現象起こしの転生者 第五十六話
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「ううう、妹ちゃん、ありがと〜」

 

「いえいえ、流石に二百年もあのまま南極に放置はかわいそうですし・・・」

 

あ〜も〜、姫ちゃんがどうしてもというからもぐらは解放してしまった。

あの技は性格もマイナスに偏るからな、と言うより球磨川さんがごねるから

却本作りを外すのに時間がかかってしまった(三秒ほど)。

 

「面倒なことしてくれたね球磨川さん」

 

「『うん?』『そういう零君は自分の技に手こずってなかった?』」

 

「・・・」

 

そうでしたね、俺は俺自身の技が複雑すぎて時間食いましたとも(三十分ほど)!

そんなこたぁどうでもいいんだよ!

 

「なぁ零君、次は月なんだよなぁ?」

 

「うん、そうだよ名瀬さん、月面センターに移動するはずだ」

 

「間に合うのか?」

 

善吉が言う。

さあね、俺は間に合うと思うよ、

だって戦闘は俺達が引き受けてスルー同前だ。

 

「間に合わなかったら何かあるんだろうよ」

 

まぁおそらく間に合わない、

なんでって?能力で予測した。

 

「お、見えてきたぜ」

 

名瀬さんが前方を指さす。

本当だ、島の上にロケットがある。

そして、それが出発した・・・ん?

 

「なに?」

 

「な!?おい零!宇宙に逃げられたら追いようがねーぞ!?」

 

いや、そんなのより善吉がいないのに先に行っちまいやがった!

予測の通りだけど、世界で何かが変わった?

 

「まぁいい!追いようはある!人員を全員ロケットの中に送る!」

 

「おいおいおい!この戦闘機はどうするんだよ!?」

 

「乗り捨てる!」

 

「地球汚染だ!」

 

「能力で何とかしよう!」

 

「信じられるか!」

 

「問答無用!『転送』」

 

対象はこの戦闘機内の人全員!

送り先はあのロケット内!ラグがあるだろうが問題ない!

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

〜ロケット内〜

SIDEめだか

 

「・・・」

 

窓から地上を眺める、追ってきた善吉たちはどこだろうか、

こんな時でも来ると信じられるのだから私はおかしいのだろうか。

 

「どうしたんですかめだかさん、幼馴染が来なくて落ち込んでたりします?」

 

「そんなはずはなかろう、善吉には零がついておる、

ロケットに乗った程度で追いつけないとは思えない」

 

そうだ、信じているのに落ち込むわけがない、

あの二人、もしくは四人だが、あの四人に

私に追いつけないと言う道理が通じるわけがない。

 

「まぁそれもそうですね、で?そこのサボり魔は何してるんですか?」

 

武器子さんが機内の中で呑気にジュースを飲んでいる人物に声をかける。

 

「ん?なに?僕かな?」

 

「あなたですよアランさん」

 

彼はアラン・オーダー、

黒神ステーションにいた黒神側の人間らしい。

だが私はこんなやつを見たことがない。

 

「そうかい、ごめんね」

 

ジュースのストローから口を放してアランさんが答える。

正直に言おう、この人はわけがわからない。

一番近いのが安心院さんや戦闘時の零のような雰囲気だ。

 

「さっさと準備してください、

長旅とはいえ向こうでの宴会の準備はあるんですから」

 

「うん、そうだね、まぁそれも意味ないだろうけど」

 

「え?それはどういう・・・」

 

武器子さんが急に押しつぶされる。

その頭上には善吉と神谷兄妹、そして現生徒会の皆だ。

それより此処は宇宙空間だぞ?どうやったら重力が発生するんだ。

いや、零にがいるのだから可能か。

 

「宇宙空間、無事到着だ、重力は今消すから待ってね」

 

「おいおい、重力なんていらないだろうよ、

何で出したんだ?」

 

「いや、だってそうじゃないとばらけて転送されるから正直面倒くさい」

 

「それよりうちは妹ちゃんだけが

一番上にお姫様抱っこで出てきたところをさすがやと思ったけどなぁ」

 

「・・・重いです・・・どいてください・・・」

 

「ん?ああ、ごめんな兎」

 

流石だよ零、貴様にはいつもやられてしまう、

安心院さん以上に道理が通じないお前に勝てるやつはいないだろうな。

しかもついでだがな、さっきは武器子さんの下に上昇気流を出しただろう、

 

「優しいな零は」

 

「それはどうも」

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

SIDE零

 

「さてさて」

 

機内を見回し婚約者勢を数える。

一二三四五六人!・・・六?

一人増えてやがる・・・?

 

「お前誰?」

 

原作にもいない少年に言う。

奴はこともなげにこう返した。

 

「アラン・オーダー、黒神家側の人間で、

今回は月での準備を手伝わせてもらうことになってます」

 

「!」

 

ふーん、俺はお前を知らないんだが?

創みたいな新手の転生者だろうか?

そしてなぜか姫ちゃんが驚いた顔をした。

 

「あ、一応言いますが、僕は理外点じゃないですよ」

 

「!」

 

「・・・」

 

心読みやがった!・・・能力干渉のたぐいは効かないんじゃ無かったのか?

姫ちゃんは何かを考え込んでいる、「りーく」とか「過負荷で・・・」とか呟いている。

 

「さてね、そんなことよりこうなったらめだかさんを連れ戻しに来たのでしょう?

どうやって連れ戻しますか?まだ漆黒宴の途中ですよ」

 

「・・・そうだな、このまま続けようか、

最後の舞台はこの宇宙船にしてもらうけどね」

 

「な!?零さん、あなたはこの漆黒宴に関係ないはずです、

余計な口出しはしないでいただけますか?」

 

兎が文句言うなよ、その槍も危ないじゃないか。

善吉にはプロポーズさせないとだから焦ってるんだよ。

 

「《黙れ兎》」

 

「ひっ!」

 

負け組と同時に相手のメンタル値を下げる技『恐怖恐怖症(リトルマインド)』

を使ってやる。

 

「《いい?》」

 

「いやあああああ!わかった!

わかったからこっち来ないでぇええええ!」

 

にっこり笑顔で聞くと兎は慌てて離れて行った。

うん、堕落した聖者の影響が負け組に来てるな、

一週間ほどは堕落を使わない方がいいか。

 

「さて、なんにしてもこれで許可が下りたしやろうぜ」

 

「ええ、いいですよ、桃園さんがたは?」

 

「・・・いいとも、お前に逆らうとろくなことがなさそうだ」

 

「わかりました、では、今回のルールは・・・ふむ、

桃園さんのところのしりとりで行きましょう」

 

原作通り・・・か?

うさん臭い・・・というよりわからないだけか?

 

「では、四人の方は勝手に進めてください、

僕は彼ら二人と話がありますので」

 

アランは俺と姫ちゃんを指さす。

 

「俺か?」

「私ですか?」

 

「はい☆」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

皆から離れ、別室でアランと対面する。

空中にふわふわ浮きながら椅子に座るような体制でお互いを見る。

 

「で?お前は何?」

 

俺がアランに聞いた、

奴はニコッとしたあと、真剣な表情になった。

 

「神です」

 

「は?」

 

「・・・やっぱりあなたですか」

 

隣で姫ちゃんが言う。

神と言うことは姫ちゃんのような神と言うことか、

 

「それがどうしてここに来た?」

 

「んーと、優姫様をリークしたから」

 

優姫?誰だそれは?

 

「私ですか・・・連れ戻しに来たんですか?」

 

「その通りです、勝手にあの数の世界を置いていかないでください」

 

と言うことはつまりだ、姫ちゃんが人間に転生してしまい

神様の世界には姫ちゃんが管理していた世界が残された、

その数が多いから仕事をもう一回しろってことか?

 

「無理ですよアラン、私はもう人間です、神様の力がないんですよ」

 

「でも基盤は残っている、あなたの存在を神様の時の状態にすれば

その能力を神の力に巻き戻しても体にデメリットや時間制限はなくなる」

 

「おいおい、待てよ、姫ちゃんは姫ちゃんだぜ?

お前らの勝手な都合で連れてくなよ」

 

アランを睨んでやる。

しかし、アランは何ともない様子だ。

 

「人間が神の事情に手を出さないでくれますか?

あなたも優姫様のおかげで転生できただけで普通ならそのまま殺されてるところだ」

 

「あくまで運がよかったと?」

 

「そういうことです」

 

「・・・どちらにしろ姫ちゃんは渡さないぜ?」

 

「いいえ、無理矢理でも連れて行かせてもらいます」

 

・・・・『暴君』『革進』『負け組』『グングニル』

 

「兄さん!ここではやめてください!

ここだと他の皆さんが巻き込まれます」

 

「じゃあ、空間を隔離すればいい」

 

「それはやめなよ、僕は優姫様より弱いとはいえ神だ、

君の能力は神には干渉される能力だよ?」

 

だからどうした、このままだと連れて行かれるんだろう?

じゃあ抵抗しないでどうするんだ?俺の嫁だぞ?

 

「消す」

 

「やってみなよ」

 

グングニルを・・・・投げた。

説明
神様と転生した主人公が
めだかで原作に入るお話

※注意※
めだかボックスの二次創作です
キャラ崩壊するかもです
作者は分が苦手です
俺TUEEEE系です
自分的解釈もあります

上記でもよい方以外はバックすることをお勧めします
構わないという方はよろしくお願いします
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タグ
神様がヒロイン 主人公最強 チート めだかボックス 

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