遊戯王アイドルマスターフォース 第12話 圧倒的な実力差 アリスVS響!
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3人称side

 

 

アリス・マーガトロイド LP4000 手札5 デッキ35 墓地0 除外0 エクストラデッキ15

我那覇響 LP4000 手札5 デッキ35 墓地0 除外0 エクストラデッキ14

 

 

さて、2戦目のデュエルが開始された。テーブルデュエルだが…先行は響からだ。

 

「自分のターン、ドロー!」 手札5⇒6 デッキ35⇒34

 

ドローしたカードを手札に加えた後、手札のカードをセットする。

 

「モンスターをセット。カードを1枚セットして、ターンエンド!」 手札6⇒4

「私のターン、ドロー」 手札5⇒6 デッキ35⇒34

 

続いてアリスのターン。さて、今回はどのような展開を繰り出すのか。

 

「『魔導戦士 フォルス』(ATK1500)を召喚」 手札6⇒5

 

早速召喚。さて、ここからどうする?

 

「バトル。『フォルス』でセットモンスターに攻撃」

「セットモンスターは『エヴォルダー・ウルカノドン』(DEF1000)。特に何もないから、破壊されるぞ」 墓地0⇒1

 

あっさりと破壊。何かを狙っているのか?

 

「これでターンエンドよ」 手札5

 

 

2ターン終了。フィールド状況。

アリス・マーガトロイド LP4000 手札5 デッキ34 墓地0 除外0 エクストラデッキ15

モンスターゾーン 『魔導戦士 フォルス』(ATK1500)攻撃表示

魔法・罠ゾーン 無し

 

我那覇響 LP4000 手札4 デッキ34 墓地1 除外0 エクストラデッキ14

モンスターゾーン 無し

魔法・罠ゾーン リバースカード1

 

 

最初はまあまあの感じである。それが普通だが。

 

「自分のターンだ、ドロー!」 手札4⇒5 デッキ34⇒33

 

だが、現状把握しているのは、響のデッキは【エヴォル】だと言う事が。

 

「自分は『エヴォルド・カシネリア』(ATK1600)を召喚!」 手札5⇒4

 

 

エヴォルド・カシネリア 炎属性 爬虫類族 ☆3 効果モンスター

ATK 1600 DEF 400

このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊したバトルフェイズ終了時、このカードをリリースして発動できる。

デッキから恐竜族・炎属性・レベル6以下の同名モンスター2体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズ時にゲームから除外される。

 

 

「それを出して来たわね…まずいわ」

「バトル!『カシネリア』で『フォルス』に攻撃!」

「仕方ないわね。通すわ」 LP4000⇒3900 墓地0⇒1

「よし、バトルフェイズを終了。この時、『カシネリア』の効果発動!このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したバトルフェイズ終了時、このカードをリリースする事で、デッキから恐竜族・炎属性・レベル6以下のモンスターを2体まで特殊召喚できる。ただし、この効果で呼べるモンスターは、全て同名モンスターで、効果は無効になり、エンドフェイズにゲームから除外される。『カシネリア』をリリースして、デッキから『エヴォルダー・エリアス』(ATK100)2体を特殊召喚!」 墓地1⇒2 デッキ33⇒31

 

 

エヴォルダー・エリアス 炎属性 恐竜族 ☆6 効果モンスター

ATK 100 DEF 2400

このカードが「エヴォルド」と名のついたモンスターの効果によって特殊召喚に成功した時、手札から恐竜族・炎属性・レベル6以下のモンスター1体を特殊召喚できる。

 

 

攻撃力こそ低いが、レベルは6…皆さんはお分かりですよね?

 

「行くぞ!レベル6『エヴォルダー・エリアス』2体をオーバーレイ!2体の恐竜族モンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!来い、『エヴォルカイザー・ソルデ』(ATK2600/OVU2)!!」 エクストラデッキ14⇒13

 

 

エヴォルカイザー・ソルデ 炎属性 恐竜族 ランク6 エクシーズモンスター

ATK 2600 DEF 1000

恐竜族レベル6モンスター×2

エクシーズ素材を持っているこのカードはカードの効果では破壊されない。

相手がモンスターの特殊召喚に成功した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、そのモンスターを破壊する。

 

 

「ここで『ソルデ』。これでアリスの特殊召喚は封じられたも同然ですね…」

「これで、アリスの戦術を先延ばしにしたぞ!ターンエンド!」 手札4

 

これは厄介である。『ソルデ』はOVUがある時、カード効果では破壊されず、相手が特殊召喚に成功したとき、OVUを取り除けばそれすら破壊する。つまり『昇天の黒角笛』とほとんど同じ効果を秘めていると言える、まさに面倒なカードである。

 

「私のターン、ドロー」 手札5⇒6 デッキ34⇒33

 

しかし、アリスは焦る様子も、驚くような表情を見せない。冷静に対応している。つまり、対抗策はしっかりとあるようだ。

 

「手札から速攻魔法『サイクロン』を発動。場の魔法・罠カード1枚を破壊する。響、あなたのリバースカードを破壊するわ」 手札6⇒5

「あっ!?伏せていた『ミラーフォース』が!?」 墓地2⇒3

 

やはり『ミラフォ』は砕け散る運命か。

「そして手札から、『マジカル・コンダクター』(ATK1700)を召喚。更に魔法カード『グリモの魔導書』を発動。デッキから『ヒュグロの魔導書』1枚を手札に加えるわ」 手札5⇒4⇒3⇒4 デッキ33⇒32 墓地1⇒3

「回り始めたアリスお姉ちゃん、マジで強いよね〜」

「そして『マジカル・コンダクター』(魔力カウンター0⇒2)の効果発動。このカードが表側表示で存在する限り、各プレイヤーが魔法カードを使用するたび、このカードに魔力カウンターを2つ乗せる」

 

魔力カウンターを蓄えるカードは、大抵強力な効果を秘めているとされる。それに特化するカードもあるので、これもまたトラウマの一種である。

 

「魔法カード『ヒュグロの魔導書』を発動。魔法使い族モンスター1体の攻撃力を、エンドフェイズまで1000ポイントアップする。『マジカル・コンダクター』(ATK1700⇒2700/魔力カウンター2⇒4)の攻撃力を1000ポイントアップ。そして魔力カウンターが2つ乗る」 手札4⇒3

 

もうこれだけで随分と厄介になる。恐ろしい腕前だ。

 

「バトル。『マジカル・コンダクター』で『ソルデ』に攻撃」

「もうこんな簡単に『ソルデ』が破壊されるなんて…」 LP4000⇒3900 墓地3⇒6

「『ヒュグロの魔導書』の効果発動。このカードの効果を受けたモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊したとき、デッキから新たな『魔導書』と名のついた魔法カード1枚を手札に加える事が出来る。デッキから『ネクロの魔導書』を手札に加えるわ」 手札3⇒4 デッキ32⇒31

 

あっという間に場を覆した。あの遊星でも一時的に苦戦に持ち越したアリスのプレイング、隙が見つからない。

 

「メインフェイズ2、速攻魔法『手札断殺』を発動。お互いのプレイヤーは、手札を2枚捨てて新たにカードを2枚ドローするわ」 手札4⇒3

「ここで交換カード…良いよ。自分は『進化の宿命』と『エヴォルダー・ウルカノドン』を捨てて、2枚ドロー!」 手札4⇒2⇒4 デッキ31⇒29 墓地6⇒8

「私は『魔導書士 バテル』と『ギャラクシー・クィーンズ・ライト』を墓地に送って、2枚ドロー」 手札3⇒1⇒3 デッキ31⇒29 墓地3⇒6

 

ここで手札交換。一体何を狙っているのか?

 

「(狙いどおりね)『マジカル・コンダクター』の効果発動。このカードに乗っている魔力カウンターを取り除く事で、取り除いた数と同じレベルを持つ魔法使い族モンスター1体を手札、または墓地から特殊召喚できる。『マジカル・コンダクター』(魔力カウンター4⇒2)の魔力カウンターを2つ取り除いて、墓地から『魔導書士 バテル』(DEF400)を特殊召喚」 墓地6⇒5

 

 

魔導書士 バテル 水属性 魔法使い族 ☆2 効果モンスター

ATK 500 DEF 400

このカードが召喚・リバースした時、デッキから「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を手札に加える。

 

 

「このタイミングで『バテル』を特殊召喚?」

 

何を狙っているか分からない。アリスの戦術はまさに、七色の戦術でもある。

 

「装備魔法『ワンダー・ワンド』を『バテル』に装備」 手札3⇒2

 

 

ワンダー・ワンド 装備魔法 OCG

魔法使い族モンスターにのみ装備可能。

装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。

また、自分フィールド上に存在するこのカードの装備モンスターとこのカードを墓地へ送る事で、自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

 

「このカードを装備したモンスターの攻撃力を500ポイントアップさせるけど、狙いは別よ。『ワンダー・ワンド』の第2の効果発動。このカードと装備しているモンスターを墓地に送る事で、デッキからカードを2枚ドロー出来る。よって、『バテル』と『ワンダー・ワンド』を墓地に送って、2枚ドロー」 手札2⇒4 デッキ29⇒27 墓地5⇒7

「狙いはそっちか!?」

 

ここまで完璧に手札補充のギミックを含む…とてもではないが、アリスの実力は尋常とも言えない腕前を持っている。

 

「墓地の魔法使い族モンスター『フォルス』を除外し、手札の『魔導書』と名のついた『トーラの魔導書』を見せる事で、装備魔法『ネクロの魔導書』を発動!」 手札4⇒3 墓地7⇒6 除外0⇒1

 

 

ネクロの魔導書 装備魔法

自分の墓地の魔法使い族モンスター1体をゲームから除外し、このカード以外の手札の「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を相手に見せて発動できる。

自分の墓地の魔法使い族モンスター1体を選択して表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。

また、装備モンスターのレベルは、このカードを発動するために除外した魔法使い族モンスターのレベル分だけ上がる。

「ネクロの魔導書」は1ターンに1枚しか発動できない。

 

 

「この効果で、墓地から『バテル』(ATK500)を攻撃表示で特殊召喚。そして『ネクロの魔導書』は『バテル』の装備カードになる。更に装備魔法『ワンダー・ワンド』を『バテル』に装備」 手札3⇒2

「またそのカード!?」

「効果により、『バテル』と『ワンダー・ワンド』を墓地に送り、カードを2枚ドロー」 手札2⇒4 デッキ27⇒25 墓地6⇒9

 

再び手札補充行う。圧縮しすぎである。

 

「カードを2枚伏せて、ターンエンド」 手札2

 

 

4ターン終了。フィールド状況。

アリス・マーガトロイド LP3900 手札2 デッキ25 墓地9 除外1 エクストラデッキ15

モンスターゾーン 『マジカル・コンダクター』(ATK1700/魔力カウンター0)攻撃表示

魔法・罠ゾーン リバースカード2

 

我那覇響 LP3900 手札4 デッキ27 墓地8 除外0 エクストラデッキ13

モンスターゾーン 無し

魔法・罠ゾーン 無し

 

 

「自分のターンだ、ドロー!」 手札4⇒5 デッキ27⇒26

 

現状、響が追い込まれているが、響とてちゃんと対応策は取ってる。だが、その戦法はアリスに通用するか?

 

「(これなら、何とか行けるぞ!)魔法カード『多様進化』を発動!」 手札5⇒4

 

 

多様進化 通常魔法

デッキから「エヴォルド」または「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を手札に加える。

「多様進化」は1ターンに1枚しか発動できない。

 

 

「デッキから、『エヴォルド』か、『エヴォルダー』と名のついたモンスター1体を手札に加える事が出来る。2枚目の『エヴォルド・ラゴスクス』を手札に加え、そのまま召喚!」 手札4⇒5⇒4 デッキ26⇒25 墓地8⇒9

 

 

エヴォルド・ラゴスクス 炎属性 爬虫類族 ☆3 効果モンスター

ATK 1200 DEF 500

このカードが召喚に成功した時、デッキから「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る事ができる。

また、このカードがリバースした時、デッキから「エヴォルド」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。

 

 

「『ラゴスクス』の効果で、デッキから『エヴォルダー』モンスター1体を墓地に送る。どう考えても邪魔な『エヴォルダー・エリアス』を墓地に送る」 デッキ25⇒24 墓地9⇒10

「でも、『ラグスクス』じゃ『マジカル・コンダクター』は倒せないんじゃ?」

 

確かにそうだ。だが、きちんと考えての戦法だと考えられる。

 

「何の!ちゃんとこれを生かす手は用意しているぞ!魔法カード『強制進化』を発動!」 手札4⇒3

 

 

強制進化 通常魔法

自分フィールド上の「エヴォルド」と名のついたモンスター1体をリリースして発動する。

デッキから「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは、「エヴォルド」と名のついたモンスターの効果で特殊召喚した扱いとなる。

 

 

「自分フィールドの『エヴォルド』と名のついたモンスター1体をリリースする事で、デッキから、『エヴォルド』と名のついた効果で特殊召喚した『エヴォルダー』モンスター1体を特殊召喚出来る。『ラゴスクス』をリリースして、『エヴォルダー・ウルカノドン』(DEF1000)を特殊召喚!」 デッキ24⇒23 墓地10⇒9

 

 

エヴォルダー・ウルカノドン 炎属性 恐竜族 ☆4 効果モンスター

ATK 1200 DEF 1000

このカードが「エヴォルド」と名のついたモンスターの効果によって特殊召喚された時、自分の墓地に存在する「エヴォルダー」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する事ができる。

この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃宣言をする事ができない。

 

 

「『ウルカノドン』の効果発動!『エヴォルド』と名のついたモンスター効果で特殊召喚に成功したとき、墓地に存在する『エヴォルダー』と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。『強制進化』の効果で、この条件は満たしている。来い!『エヴォルダー・ウルカノドン』(ATK1200)!」 墓地9⇒8

 

この布陣…まさにトラウマとも呼べる『アレ』が降臨する!!

 

「やばいわね…あれが来る筈よ」

「その通りさ!レベル4『エヴォルダー・ウルカノドン』2体でオーバーレイ!2体の恐竜族モンスターで、オーバーレイネットワーク構築。エクシーズ召喚!来い!『エヴォルカイザー・ラギア』(ATK2400/OVU2)!」 エクストラデッキ13⇒12

 

 

エヴォルカイザー・ラギア 炎属性 ドラゴン族 ランク4 エクシーズモンスター

ATK 2400 DEF 2000

恐竜族レベル4モンスター×2

このカードのエクシーズ素材を2つ取り除いて発動する。魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。

 

 

「出た!『神の宣告』搭載型の最強エクシーズモンスターが!!」

「あれだけで軽く場が制圧されますからね」

 

亜美と貴音は思った事を口にする。確かに、あれだけで場が制圧されても過言ではない。

 

「バトル!『ラギア』で『マジカル・コンダクター』に攻撃!」

「無駄だと思うけど、発動させるわ。攻撃宣言時に、罠発動。『聖なるバリア−ミラーフォース』!」

 

 

聖なるバリア−ミラーフォース 通常罠 準制限

相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。相手フィールド上に攻撃表示で存在するモンスターを全て破壊する。

 

 

「無駄だぞ!『ラギア』(OVU2⇒0)の効果発動!OVUを2つ取り除く事で、魔法・罠の発動、モンスターの召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にして破壊する!『ミラーフォース』の発動を無効!そのまま攻撃続行!」 墓地9⇒11

「受けるしかないわね」 LP3900⇒3200 墓地9⇒10

 

地味に頑張った『マジカル・コンダクター』はお役目ごめん。そして『ミラフォ』は仕事しない。

 

「ターンエンドだぞ!」 手札3

「私のターン、ドロー」 手札2⇒3 デッキ25⇒24

 

さて、アリスのターンになったが、今度はどう出る。いくらさっきのターンでデッキ圧縮行為を繰り返したが、それだけではデュエルに勝つことはできない。

 

「(念のため、エクストラデッキの調整をしておいて良かったわ。本当なら、『アレ』を召喚すれば良かったけど、そうもいかないし)手札から『ブリンギョ』(ATK800)を召喚」 手札3⇒2

 

 

ブリキンギョ 水属性 機械族 ☆4 効果モンスター OCG

このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4モンスター1体を特殊召喚できる。

 

 

「効果発動。このカードが召喚に成功したとき、手札からレベル4のモンスター1体を特殊召喚する事が出来る。この効果で、もう一体の『ブリキンギョ』(ATk800)を特殊召喚」 手札2⇒1

 

もう一体の『ブリキンギョ』。これだから『ブリキンギョ』は有能すぎる。

 

「そして魔法カード『タイホンザーゲート』を発動!」 手札1⇒0

 

 

タイホンザーゲート 通常魔法 OCG

自分フィールド上の攻撃力1000以下で同じ種族のモンスター2体を選択して発動できる。選択した2体のモンスターは、その2体のレベルを合計したレベルになる。

 

 

「私の場に存在する、攻撃力1000以下で同じ種族のモンスター2体を選択し、選択した2体のモンスターは、その2体のレベルを合計したレベルになる。今出ている2体の『ブリキンギョ』は攻撃力1000以下で、種族は機械族。よって効果は成立。2体のレベルは8になる」 墓地10⇒11

 

ブリキンギョ×2

☆4⇒8

 

「レベル8のモンスターが2体…ここでエクシーズ召喚を!?」

「行くわよ響。レベル8となった『ブリキンギョ』2体でオーバーレイ。2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚。現れろ、『聖刻神龍−エアネード』(ATK3000/OVU2)!」 エクストラデッキ15⇒14

 

 

聖刻神龍−エアネード 光属性 ドラゴン族 ランク8 エクシーズモンスター

ATK 3000 DEF 2400

レベル8モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。

自分の手札・フィールド上のモンスターを任意の数だけリリースし、リリースしたモンスターの数だけフィールド上のカードを破壊する。

 

 

「ここで『エアネード』!?」

「手札が無い以上、効果が使えないけど、『ラギア』を倒すだけならこれだけで十分よ。バトル。『エアネード』で『ラギア』に攻撃」

「あっさりと破壊された!?」 LP3900⇒3300 墓地11⇒12

 

またも形勢逆転。本当にアリスは凄い。

 

「これでターンエンド」 手札0

 

 

6ターン終了。フィールド状況。

アリス・マーガトロイド LP3200 手札0 デッキ24 墓地11 除外1 エクストラデッキ14

モンスターゾーン 『聖刻神龍−エアネード』(ATK3000/OVU2)攻撃表示

魔法・罠ゾーン リバースカード1

 

我那覇響 LP3300 手札3 デッキ23 墓地12 除外0 エクストラデッキ12

モンスターゾーン 無し

魔法・罠ゾーン 無し

 

 

手札に差があれど、場に関してはアリスの方が圧倒的に有利。一方響は、立て続けに2体のエクシーズモンスターを破壊されている。

 

「や、やばいぞ…ドロー!」 手札3⇒4 デッキ23⇒22

 

ドローしたカードを見た響は、かなり嫌そうな表情をする。どうやら『エアネード』を破壊できるようなカードが無いようだ。

 

「モ、モンスターをセットして、ターンエンド…」 手札4⇒3

「もう終わり?なら、私のターン。ドロー」 手札0⇒1 デッキ24⇒23

 

完全にアリスのペースになっている。

 

「『エアネード』(OVU2⇒1)の効果発動。1ターンに1度、OVUを1つ取り除く事で、手札・フィールドのモンスターを任意の数だけリリースする事で、その数だけフィールド上のカードを破壊できる。手札の『魔導弓士 ラムール』をリリースし、響のセットモンスターを破壊するわ」 手札1⇒0 墓地11⇒13

「ああ!!『メタモルポット』が!?」 墓地12⇒13

 

何かあった時の『メタポ』が!?これで響の手札交換は完全に消えた。

 

「もうひびきん、打つ手なしだよね?」

「手札もあまり良いカードが無いと思われますし、防ぐしか手が無いと思われますね」

「さあ、今度は重い一撃よ。『エアネード』でダイレクトアタック!」

「これ本当にやばいよ!!」 LP3300⇒300

 

遂にライフが1000を切った。次のターン次第で響の負けが決まる。

 

「ターンエンド」 手札0

 

 

8ターン終了。フィールド状況。

アリス・マーガトロイド LP3200 手札0 デッキ23 墓地13 除外1 エクストラデッキ14

モンスターゾーン 『聖刻神龍−エアネード』(ATK3000/OVU1)攻撃表示

魔法・罠ゾーン リバースカード1

 

我那覇響 LP300 手札3 デッキ22 墓地13 除外0 エクストラデッキ12

モンスターゾーン 無し

魔法・罠ゾーン 無し

 

 

「(このターンで何とかしないと、確実にアリスの勝ちで決まる。自分の手札に、『エアネード』を突破できるカードが無い以上、このドロー次第で全てが決まる…)」

 

深呼吸し、落ち着く響。実質、このドローで全てが決まる。

 

「…ドロー!!」 手札3⇒4 デッキ22⇒21

 

ドローしたカードは…

 

「…魔法カード、『多様進化』発動。デッキから『エヴォルド・ウェストロ』を手札に加える。そしてモンスターをセットして、ターンエンド」 手札4⇒3⇒4 デッキ21⇒20 墓地13⇒14

 

どうやら失敗したようだ。完全に手が詰まっている。

 

「(お、落ち着け自分。『ウェストロ』はリバースしたとき、デッキから『エヴォルダー』モンスター1体を特殊召喚できる。まだチャンスはあるんだ)」

 

それを世に言う『死亡フラグ』。だが、もう遅い!

「私のターン、ドロー」 手札0⇒1 デッキ23⇒22

 

アリスがドローし、そのカードを…手札に加える。

 

「(モンスターカードじゃないのか!?これなら)」

「…何もなければこれで終えるわ。『エアネード』(OVU1⇒0)の効果発動。OVUを1つ取り除き、手札の『召喚僧サモンプリースト』をリリースし、その裏守備モンスターを破壊するわ」 手札1⇒0 墓地13⇒15

「お、終わった…」 墓地14⇒15

 

あっけなく破壊される『ウェストロ』。

 

「やっぱりそれだったのね。でも、これで終わりよ。『エアネード』でダイレクトアタック!」

「ま、負けた!!!!!」 LP300⇒0

 

 

アリス・マーガトロイド WIN 我那覇響 LOSE

 

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「くっそ!!手札がこれじゃなかったら、まだ勝負は分からなかったのに!!」

 

とても悔しがる響。貴音がその手札3枚を見ると…

 

「…『D−HERO Bloo−D』・『エヴォルダー・ケルト』・『化石調査』。確かに、これでは攻め手があまり無さそうですね」

「今回は、ひびきんの手札事故が少し目立ったね」

 

今回は完全にアリスのペースで終わった。

 

「でもまあ、良いデュエルだったぞアリス!またやろうな!」

「ええ。いつでも相手になるわ」

 

これでまた、765プロに小さな絆が芽生えたのだ。とても良い事だ。

 

「そう言えば、十代プロデューサーは?」

 

カードを片付けたアリスは、十代を探したが、何故かいなかった。

 

「もしかして、デュエル中にいなくなった?あのデュエル大好きの兄ちゃんが?」

「面妖な…」

 

本当に十代はどうしたんだ?だが、その数日後、驚愕な真実が明かされようとしていたとは、この時、誰一人も知る由は無かった…

 

「…」

 

そんな中、美希はうっすら目を開け何かを考えていたが、また眠り始める。一体何を考えていたのか…

 

 

 

-3ページ-

 

 

所変わって、961プロ。今現在、アイドル業界の大黒柱の一角になっているアイドル会社。その会社に、現在世間を騒がしている『九十九遊馬』の姿があった。その傍らに、遊馬以外に姿を確認出来ない『アストラル』もいる。

 

「取りあえず、ロビーで待っていろって黒井さんが言ってたな。何か用でもあんのか?」

『さあな。だが、わざわざあの男が遊馬を呼びだしたのも、何か理由でもあるのかもしれないな』

 

どうやら遊馬は、黒井の呼び出しでこちらに来たそうだ。普段は自由に行動出来ているそうだが、今回はそうでもないらしい。

 

「今日は凛姉ちゃんと冬馬兄ちゃんは仕事で不在だったし、丁度良かったから良いか。デュエルで何か呼ばれたらもっと良いけどな!」

 

そんな事を言っていると。

 

「あら、遊馬?今日はどうしたの?」

「おっ、遊馬。今日も元気そうだな」

 

声が聞こえたので、遊馬はそこに振り返ると、2人の少女が遊馬の近くにやって来た。

1人は、紅白を強調としている巫女服を着ており、長い黒髪に赤いリボンを結んでいる少女。名は『博麗霊夢』。961プロ所属のアイドルだが、『シンデレラガールズ』に所属していないアイドル。日頃は勝手に行動する事が多く、周囲の悩み種になっているが、その実力はかなりの物で、最近では、かつて最強と呼ばれたSランクアイドル『日高舞』の再来と噂されている。

もう一人は、白のブラウスのような服の上に黒いサロペットスカートのような服を着用しており、金髪を片方だけ、おさげのような状態にしている。リボンがついた長い三角帽を被っている。名は『霧雨魔理沙』。同じく961プロ所属アイドルだが、『シンデレラガールズ』に所属していない。

 

「霊夢に魔理沙じゃないか!今日はどうしたんだ?」

「たまたま魔理沙と近くを通りかかったの。そしたらこの通りの状態」

「そんな遊馬はどうしたんだ?」

「黒井さんがここで待機していろって。何か良くわかんねえけど」

 

お互い色々と話す3人。結構仲がよさそうだ状態だ。それから数分後、アナウンスが流れるまで、この状態が続いたという。だが…

 

『九十九遊馬様。博麗霊夢様。霧雨魔理沙様。至急社長室までお越しください』

 

アナウンスが流れた。そこには遊馬だけでなく、霊夢と魔理沙の名前も言われている。

 

「え?何で2人も呼ばれてるんだ?」

「知らないわよ。でもまあ、行くしかないわね。面倒だけど」

「取りあえず、このまま社長室まで行くか!」

 

3人は移動を開始した。そんな中、アストラルは一人で何か考えていた。

 

『(それにしても、この世界に来てからしばらく経つが、今も不可思議な事がいくつも続いている。私でも知らないカード。『No』の効果が変わっている事。何より『シンクロ召喚』の存在。そして、私達と同じ力を持つ者の波動を感じる。やはり、これには何かの意図があるのか?それとも…)』

 

その様な事を考えながら、アストラルも遊馬の後に続いた。

 

説明
ZEXALもいよいよ快進撃。思ったことは…

璃緒様が女王様でした。本当にありがとうございます。
ただの○○さん「ン熱血指導だ!!!」
ギラグさん、退場するにはもったいないキャラ。
小鳥ちゃん、ガチカード搭載型で何故か安心。
スタッフの暴走がほぼ日常的会話。
カメラ「呼べええ!!!!!」遊馬「呼ばねえよ!!!!!」
アンナちゃん、出番いつですか?
璃緒「あんた、潰すよ?」

安定した遊戯王シリーズです。本当に。
さて、今回で765プロ視点はいったん終了で、次回から961プロ視点に移ります。無論、ちゃんと765メンバーは出すので。
今回から新キャラ増えます。ますます東方遊戯王の要素が深まる一方、キャラ出しすぎにちょっと心配。最早空気になりかけている人物もいるし、大丈夫か?
Q:そんなにキャラを出し続けて大丈夫か?
A:大丈夫だ。問題ない。
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