真・恋姫†無双〜2人目の天の御使い〜 22話 英次の気持ち!? |
俺は手当てを受けて霞たちと一緒に帰還して、玉座にて詠に報告する
詠「ご苦労様」
霞「まぁ余裕やったな、なっ英次」
英次「まぁな」
無理に笑顔を作る。本当は笑えないほど悔しいのに
報告をしていると真琴が入ってくる
真琴「英次!おかえり。怪我したんだって?大丈夫?」
英次「たいした事ないから」
真琴「そう?ならいいけど・・・ん?英次?何かあったの?」
真琴は俺のちょっと表情を読み取ったんだろう。だが今は誰とも話したくない。
英次「何もないって」
真琴「そんな事ないでしょ。何があったの?心配だよ」
今は真琴のおせっかいがイラつく。そっとして欲しいのに
英次「うるさいな!何でもないって言ってるだろ!俺に構うなよ!!」
イラつきが限界に達して大きな声で怒鳴る
真琴「あ・・・えっとごめん」
あっ・・・くそ俺は何やってるんだ
英次「いや、こっちこそごめん」
くそ!くそ!俺は・・・
結局報告はしたものの俺はずっと自己嫌悪になっていた
そして報告が終わり、俺はすぐに鍛錬場に向かった
自分の悔しさや嫌な気持ちを忘れるように無心で刀を振る。ただひたすら刀を振る
腕が痛くなってきた。それでも刀を振る。とうとう、握力がなくなり、刀を落とす
手のひらにはマメが潰れて皮がめくれている。
英次「はぁ・・・はぁ・・・」
俺が本気になっても、結局何も出来ないのか・・・これじゃ元の世界と一緒だな。
本気なったって、結局失敗するだけ、それだったら俺は強くなるなんて思わなければよかった。
英次「こんなマメまで作って特訓したのに・・・・うぅ・・・」
涙が出そうになる、出したくないのに・・・溢れ出てくる。何で涙が出て来るんだよ。何で・・・
真琴「英次・・・」
俺の背中から真琴の声がするが、今の俺は振り向く事が出来ない
英次「な、何だよ。俺は今忙しいんだ」
真琴「霞から今日の報告詳しく聞いたよ」
英次「だから何?」
真琴「悔しかったんだ。霞が本気を出すまでもない相手に負けたから」
英次「ぐっ・・・それを言いに来たのか!ほっといてくれ!」
くっそ真琴の奴俺の心の傷を広げる気か。いちいち言うなよ
英次「もういいだろ。どっか行ってくれ」
真琴「泣くぐらい悔しいんでしょ」
うるさい、うるさい、うるさい、うるさい、
俺は真琴の方に振り向き
英次「うさいな!俺はお前みたいに強くないんだよ!!」
たぶん俺は泣いているんだろう。泣きながら叫んでいる。
真琴「英次・・・」
英次「3ヶ月1日も休まず、毎日朝から日が暮れるまでずっと特訓したのに、霞が一撃で倒せる相手に
負けたんだ!!くそぉ・・・くっそー!!」
俺はその場でうずくまる。
真琴が近づき、俺を抱きしめる
真琴「泣いていいよ、愚痴も聞いてあげるから」
英次「うるさい、泣けって言われて泣けるか・・・泣けるかぁ〜・・・うぅ・・うわぁぁぁ」
涙がまだまだ出る。さっきまで出ていたけど、もっと、もっと出てくる
真琴「よしよし・・・泣いていいよ。泣き止むまでずっと居るから」
真琴が俺の頭を優しくなでる。
そして俺たちのやり取りを見ている影が2つ
霞「真琴に取られたわ、慰め役」
詠「元々譲る気だったくせに」
霞「英次が何か変やと思ったんやけど、どうしたらいいかわからんかった。うちじゃ役不足や」
詠「そう・・・今夜は飲む?付き合ってあげるわよ」
霞「そうやな、今夜の酒はちょっとしょっぱくなりそうやわ」
詠「そうね・・・」
2人はゆっくりと去っていく。
俺は泣き続けた。一生分ぐらいの涙を流したのはないだろうか。
我慢する事を忘れて、感情のまま涙を流した。
俺が真琴からはなれると
真琴「もういいの?」
と声をかけてくる。俺はうなずき、立ち上がる
英次「ありがとな。少しは落ち着いたよ」
真琴「お礼なんていいよ。英次の役に立てればそれでいい」
英次「そうか」
空を見上げて俺は考えていた。悔しい気持ちは落ち着いたが、もうこれ以上悔しい思いをしたくない
真琴「英次、辛いならもう強くなれなくてもいいよ。私が守るから」
英次「・・・・っ」
ぎゅっと拳を握る。真琴は優しさで言ってくれている。それはわかっている。
だけど・・・だけど・・・俺は・・・
英次「もう悔しい思いをしたくない。強くなれないならそれでもいいと思っている」
真琴は俺の言葉を聞いてゆっくりうなずく
真琴「そっか、ならそれでいいよ。でもね一つだけ勘違いあるよ」
英次「勘違い?」
真琴「そう、英次は強くなってないって事はないんだよ。確実に強くなってるよ」
英次「嘘を言うな、慰めは余計に惨めになるだろ・・・」
真琴「嘘じゃない。英次は強くなってる」
真琴の真剣な言葉、これが嘘を言っているのか、いないのかなんて俺にもうわかっていた
英次「でも俺は・・・」
真琴「英次はね、元々が弱いんだよ?最初なんて一般兵と変わらないんだから」
英次「ぐっ・・・そんなにだったのか」
真琴「そうだよ。戦い方は素人だし、間合いも取れない。人を斬る覚悟はないで、散々だったんだから」
英次「そこまで言うなよ。さすがに落ち込むぞ」
真琴「そんな英次があそこまで戦えた。それは強くなってる証拠だよ。だから強くなれないなんて事はないんだよ」
確かにそうなのか、能力を使わず何人も倒した。
英次「強くなっている」
俺はグッと拳を握り締める。
真琴「英次が強くなるのやめてもいいけど、英次は強くなってる。そりゃいきなり霞レベルとか無理だよ
3ヶ月だもん。これからゆっくり強くなるんだかから」
英次「そうか・・・俺は焦っていた、それで自分が強くなったことに気がついていなかった
上を見すぎていたって事か」
真琴「そうそう、何事にも近道はないよ。それでもう一度聞くけどどうするの?」
英次「于吉の言った一定レベルが何処までかわからないけど、限界まで強くなる。
足りない分は能力と氣が補ってやる」
真琴「うんうん。それでこそ英次だね」
英次「よし、強くなってやる!」
あとがき
この話はかなり迷いながら書きました。
本当はもっと主人公がグダグダになってもよかったのですが
あんまりこの話を引き伸ばしてもと思いあっさり終わらせました
なるべくサクサク話が進んだほうがこの小説らしいかなと思ったからです
そして立ち直りのシーンですがもっとうまく表現できれば良かったのですが
作者の文才ではこれが限界でした
読みにくい、ご都合だろ、矛盾してるなど感想あると思いますが
これから頑張って書いてきますので、よろしくお願いします
あと英次と真琴のキャラ紹介とかいりますかね?
説明 | ||
22話です |
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コメント | ||
僕はこういうの好きですね、飽くまで個人的にですが。 キャラ紹介はあったら良いとは思いますが、凄く詳しくはしないほうが良いと思います。(スターダスト) | ||
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