「新入りはナンパ好き」（デバッカ視点）

プラネテューヌ・街道

人神((Ｎｏ|ナンバー))０００、それが俺の最初の名前。組織はそんな俺に、「デバッカ」という名前を付けた。

以降、俺はその名前を使っている。自分の過去は何も覚えてない。そもそもそんなものは無い気がする。

俺は人神の中ではトップクラスにも関わらず、未だに変身出来た事が無い。

それ故に、俺は最強の人神という称号と、外れ者というレッテルが貼られている。

そして恐らくそのせいで・・・・・

人神Ｎｏ０２２

「ちょっと遊んでいかない？君も暇でしょ」

市民

「あの・・・私・・・」

こいつの監督役という至極面倒な役目を負わされている。

こいつは人神Ｎｏ０２２のチータ。最近出来た人神らしい。

こいつも変身が出来ないらしく、且つ人神ではトップクラス。それで俺が監督役になったわけだ。

そして当の本人は今、ナンパの真っ最中だ。

チータ

「今昼だし、よかったらお茶でも・・・・・ってあでっ！」

とりあえず一発殴った。キリがなさそうだしな。

デバッカ

「すいません、ウチの馬鹿がとんだ御迷惑を・・・・」

市民

「いえ・・・その・・・・どうも。」

ペコリとお辞儀をしていそいそとどこかへ行ってしまった。

チータ

「なにすんだよ。今良い所だったのｎ」

デバッカ

「お前、今回の指令忘れてるんじゃないか？」

チータ

「忘れてないって。だからやってるだろ？情報収集。」

デバッカ

「『遊んで行かない？』って聞こえたが？」

チータ

「う・・・・・」

完全に目的見失ってたな・・・・先が思いやられるな・・・・・

デバッカ

「そもそも情報収集ならギルドでやるって言ってたろ？こんな所で道草食ってる場合じゃない。」

チータ

「へーい・・・・・」

俺たちはギルドに向かった。その間にチータは懲りずに何度もナンパをし、俺がそれを止める事になった・・・・