ごめん、一夏君と同じだったからついね。」
「そ、そうですか。」
「で、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」
「なんですか?」
箒は楯無の質問に疑問を抱いた。
「織斑君って昔からあんな感じ?」
「そう言われるとちょっと変わりましたね。肉体が引き締まっていたり。」
「あとなんだか戦いなれしてるみたいです。変わり始めたのは中二の中頃でしたし。」
「ふ〜ん。じゃあもう一つ。織斑君って何かトラウマ的なことでもあったの?」
「どういうことですか?」
「なんだか夢でうなされて涙流してたからね。」
五人は楯無の言葉に驚いた。
「一夏がですか!」
「うん。」
「でも一夏さんは平然とした顔をしていますわ!」
「でもあいつ臨海学校みたいに!」
「そうだとしたら放っておけないね。」
「だが一夏から言うのはないだろう。」
さすがに一夏が優しくてもそれはないのは当たり前だ。
「でも・・・・」
「どうしたの、鈴?」
「一時期なんだけど一夏が暗くなったことがあったの。一夏は平常な顔してるつもりなんだけど、なんだか『空元気』って言ったらいいんかしら?とにかくそんな感じだったわ。」
「一夏の空元気・・・・・・・か。」
「想像できませんわ。」
「まあそうね。でも一夏は『なんでもない』って言い張ってたわ。」
皆は疑問に思い出してきた。ウルトラマンが一夏の戦闘スタイルに似ていることを。一夏の過去を。
説明 | ||
箒との訓練。一夏は実践的に戦闘を行う。 | ||
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コメント | ||
よく考えたら、この世界ではビーストの存在を知っている人は少ないんだな・・・(デーモン赤ペン) | ||
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