IS x 龍騎?鏡の戦士達 Vent 47:仕事の後は全員とデート
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一夏が告白されてから数日後、電話が入った。司狼からだ。

 

『一夏。』

 

「司狼さん。何かあったんですか?」

 

『((仕事|・・))だ。』

 

「今から、ですか・・・・?」

 

『ああ。嫌なら他に回すが?』

 

「・・・・分かりました。」

 

『ぅし。俺と森次、後マドカも来るから。データは送ってある。大仕事だ、ばしっと決めるぞ。』

 

「了解です。(これで最後か。最後なら良いんだが・・・・)」

 

一夏はいつも通りの準備をして、落ち合う場所でコーヒーを飲んでいた。全員が集まると、直ぐにミラーワールドに飛び込み、目的地に着いた。

 

「で、ボス。俺達がやる事は?」

 

「反乱分子の鎮圧。あくまで鎮圧だ。殺すなよ?使うのは麻酔ゴム弾、素手。だが、絶対に殺すな、変身もするな。そして何より、顔を見られるな。ヘルメットしっかり被ってろよ?」

 

武器の点検を済ませると、その反乱分子がたまり場にしていると言う場所に向かった。案の定、数十人前後の屈強そうな男女がいる。

 

「森次、撹乱頼むぞ。」

 

「はい。」

 

森次の手には、閃光弾と発煙筒が大量に入ったバッグがある。

 

「マドカは銃で弾が続く限り援護、一夏は遊撃。俺は特攻する。ここは法治国家だ、銃なんて違法ルートを使わない限り簡単には手に入らない。憲司に調べさせたが、奴らはそう言うヤバい橋は渡らないタイプだそうだ。まあ、油断はするな。」

 

全員が頷き、作戦が開始された。

 

「変身。」

 

『クリアーベント』

 

まずベルデに変身した森次がクリアーベントで姿を消し、閃光弾を投げ込んだ。地面に当たった音で全員の注意が逸れた所で変身を解き、場を撹乱し始めた。得意のワイヤーも鋭利な刃を落とし、相手を振り回し、捕縛するだけに徹する。マドカは大量の銃器を引っ張り出し、全てが空になるまで撃ち尽くした。一夏と司狼は特攻し、掛かって来る相手を片っ端から地面に叩き伏せて行く。

 

「相変わらず、歯応えが無さ過ぎる奴らだな。」

 

「そうだな。」

 

「後は任せるか。警察は呼んでおいたし。撤収。」

 

四人はミラーワールドを出て、社長室に現れた。

 

「終わったな。」

 

「そうですね。」

 

「これでやっと・・・・・」

 

「うん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く、一夏は一体何をやっているのだ。」

 

「レディーを待たせるなんて、言語道断ですわ。」

 

むすっとした顔で箒とセシリアが腕組みをしていた。約束の時間を数分過ぎている。

 

「そんなに短気だったら一夏に嫌われちゃうよ、箒?」

 

「セシリア、短気は損気と言うしな。」

 

ラウラもシャルロットの言葉に同意した。

 

「そうね。まあ、気長に待ちましょうよ。一夏は別に逃げないわよ。」

 

鈴音も雑誌を見ながら箒を宥める。

 

「急ぎの仕事があるってマドカちゃんと出て行ったけど、すぐ戻る筈よ?」

 

楯無は簪の髪の毛を三つ編みにしながら鼻歌混じりで伝えた。

 

「あ、来た。」

 

エンジンの爆音と共に白と黒のバイクがドリフとしながら停車した。

 

「悪い、遅くなった。仕事が思ったより時間が掛かってな。」

 

「後、渋滞に引っ掛かってた。」

 

「さあ、行こうか。」

 

一夏の周りにいる多国籍の麗しき女性達はかなり目立ち、全員の注目が彼に向いていた。全員で楽しめる所と言えば一夏は二つ程しか思い付かなかった。一つは映画だったが、誰がどこに座るかで喧嘩になると思い、結局着いた先は、カラオケだった。

 

「ここは、どう言った所ですの?」

 

「確かにイギリスには無い文化だな。まあ、言ってしまえば皆で好きな歌を選んで歌って、ちょっとした軽食も食べられる場所だ。機械によっては歌ってる人同士の相性とか、歌唱力の評価をポイントで表したり。俺自身あんまり行かないが、楽しいぞ?」

 

「特に、ここは色々と曲が選べるそうだ。邦楽も洋楽も色々と揃っているらしい。」

 

大部屋を宛てがわれ、全員が座った。

 

「さてと。どうしようか?」

 

「じゃあ、あたしがやるわ!」

 

鈴音がここぞとばかりに名乗り出て来た。リモコンを操作し、曲を選択した。『Alive a Life』である。

 

「これ確か女性アーティストのソロだよな?」

 

「そうよ?何か問題ある?」

 

あるなんて言うなよ、とでも言いた気な顔をしていた為、逆らわない事にした。ここは黙って言う通りにした方が身の為だ。今までは只曲を口ずさむ程度だったが、学園祭ライブは初めて本気で歌った。そして歌うのは存外楽しいと言う事が分かった。

 

「さてと、相性は・・・・?七十五パーセント。まあまあね。」

 

「俺ピッチが高い曲はあんまり得意じゃないんだよ。出来なくはないけどさ。でも、得点はそれなりに高いぞ?八十二だ。」

 

「くじ引きで誰が次に歌うか決めちゃいましょうか。」

 

番号を振ったクジで決められた順番で一夏と歌う事になった。一番は言い出しっぺの楯無だ。

 

「どれにする?」

 

「ん?・・・・・あ、これなんかどうだ?JAP。一応男がメインだし、俺でも歌えそうだから。」

 

「良いんじゃない?丁度私達日本人だし。」

 

曲を選ぶと、マイクを握った。曲はかなりテンポが速く、気合いを入れてしっかり音を追って歌わなければおいて行かれてしまいそうだった。

 

「相性は七十九パーセントで点数は八十か。」

「うーん、ちょっと残念。もう少し行くと思ったのになあ。」

 

「まあ、これから相性は良くなるよ。全員と、ね。迷惑かけるだろうけど、皆末永くよろしくお願いします。(俺も、今まで以上に頑張らないとな。全員を守れる様に。)」

 

歌い終わったスコアを見て思ったより低かった事を残念そうな顔をして見る楯無の頭を撫でて慰める。

 

それからも歌い続けて、一夏は改めて自分にそう誓った。八人の命を背負う事になった為、今の倍、否八倍は努力しなければならない。ポケットの中にある冷たいカードデッキを、自分が命をかける覚悟で戦う宿命を背負う選択をした証を強く握り締めた。

 

説明
後一話で、ヴォルフvsオーディンです。
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タグ
インフィニット・ストラトス 仮面ライダー龍騎 

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