真・恋姫無双~雷を使いし御遣い |
プロローグ
フォン、フォン
とある道場で一人の少年、北郷一刀が鉄扇を持って演武をしていた
「ふぅ〜」
「一刀よ」
「??
あ〜じいちゃんか」
振り向いた先には一刀の祖父である北郷双雲が立っていた
「お前に話がある」
双雲が真剣な顔をして一刀に話かけてきた
「はい」
双雲の真剣な顔に一刀も真剣な表情になった
「一刀よ、
お前の武はもう北郷流双扇術の免許皆伝してもいい段階じゃがお前にはまだ足りないものがある」
「はい」
「それは
人を殺す覚悟があるかどうかじゃ。
今のままだと人を殺すことわないじゃろう。
だが、もしも
人を殺さなければならない状況になったときに人を殺せるかどうかじゃ」
「…」
「人を殺すということは、
命を奪いその人の人生を終わらせることじゃ。
お前にその覚悟があるか?」
「・・・まだわからない」
「そうか・・・」
「ただ、
大切な人を守るために、この武は使いたい。
その時に覚悟ができるかはわからないけど大切な人を守りとうしたい」
「ふむ・・・・
一刀、お前に免許皆伝を言い渡す」
「え?
でもいま人を殺す覚悟がないとだめだって・・・?」
「そうじゃが、
実際のところお前の返答によって決めることにしとったのじゃ。
そして今答えてる時のお前の目は本気じゃったから免許皆伝したまでじゃ」
双雲はそう言って道場を出ようとした
「ありがとうございます!!」
一刀は土下座をしてお礼を言った
「ふん」
双雲は笑って道場を出て行った
一刀が双雲に免許皆伝をもらってから
数時間がたって夜になっていた
一刀は部屋で勉強をしていた
そのときに、
ピンポーン
家のチャイムが鳴った
(こんな夜に何だ?)
「は〜い?」
ガチャ
「宅急便のクロ○コヤマトでーす。
お荷物お届けにまいりましたー。
ハンコかサインお願いします。」
「はい」
一刀はサインをして荷物を受け取った
送り主は母であった
「何かな?銅鏡?」
一刀は銅鏡を持った
そしたらいきなり銅鏡が光り出した
「うわぁ!?
な、なんだ!?」
銅鏡の光が強くなり
光が無くなると一刀も消えていた・・・