真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #54 |
〜第53話 †歴史が変わる時2†〜
「あはははは!!いいわ!!いいわね!!」
孫堅(そんけん)の上下左右からくる連撃をトンファーで受けながら避ける
連撃の中にある普通の斬り返しよりもやや大振りな攻撃を弾き
その時にこちらは足技を使い、孫堅の鳩尾と首元を蹴りつける
それを孫堅は手に持っている獲物(南海覇王(なんかいはおう)の腹の部分で受け止める
それでも俺の蹴りには気をかなり込めてるので勢いを殺しきれずに後ろに後ずさる
俺はそこで一旦間合いを取る為に後ろに飛んだ
一進一退の攻防、柔やかな剣捌きに予想もしない所からの攻撃
虎などのねこ科の動物か獲物に襲い掛かるような低姿勢からの突撃
こっちが攻撃を弾き攻撃を加えようとすると手も足も出てくる手癖足癖の悪さ
そしてなにより厄介なのが・・・
「はぁ・・・ふぅ・・・うふふふふ・・・」
バトルジャンキーってことだろ、熱くなればなるほど普段以上の力出るとか
しかも格好がアレだからな、動くたびにマシュマロが揺れすぎだろ!
つうか上下着つけてないのかこのおばさん!
「わ・か・ぞ・う今けしからん事思ったわね?」
さらに気の密度があがった、しまったこの手の人に年齢は地雷だった
しかし、どうしたもんか強いと思ってたがここまでとは
それにあんまり時間もかけれんな、もう一つでっかい気が迫ってるしな
仕方無い・・・
「休憩は終わりかしら?私はまだまだ満足してないわ!
もっと・・・もっと私を滾らせなさい!!!」
一気に距離を詰めてくる孫堅に俺は仮面を投げつける
「そんなもので私はとめ・・・ら・・・!?」
俺の素顔を見て目を見開いて驚く孫堅
その隙を俺は見逃さずに、こちらも距離を詰めて
「黄連(おうれん)さん、久しぶりただいま」
と耳元で囁き
「やっぱりは・・・く!?」
孫堅の手を掴み、背負い投げを受身が取れないほどの速さで地面に叩きつける
叩きつけた後に年の為に首に手刀を落として気絶させた
完全に気絶したのを確認して、近くに落ちてある仮面を拾い再度装着
「ふぅ・・・上手くいってよかった
まだ俺の事覚えててくれたんだなこの人は・・・」
気絶した孫堅のお姫様抱っこで抱えて、趙雲達がいる森へ歩きだすが
「お主!!堅殿をどこに連れていくつもりじゃ!!」
声が聞こえるのと同時に俺は横に飛ぶ、俺が居た場所を矢が飛んでいく
後ろをみると、般若・・・もとい良い感じに熟れた女性となった黄蓋(こうがい)がいた
というかマシュマロボリュームさらに増えてませんか?
うん、眼福でした。それはおいておこう
「どこにって敗残の将だし俺が好きにさせてもらうよ?」
「な・・・!それなら堅殿ではなく儂を連れていけばよい!」
「確かに黄蓋殿でも問題ないけども」
「それなら頼む!儂を好きにして構わんから堅殿はこれからの孫呉には
必要不可欠なんじゃ!」
「だからこそ、ちょっとした復讐もあるから黄蓋殿では駄目だね
残った孫策(そんさく)達を支えて欲しいからね」
「くっ・・・ならばお主を・・・殺す!!」
矢を構える黄蓋、俺はそれを見て抱えてる孫堅を盾にする
「なっなな?!?お主何をしてるのかわかっとるのか!」
「え?盾にしてる」
「お主それでも武人か!卑怯なやつめ・・・」
ギリリと口をかみ締め、殺気のこもる目で睨みつけてくる
あ〜・・・めんどくさい正体明かすか
俺は孫堅を肩に担ぎ、空いてる手で仮面を外す
「祭(さい)さん・・・弓を下ろして俺の話聞いてくれないかな?」
「儂の真名をお主ゆる・・・さ・・・ん?まさかその顔は白(はく)なのか?」
「そうだよ、醜い傷がついたけど、昔一緒に居た白だよ
今は姓は厳(げん)、名は白虎(はくこ)と名乗ってるよ」
弓を落とし、ふらふらとした足取りで俺に近づき
両手を俺の頬を包み
「この阿呆・・・生きてたならもっとはよぉ顔見せにこんかい
確かにあの時儂らはお主に償いきれぬ事をしてしまった・・・
お主に恨まれ疎まれても果ては殺されても儂は受け入れておったよ
それでも生きてて欲しかったから・・・な」
頬を包んでた手から力が抜け、俺の服を掴み
顔を俺の胸元に埋めて、泣く黄蓋
それを抱きしめながら
「俺はあの時確かに冷静じゃなかったからさ
一緒に行ってもいつかは誰か殺してたと思う
それよりも雪華(せつか)さんに頼まれた事があったから
一緒に行けなかったし、時間が必要だったんよ」
「だからって、今まで連絡も無しで
いきなり再会かと思ったら私に喧嘩売るなんてあんまりじゃない?」
背中から気絶していたはずの孫堅が俺を抱きしめてくる
「いつから起きてたんですか黄連さん」
「祭が抱きついた辺り?」
「全部ですね」
「祭がここまで取り乱すなんて良いもの見れたわ」
「け、堅殿!わ、儂は別に取り乱してなど」
「まさか祭がねぇ・・・ふふふ〜かっわい〜い」
「ぐぬぬ・・・もう儂はしらん!!」
そういいながらも俺に抱きつく力は二人とも増すわけで
一体いつになったら本題に入れるんだろうか・・・
「なるほどのぅ・・・白は堅殿のがいいわけじゃな?」
ジト眼になってこちらを見てくる黄蓋
「ま〜祭よりも私のが色気あるからでしょ?
ほら、なんていうの人妻の魅力ってやつかしら」
カラカラと笑う孫堅
「いや、俺が欲しいのは指導力とかそういうのであって・・・」
正座させられてる俺
俺の事情を説明して、孫堅に俺の陣営に入るように説得?中
「まっ私としては問題ないわね
そろそろ雪蓮(しぇれん)に任せたいと思ってたし
今回の遠征で私が死んだって事にすれば、地方豪族はだまってないでしょうけど
他の将達の結束は高まるはずだわ・・・祭もいるしね
それに白も何かしらしてくれるんでしょう?」
「そうですね・・・俺の目的は大陸の平和ですからね
その為ならいくらでも力は惜しみませんよ
ただずっと味方ってわけではなく、あくまで大陸平和が俺の目的なんで
場合によっては敵になるときもありますけどね」
「うんうん、楽しそうでいいわね
そういうことだから・・・これを祭は持ち帰ってね?」
孫堅が差し出したのは、王の証である南海覇王と自分の髪の束
腰まであった長いストレートのピンク髪を肩よりも短く斬って渡した
「堅殿・・・本気なんじゃな?」
「本気も本気よ、私は白に償わないといけないしね」
「分かりました、この不肖黄公覆(こう・こうふく)大任やらせてもらいます」
「ええ、御願いするわ・・・私が全てを終わるまで孫呉は任せたわ」
「はっ!」
そういって、黄蓋は南海覇王と髪を丁寧に包みこの場を離れて・・・
「そうじゃ白、餞別じゃ受け取れ・・・はむっ」
「んん!?」
「ぷはっ・・・甘露甘露!」
離れ際に唇を奪って去りました、何て男気溢れるんでしょうねあの人は
「ずるーい・・・」
ぼそっと何か不吉な言葉が聞こえたのは聞こえなかった事にしておこう
さて・・・と
趙雲達と合流して、あの子達に会ってから一旦漢中(かんちゅう)へ戻りますか
こうして俺は無事孫堅を助けるという歴史を変えたわけだが
これがどうなるのかは分からないが
少しでも知り合った人の命が助かった事に今は満足している
あとがきっぽいもの〜
拙い戦闘描写から始まりました!今後の課題ですね
雪蓮の親と言う事でやっぱりバトルジャンキーモード搭載の孫堅さんです
祭さんは実は好きなキャラなので乙女な感じにしてみました。
こんな祭さんがいてもいいよね!
次は水鏡塾での再会と趙雲達との別れの話になる予定です
妄想暴走が起きるとどうなるかわかりませんけどね!
こんな駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m
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この物語はオリ主メインの外史です 基本オリ主視点になっております チート・ご都合主義・独自展開の為 苦手な人はご遠慮下さい 大丈夫な人は駄文にお付き合い下さい 毎回の閲覧・支援・コメント励みになります ありがとうございます! |
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コメント | ||
shirogane777さん>白「やめてっ!俺のライフはもう0よ!」(tokkey) グリセルブランドさん>華琳「じゃオラオラ来いよオラァ!!!!」(閨行き)(shirogane777) namenekoさん>この世界は特にですからねー・・・(tokkey) グリセルブランドさん>光の消えた目で見る子義嬢もそこに加わるんですね・・・(tokkey) アルヤさん>そこじゃないですけど!星も悪戯心でやっちゃいけないと分かったと思いますw(tokkey) 東文若さん>BA★KAで済めばまだマシでしょうねw(tokkey) shirouさん>ええ、愚行の極みですねw(tokkey) お姉さま方は年齢にかんしては怖いからな(VVV計画の被験者) 華琳 「旅先で女を作らない約束は守れましたか・・・?(小声)」 白くん 「守れませんでした・・・(小声)」(グリセルブランド) ↓&↓↓白が言ったのは絶対そこのことじゃねぇwwwwww(アルヤ) ↓愚かでも蛮勇でもなく、ただのBAKAではないかと…(東文若) 確かにお姉さま方に対して年齢を持ち出すのは蛮勇だなwいや寧ろ愚かだw次回も期待しております。(shirou) |
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