超次元ゲイムネプテューヌ〜青年の伝説〜 |
そこは自然しかない国
そこは貴族主義制度がある国
そこは昔のヨーロッパみたいなレンガ家がある国
その国の名は―――
「着いたー。ぐリーンボックス!!」
うん、長かったな。
ぐリーンボックス
あっ、間違えました。
リーンボックスでしたね。
「さて、さっそく協会に行くか」
俺は協会に足を運んだ。
ヤバい・・・
もう家に帰りたいよ・・・
「ムフフ・・・ゼロっち〜、会いたかったよ〜」
「あー!ネプネプ、ズルいです!!」
「ムフフ〜!早いもの勝ちだよ、コンパ!!」
「もー、ネプ子もコンパも離れなさーい!!兄さんが嫌そうな顔してるでしょ!?」
「「そうかな(ですか)?」」
そう・・・ネプテューヌチームに出会ってしまったのだ。
自分でいうのもあれだが、顔に出てると思うよ。
「こらこら。ネプ子、コンパ離れてあげなさい」
とアイエフが諭すように言う。
おー、いいぞ!
「むー・・・。なんかアイちゃんの言い方にちょっとカチンってくるな〜」
「同意見です・・・」
「同じく・・・」
あれ?
なんかネプテューヌたちの周りの空気が下がったような・・・
「なんでよ?」
とニコニコしながらアイエフは返す。
「なんか・・・無性にアイちゃんを殴りたくなってきた」
おいネプテューヌ。
その拳はなんじゃ?
「それよりも、ゼロ」
アイエフは頬を朱色に染めながら、何か俺に言う。
「ん?」
「あ、あのね・・・『あの時』の返事・・・今するわね」
あの時?
何の事だ?
「アナタの告白・・・」
アイエフは続ける。
告白?
・・・確かにしたな
なんか恥ずかしくなってきたな・・・
「こちらからもおねg―――」
そう何かを言おうとした瞬間―――
―――バタリ―――
アイエフが倒れた。
「え?ちょっ、アイエフ?」
彼女の身体を持つと、安らかな呼吸をたてながら眠っていた。
「お前ら・・・なぜ?」
そう聞くと―――
「なぜ?」
「愚問だね〜」
「抜け駆けさんには―――」
「お仕置きが必要でしょう?」
ん?
なんか・・・聞こえてはいけない人の声が・・・
試しに俺は―――
「左から順に番号!」
と言った。
「1」
「2」
「3」
「4」
・・・
あれぇええええ?
なんか1人余分だよ?
俺は顔を上げ、その『余分な1人』の姿をとらえた。
そこにいたのは―――ティラ・スフィリクスだった。
しかも・・・剣を構えながら
泣いていいですか?
「お前・・・なぜ?」
「そんなことよりも今、無性に零くんをお仕置きしたいな〜」
いや、笑顔で言われても・・・
「「「うん、そうだね(ですね)。ゼロ(っち)(さん)(兄さん)がいけないもんね♪」」」
そう言い、ネプテューヌは刀をだし、コンパは注射器を、白雪は弓を出した。
「お、お前ら・・・落ち着こう。な?」
俺はなだめるように言った。
しかし、やつらは―――
「「「「問答無用(です)♪」」」」
「いや、ちょ―――ギャァアアアアアア!!」
ゼロは意識を失った。
「ん・・・んん?」
目を覚ましたら、知らない場所にいた。
「ここは?」
俺は体を起こし、周囲を見渡す。
どうやらここは、『旅館』らしい。
でも・・・なぜ?
・・・
・・・・・・
思い出した!!
俺、あいつらからボコボコにされたんだ!!
思い出したらなんか腹が立ってきた
なんでいきなり殴られなくちゃならん?
俺は今回何もやってないぞ!
無実だ!
理不尽だ!
そう心の中で騒いでいると―――
「あ、起きた?」
ティラが部屋に入ってきた。
「起きたよ・・・」
ティラを睨みながら言う。
「なんで睨むの?」
「お前のその格好と言葉遣いに嫌な思い出を思いだすから」
そう言うとティラは納得の顔を作った。
今のコイツの姿は、俺がこの世界にまだいなかった時・・・つまりはまだ『地球』に住んでいた時の姿だ。
あの星の事はもう思い出したくない。
だから俺は新たな名前を名乗り、あの星では着こまなかった漆黒のコートを纏った。
「それで質問をしたいが、なぜお前があいつらとつるんでる?」
「ただの暇潰しだよ」
「『ただの』にしては、結構な仲だったな?」
「将来あの子達は私が愛するからね」
エッヘンと胸をはるティラ。
「ついに『GL』ってやつに目覚めたか?」
ハッと嘲笑いながら俺は言う。
「零くんからそんな単語が出てくるなんて驚きだよ〜」
「黙れ」
あぁ、驚きだろうな
だが教えたのはお前だからな?
「それで、質問は終わり?」
「いや、まだだ。なぜお前は今頃になってそんな格好をする?」
そう、一番気になってたのはこれだ。
なぜ今頃になって・・・
「ただの「暇潰しって言ったら殴る」暇潰しな訳ないじゃん。アハハ・・・」
空笑いをしながら言う。
お前・・・俺が言わなくちゃ絶対言ってたろ
その証拠にティラはさっきから尋常じゃない汗をかいている。
「それで、実際のところは何だ?」
「ただたんに・・・あの子達と絡むのにこの姿が向いてただけだよ」
確かに・・・あいつらと絡むのにそね姿は最適だもんな
こいつは自由に『姿』を変えれる。
自由にとは言うが、形を変えることは不可能だ。
例えば人から虫に変化する・・・これはできない。
つまりは人間という固定の形で変われるのだ。
そしてその変わった顔の形、髪の長さ、瞳の色、声帯で性格が決まる。
今のコイツは誰とでも仲良くなれそうな顔立ちをしている。
「ハァ・・・」
「ムッ。なんでため息をつくかな?」
「いや・・・何でも。それよりも他のやつらは?」
「んーと、女神のパーティーに行ってるはず」
「『はず』って・・・お前は行かなくてよかったのか?」
「そんな所に行くより、零くんの寝顔を覗いた方がいいもん」
それを聞いた瞬間、俺は自分の体を抱き寄せた。
「お、お前、俺が寝ている時に何もしてないよな?」
そう聞くとやつは・・・
「さぁ・・・どうかな?」
ペロリと赤い舌で唇を舐めるティラ。
怪しい・・・
なんかやられてそうで怖い!
「フフフフフ・・・ねぇ、零くん」
「な、なんだ?」
「YA☆RA☆NA☆I☆KA?」
「やるかぁああああああ!!」
俺はおもいっきりティラを殴り飛ばした。
なんだ!?
貴様はどこぞやのベンチに座ってて、いい男が通ったら「ウホ!いい男」とか言いながら捕まえて、そのまま公衆便所に連れていって「やらないか?」とか言ってそのままやる男か!?
「殴るなんて酷いよ・・・」
「百パーお前が悪い」
「ブーブー!相変わらず冗談が通じないね!零くんは」
「お前が言うと生々しいんだよ!それと『零くん』と呼ぶのは止めろ」
「それじゃ、零哉くん」
「やっぱり零くんでいい」
その姿で俺の本名を呼ばれると気分が悪い。
ちなみに分かってると思うが、この世界での俺の名前は神ヶ崎 零だからな?(序盤の方に説明有)
「それよりあいつらが出てから何時間たつんだ?」
「んーと・・・1日かな?」
俺は頭を抱えた。
コイツのこの姿で一番厄介なのは『天然』というところ。
天然も天然、ド天然なのだ。
本当のティラの姿では到底考えられないことだ。
というか・・・丸1日俺は気絶していたのか?
お前ら・・・どれだけ強く殴ったんだよ
「お前・・・おかしいと思わないのか?」
「んー、なにが?」
ダメだ、コイツ。早く何とかしないと・・・
「だからな―――」
俺が言葉を紡ぎだそうとした次の瞬間―――
―――バン!!―――
誰かが荒々しくドアを開けた。
ドアを開けた人物は―――
「ハァハァ・・・。どうしよう、兄さん!ティラ姉!」
白雪だった。
「ど、どうしたの?」
ティラは驚きのあまり、目を点にしていた。
俺も驚きは隠せない。
ティラ姉?
お前ら、いったい何処まで仲良くなったんだ?
ちょっとお兄さんに説明しなさい
「今はそんなことどうでもいいの!!」
ちょっと、人の心の中を勝手に覗かないでほしいな
「それで、いったいどうした?」
「あ、それであの・・・」
そして白雪が次に発した言葉はこうだった。
「ネプ子が倒れたの!!」
説明 | ||
第二十八話目です 今回からリーンボックス編に突撃していきます といってもかなり本編を飛ばしましたけど・・・www |
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コメント | ||
ヒノ氏>ゼロ「誰だって変なやつと仲良かったら心配するだろ?それと同じだ」ティラ「つまりは私が『変人』と言いたいんだね?」ゼロ「ん、まぁ・・・ってなぜお前が!?」ティラ「ちょっと作者に言われてね。そんなことは今はどーでもいいの!私は『変人』なのかな?かな?」ゼロ「否定はしな―――うわっ、たんま、たんまぁあああ!!」(クロ) お疲れ様です。 ユウザ「・・・・・ゼロ、どうしたんだろ?『白雪、何か変な知恵とか吹き込まれてないか?』みたいな言い方だ。」チータ「あれは兄馬鹿ってやつだ。気にするな。」(ヒノ) |
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