IS〈インフィニット・ストラトス〉 〜G-soul〜
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戸宮ちゃんを中心とした事件から一か月ほどが経った。

 

一年生たちも学園に慣れて、毎日楽しそうに過ごしている。最近は俺や一夏も声をかけられて、訓練に付き合ったりしてる。

 

だけども、俺の心はこの空のいい天気とは裏腹に曇っている。そう、ヤツが原因だ。

 

「だあっはぁ〜! 今日も言うこと聞いてくれませんでしたよ〜っと!」

 

放課後、修復された第三アリーナの更衣室、ドカッとベンチに座って愚痴り。

 

「ここんとこ毎日やってるけど、全然上手くいかないな。ほら」

 

今日の自主練に付き合ってくれた一夏が俺にスポーツドリンクを投げてくる。

 

「サンキュ」

 

適度に冷たい飲み物を少し飲んで、また愚痴る。

 

「はぁ、流石に嫌になってくるぜ…セフィロトのサイコフレームはうんともすんとも言わねえし」

 

俺のどんよりっぷりの原因はこの首のチョーカーになっているIS、セフィロトのせいである。

 

戸宮ちゃんとの戦闘以来、サイコフレームは起動なんかした試しはない。

 

「どうして上手くいかないんだろうなぁ…」

 

「セフィロトか…なあ、瑛斗」

 

「ん?」

 

「俺、ちょっと気になってたんだけどさ…」

 

「?」

 

「セフィロトって、もう一機あるだろ? スコールさんの」

 

「それが?」

 

「スコールさんって、どうやってセフィロトを制御してるんだろうな」

 

「……………」

 

言われてみればそうだ。何度か金色のセフィロト一号機を展開したスコールとは相対したことはあるが、暴走しているようなところは見たことがない。

 

「あ、いや。別にただ何となく気になっただけだから、気にしないでくれ」

 

「何か制御法があるのか…それとも……」

 

「瑛斗? おーい?」

 

「ん? ああ。なんでもない。着替えて出ようぜ」

 

俺と一夏は着替えを済ませてアリーナを出た。

 

・・・

 

・・・・・

 

・・・・・・・

 

「あ、瑛斗、一夏」

 

寮へ戻って来た俺たちはシャルに会った。

 

「おう、シャルか」

 

「二人とも自主練の帰り?」

 

「ああ。瑛斗のセフィロトの制御訓練だよ」

 

「結果はいつも通り、何も起きなかった。お前も部活帰りか?」

 

「うん、ねぇこれ、もし良かったら」

 

シャルが差しだしてきたのはクッキーが入ったタッパーだった。

 

「部活で作りすぎちゃって。食べる?」

 

「貰う貰う。腹減ってるんだ」

 

「じゃあ俺の部屋来いよ。茶でも出すからさ」

 

俺は一夏とシャルを連れて部屋に戻った。

 

「シャルロットとラウラが学園に来たのも、丁度今くらいの時期だったよな」

 

部屋で紅茶を淹れながら話題提供のためにそんなことを言う。

 

「懐かしいな。俺はラウラに殴られて、瑛斗は投げられて」

 

「そうだね。僕も正直あの時は驚いたよ」

 

「驚いたって言うんなら、お前のことが一番驚いた」

 

淹れた紅茶をシャルたちに渡していく。

 

「うん。あの時は…ね」

 

カップを受け取ってから、シャルは洗面所の方を見た。

 

「瑛斗がボディーソープを持ってきて、僕はその…は、裸、でね」

 

「お、おお…」

 

気まずい感じの空気が流れる。

 

「おーい、俺、置いてかれてるんですけどー」

 

一夏がジト目で呼びかけるように語尾を伸ばして言う。

 

「あ、ああ、悪い悪い」

 

「ご、ごめん」

 

「やれやれ。思い出話も良いけど、俺も混ぜてくれよな」

 

一夏はそう言いながらクッキーに手を伸ばした。

 

「お、美味い」

 

「どれどれ」

 

俺も一枚取って口に放る。

 

「うん、美味いな」

 

クッキーは甘くて、紅茶に良く合う味だった。

 

「また料理の腕を上げたんじゃないか?」

 

「一夏に言われると、自信でるな」

 

「ああ。一夏の言うとおりだ。シャルは本当に料理が上手だ」

 

「あ、ありがとう」

 

シャルはなぜか頬を紅くした。

 

rrrrrr!

 

そこで携帯電話の着信音が鳴った。

 

「あ、僕だ。ラウラから? 出てもいい?」

 

「もちろん」

 

「もしもし? うん。瑛斗の部屋だけど…え? うん。うん。分かったよ。じゃあ」

 

シャルは短い受け答えをしてから電話を切った。

 

「どうした?」

 

「なんだか、僕に会いたいっていう人が来てるみたいなんだ」

 

「シャルロットに会いたい人?」

 

「デュノア社関連か…?」

 

「分からない。とりあえず行ってくるよ」

 

「俺たちも一緒に行くよ」

 

「ああ。どんなヤツが来たのか分からないからな。心配だ」

 

「ありがとう。二人とも」

 

シャルは俺たちに笑いかけた。

 

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寮から出るとラウラがいた。その隣にいるのが来訪者だということもすぐに分かった。

 

「ラウラ、その人だな?」

 

「ああ」

 

一夏の問いにラウラは頷いた。

 

「アンタか。シャルロットに会いたいって言ってるっていう人は」

 

俺が聞くと、短い金髪の人は笑った。

 

「そうだよ。さっそくだけど、シャルロットはいるかな?」

 

しゃべり方はどことなく男っぽい。だけど顔は女の人みたいに綺麗だ。

 

「もうそろそろ降りてくる」

 

俺が受け答えすると、ドアが開いてシャルが降りてきた。

 

「あ…」

 

その人はシャルの顔を見ると素早く駆け寄った。

 

「シャルロット! 久しぶりだなぁ! 元気だったかい!?」

 

軽く抱擁してからシャルの肩に手を置いたその人の表情はとても明るかった。

 

「あ…ああ……」

 

だけどシャルの表情はそうじゃない。顔から血の気が失せて、真っ白になっている。

 

「い、いやっ!」

 

シャルはその人を突き飛ばした。

 

「おっと」

 

その人は少しふらついたがすぐに体勢を立て直して笑った。

 

「ひどいなぁ。せっかくの再会だっていうのに。突き飛ばすことないだろう?」

 

「どうして…!」

 

「うん?」

 

「どうしてあなたがここにいるの!?」

 

いつもと違い、シャルの様子がおかしい。

 

「シャル……? 一体どうしたんだ?」

 

俺がシャルに呼びかけると、その人は俺を見た。

 

「シャル…? そうかぁ。シャルって呼ばれてるのか。いい友達を持ったね……『シャルル』?」

 

「「「!?」」」

 

俺たちはその人の言葉に驚いた。

 

「なんで、その名前を知ってるんだ…?」

 

シャルを『シャルロット』ではなく『シャルル』と呼んだ。つまり、

 

(シャルの秘密を知っている…!?)

 

そう思ったときには、その疑問は俺の口を突いて出ていた。

 

「アンタ、何者だ? デュノア社の関係者か?」

 

その人は、俺たちの方を向いて、片手を胸のあたりに置いて一礼をしてきた。

 

「はじめまして。私はアデル・デュノア」

 

「デュノア…?」

 

「そう。私は……」

 

ザァッ、と風が吹き抜けた。そして風が止み……

 

 

「シャルロット・デュノアの、腹違いの兄です」

 

 

その言葉が、俺たちに届いた。

 

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瑛「インフィニット・ストラトス〜G−soul〜ラジオ!」

 

一「略して!」

 

瑛&一「「ラジオISG!」」

 

瑛「読者のみなさん、こんばどやぁー!」

 

一「こんばどやぁ」

 

瑛「さあ、本編がラストでいきなりの超! 展! 開!」

 

一「突然現れたシャルロットの兄を名乗る謎の人物! 一体何者なのか。そして何をしに来たのか!」

 

瑛「というわけで、新章突入!」

 

一「……これくらいでいいか?」

 

瑛「そだな。質問も来てないし、今日はこれくらいでいいだろ。神速のラジオ、ってか」

 

一「なんか別の番組始まってるぞソレ」

 

流れ始めるIS本編のエンディング

 

一「本当に終わるのか。ってか、今回は誰が歌ってるんだ?」

 

瑛「子供刑事だ」

 

一「子供刑事?」

 

瑛「さっきそこで知り合ったんだ。それ以上のことは教えてくれなかったけどな」

 

一「なんか、だんだん怪しいな」

 

瑛「まあいいじゃん。それじゃあ!」

 

一「みなさん!」

 

瑛&一「「さようならー!」」

 

???「はい、なんでしょう。…ええ!? 街でアイツらが暴れてる!? 分かりました。行くぞ鉄人!」

 

???「!!!」

 

一「なんか…巨大ロボと一緒にどっか行っちゃったぞ。子供刑事」

 

瑛「まあ、忙しんだよ。きっと」

説明
新章突入。そして、超展開
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コメント
楯無に質問です。 簪の恋人はどんな人が良いですか?あ、後、生徒会長には一夏と瑛斗どっちが良いですか?(グラムサイト2)
梢に質問です。 今一番楽しい事はなんですか?(グラムサイト2)
更識簪さんに質問です。 好きなアニメやゲームは何ですか? 私はアニメでは「真剣で私に恋しなさい!!」、「一騎当千」等  ゲームだと「戦国BASARA」、「アサシンクリード」等です。      (カイザム)
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