御貢アペンドの挑戦状! 再び見参!・初音ミク 第2話 人物紹介と暗号解読開始!
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(巡咲庵・食堂・2日目・朝)

 

 パクパク

 

 ミクとめぐみは取材の準備を整えてから食堂に移動して、2日目の朝ご飯も、ちゃんと大盛りご飯で食べていた。メニューは、板海苔、生卵、漬け物、卵焼きと普通だった。

 

 カチャ

 

 二人ともほぼ同時に食べ終わり、食器を片づけ荷物を持って、食事をとる前にメイコから連絡を受けていた集合場所である、あの“談話室”に移動した。

 

 ガチャ

 

 ミクが談話室のドアを開けると、部屋の中にはいろいろな人が集まっていた。勿論、新顔が多かった。ミク達が入ると、その後からメイコが入ってきて、これで全員揃ったようだった。メイコは扉を閉めると、ホワイトボードの前に立っていた女性刑事に、まずミク達を紹介した。

 

メイコ:ネル刑事、この人達が私が個人的に来て貰った、記者の初音ミクさんと勇気めぐみさんです

ミク:初めまして、雑誌“ゆけむり”の記者の初音ミクです

めぐみ:同じく、勇気めぐみです

ネル刑事(以下、ネル):・・・・メイコさん、これは未解決状態の事件なんですよ? 文屋(記者)なんて呼んだら、それこそネタを提供するようなものではないですか!

メイコ:彼女たちは、記事にして貰うために来て貰ったのではないです。事件取材というのは建前、彼女たちには、“アノ”暗号文を解いて貰うために来て貰ったのです

ネル:つまり、“探偵”、として呼んだワケですね・・・・。“探偵業”ならまだしも、記者ねえ・・・。メイコさん、その方達、“暗号文解読”のスキルは高いんですか? 信用できるなら“一般からの情報提供”という範疇で、特別に許可しますが・・・

メイコ:はい。前にこの温泉郷で起こった暗号文を含む“もめ事”で、暗号文を見事に解いて、もめ事を解決して貰いました。信用できますし、スキルも高いです

ハク刑事(以下、ハク):うーん、今回は、犯人逮捕と盗品発見と暗号文以外の捜査はほぼ終わっているから、出来ることと言えば、この暗号文解読だけですから・・・。どうする? ネル?

ネル:ま、まぁ、“暗号解読のみ手伝って貰う”程度なら、イイでしょう。メイコさんのお墨付きで、スキルも高いのなら

ミク:有り難うございます

ハク:但し! 念を押しておきますが、暗号解読のみですよ! とにかくここの関係者達には紹介しますが、現場検証とか、過度の関係者への聞き込みは禁止です

ネル:それと勿論ですが、少なくても解決するまでは“記事”にする事も禁止です

ミク:わかりました

めぐみ:わかりました。ありがとうございます

 

メイコ:さて、刑事さんの許可が取れたなら、この事件の関係者に紹介しましょうか。コホン。お集まりの皆さん、このお二人が、私が依頼して来て貰った、記者の初音ミクさんと勇気めぐみさんです

 

 ざわ・・・ざわ・・・

 

ミク:え、えっと、今回、暗号解読に協力する事になった、記者の初音ミクです

めぐみ:同じく、勇気めぐみです

 

 ざわざわざわ・・・

 

めぐみ:すみません、説明などが押しているので、次に皆様のご紹介に移らせていただきます。簡単に自己紹介をお願いします

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 かたっ

 

 前の方で立っていた“白系の和服の女性”が、ちょっと前に出て、自己紹介を始めた。

 

 白い和服の女性:わかりました。私が今回の事件の現場の旅館“幹清館”の女将の、古河ミキ(フルカワミキ、以下、ミキ)です。そして、私の後ろにいるのが、同じく幹清館の関係者です

 

 ミキの後ろで立っていたスーツの男性が前に出てお辞儀をした。

 

 スーツの男性:私は“幹清館”の支配人の氷山清輝(ヒヤマキヨテル、以下、氷山)です。女将のミキさんと一緒に、幹清館を経営してます。そして・・・

 

 ごそごそ・・・

 

 氷山の後ろに隠れて、顔だけ出している和服の女の子が、更に隠れるような仕草をしていた。

 

氷山:雪! お客さんだと思って、いつも旅館でやるようにしていればいい。自己紹介しなさい

 

 ゴソゴソ

 

 雪は諦めて、氷山の前に出てきた。

 

雪:あ、あの、私は、幹清館で見習い女将をしてます、歌愛 雪(カアイ ユキ。以下、ユキ)です・・・あの、小学4年生です。宜しくお願いします

ネル:事件現場の関係者として、今回の説明会だけ特別に出席してもらいました。終わったら、学校に行って貰います

 

 その後ろで、困った雰囲気を醸し出している“外国人”が喋りだした。

 

外国人の女性:アノ〜、ケイジさん、ワタシもジコ紹介しないとだめですか?

ハク:お願いします。説明会が終わったら、解散していいですから

ソニカ:ハァ〜、ワカリマシタ。Well・・・・ワタシは、ゲンバの旅館に泊まっていたシュクハクキャクのソニカ(以下、ソニカ)です。一番アヤシイと思われるから、イチオウ言っておきますが、ケイジさんの捜査で、ワタシのムジツは証明されてますから

ネル:その人の言うとおり、アリバイ、持ち物検査、他、全ての検査で、シロである事がわかってます

ハク:だから、説明会とかそういう時以外は、この周辺だけですが、自由に行動してもいいことにしてます。ただ事件解決まで残って貰うことにはしてますが

ソニカ:マッタク・・スケジュールがメチャクチャです。あ! ワタシハ、イマは、こことゲンバ以外の旅館に泊まってますから

ミク:はぁ、わかりました

 

めぐみ:ゴニョゴニョ・・・ミクさん、アノ外人さん、随分、気が強い人ですねぇ。言えば言うほどますますアヤシイです

ミク:ゴニョゴニョ・・・でも、現職の刑事さんの取り調べでシロなんだから、私たちの憶測は通じないミク

 

ネル:えー、それでワタシが、きのこ署のネル刑事です

ハク:同じく、ハク刑事です。それとここにはいませんが、事件担当上司として、テト刑事も署に残って、事件をまとめて貰ってます

 

 それと後ろの方から、おじさんが顔を出した。

 

升太:昨日、自己紹介したけど、タクシー運転手の墓火炉 升太です。事件関係で乗車される時の専属になっているからね

 

メイコ:えっと、これで新顔は全部かな。あとはミクさんが知っている顔だから、いいよね

ミク:えーっと、ルカさん、リンさん、レンさん、海斗さんに学歩さん

メイコ:それと、温泉郷のお店をやっている、ミリアム、アル、レオン、それと中華料理屋のアン、プリマ、ローラの3人。あ、でもこの人達は事件関係者というより、“協力者”ね

ミリアム:そ。事件の事は聞かされているけど、主にミクさん達へ協力するために来たのよ

アル:なにかあったら、今回もなんでも協力するからな

ミク:皆さん、有り難うございます

めぐみ:暖かい人たちですね

ミク:ミクもここ、大好きだからね

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ネル:さて、事件の説明に移らせて貰います。詳細の情報は話せませんが、ザックリお話しします。ズバリ“窃盗事件”です

ハク:“幹清館”に寄贈されていた、有名画家の絵画1枚が、先日盗まれました。夕方のチェックを担当したユキさんが第1発見者です。そして絵画が飾ってあった場所に、この暗号文らしき物が残されてました

 

 ハク刑事が原本の暗号文をビニール袋に入った状態で、ミク達に見せた。昨日、コピーで貰ったものと、勿論同じだった。

 

ネル:驚かない所を見ると、どうやらメイコさんに事前にコピーを貰っているようですね。まぁいいです。とにかくこれ以外、変わったところがなかった、という所です

ハク:夕方の通報の後、旅館全員の持ち物調査、事情聴取、イロイロ行いましたが、事件に結びつくアヤシイ点がなく、そして問題なのは、依然として、犯人も絵画も見つかってません

 

ミク:あの、ところでこの暗号文に書かれている怪盗の名前“御貢アペンド”ってナンなんですか? 私の名前に似ていて正直、あんまりいい気持ちではないんですが・・・

ネル:あー、それね。全く“愉快犯”なのかなんだか知りませんが、それは今、売れに売れているパソコンソフトの名前なんですよ

ハク:そもそも、“怪盗・御貢アペンド”なんて、初めて知りましたよ。前例にそんな名前の怪盗いませんでしたからね

ネル:だから、余計に困っているんです。残っている“捜査の余地”は、もうこの暗号文だけですからね

ハク:アリバイとか指紋とか、いろいろあると思われますが、それは既に全部調べました

 

メイコ:ね、ミクさん、貴方を呼んだ意味、わかるでしょ?

ミク:わかりすぎるほど解ったミク

めぐみ:うわー、事件取材じゃなくて、事件捜査か〜、わくわく

ネル:もう一度言っておきますが、やってもらうのは捜査じゃないですよ! 暗号文解読だけです。そのために必要な事は協力者の皆さんと、まぁ現場の旅館の関係者から聞くだけで、警察は情報提供できませんからね

ミク:わかってます

めぐみ:すみません・・

 

ネル:えー、これがまぁ全部です。とにかく今日からミクさん達にも協力をお願いしましたから、皆さんお願いしますね

ミク、めぐみ以外:はい

 

ハク:では解散します。じゃあ、ユキさんは着替えて学校に行って下さい。担任の先生には連絡してありますから

ユキ:はい

 

 こうして、事件の簡単な説明が終わり、各自解散し、ミクとめぐみは宿泊部屋に戻った。

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(ミク達の宿泊部屋)

 

めぐみ:ふぅ〜、全く警察って、やっぱりお堅い所ですね〜

ミク:ミクミク。でも、立派な事件の現在進行形だし、探偵の協力でもないし、一般人に協力してもらうわけだから、あーなるのも無理ないミク。それに文屋の記者ミクからね

 

めぐみ:しかし、困りましたね。現場立ち入り禁止。警察も協力してくれないし、これでどうやって暗号を解けっての!

ミク:警察は、コレまでの暗号解読で、そう言うことを全部しても解けなかったから、プロ根性として、半分は言ってみるミクね。残り半分は、まさに“現場確保”、“警察の捜査情報は話せない”ミク

めぐみ:どうしましょうかね〜、こんな“普通の文章”になっている暗号文らしからぬ暗号文・・・

 

ミク:・・・・・・・昨日、2,3回読んでいて“違和感”は感じているミク

めぐみ:え!! もう何か掴んだんですか!

ミク:違和感から連想される“何を隠しているか”、コレくらいは掴んでいるミク

めぐみ:さっすが〜!!! で! なんなんですか? それ?

 

ミク:でも、その前に1つ“確認しておきたいこと”があるミク

 

 そういうと、ミクは内線電話でメイコに電話し、メイコと、一緒に升太運転手も来て欲しいことを告げた。

 

(数分後)

 

 メイコと升太の二人が、ミクの宿泊部屋に入ってきた。

 

メイコ:お! 名探偵ミクさん、早速、暗号解読ですか!

升太:おお! ワクワクしますよ! 何でも訊いて下さい

 

ミク:いや、まだ入り口ミク。でも、1つだけお二人にお願いをしたいミク

メイコ:なんでもするわよ!

升太:協力します!

 

ミク:では、メイコさんには、“2010年の1年分のカレンダー”を、升太さんには仕事で使う、出来るだけ細かい事が書かれている“温泉郷地図”を、持ってきて貰いたいミク

メイコ:わかったわ

升太:おっしゃ!

 

 二人は退室し、メイコは戸棚を、升太はタクシーに積んであった詳細地図を持って、再び宿泊部屋に戻ってきた。

 

メイコ:あったわよ! 2010年のだけど、いいの?

ミク:“それ”が欲しいミク

升太:この地図は業務用だから、かなり細かい事が載っているよ。まぁ私もプロだから、この温泉郷の事なら教えられるよ

ミク:ありがとうミク

 

めぐみ:??????

 

 こうして、4人による、“暗号解読会議1回目が開催されたのだった。

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(ミクの宿泊部屋)

 

ミク:さて、まず、ミクはコレまで、この暗号文を2,3回、読んでみたミク。そして1つの“違和感”と“隠されている物”が大体わかったミク

メイコ:本当ですか!

ミク:でもそれを説明するためには、“大前提”が必要だから、お二人とめぐみちゃんにも協力を願ったミク

めぐみ:はい! 頑張ります!

メイコ:わかったわ! 頑張ってみるわ

升太:よっしゃ!

ミク:まず、この暗号文(のコピー)を見て欲しいミク

 

 ミクは暗号文のコピー1枚を4人が座っている中央に置き、ミクはなにやら“上の方”から指さしていった。

 

ミク:この文章は、「2010年度の生徒紹介、町の話題、行事」の“まとめの文章”って事になっているミク。メイコさん、でも、今年は何年ミク?

メイコ:2011年よ・・・・あ! だから“昨年のカレンダー”が必要だったのね!

ミク:カレンダーの利用は後になると思うミクけど、そういう事ミク。では、これからちょっと細かい事を二人に訊くけど、いいミクか?

升太:任せて下さい!

 

ミク:この“行事まとめ”の形で書かれている“人物や物や場所”ですが、1つ1つ確認していきます。まず“1丁目に住んでいるムツ君”ですが、この男の子、実際にいますか?

升太:え? え・・えっと、ちょっと待ってください

 

 升太は業務用の地図で“1丁目”を開き、メモなどを頼りに調べていった。メイコも同時に温泉郷の中のことを思い返していった。そして数分後、

 

メイコ、升太:いないよ! そんな子!

 

ミク:やっぱり。では、同じように、“2丁目のジョさん、とか、冬月さん”は?

升太:そんな方、温泉郷にいません

メイコ:そうね、中国からの留学生なんて知らないわ

 

ミク:“3丁目の桜ヤヨイさん”は?

升太:3丁目に“桜”さんなんてありませんね

メイコ:そんな子、聞いたことがないわ

 

ミク:“4丁目に住んでいる方で、有名なウサギを飼っている人”は?

メイコ:そんな人、知らないわ

升太:そうですね、そんな有名なウサギの話は聞いたことありませんね

 

ミク:5丁目に“手入れされている稲の田んぼ”なんてありますか?

升太:いや、そこは住宅街で、“田んぼ”はないよ

メイコ:そうね。ないわ

 

ミク:6丁目に“壊れていて修理された貯水池”ってありますか?

升太:えっと、・・・・いや、そんなの無いな

 

ミク:7丁目に“あや”さんって小説家いますか?

升太:いや、そんな有名な小説家、聞いたことがないし、いないよ、そんな人

メイコ:私も知らないわ

 

ミク:8丁目に有名な大木はありますか?

升太:うーん、そこはよくお客さんを乗せて通るけど、見たこと無いな

メイコ:木はないってことはないと思うけど、ここで書かれているような有名な“大木”はないわ

 

ミク:4丁目5番地に“長野”さんっています?

升太:うーん・・いないな

メイコ:聞いたことないわね

 

ミク:5丁目5番地に、町会長の“出雲”さん、なんていますか?

升太:いや、町会長は別の名前で、出雲じゃないよ

メイコ:そうね、知らないわ

 

ミク:5丁目6番地に、観測されるような“畑”はありますか?

升太:そこには家が建っていて、畑はないよ

メイコ:そうね、見たことない

 

ミク:6丁目6番地に、“散田さん“って人は住んでいますか?

升太:いや、そこは別の人が住んでいるよ

メイコ:それにそこの人、観測が趣味なんて、聞いたこと無いわ

 

めぐみ:・・・・・・ま、まさか・・・・

升太:これって・・・・

メイコ:つまり・・・・・

 

ミク:そうミク。一見“普通の連絡文”のように見えるこの文章、全部“でっち上げられた架空の文章”ミク

 

メイコ、めぐみ、升太:!!!!!!!

ミク:“全部架空”なんだから、当然、今まで言われてきたように“何かを隠すために作られた暗号文章”と考えていいミクね

メイコ:そ、そうだったのね・・・

升太:この“御貢アペンド”って怪盗、なかなかに頭がいいな。タクシー運転手の俺だって、こんな細かい設定の“人物、場所紹介”出来ないよ

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めぐみ:敵は侮れませんね

ミク:それと、めぐみちゃん? これは“過去”のまとめ文の設定なんだけど、こういう報告書を書く時、ここで書かれているような“表現”って、すると思う?

めぐみ:え?

ミク:つまり、過去の事例を報告するとき“第1水曜日”とか、あやふやな表現するミクか?

めぐみ:えっと、未来の予定なら書かなくもないけど、少なくても過去の事を報告する場合は・・・・・・こんな表現しません。ちゃんと“日付”を特定して報告する・・・・・・・・!!!!!!!!

メイコ:なるほどね

升太:なるほど、俺もおかしいと思ってきたよ。うちの業界でも使わないよ、こんな表現

 

ミク:そう、この暗号文で隠そうとしているのは、“日付”、つまり“日付の数値”ミク

めぐみ:つ、つまり“文章”として書かれているけど、全部“数値”に変換できるわけですね!

ミク:そうミク

メイコ:・・・凄い、私も暗号作ったけど、こんな事、考えつかないわ・・・

升太:ますます、面白くなってきたね〜♪

 

めぐみ:でも、“第1水曜日“とかって表現でない所も何カ所かありますね?。何階のどこ、とか、前からいくつで左からいくつ、とか

ミク:それは“撹乱”ミクね。同じ事を指す為の2つ目の技法ミク

 

 ミクは2010年の各月が全部1つで表現された大きめのカレンダーを広げた。

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ミク:このカレンダーを見て、何か気づきませんミクか?

メイコ:え?

升太:うーん、普通に“カレンダー”だけどね

めぐみ:・・・・・・行と列?

ミク:ビンゴミク。ついでに言うと、平面で見たときと横から見たときの“行と列”としても使えるミク。建物なら1階は一番下になって、教室とかの上は一番上になるミク。左右は見たとおり

 

めぐみ:す、凄い・・・そんなことまで・・・

メイコ:全然、“何となく”じゃないわよ

升太:凄い・・・

 

ミク:でも、ここからの推理は、ちゃんとネットとかで確認を取らないと行けないことだから・・・メイコさんと升太さん、どうします? ちょっと長めになると思うミクが?

メイコ:面白そうね。なんかワクワクしてきたから、同席するわ

めぐみ:メイコさん、旅館の方は?

メイコ:ルカさんとリンさんに任せているから大丈夫。時間かかるって、言ってあるし

升太:私も今日はこっち専属って事で、一緒にいるよ。何かの力になれるかも知れないし

 

ミク:OKミク。じゃあ、めぐみちゃん、パソコンをネットに繋いで

めぐみ:ラジャーです!

 

 こうして、“更なる推理”が始まったのだった。

 

(続く)

 

CAST

 

雑誌記者・初音ミク:初音ミク

部下・勇気めぐみ:GUMI

 

温泉宿“巡咲庵”の大女将・咲音 女威子(メイコ):MEIKO

温泉宿“巡咲庵”の女将・巡音 瑠香(ルカ):巡音ルカ

温泉宿“巡咲庵”の若女将・鏡音 鈴(リン):鏡音リン

温泉宿“巡咲庵”の経理担当・鏡音 蓮(レン):鏡音レン

温泉宿“巡咲庵”のパティシエ・工藤海斗:KAITO

温泉宿“巡咲庵”の板長・神威学歩:神威がくぽ

 

タクシー運転手・升太:墓火炉 升太

 

幹清館(かんせいかん)の女将・古河 ミキ(ミキ):miki

幹清館(かんせいかん)の支配人・氷山 清輝(氷山):氷山キヨテル

幹清館(かんせいかん)の見習い女将・歌愛 雪(ユキ):歌愛ユキ

 

旅行者・ソニカ:SONiKA

 

きのこ署のネル刑事:亞北ネル

同上のハク刑事:弱音ハク

同上の刑事の上司・テト:重音テト

 

きのこ温泉郷の休憩所“透音”の主・透音ミリアム(ミリアム):MIRIAM

土産物屋“亜瑠”の主人・大場 亜瑠(アル):BIG・AL

射的&コリントゲーム屋“迫楽”の主・迫楽レオン(レオン):LEON

中華料理屋“大三軒”の3人娘:赤の服アン、緑の服プリマ、白の服ローラ:Sweet・Ann、Prima、LOLA

 

その他:エキストラの皆さん

説明
○ボーカロイド小説シリーズ第10作目の”御貢アペンドの挑戦状! 再び見参!・初音ミク“シリーズの第2話です。
○食いしん坊雑誌記者の初音ミクさんが、またまた探偵となって、謎に挑みます。
○今回も例の温泉郷で事件があったようですが、ちと様子が違うようで…

☆第3弾「ゆけむり旅情・きのこ温泉郷の謎」の続編らしく、前の面々が勢揃いです。
☆今回から謎解きにかかります。でも第2回としては、かなり早めの“謎開示”になってます。
☆2010年(リアルでは2年前)のカレンダーを用意してみましょう。
☆次回からは“ネットに繋がったPCとか雑学辞典”があると便利かも。
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