超次元の外れ者(中) |
ユウザ視点・・・インターセンター3番街・モンスターギルド
そのギルドはモンスターが経営している。
そこで扱われている((依頼|クエスト))は普通のギルドで扱ってるものよりも難易度が高い。
危険種討伐、レアアイテム採取、他種族間での内輪もめの仲介、異常現象の調査、大国のスパイ等の
クエストはここにしかない。
俺はここの常連でよく顔をだしており、受付の個人的な依頼も引き受ける事もある。
ユウザ
「とりあえず討伐クエストでもやるか・・・」
討伐クエストの方が個人的にやりやすかった。
ただ倒すだけでいいからだ。単純だし。
とりあえず受付に向かった。
ユウザ
「すいませ・・・ヘブッ・・・!」
受付(植物っ娘)
「ちょうどよかった!頼みがあるんだよ〜助けておくれよ〜(ギュ〜」
ユウザ
「ちょっとまて!抱きつかないで!死ぬ!別の意味で死ぬ!」
受付(植物っ娘)
「あ、ごめんごめん。けどお姉さんちょっと不安だな〜もうちょい慣れたほうが良いよ少年。」
ユウザ
「他人の前に自分の婚期を気にしたらどうなんだよ?人間より枯れやすいんじゃなかったっけ?」
受付(植物亜人)
「う・・・相変わらず痛いとこ突くね〜(汗)」
この人は植物系の亜人種の受付。日ごとにしょっちゅう受付が変わるここにしてはよく見かける方で、最近人間の男に興味があるらしい。
ちなみに20代を自称してるが、実は30過ぎてるという噂もある。
ユウザ
「それより何か急ぎの用があるんじゃなかったか?」
受付(植物亜人)
「・・・・・・」
ユウザ
「・・・・?」
受付(植物亜人)
「・・・・・・30じゃないもん。まだ24だもん・・・」
ユウザ
(そういえば肩に触れてたな。確か触れている時、たまに人の心が分かるんだっけ。っていうかこんな時にかよめんどくせー・・・)
受付(植物)
「その証拠を身体におしえてア・ゲ・rブッ・・・!」
面倒な事になりそうなので顔面一発殴った。
正気に戻ってもらった所でとりあえず事情を聞く事にした。
受付(植物)
「実はウチの調査員が行方不明になっちゃったのよ〜。」
ユウザ
「どこに行くって言ってた?」
受付(植物)
「何か、古いお城に行くって聞いた事はあるけど・・・」
ユウザ
「あそこか・・・」
聞いた事はある。何でもレア物が隠されているとか。
探索クエストはやった事はないからあくまでも噂しか知らないが・・・
ユウザ
「とりあえず行ってみるよ。ただでさえ調査員は少ないのに、このままじゃ無くなりそうだし・・・」
受付(植物)
「ありがと〜やっぱり持つべきものは常連さんだね!」
ユウザ
「別に・・・(あ、他を当たれと言えば良かったかもしれない・・・)」
こうして、俺は廃城に・・・っとその前に用意しとかなきゃな。
と、いう事で一度自宅に戻る事になった。
ユウザ視点・・・プラネテューヌ付近の廃城
とりあえず投剣を計20本仕込み、コートを羽織り、アイテムも多めに用意した。
準備は万端。廃城での調査員捜索を開始した。
・・・とはいえ、どこだか分からないものを来た事が無かった所で探すのは結構難しい。
モンスターは湧いてくるわ、よくわからない声は聞こえるわ、調査員は見つからんわで大変だった。
このままじゃ回復アイテムが尽きるだけだ。
「・・・ん?」
一度城の外に出て、周りを見回したら・・・何か隠し通路らしきものを見つけた。
他になさそうだし、他のあてはなさそうだし、その通路を通る事にした。
そこで待っていたのは本当に同じ城にいるのかと言いたいくらい強いモンスターの群れだった・・・
ユウザ
「派手な歓迎だな、オイ」
トンファーを構えた直後、どこからか声が聞こえた・・・
????
「何か探しているようだが、さっきのモンスター共の事か・・・しかし行かせぬ・・・アレを守らねば・・・」
ユウザ
「?・・・今、人の声が・・・【さっきのモンスター共】・・・?ってことは・・・」
((Bingo|ビンゴ))ってことか・・・それを裏付けるように受付にもらった発信機が反応した。
ユウザ
「さてと、手厚い歓迎はありがたいけど・・・無駄な戦闘は避けたいんでねッッ!!」
発信機の反応する方向の壁にトンファーを突き付け、スイッチを押す。
ズドォンッッ!!
その瞬間、壁は爆ぜた。そしてできた穴を通り、壁に突き当たるたびに((破壊工作|ショートカット))を続けた。
ズドォンッ! ズドォンッ! ズドォンッ!
ユウザ
「世界遺産だろうが何だろうが知った事か!こちとら時間もアイテムも無駄に使い過ぎたんだよ!」
壊れていく・・・城が壊れていく・・・
????
「ちょっ!まっ!それはあんまりじゃろ!やめんか!やめてくれ!頼むから!」
ユウザ
「恨むならこんな所を隠すように造った奴を恨むんだなァァッ!(ヤケクソだ!待ってろ!今助ける!)」
そう思いながら、((破壊工作|ショートカット))を続けた。そして・・・
ズドォンッッ!!
ついにその部屋へとたどり着いた。
ユウザ視点プラネテューヌ付近・廃城・隠し通路・隠し部屋
スライヌの調査員達は皆驚いていた。まあ、急に壁がぶっ壊れたんだから無理もないか・・・
とりあえず、何か言おう・・・
ユウザ
「依頼で助けに来tウオォォッ!!」
ドスンッ!
一気にのしかかってきた・・・地味に重い・・・
調査員(スラ1)
「ゆうぅぅぅぅざじゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」
調査員(スラ2)
「自分怖かったッス・・・このまま死ぬんじゃないかってッ・・・!」
調査員(スラ3)
「妻よ!息子よ!俺・・・帰れるぞォォォォォォォォォ!!」
調査員(スラ4)
「あざ〜〜〜〜〜す!!」
調査員(スラ隊長)
「お前ら!今夜はすき焼きだ!遠慮すんな!俺がおごってやる!」
涙を流し、助かった事への感激の言葉を叫んだ。
ユウザ
「とりあえずどいてくれ・・・重い・・・」
ユウザ
「ってことは・・・偶然隠し通路を見つけて入ったはいいものの、道に迷った挙句、ここのモンスターからこの部屋に逃げ込んできたと・・・」
スラ2
「ここは何故かモンスターが来ないので、じっとしてたんス」
スラ4
「無線もきかない、救難信号送っても来ない、もうだめかと思いましたよ。」
スラ3
「うぬ、感謝する。礼をしきれん。」
スラ1
「ユウザさん、ホンッットにありがとうございます!」
スラ隊長
「しかし壁を壊したその武器、まさか技術局の・・・」
ユウザ
「『浪漫入り』武装だ。以前試したヤツより結構マシな方かと思う。」
スラ1
「あの人、すぐにまた何か作りそうですね・・・前はドリルとか作ってましたし・・・」
とまあ、安堵感からか話がはずんだ。
ユウザ
「さて・・・長居は無用だ。帰ろう。」
????
「そうはさせぬ・・・!」
またあの声が聞こえた。どうやら空耳ではなさそうだ。
ユウザ
「お前は誰だ。」
とりあえず質問をしたら、姿を現した・・・紫色の髪、スーツらしきものを付けた成人女性・・・
いや、あれは・・・プロセッサユニット?ってことは・・・
ウラヌス
「我が名はウラヌス・・・かつてプラネテューヌの女神だった者じゃ・・・」
やはり女神か・・・と思ってる時に続けてこう言った・・・
ウラヌス
「今はただの亡霊じゃがな・・・」
そう言って、ウラヌスは笑みを浮かべた・・・
ユウザ(+5)VSウラヌス(+?)
ユウザ視点・プラネテューヌ付近・廃城・隠し通路・隠し部屋(VSウラヌス)
ウラヌス
「さあ、そのモンスターが持っているその剣を大人しく元の場所に戻せばよし、さもなくば力ずくで返してもらおう。」
ユウザ
「【その剣】・・・?」
スラ1
「え・・・?これですか?」
調査員の一人(一匹?)が背負っていたボロい剣だった。
そう言えば、こいつは調査した場所で拾った物を持ち帰って集める趣味があったんだっけ。
ユウザ
「ただの古い剣だし、オマエが・・・いや、アンタが気にするほどの物でもないだろ。」
ウラヌス
「そう思うのなら、元の場所に戻すことだ。今のこの世には無縁の物だ。」
変に執着するな・・・何かあるな・・・
ユウザ
「先代の女神が成仏もせずに守ってるってことは、何か秘密があるのか?」
とりあえず、揺さぶってみよう。まずは・・・一番あり得なさそうな所から・・・
ユウザ
「今のこの世にはって事は・・・以前は無縁じゃなかった。」
ウラヌス
「・・・何が言いたい・・・・」
食いついた。んじゃあ、昔にも存在してて、以前、そこにいた存在・・・
ユウザ
「犯罪神を倒す剣。」
ウラヌス
「・・・・・・・・・・」
だんまり。普通なら「何をふざけた事を」とか言いそうなのに、全然言わない。ってことは・・・
ユウザ
「しかし、そこには条件があった・・・」
沈黙。これは否定なのか公定なのか・・・
らちが明かないし、このまま言うしかないか。犯罪神を倒すための、条件付きの剣・・・
古い伝承、それらしき剣の名前を聞いた事がある。
犯罪神を倒せる力を持つが、その力を使うためには女神の命を捧げる必要がある伝説の魔剣・・・
ユウザ
「女神の命を喰らう事で力を増す魔剣・・・犯罪神すら滅する魔の力・・・」
ウラヌス
「・・・・・・・・・ッッ!!」
反応した。って事は、これがレアモノの正体か。なら・・・
ユウザ
「お前等は常備アイテムとして、修復キッド持ってるよな?それでその剣を修復してくれ。」
スラ2
「え・・・何を・・・」
ユウザ
「とりあえず、俺を信じてやってくれ。すき焼きは俺がおごる。」
調査員達
「「「「「了解!」」」」」
ウラヌス
「させぬ!!」
ドガッ! ドゴッ!
ウラヌスが調査員に指を指したその時、モンスターが調査員に襲いかかってきた。
が、それを俺が吹っ飛ばした。
スラ4
「うわぁぁっ!!何で?今までここには来なかったのに・・・」
ユウザ
「いいから修復に集中するんだ!武器として使える位に!」
ウラヌス
「おのれ!!」
さらにモンスターが襲いかかる!
ユウザ
「((光子刃|フォトンエッジ))・・・」
ブゥンッ・・・ ザシュッ ズバァッ ドシュッ
トンファーに光の刃を宿して襲いかかってくるモンスターを切り裂いた。
そして投剣を調査員の周りに投げ、方陣を作る。
作られた方陣が調査員を守るように包んだ。
ユウザ
「これで向こうは一安心・・・と(ジャキッ」
ダンッッ!!
瞬間、ウラヌスにトンファーを突き付け、スイッチを押した・・・が、しかし・・・
スカッ 「へ?」 カチッ ズドォンッ! ドゴォンッ!
攻撃はスカり、起動したパイルバンカーの反動で吹っ飛んだ。
どうやら物体に突き付けた時でないと、腕どころか身体丸ごと吹っ飛ぶようだ。
ユウザ
(こういう事は前もって言う事だろ。何で言わなかったあのジジイッ・・・)
正直、プロセッサユニットが無かったら即死だった。
起き上がり、とにかく襲い来るモンスターを蹴散らした。
ユウザ視点・・・プラネテューヌ付近・廃城・隠し通路・隠し部屋(VSウラヌス)
「ナ・ム・サンッ!」
斬っても切ってもキリがない。
うすうすは感じているが、このモンスター達、ウラヌスが操っている。
モンスターの死骸があまりない。結構の数を倒した筈なのに・・・
ウラヌスは、モンスターを次々と呼びだしている。
恐らく、死んだモンスターを分解、再構成して新しいモンスターを生み出している。
最早ここの支配者と言っても過言ではない。
ユウザ
(このままじゃ・・・・・)
助からない。自分自身も、あの調査員達も、自分だけ逃げる事は能力的には出来る。
だが出来ない。助けられる可能性がある。なら尚の事出来ない。
そんな時、ウラヌスの言葉が・・・
ウラヌス
「何故、あのモンスター共を護る?わしがけしかけているものと大差ないだろうに・・・」
ユウザ
「・・・・・・・・・」
カチンッ
調査隊に分けてアイテムが残り少なくなった事への焦りや、方陣を作る隙が無くて困ってる事、
さらにはおごるとか言いながら、実は気になるお財布事情等の事を・・・
一気にふっきれさせた。
ユウザ
「あいつらとアンタの・・・いや、オマエの操り人形を一緒にスンナヨ・・・」
ザザシュッ
モンスターの群れが一気にバラバラになった。
ユウザ
「今この時点ではこう言える・・・姿かたちは問題じゃない・・・・問題なのは魂だ。」
目つきが変わり、更に語る。
ユウザ
「あいつらは生きている。心が、魂があるからだ。だがオマエのモンスター共にはそれが無いッ!」
ウラヌス
「フンッ!モンスターに取り憑かれたか。哀れな奴だ・・・」
ユウザ
「オマエのように、人形を操る事しか能のない奴に取り憑かれるよりかはマシだね。
いや、ここを支配できる位にここに取り憑いてて離れられないオマエ自信が一番哀れだったな。」
ウラヌス
「・・・・・・ッ!!身の程を知れッ!人間!!」
さらに大勢のモンスターの群れをを呼び出した。
勝負はここからだ・・・
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にわかの駄文ですが良ければどうぞ 只今迷走中 |
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