魔法少女リリカルなのはA's ダメ人間の覚悟 |
はやてん家で作戦決行をすることにした日の翌日、俺は学校を終えるとはやての家に向かった。ちなみにハルカは風邪をひいたことになった、大体復帰するのは1週間くらいだと言われている。
とりあえずシャマルの次元転移魔法で無人世界に来た俺らは魔力を持っていそうな生物を狩ることにした・・・・もちろん殺さずに気絶させての。
と言ってる傍からいきなり目の前に何か海賊漫画で見たことある大蛇が出て来て俺らを食おうとしてる!!
シグナム「な、なんというデカさだ!」
ヴィータ「こんなん倒せんのかよ!?」
透「俺に任せろ!!」
シャマル「透君?!」
透「ヤクモ!セットアップ!」
ヤクモ『了解です!マスター!』
俺はデバイスを展開して刀バージョンにした。この敵にはこれを使うかいのぉ。
透「 散れ! 『千本桜』!! 」
俺の刀が桃色になり刀身部分が目に見えないほどの無数の刃に枝分かれしていくけど、俺には桜の花弁のように散っていくのが見える。ただ非殺傷にしとる為斬るんじゃなくて打つっちゅー感じになってしまう、それでも無数の刃の打撃は相当ダメージを与えとった。
シグナム「な、何だ!今のは!」
ザフィーラ「刀身が全く見えなかった・・・」
透「あの刀の名は『千本桜』、刀身部分が目に見えないほどの無数の刃に枝分かれして敵に襲い掛かるっちゅーもんなんじゃけどな」
ヴィータ「怖ぇーもん持ってんな・・・・」
透「おぃっし!ほいじゃぁ早速行こうかいのぉ」
っとその前に、
透「そうじゃ、皆にこれ渡しとくわ」
俺はもしもの時の為に用意した飛雷神の術用にマーキングした苦無を皆に渡した。
シャマル「これは?」
透「もしはぐれた場合それ持っとれば俺がすぐに飛んで行く為の物・・・・瞬時にの」
ヴィータ「本当かよそれ?」
透「君疑り深いねぇ・・・・んじゃお前さんちょい向こうに行ってみんさい、証拠見せちゃるけぇ」
シャマル「念の為私も行くわね?」
そー言ってヴィータとシャマルは茂みの向こうに消えて行った。
透「そろそろいいかいのぉーーー!!」
ヴィータ「いいぜぇーーーー!!」
透「んじゃ行ってくるけぇ、そこにおってや?シグナム達にも見せちゃるけぇ」
シグナム「分かった」
んじゃ、飛ぶかね!!俺は片手で印の形を取りヴィータ達の下に飛んだ。
透「ウィッス」
ヴィータ「おわ!!・・・・ビックリした!」
シャマル「本当に一瞬で来た・・・」
透「んじゃ、シグナム達の所に戻ろうかね。二人は俺に掴まってや?ついでに行くけぇ」
ヴィータ シャマル「「あぁ(ええ)」」
2人は俺の言った通り俺の両腕に掴まった・・・・・ヴィータはアレやけど、シャマルは・・・デカいっすね。え?何がって?言うわけないやん。
透「飛ぶで?ええか?」//////////
シャマル「いいけど・・・何で顔赤いの?」
透「飛びますかいの!」//////////
ヴィータ「・・・・・どーせアタシは無ぇよ」
あぁ、ヴィータさんがメッチャ気にしちょる。そんなことしとる間に俺はシグナムとザフィーラの所に戻った。案の定二人はビックリしとった。
シグナム「透も転移魔法が使えるのか?」
透「まぁの、つってもこの苦無にマーキングされとる術式のところにしかとべんのんじゃけどね、ちなみにはやての家にも似たようなものを置かせてもらっとるけぇ帰りは俺が送るわ・・・ちゃんとはやての許可もとっとるけぇ」
シャマル「じゃぁ行きは私がやればいいのね?」
透「頼むわ」
俺らは一通りの説明が済んだ後魔力を持った生物を見敵必殺・・・・の精神、つまり殺さんけど見つけたら即攻撃して倒すといった作戦でもなんでもないのでいった。
結果今の所ページは3ページ埋まった、まぁまぁじゃね。贅沢言わんけど・・・・とりあえず今は休憩をとる事にした。
ヴィータ「ここまでやって3ページ埋まれば順調だろ?」
シグナム「あまり楽観視出来んぞ」
透「そーやね、いつ管理局が嗅ぎ付けるとも分からんし」
ヴィータ「わーってるよ!心配すんなよ」
ヴィータは言いながら近くの岩場に座ろうとした。じゃけど、アレって・・・・まさか?!
透「ヴィータ!!そこから離れろ!!」
ヴィータ「は?」
ヴィータの後ろに大口を開けた亀がっぽいのが居た、正確には体が亀で顔がライオンみたいなのが居た。
ヴィータはそれに気付いておらず、今まさに食われそうだった。
透「チィィッ!!」
俺は一か八かで飛雷神の術でヴィータの所まで飛んで救出を試みた。結果何とか成功したけど、着地がダサく終わっただけやけど。
透「おい!大丈夫か?!ヴィータ!!」
ヴィータ「お?おぉ・・」
シグナム「二人とも大丈夫か?!」
透「おうよ、じゃけどここにきてこいつみたいな奴が出てくるとはのぉ・・・」
ザフィーラ「・・・・油断禁物」
透「そーゆーことになるの」
すると獅子亀(俺命名)が口を開けると空中にデカい氷柱が出てきた。
ヴィータ「こ、こいつこんなことも出来んのかよ!」
シャマル「皆!避け「いや、大丈夫じゃ」てって、透君?」
獅子亀が氷柱をこちらに撃ってきた時俺は手を前に出して輪廻眼を開眼させた。
透「神羅天征!!」
俺は神羅天征で氷柱を弾き飛ばした。
ヴィータ「ちょ!あの馬鹿デカい氷柱を弾き飛ばしたぁ?!」
透「これが前に言った俺のもう一つの能力じゃ」
シグナム「!!・・・透、目がおかしいのはそのせいか?」
透「おかしいって・・・まぁこの術を発動する時はこうなるんよ、それよか次来るで!」
シャマル「奴は氷を使う・・・・たぶん氷の属性を持った生物でしょうね」
シグナム「ならば私が行こう」
透「俺も行くで」
シグナム「な!それでは守りが手薄に・・・」
透「守りならザフィーラがおるやん、それにアイツ見るからに防御が堅そうじゃし俺も火属性の武器はあるで」
シグナム「そーなの・・・・いや聞くまい」
透「お?わかっちょるね「ちょっと待てよ」んあ?」
ヴィータ「アタシらも行くぜ、攻撃は多い方がいいに決まってる」
シャマル「バインドなら任せて!」
ザフィーラ「絶対に守る」
シグナム「・・・・分かった」
透「んじゃ、そろそろ出しますかね?」
俺は刀を背負う形で刀の解放を行った。
透「 断 ち 切 れ!! 『雷火』!! 」
すると先端が鉤爪のような形をした刀に変化し、柄の底面から火を噴出することが出来るブーストのようなもの・・・・まぁ実際そうなんじゃけども、が出てきた。
シグナム「これが火の属性を持った剣か?」
ヴィータ「またえらい形してんな!」
透「本当はもう一つあるんじゃけど、そっち使うと手加減してもあの生物を消しかねんのんよ」
シャマル「そんな強力な物まで持ってるの?!」
透「おぉ、まぁ当分使わんじゃろうけどの。それよか行こうか!」
俺等は獅子亀に向かい攻撃を仕掛けたけど、一人ひとりバラバラにしかけてもあまり効果が出ず効いていないように見えた。
透「思っとったより堅っ!!」
ヴィータ「どーするよ?こんなんじゃいつまでたっても終わりゃしねぇよ」
シャマル「いっそ同時に攻撃するとか?」
ヴィータ「はぁ?どうやっt「いいかもしれん」・・・シグナム?」
ザフィーラ「何か思いついたのか?」
シグナム「奴に攻撃する際私、ヴィータ、透の順で攻撃するとゆーのはどうだろうか?」
なるほど最初にシグナムが攻撃してその後ヴィータが大槌でノミを打つハンマーのようにしてその上更に俺の『雷火』のブーストで押し込むわけかい、でもそれじゃぁ・・・
シャマル「シグナムの剣が持たないんじゃないかしら?」
そう、この作戦じゃぁ一番最初の奴の武器の攻撃力じゃのうて耐久力が必要とされること。分っとるはずなんじゃけどのぉ。
シグナム「大丈夫だ、私に考えがある」
なーんかシグナムは自信がありそうなんじゃけど、まぁやってみんにゃぁ始まらんかのぉ!
ヴィータ「どーなっても知らねーぞ!!」
透「んじゃっ、作戦開始!」
まずシグナムが獅子亀の甲羅に縦に斬りつけた、そこからヴィータの大槌がシグナムのレヴァンティンを叩きつけるように打ち込んだ。んで最後に俺の『雷火』をヴィータのグラーフアイゼンに打ち付けてブーストを展開させた。
透「『雷火』ぁぁ!!」
すると、どんどん獅子亀の甲羅に罅が入り最後には砕けて露わになった獅子亀の背中に剣を叩きつけて終了〜。
透「いやぁかなりの力技やね?」
シグナム「フフ、しかし確実だろ?」
透「まぁね」
シャマル「そろそろ帰りましょ?」
俺等は今日の蒐集を終えると一旦はやての家に戻った。もちろん俺の飛雷神の術で、戻った俺は夜も遅いので帰宅することにした。
ちなみにさっきの獅子亀を蒐集した時1ページ程埋まったそうじゃ。
透「ほいじゃぁ、今日はお疲れさん。明日もよろしくの?」
シグナム「こちらこそ頼む」
はやて「ごめんなぁ、私の為に危険な事させて・・・」
透「それは言いっこ無しじゃはやて、それにそんな事言うんなら今のうちに覚悟決めとけや?」
はやて「う、うん・・・ごめんな」
透「そいじゃぁの」
俺はまた飛雷神の術で自宅に戻ろうとしたら、
ヴィータ「おい!待てよ!」
ヴィータに呼び止められた。
透「んあ?何じゃい?」
ヴィータ「・・・・えっと・・・そのぉ・・・あのよぉ・・・・・」///////////
何かヴィータらしくない反応が見えるんじゃけど、一体何じゃい?
ヴィータ「き、きき今日は助けてくれてよ・・・・その・・・あ、ありがとよ・・・・それだけだ!!じゃぁな!」
ヴィータは言うだけ言って部屋の中に戻って行った。おいおい言い逃げかい・・・まぁ言い慣れとらんからしゃーないけどの。
透「・・・・ほんじゃ、次はホンマに「ガッシィ!!」・・・・何で〜〜?」
はやて「それは私が聞きたいねん、透君・・・・」
シグナム「どーゆーことか説明してもらおうか?透・・・・・」
またこれぇ?またO☆HA☆NA☆SHIかいなぁ・・・・マジ勘弁してや・・・・・。
その日帰った俺を見たフェイト達がメッチャ心配そうに俺に接してきた、それだけが俺の唯一の癒やしじゃった。
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第8話 千の桜と雷と火 | ||
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