真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #50
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〜 第49話 †旅行記 ヘイ州編4† 〜

 

 

 

毎日が慌しく過ぎていく

朝、政務をし 昼、調練や手合わせ

夜は警備や残った仕事をキリのいい所まで終わらせる

そんな毎日だった

その中で非常に困った問題が起こった

それは・・・

 

 

「まだや!ウチはまだやれるで!!」

 

「くっ・・・ウチの闘志はまだ折れてへんで!」

 

「ウチはまだ立っとる・・・立っとるで!!」

 

「なんでや!なんでやねん!!」

 

 

それは・・・

張遼(ちょうりょう)のバトルジャンキー魂を刺激した事でしょうか

どうも最初の手合わせの時にどれだけの実力があるか

示現流の蜻蛉(とんぼ)の構えからの振り下ろしをした結果

先に張遼が攻撃したはずなのにこちらの攻撃の方が速く

模造の飛龍偃月刀(ひりゅうえんげつとう)を刃引きされた部分が壊れ

こっちの刃を潰した大太刀も壊れたから試合自体は引き分けだったけど

次の日から、俺の顔を見るなり勝負を挑むようになってきた

「神速」を名乗るつもりだったらしいが自尊心を傷つけられたと

暇さえあれば手合わせをするように・・・

そこでさらに刺激を受けたのが呂布(りょふ)

普段はぼーっとしているがやはり武人なのか

俺が張遼より強いと分かったのか目を輝かせて手合わせを御願いしてくる

張遼のように俺の腕を自分の胸に引き寄せて

「なーなー自分今暇やろ?ウチ今暇になったからかまってーやー」と

俺を引っ張っていくやり方にも弱いが

袖をちょんちょんと引っ張り、上目遣いで「・・・だめ?」と

首を傾げながら言われるともう断われるはずがなかった

将来の飛将軍殿はやはり天武の才がある

まだ身体は完成はされていないが、本能による攻撃は圧巻の一言

気を全開にした状態じゃないととてもじゃないが耐えれなかった

一撃の重さ・速さは天下無双と言われるだけはあるなと思った

俺の経験の多さによる引き出しの多さで最初はなんとか6・4の確率で勝っていた

だが、最近では5・5までなっている

上手く接近できれば俺の勝ち、俺を近づけずに対応したら呂布の勝ちという感じ

まっ・・・本気呂布と戦って五分五分なだけ良しとしよう

 

 

余談だが、一度だけ丁原(ていげん)とも戦った

構えは無形(むぎょう)の構えというべきか呂布のように

方天戟(ほうてんげき)を肩に担ぐだけの構えだが

これがまた隙が全くない、身体がリラックスしてる状態の為

どんな攻撃にも柔軟に対応できる

しかも背が2mあるというのもあり手の長さも相まってリーチが長い

呂布のように本能での戦いに加え、一瞬一瞬の重さと速さは呂布よりも上

攻撃が常に手元で加速するような感じなので非常にやりづらく

いいように的にされて、こっちの気が尽きて終了

この1回だけだが良い経験をさせてもらったと思っている

 

 

そして、半年ほど経った日とある知り合いからの手紙が

ヘイ州との別れを告げていた

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手紙を見た俺はすぐさま行動する

余計な時間などかけていては生死に関わる問題だからだ

この日の為に引継ぎはいつでもできるように文官達に仕事を叩きこんでおいたし

丁原には前もって言ってあるので大丈夫なはずだったんだが・・・

 

 

「ほんにすまん・・・

 きさんの事出て行くまでだまっとるつもりじゃったんだが

 恋にばれてしもうた」

 

 

と手紙の事を話して、数日中に出て行く事を告げた次の日に

丁原が頭をかきながら謝ってくるじゃないか

俺は冷や汗を流しながらも気にしないで下さいと言ったが

さて・・・どうすっかね

とりあえず食料など旅に必要な物を買い揃えるかと街に出たら

 

 

「わふっ!!」

 

 

早速捕まりましたセキト&飼い主呂布に

 

 

「どこいく・・・の?」

 

「街で買い物だよ、セキトは今日も元気だなー!」

 

「恋もついてく」

 

「構わんよ、セキトは分かったから顔をなめないのっ」

 

 

セキトを地面に下ろして、街へと歩く

その後ろをトボトボと下を向いてついてくる呂布

セキトは俺の足の周りをウロウロとしている

お互い会話も無く、街で買い物をする

肉まんを渡しても1個食べただけで後は顔をフルフルと横に振っていらないという

どっかで飯食うか?と聞いても同じく顔をフルフルと横に振る

ずっと下向いたままで目すら合わせてくれない、こんなこと初めてだから困ったぞ!

どうしたものかと考えるが何も良い案が浮かばず時間だけが過ぎていき

日没になったので呂布を家の前まで送っていく

 

 

「呂布殿、また明日」

 

 

まっ急ぐ旅ではあるが明日すぐに旅立つわけじゃないのでそう言って

城の兵舎に戻ろうと後ろを向くと

服の裾を引っ張られる

 

 

「白虎(はくこ)・・・いなくなる」

 

 

蚊の鳴くようなちっちゃい声で言われたので顔だけ後ろを向くと

こっちを見つめる泣きそうな顔の呂布がいた

かなり動揺したがそれでも気持ちを落ち着かせて呂布の方へ身体ごと向き直る

 

 

「ああ、数日中に俺はここから出て行く」

 

 

その言葉に、再び下を向き手を胸の前でぎゅっと握りこむ呂布

俺は普段つけている仮面を外し、呂布の頭を撫でる

 

 

「確かに俺は居なくなるが、それでもここで過ごした日は忘れない

 それに・・・だ呂布が危なくなったら必ず助けに来るよ

 だから・・・なその、なんだ・・・

 また会う時今以上にお互い強くなってまた手合わせしような?」

 

 

それでも下を向いて、コクコクっと頷くだけの呂布

う〜む・・・駄目かと撫でるのをやめて去ろうとすると

 

 

「恋(れん)・・・と呼ぶならいい」

 

 

とポツリと言う

まだ顔が下を向いてる呂布に俺の顔が見えるように屈み

 

 

「分かったよ恋、俺には真名が無いからな

 俺のこの素顔を代わりに覚えておいてくれ」

 

 

俺の素顔を見て驚いたような顔をしたが

一瞬で笑顔に変わり

 

 

「分かった」 と言ってくれた

破壊力抜群だ・・・鼻血が出るかと思ったが兵舎まで我慢した

これで呂布との別れも円滑にできそうだ

さて、荷造りしないとなー・・・

はて?何か忘れてる気がするが、きっと大したことはないだろう

 

 

今後どのルートで目的の場所に行くのか頭の中で思い浮かべ

自分の兵舎の部屋に入り、その惨状に俺は頭が痛くなった

だってなー・・・

張遼が人の寝床で酒瓶を抱きかかえた状態で丸まってるんだからな・・・

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あとがきっぽいもの

 

今回でほぼヘイ州編は終わりになります!

次回からはちょっと旅になって、どうしてもやりたい妄想編へとなります

そこの話もそこまで長くならない予定でその後にちょこちょこと再開編が続くかも?

 

こんな先も分からない駄文ですが、次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

説明
この物語はオリ主メインの外史です
基本オリ主視点になっております
チート・ご都合主義・独自展開の為
苦手な人はご遠慮下さい
大丈夫な人は駄文にお付き合い下さい

もう50話になりました
その場の思いつきと妄想だけの文に
お付き合い下さる皆様方ありがとうございますm(_ _)m
応援に応えられるモノか分かりませんが
完結を目標にこれからも地道にやっていきたいと思います
よろしくおねがいします!
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コメント
hiroさん>最初から読んで頂きありがとうございますm(_ _)m 妄想に耽ってたらこんな設定でしかもいまだに原作に追いついてない状態です・・・駄文ですがよろしくお願いしますっ(tokkey)
グリセルブランドさん>恋は可愛い・・・可愛いけど!?修羅場怖いので皆可愛いですよ?w(tokkey)
東文若さん>原作に追いつけば恋には誰も勝てないんですが、一応白ちゃんは最初の設定で恋に匹敵する身体能力とこの大陸で一番の気を使えるというので五分五分です!(tokkey)
アルヤさん>この時の恋はまだ原作ほどの3万の黄巾を退ける力は無い設定で、丁原は年の功って感じで上手い具合に達人だからこそ錯覚してしまう理詰めには最悪な相手と思っていただけば・・・とご都合すぎますかねw(tokkey)
ふう、追いつきましたぜ…黄巾の乱が起きるよりずっと前でしかも一刀じゃないというのは新鮮でこれから更新されるのが楽しみです( ^-^)(スネーク)
白くん 「ああ^〜恋が可愛いんじゃあ〜(トリップ)」  恋以外の恋姫たち 「へぇ・・・(ハイライトの消えた瞳)」(グリセルブランド)
つまり、恋が大人になったら誰も勝てないんじゃね!(東文若)
白強いな。本気の恋とやりあって五分って。むしろその白を相手に圧倒する丁原スゲェ・・・・・・(アルヤ)
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